とある策士の外史旅(仮)   作:カツヲ武士
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ずっと引っ張って来た
韓遂の乱の裏事情。

ほろ酔いオバチャンと
からまれる熟女の図

涼州に着いてから
大体一ヶ月くらい?


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アンチヘイト、か?


人間讃歌を歌い上げたいのだ!!!

こうして明日に不安を残さないで

酒を飲めるなんて

何年ぶりかねぇ~

 

あの李儒殿と司馬殿には

足を向けて寝れないよ!

 

しかも娘の馬超も少しだけど書類仕事に

理解を示してくれてるときたもんだ。

 

まだ処理は出来ないけど

自分から報告書を作ってくれる

だけで、全然違う!

仕事してるって充実感もあるみたいだし 

 

姪の馬岱も七歳のシロッコに負けてられ

ないって張り切ってる!

 

 

いや~酒がウマい!

 

気分だけじゃなく、酒自体が良いモノでさ!

その良いモノを

どうやってか知らないけど

こんな風に冷やして出して

くれるんだ!

 

ツマミもね、おんなじ肉なのに

何て言うのかね?

柔らかいのと

固いのと

濃いのと

薄いの。

色んな食べ方があるんだって

この歳になって初めて知ったよ!

 

いや~酒がウマい!

 

アンタが持ってきてくれた酒も

悪くないんだけどね。

 

この季節に冷やした酒ってのはね!

 

かぁぁぁ~~!

 

あたしゃもうね、

最悪コレと塩だけでもイけるね!

 

あぁ言葉使いは気にしなくても良いよ!

 

アンタもアタシの同類だろ?

 

娘っ子見ればわかるさ!

 

あぁ?苦労??

まぁ少し調べたらわかる事だからね。

 

アンタらのトコは良いよねぇ

 

ん?何って、少なくとも文官だからって差別

されたり、武官だからって偉そうにしてないだろ?

 

それに長沙だろ?

土地が生きてる。

 

・・・・・・あぁ、不作で飢饉がある?

 

不幸自慢をするつもりは無いけどね。

涼州の土地。見ただろう?

 

不作どころか、草も生えやしない。

 

中央から物資が届かなきゃ

皆死んじまう。

 

あぁ、そうやって中央に依存させる事で、

涼州が漢から離れられないように

してるのさ。

 

 

 

しかし、笑っちまうよ。

 

ん?何がって、あの李儒殿さ。

 

さっきも言ったけど、アタシらは

中央から物資が届かなきゃ死んじまう。

 

中央もアタシらが死んだら困るから、

物資は送る。

 

送ると思うだろ?

 

けど、担当に賄賂渡さなきゃ申請

が通らないんだ。

 渡してもグチグチ文句を言われて

なんだかんだで引き延ばされて。

さんざん待たせた挙げ句に

何割か中抜きされたのを

さも苦労して集めてやったんだから

感謝しろって、上から目線で言ってくる。

 

担当によってはちゃんと使われてるか

どうか確認するって着いてきて

賄賂と女がなけりゃ、不正が

ありましたって報告するんだよ?

 

 アタシなんてね、大将軍と義姉妹の

盃交わしててもコレなんだよ。

 

アンタ洛陽にツテは?

周家?足りないね。

 

アンタならすぐに一郡の太守くらいには

なれるだろうけどさ。

中央からの支援無しでやれるよう

文官鍛えときな。

 

あぁ、中央から呼ぶのも良いけどね。

よっぽどのヤツじゃないと

陣営に不和を招くよ。

気位?そうだね。

アイツ等は初めから自分が特別扱い

されるのが当たり前だと思ってる。 

何せ自分がいなければ支援を

受けられないってわかってるからさ。

 

 けど、それだけじゃない。

 

良いかい? すぐに支援を引き出したら

辺境に来なきゃならなくなるだろう?

 

そしたら不便な田舎で、風雨を浴びて

仕事をしなきゃいけない。

 

 それが嫌だから、

中央で苦戦してます。

担当の頭が固いです。

賄賂が足りません。

担当と交友を切らしては行けません。

中央から離れたら新鮮な

情報が集まりません。

 

な~んて抜かして、戻ろうとしない。

 

そんなヤツが陣営にいて、高禄を食んでたら

誰だって不満を抱くさ!

 

しかもそいつも担当にヤルって用意した。

アタシらが飯も食わずに用意した金を

着服してやがる!!!

 

 あぁ、すまないね。

 

 

 ふぅ

 

 

 

 

 

 この青椒肉絲ウマいね・・・アンタが?

黄蓋?あぁアノときアンタの後ろにいた。

 

 うん、良い腕だ。後で褒めてたって

伝えておくれ。

 

 

 でもね、愚痴になるけどアンタの為にも

なる話さ。現役の州牧の本音なんざ万金

積んでも聞けないよ?

 

だから、まぁ聞いておきな。

 

何で話すのかって?

まぁアレかねぇ同じような娘を持つ

先輩母親としてのお節介さね。

 

 

 

あぁ~っとどんな話だったか。

 

そうそう中央の役人は腐ってるって話。

誰もが言われなくても知ってはいるのさ。

ただ、その腐り具合が想像を超えてるって話でね。

 

やつらにとって民は野菜と一緒さ。

畑が有れば勝手に産まれて増えるって

本気で思ってる。

 

 嘘だと思うかい?

まぁ今のは、李儒殿が馬岱とシロッコに

分かりやすく語った所謂例え話だからね。

 

 正確には違うかも知れない。

けど、アタシの経験から見ても

決して間違っていないよ。

 

だからどんなに民が餓えているって

声を挙げても、支援は来ない。

 

羌賊に襲われてるって報告書を

挙げても、増援は来ない。

 

 これが現実さ。

 

 ただ、まぁ、為政者の視点としては、

人を増やすには生産力が必要で

生産力が増えたら人も増やせるってのは

間違いなく事実だから生産力に合わせた

当地政策が必要なんだと。

 

 で今はウチの馬超が挙げてる各地の報告書を

李儒殿と司馬殿が精査して、提案。

 

その案を現地を知ってるアタシと馬岱で

可能か不可能かを判断して、可能なら

政策を実行するために必要な

予算、資源、労働力、人材を決める。

そうして領内を固めれば、羌賊達は

攻めてこれない。

 

そもそもだ、昔はともかく、何で羌賊が

涼州に攻めて来るか知ってるかい?

 

 略奪?違うよ。さっきも言ったけど

この涼州に獲るものなんて無いんだよ。

 

 口減らし?まぁそれはあるかもね。

けどそれは本来の目的のついでさ。

 

 恨み?まぁそれもない訳じゃないかね。

 

 

 

 もうわからないかい?

 あぁ、正解はね、仲間内の示威行為さ。

 

 どういう事かって?

 

 えぇと。

 

 俺は●●氏族の▲▲だ!

今まで我々を虐げてきた漢の地の

■■を、先祖の仇を取るために襲ってきたぞ!

 

 ってわけさ。

 

 そんなバカなって顔してるね?

山越は純粋に漢に対して反抗してるんだろうよ。

 

あぁ長沙だと鮮卑の壇石隗は知らないん

だろうね。

 

 地図は・・・あったあった。

北方騎馬民族って呼ばれてるやつらは

大きく分けて四つの群れって言うのか、

 

 まぁ四つあってね。

烏桓、兇奴、羌、そして、鮮卑。

 

 こいつらが北方の騎馬民族って呼ばれてる。

で始皇帝が築いた長城に沿って、

こう、分布してる。

 

 そう、かなり広い。広さだけなら

幽、黄、并、青の4州を越えるんだ。

その中で鮮卑は少し前までほぼ全てを

治めていた。

 

 良いね、広さよりそっちに気付いた。 

やっぱりアンタは同類さ。  

 

 

 そう、治めていたんだ。

 

 こーゆー、法よりも腕っぷしを認める連中が

偉大な統治者を失ったら・・・何がある?

 

理解したね?後継者争い。そーゆー事さ。

最近幽州や并州も活発化してるだろう?

 

 だが、中央は援軍を出していない。

 

なぜか?

 

 幽州の民や并州の民を見てないからさ。

 

涼州は援軍が来た?

 

・・・そうだね、アンタと李儒殿が来てくれたね。

 

 

 まぁその説明の前に、次はアタシさ

 

え、少なくともアタシは民を見てる?

清濁併せ持つことはあっても腐ってはいない?

 

あぁうれしい事を言ってくれる。

けどね、やっぱりアタシも漢の役人だった。

 

いいから聞きな

 

三軍は得やすく一将は得難し

 

聞いたことはあるだろう?

 

兵法書を読んでれば一度は出てくる

言葉さね。

 

アタシだってそれは正しいって思ってた。

 

けどね、李儒殿に言わせれば、兵を

何だと思ってる。

その考えは上に立つものの傲慢だってさ。

 

 言われて初めて気付いた。

兵もまたアタシたちが守らなきゃ行けない

民なんだよ。

 

自分は腐って無かったつもりだった。

民を見ているつもりだった。

けど、違った。

 

 アタシ達は・・・間違えたんだよ。

 

 

 

 まともな頭が有れば国が腐ってるのは

わかる。じゃあ孫堅、国って何だい?

 

 

 

・・・アタシ達はね、中央の役人だと考えた。

 

 アイツ等が腐ってるから民が苦しむんだ

 って考えた。

 帝を握り、好き勝手する十常侍。

 役職を独占し、既得権益を握る名家。

 そいつらに寄生して、国を貪る役人ども

 

 アイツ等を根絶やしにすれば、

 漢は立ち直る。そう考えてたんだ。

 

 ・・・・・・笑っちまうよ。

 

 李儒殿は全てわかってた。

 わかった上で涼州に来て

 わかった上で中央から物資を集めて

 くれて!

 わかった上で涼州を救ってくれて!!

 わかった上で羌族もまた人なんだって

 教えてくれた!!

 

 

 

 我も人、彼も人、故に平等。

 

 

 ・・・そう言われたよ 

 

 

 

 まだわからないかい?

 

 そもそも何で幽州や并州に援軍が出ないで

 涼州には出たのか?

 

 アタシが何進の義姉妹だから?違う。

 長安が近いから?違う。

 アタシのもう一人の義姉妹、

 韓遂が漢帝国に背いたからだ!

 

 漢の正式な官位を持った韓遂が

 漢の正統な敵である羌族を抱え

 馬鹿正直に敵対宣言したからだ!!!

 

 コレを見逃したら、漢と言う国の威信が

 問われる。気位だけが高い中央の役人は、

 必ず鎮圧の軍を挙げるだろう!

 

 普段は洛陽周辺に、直接的な武力が

 存在する事はない。だが、

 勅によって賊を討伐した場合はどうだ?

 

 そうだ・・・堂々と凱旋出来る

 

 その兵を率いるのは誰だ?

 

 大将軍とその義姉妹の州牧だ。

 

 満足に馬にも乗れない宦官や名家の連中が

 涼州の騎兵から逃げれるか?

 

 共に涼州で戦ったアンタは自分や部下の

 命懸をかけて宦官や名家を守ろうとするか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただ、なぁ孫堅。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 本来は無関係な数万、数十万の羌族の命を

 奪ってさ。それに倍する家族の恨みを

 作り出しておきながらさ。

 その事を考えもしなかった外道がさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・漢を良くできると思うか?

 

 

 

 




恋姫で良く言われる
五湖の扱いに対しての
アンチヘイトになるんでしょうか?

李儒くんはの前世は某大尉ではありません
人間が大好きなわけではありません。
ただ、平等主義なんです。


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