とある策士の外史旅(仮)   作:カツヲ武士

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少しのグロ?

地味様強化フラグ?
えぇ幽州編ですよ?

軍曹のご尊名を訂正

足長→アシダカでした!


絶望の城。敗けをぼかしてはいけません。

コレが、こんなのが・・・

 

この洛陽の往来で、

大きな声で師の名を連呼して 

絶望漫才してるヤツがいると

報告があったから

 

ネコモドキと一緒に

地獄の入口体験入学させて

やろうと思ったら・・・(なんでさ?!)

 

まさか師が幽州から名指しで召喚した

真紅の瞳の公孫伯珪・・・

ついでにその義妹。

 

伯師妹の名を汚されてるような

気がしないでもないですが

 

さすがに言い掛かりですね

 

今はこやつらをどうするか・・・

実を言えば幽州と并州については

すでにやることがない。

 

匈奴と烏桓は恭順の意を示した

 

鮮卑はいくつかの氏族が恭順した

 

ヤツらがワザワザ文字まで覚えて

 

この使者は反対派だから 

こいつが認めたら完全に恭順できます!

 

なんて書いてくるのだから

韓遂効果は凄い

 

誰が言ったか無限地獄。

 

実際には三日だが、あの叫び声は永遠に

忘れないだろう。

 

また、戦ってないのに勝った。

 

流石我が師

 

 

 

故に、だ。

今回の問題は騎馬民族ではない

 

地方軍閥と豪族だ。

 

今回、幽州を代表する

公孫家が李厳殿に無礼を働いてくれたので

娘を呼び出すこともできた。

 

その娘が、今ここ洛陽で自殺行為をしてくれた。

目撃者も多数いるから、誤魔化しは不可能。

故に生殺与奪はすでにコチラのもの。

 

あとは一年間、いや、二年

この娘を鍛えて添えれば

幽州の問題はなくなる。

 

と言うか、よく李厳殿に喧嘩売れたな。

 

アノ人、単純に

私より強いんだぞ?

 

 本来は9才で弟子となった私と

16才で師の元に来た李厳殿ならば、

当時なら及ばぬものの時間が

経てば経つほど私との差が縮まる

のが普通だった。

 

だが、彼女は普通ではなかった。

文武の才も無論あった。

だがそれは私も同じ。

時間は私の味方をした。

 

だが、1つ、覚悟が違った。

 

 当時産まれたばかりの李豊を守るため

彼女は正しく修羅となった。

 

 師曰く、子を守る母は最強。

 

野生動物ですらそうなのだ。

知性を持ち、意思を持ち、守るべき子を抱えた

彼女は常に最強の状態。

 

風呂の時も、食事の時も、排泄の時も

寝てる時だって、彼女は常に子を意識していた

 

そんな彼女が、肉体の痛みを恐れるか?

そんな彼女が、尊厳的な死を恐れるか?

 

否、断じて否!

 

その上で彼女は死を恐れる。

彼女が死ねば一番大切な子も死ぬから。

 

だから死なない為に修行を怠らない。

私達のように肉体の痛みを恐れない。

私達のように尊厳の死を恐れない。

 

だから私より強いし、今の私では到達

できない高みにいる。

 

おそらく命奪崩壊拳にも耐える

あの華雄のように立ち直るんじゃない

いや、アレはアレで凄いんだが

そもそも李厳殿は折れない。

 

そんな精神が肉体を超越した

李厳殿に喧嘩を売るんだ。

油断も慢心も容赦もない。

武器を見せていたなら

壁と床が真っ赤に染まる事だろうよ。

 

あの人の辞書に、容赦はない。

 

(教頭先生の関係者みんなそうですよね?!)

 

ん?ネコモドキ??

気のせいか。

まぁいいさ(ソラミミ!)

 

全てを掛ける覚悟がないなら

無条件で降伏するしかない。

そりゃあ娘も差し出すさ。

 

そして良く公孫の娘程度が

洛陽の往来で師を侮辱できたものだ

説明不要。単純に凄い。実は大物か?

 

この、何とも表現できない

言い様のない地味さは、擬態か?

一度伯師妹に確認させるか?

 

それはそれとして、だ、

いまだに師を洛陽の若造扱い

するものがいると聞いたときは

師の恐ろしさを再確認したものだ。

 

洛陽の男だと言うだけで侮られる。

これが軍師にとって、どれだけ

得難いモノか!

 

侮られると言うことは、正しい情報を

得れていないと言うことだ

 

正しい情報無くして戦などできん。

 

だからこそ正しい情報は

何よりも大事だと言うのに

あのネコモドキがっ!!

 

地獄の入口体験入学では足りんな。

一周旅行させるか?

 

まぁいいさ(空・・・

 

つまりは

どんな敵も師には勝てぬ。

いや、敵にすらなれぬ。

ただの獲物よ。 

 

 

 

故に・・・師は無敵だ。

 

 

 

うむ、あの時の言葉に

何一つ嘘はない。

 

流石我が師。

 

 

 

だが、この度の師にとっては敵がいる

すなわち季節または時間と距離。

 

いつまでか

どこまでか

 

これだ。

 

征北将軍なら良い。皆殺しだ。

 

だが暗黒・・・誰だ、うまいこと言ったのは?

 

将旗を白地に黒じゃなく、黒地に赤とするか?

それとも単純に賊滅!とかにすれば賊も

逃げると思うのだが。

 

んんっ!

しかし師に叙せられたのは、安北将軍・・・

誰をいつまで、どうなれば良いのか? 

 

おそらく何進すら理解していない。

 

とりあえずは最低限の仕込みを終えたので

私もこの・・・地味だな。

地味な蓮か。ある意味悟りよな。

 

ああいや、この公孫伯珪を鍛える必要があるわけだが

 

目がな、すでに死んでいる。

これは師を前にした賊が見せる

命を諦めた目だ。

死を覚悟するのとは、似ているようで全然違う

これは鍛えても無駄だ。

 

どうにかして生への渇望、もしくは

死の恐怖からの脱却が必要だが・・・

 

私にできるか?

 

アノ日、アノ時、アノ場所で

アレだけの恐怖を味わい

アレだけの醜態を晒して。

 

 それでもなお、武器を取り戦場に

立っていると言う事実をもって。

辺境の英雄となりつつある

あの華雄が受けた奥義。

 

師曰く、超人102芸が一つ

 

命奪崩壊拳。

 

今の私にできるか?

 

今の、この地味が耐えられるか? 

立ち上がれるか?

 

ていうかあんなの、あと100以上あるのか?

そもそも必要か?

奥義とかじゃなくて芸なのかアレ?

 

まぁ汚い華を咲かせる

芸能と言えば芸能だが・・・

 

おや、待て、超人って人じゃ・・・ない?!

 

くっ、流石我が師。

 

深さと高さを両立させるとは・・・

 

 

 

いや、待て。私は今何と言った?

 

汚い花火?いや、違う。

 

その前、超人芸?新年会か。

 

恐怖そう恐怖だ。

 

一度恐怖について師が何か言ってたはず。

思い出せ・・・

 

恐怖には鮮度があります?

いや、こんなこと師が言ったか?

 

そうだ、江東の虎(笑)のとき

確かに言った。

たしか黒棺だ。

オサレ技じゃない、恐怖公の方・・・と

 

公と言うことは人、ないし

人?なはず。

何か恐怖に特化した能力でもあるのか?

 

いやいや、たしか将軍府に牢獄以外の

地下室があったな。

 

そうだっ暗黒将軍(笑)恐怖公の部屋!

何故忘れていた!

 

関係者以外立ち入り厳禁。

ワタシですら中は知らない。

伯師妹は、絶対に近付かない。

ネコモドキですら、ダメな気がすると

足を向ける事がない。

 

探ったら生きたまま死ぬ程の恐怖を

与えられるのではないかと

噂すら厳禁の地下室!!

 

たしか生きて出てきたのは、兇奴の

こ、こ、呼廚泉?

 

私はそのとき居なかったが

話を聞くかぎりでは

 

騎馬民族の癖に馬に乗れない程

無駄に鍛えられた肉体が自慢で

 

漢帝国ならまだしも、貴様なんぞに

恭順など絶対にしないと、声も高らかに

言ってのけた。

自称、剣も通さぬ鋼の筋肉。

 

誇り高き兇奴は地獄など恐れんっと叫んだヤツを

ミネ・ウチし(拳は通ったのな)

貴様ごときに三日はいらん

と地下室に消えて

戻ってくるまでおよそ一刻(二時間)

 

戻ってきたのは、頭に変な袋を被った鋼の筋肉。

 

変な声で

スミマセンデシタ!

タスケテクダサイ!

ダシテッココカラダシテッ!!

としか言えなくなったとか。

 

狐曰く、西涼に逝かなくても地獄を確信出来た

とか言っていたな。

 

おそらくは拷問や尋問の為の部屋。

 

そこならば、この、地味を

地獄味に変えられるか?

 

いや、落ち着け。

 

下手に師に恐怖公の事を聞けば

私も巻き添え食らわないか?

 

弟子もそろそろ次の段階だ

とか言われて。

 

李厳殿に聞いて見るか?

あの人なら恐怖を乗り越えて

強くなれるなら、

私は一向にかまわんっ!

とか言って経験してそうじゃないか?

 

私の中のナニカは、アレに絶対に

関わるなと言っているんだよな。

 

 

隣にアシダカ軍曹?の部屋もあったが・・・・・・

 

本人に選ばせるか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぁそこの二人

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私達による処刑と

師による地獄と

恐怖公による恐怖と

アシダカ軍曹・・・どれが良い?

 

 




凄い存在感なのに
本能が関わることを拒否する
暗黒将軍恐怖公

熱い李厳推し
けど、まだ出てこない。

幽州編であって
騎馬民族編とは言ってない。

地方軍閥もアレな後漢クオリティー


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