とある策士の外史旅(仮)   作:カツヲ武士
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原作は既に無い!
嫌いな人は読み飛ばし!


君らしく誇らしく向かって

急いで来いと言うから

何かと思えば・・・

この陳留の空気はアタシが原因だろ?

 

『・・・まぁそうですな。

こう言っては何ですが、司馬様の

気持ちはわかります』

 

「だね。司馬様の気持ちも、

この空気に耐えられなかった

董卓殿の気持ちも良くわかるね」

 

元々無駄に時間をかける気なんざ

無かったから急いでは来たが、

まさかアタシらが合流する前に

司馬様が陳留に来てるとは思わなかった。

 

『陳留が落ちたと使者が来たので

予定通り司馬様が出立ました。

ですがまだ我々が到着してません。

結果として司馬様は我々が来るまで

陳留で待機をしていました、と。』

 

「教頭先生との時間を奪われた上に

待機って。そりゃキレるよねぇ。

董卓殿も合流の目処が立ってから

使者を出すくらいの配慮をしろっての!」

 

早く教頭先生に伝えたかったんだろうよ。

それにそもそもの原因はアタシの我儘

だから何とも言えん。

・・・教頭先生はもう?

 

『司馬様の出立に併せて南陽を

出たそうです』

 

「アレ?じゃあ今の南陽は誰が?」

 

張勳だろ?南陽に袁術が居るから、

攻められても意地でも守り抜く

だろう。

 

『あぁ確かに。姜維殿も徹底的に

鍛えてましたな』

 

「元々謀略家としての評価も高かったし、

今のグダグダな許昌じゃあ南陽に

辿り着く前に殺られちゃうね」

 

 

 

 

だな。問題は今のアタシ達だが・・・

 

『・・・そもそもの原因は先程

ご自分でも言いましたが、殿が曹操の

相手をしたいなんて言ったからです』

 

「まぁ、それがなかったら董卓殿か

司馬様が滅ぼして終わりだったよね」

 

・・・そうだな、確かにそうだ。

 

『その結果、司馬様の限られた時間を

奪うことになったんですから・・・

仕置きがあるなら甘んじて

受けるべきですな』

 

「ごめん賛姉。流石に味方出来ないよ」

 

・・・わかってる。

しかしまさかこんなことになるとは

 

『この期に及んで

「こんなつもりじゃなかった」

なんて言ったら、冗談抜きで

殺されますよ』

 

「それも冀州の人全員にね」

 

わかってるさ。せめて

我儘の責任は取らなきゃな

 

『まったく、夏侯惇など無視でも

良いではありませんか。少なくとも

約束した夏侯家の娘と曹真は保護

したんですから』

 

「そうだよ。知り合いだからって

何でも抱え込んでたら、賛姉だって

倒れちゃうよ?」

 

それはそうなんだが・・・

いやまぁ、アタシ一人がお人好しの

一言を背負って済むならまだしも、

今回のは流石にダメだな。

 

『戦いに赴くのはあの方だけでは

ありませんが、あまりに無情でした』

 

「うん。正直言って董卓殿と賛姉の

評価はかなり悪くなったと思う。

これ以上の我儘は私も止めるからね」

 

あぁ、何度も言うがわかってる。

司馬様には謝罪なんか求められも

しないだろうし、そもそもそんな

ことしたら殺されても文句は言えん。

 

ただ責任は取る。

何を言われても甘んじて受けよう

 

『それでよろしいかと』

 

「そうだね。ソレしかないよ」

 

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

さて、李厳殿と公孫賛が来たところで

軍議を始めます

 

「「「はっ!」」」

 

まずは李厳殿と共に徐州に向かう

将ですが、

并州勢からは華雄

幽州勢からは公孫越

冀州からは李厳殿。

以上となります。

指揮は李厳殿が、軍師は李恢が務めます。

副将はそれぞれの陣営で配置するように

 

「「「はっ!」」」

 

董卓より、曹操が海を越えて逃げる

可能性を示唆されました。

コレに対しては張遼率いる

并州騎兵二万が先行して汝南を攻略。

半数の一万を汝南に残して周辺の

警戒に当たり、張遼はそのまま寿春へ

侵攻します。よろしいですね?

 

「はっ!」

 

公孫賛率いる幽州勢は、予定通り先陣を

務めなさい。

 

「はっ!ありがとうございます!」

 

・・・董卓からの指摘通り、

曹操が逃げ出していたなら

雑兵として処理します。

よろしいですね?

 

「はっ!問題ありませんっ!」

 

では張遼。そのように

 

「はっ!」

 

この戦を持って偽帝の首を取り

中原の戦を終わらせます。

戦闘終了後、豫州と徐州の

残党処理は李厳殿と我ら冀州勢が

行います。

よって公孫賛と董卓は兵を所領に

戻し招集をかけるまでは

領政に専念するように。

 

「「はっ!」」

 

以上となりますが、何か質問や

意見はありますか?

 

「「「ございませんっ!!」」」

 

では出陣します。

全てを蹂躙しなさい

 

「「「はっ!」」」

 

 

――――――――――――――――

 

 

 

「華琳様っ!司馬懿が動き出しました!」

 

流石に速いわねっ!

こちらの準備は?!

 

「流石に帝を見捨てて汝南へ

行くとは言えませんので、

春蘭と合流すると言う名目で

出陣の段取りを組みました。

兵は五千です」

 

五千?予定より随分多いみたい

だけど・・・

 

「春蘭と合流を名目にしている以上

あまり少ないと背信を疑われます」

 

あぁ、それはそうね

 

「それにコレは汝南までの

護衛でもありますので」

 

なるほど。後で削るとは言え、

護衛は必要か。

 

「あの・・・」

 

ん?どうしたの季衣?

 

「本当に春蘭様の軍勢とは

合流しないんですか?」

 

・・・そうね、春蘭には

生きて戻って来てもらうけど、

その軍勢とは合流出来ないわ。

 

「そうなんですね」

 

「季衣、貴女が考えるようなことは

もう考え尽くしてるの。

だから貴女は春蘭みたいに文句を

言わないで、私たちに着いてきて

くれれば良いの」

 

「・・・はい」

 

春蘭が心配なのはわかるわ。

けどあの子もアレから力を付けた。

必ず無事に戻って来てくれるわ

 

「・・・わかりました」

 

「まったく、時間がないんだから

無駄な時間を取らせないで。

 

では華琳様行きましょう!」

 

えぇ・・・司馬懿、この屈辱は

忘れないわよっ!

 

「・・・」

 

 

―――――――――――――――

 

 

 

うん。何も言われないってのは

コレはコレでキツい

 

『一応釘は刺されましたが、ソレ

だけでした。やはり教頭殿が認めて

下さったからなんでしょうな』

 

あぁ、そうだな。

我儘の分は働かなきゃいかん

 

『主君の我儘を叶えるのが家臣の務め。

夏侯惇は私が殺りましょう』

 

・・・出番が欲しいだけだろうが

 

『当たり前でしょう?!実のところ

ここまで何もしてませんからな?!』

 

いや、何の瑕疵もなく大軍を率いて

結果を出してるじゃないか?

袁紹然り。青州然り。今回もだ。

 

『それはそうですが!』

 

まぁアタシが殺る訳にはいかんから、

お前で良いんだけどさ

 

『焦らせないで下さい!ここで

厳政とか言われたら泣いてますぞ!』

 

いや、アイツも古参だからな。

手柄をやりたいのは事実だ

 

『だめでゴザルぅ~夏侯惇は某が

倒しますぅ~』

 

まぁ、無理に明るくしなくても良い。

流石に今回は余裕がないからな。

 

『・・・そうですか。

では夏侯惇が出てくる可能性は

有るんですか?』

 

そうだな。可能性は高いだろう

 

『こちらは徐州や汝南に兵を

割いたとはいえ九万の軍勢。

更にはヤツらが恐れる并州勢と

幽州勢がおりますが?』

 

そもそも奴らには、三万の兵を抱えて

籠城するだけの物資が無い。

 

『あぁ、そうでしたな。ならば

出てこなければ終わりますか』

 

そうだな。それでも出てこなければ

籠城して消耗戦をするぞって言う

脅し。まぁ交渉を有利にする策だな。

 

『いや、兵糧が無いのでは?』

 

敵がソレを知ってるなんて思わんだろ

 

『あぁ、確かに。』

 

 

後は軍議で言ってた、海を越えて逃げる

場合だが・・・

 

『ソレこそ有り得ますか?

帝も兵も民も捨てると言うこと

でしょう?』

 

嘗胆の心構えとか自分に言い訳して

逃げる可能性は確かにある。

 

『やってることはミミズですが』

 

決定的な違いは一応将来を

見てるって事だな

 

『はぁ、見てますか?』

 

一応だ。一応。ちなみに考えて見ろ。

もしも海を越えた場合、アタシ達は

曹操を追わなくなるだろ?

 

『まぁそうですな』

 

曹操の視点で考えれば、その後は

司馬様による諸侯の締め付けだ。

 

『あぁ、兎が居なくなれば走狗は

煮られると?』

 

そうだ。その結果、諸侯が抵抗する。

そして晋は乱れて群雄割拠に突入だ。

 

『実際は兎どころではない

獲物がありますから、団結する

ことはあっても仲違いする

ことは無いでしょうけど』

 

そうなんだが、知らんだろ?

アタシらだって教頭先生が

騎馬民族を纏めたのは知ってても

西征までは読めなかったんだ。

 

『あぁ、匈奴に使者を出したくらい

ですから、間違いなく知りませんな』

 

そうなるとヤツの狙いはアタシ達が

仲違いをして群雄割拠の状態に

なったときに、アタシの味方面して

幽州勢を使うことだろう。

 

『あぁ、確かにソレならそこそこは

行けるかも知れません・・・か?

いや、普通に無理ですよね』

 

まぁな。楊修様と司馬様に潰されて

終わるだけだ。ヤツは知らんからな。

 

『なるほど。一応将来を見てますが、

知らないことが多すぎですな』

 

知らせてない教頭先生が凄いんだよ

 

『確かにそうですな』

 

まぁ曹操が何を見てるかは

この場合は考慮しないが、

逃げるためにはアタシ達の視線を

汝南から逸らす必要がある。

 

『あぁ、そこで夏侯惇ですか』

 

そーゆーこった。

今の曹操にはソレしか手駒が無いし、

筍の軍師は夏侯惇を殺そうとしてるからな

 

『散々司馬様と殿の不仲を煽る策を

考えておきながら、肝心要の足元が

ソレですか・・・』

 

ソレがヤツらの限界さ。

だからせめてアタシが殺してやろうと

考えたんだが。

 

『・・・そんな阿呆どもの為に

お二人の最期の時間を奪ったという

ことがバレましたら、殿は間違いなく

殺されますぞ』

 

そうだな。アタシだって他のやつが

こんなことしたら殺してるさ。

 

教頭先生や司馬様はわかってたんだ

ろうが、何も言わずに認めてくれた。

 

だがな、だからこそ怒りやら後悔やら

でどうにかなりそうだよっ!

 

『・・・この我儘は、あくまで殿の為

の我儘です。

決して曹操や夏侯惇の為のモノで

あってはなりません』

 

わかってるさ。

アタシはもうお二人の時間を

奪っちまった。

ならせめてこの我儘を通さなきゃ、

お二人の配慮まで無駄にしちまう!

 

『・・・夏侯惇は必ずや私が一撃で

殺します。その後は御命令通りに

蹂躙しましょう!』

 

すまんが任せる。アタシは

ただひたすらに蹂躙するよ

 

『お任せください!』

 

 

―――――――――――――――

 

 

 

来たか・・・予定より数が少ないが。

あぁ、汝南と徐州へ行ったか?

 

ふ、筍が。貴様の浅知恵など

とうに読まれていたぞ?

 

しかし、流石の威圧。 

 

コレが幽州勢か。遅滞戦どころではない。

鎧袖一触で抜かれて終わるな。

 

・・・ヤツの思惑通りココで死ぬのは

癪ではあるが、公孫賛殿より受けた

ご恩には報いねばならん。

 

 

 

 

 

『我は幽州牧公孫伯珪が配下趙子龍!

逆賊曹操に仕える隻眼将軍夏侯元譲っ!

我が主の命により一騎討ちを申し入れる』

 

まさか私の為に両翼を出して頂けるとは

・・・本当に最期は武人として死ねるのか。

 

 

華琳様。泉下にて私の不忠を咎め立て下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「我が大司馬曹孟徳様にお仕えする

夏侯元譲よ!貴様を討ち取り貴様の主、

公孫賛を地に落としてくれよう!」

 

『良くぞ抜かした!ならば抜けい!』

 

「口上はもはや不要っ構えろっ!」

 

『おうっ!ならばいざっ!』

 

「尋常に!」

 

『「勝負っっ!!!」』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・あぁ、やはり私は猪だな。栄華すまん。

お前の分の感謝を伝え忘れた、よ。




弟子は地味様が悪いとは思ってません。
状況を読めなかった自分を責めてます。

冀州勢もへうへうに対しては
空気読めって思ってますが、
地味様には李儒君が認めたこと
なので悪感情はありません。
一応もやっとしたのはありますので
もし謝罪とかしてたら李厳が矯正
してましたね。

地味様は背負い込むタチなので、
自責の念にかられてます。

董卓は普通に涙目ってお話

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