とある策士の外史旅(仮)   作:カツヲ武士

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高嶺のお姉ちゃん、
アンタ拳闘詳しすぎない?

前回の四択は誰のフラグなのか?

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話はまったく進んでいないッ!


ハードモードはすぐパトル

処刑と地獄と恐怖と何だって?

 

凄く物騒な言葉が並んだけど

最後は、ナニ?

 

(越、聞こえたか?)

 

(えと、私にはアシダカ軍曹って聞こえたかな)

 

・・・だよな。アタシもだ。

「えっと、スミマセン。」

 

どうしました?謝るのはまだ早いですよ?

 

「いやっ違うんだけどっびばぶべぼびがばだばざばさっ!」

 

痛いっ痒いっ!!何か、何だ!体の表面が熱くて痛いッ!

 

いけませんよ。

今のアナタ方は現行犯の罪人です。

いくら私が慈悲深くとも、限度が有ります

わかりますね?

 

「賛姉!コレのどこに慈悲がっあびばぶべぼびがばだばざばさ!痛いッ!瞼は間違いなく痛いのに中の目が痒くて怖い!」

 

アレだけの無礼を働いて、まだ五体満足で生きてるじゃないですか?

 

「「死んでなければ良いと思ぉぉぉもいますっ!!」」

 

うるさいですよ?

 

「「誰のせえぇぇぇぇ私デスヨネッ!!!!」」

 

まぁ慈悲深い私は、ちゃんと説明してあげますけどね。

 

「「ありがとうございますっ!」」

 

 フム、最初のネコモドキよりはマシですか。

良いですか?他の名家やら宦官なら、この段階で監禁されて、裸に剥かれて手足に傷つけられて首輪を付けられてますよ? 

ただでさえ、一目でわかるくらいの田舎から出てきた感じを醸し出す小綺麗な世間知らずの娘さん。

 その上現行犯なら、誰も躊躇しないし助けもしません。 ほら、慈悲深いでしょう?

 

「「・・・」」

 

(賛姉、ホント?)

(まったく否定ができん)

 

「「あびばぶべぼびがばだばざばさっっイキナリ何でっっっ!!」」

 

いや、失礼でしょう?私に説明させておきながら、疑うのも、二人でこそこそ会話するのも。

 

「「ごもっともですッッ」」

 

フム、やはり多少は世間を知ってる分話は早いですね。

 

「「ありがとうございますっ!」」

 

で、質問なのですが。

 

「「ハイッ先程の四択デスヨネ!」」

 

あぁ、先程のは忘れて下さい。

 

「「ええっ?」」

 

どうせ師が何かしら執行するでしょうからね。

ならば選んでも無駄です。

 

「「えぇ~」」

 

そもそも、罪人に選ばせるという選択が間違いでしたね。

失敗です。弟子失敗。

 

「あ、あの、それでは質問というのは?」

(賛姉凄い、自分から行った!そこに痺れる憧れるぅ!)

 

あぁそれですがね

アナタたち何で二人で来たんです?

 

「「え?」」

 

いや、師が呼んだのは公孫賛だけでしたよね?

 

「あっ」

「え?」

 

 

コレが、娘を人質に出せという要求なら

二人が来るのはわかります。

 

「えぇ?」

(・・・)

 

付き人をつけてきたにしても、普通は一門の

者を付き人にはしませんよね?

 

「えぇぇ?」

(・・・)

 

態々名指しで公孫賛を呼んだのは

一人で構わないと言う、いわば配慮です。

 

「えぇぇぇ?」

(・・・・・・)

 

つまり、何を言いたいかと言えば。

 

「「・・・・・・」」

 

公孫越、アナタは何しに洛陽へ?

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「お、落ち着け、越。今のお前、年頃の女の子がしちゃ駄目な顔してるぞ!」

 

「司馬仲達様」

 

どうしました?

 

「そのご質問にお答えするには、ここにいる公孫賛に確認しなくてはならない事がありまして」

 

「・・・・・・」

 

フム、互いの持つ情報の擦り合わせですね?

 

「ハイ、多少で良いのでお時間を頂けないでしょうか?」

 

まぁ、構いませんよ。

態々二人から聞いて別々の事を言われても面倒ですしね

 

「ありがとうございます。あと少し声を荒げるかもしれませんが・・・」

 

構いません。

論を交わす際、流派によっては、

無駄に大きな声を出すことを求められる流派

もある。そう聞いたことがあります。

 

「そのような高尚なモノではありませんが、では失礼させて頂きます」

 

えぇ、終わったら呼んでください。

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

      

 

・・・・・・・・・・・・・・・・で何か言い訳はあるのかな?

 

「いや、落ち着け、目が怖いっ!」

 

痛くて痒かったからねっ!!

 

「違う、違うんだけどっ!」

 

アンタさっき「あっ」って言ったでしょーがぁ!!!

 

・・・ほう、あれは私の廬山龍飛翔に良く似てますね。

まぁ威力はまだまだですが

 

「ぶっ飛んだ?私、今妹にぶっ飛ばされたぁ?」

 

やかましい!聞かれたことに答えろっ!

アンタ、アタシを道連れにしたなぁ!

 

「い、いや、違」

 

違ぁ~?

 

「違いマセンッ!」

 

ぶるぅあァァァァァァァ~!

 

「うわぁァァァァァァァァ!!」

 

 ほう、体全体を地面スレスレまで落とし、

高速で接近することで、

相手からの反撃を受ける

箇所を限りなく減らしてますね。

 

 その上で踏み込みから生まれる

大地からの反動を、

体全体を使って拳に集め

起き上がりながら一気に放出・・・・・・

気流も発生してますね。

 

 フム、戦場では徒手空拳となる場合もある。

最後に頼れるのは己の肉体。

 

私達と同じように鍛えていましたか?

 

さすがは漢の藩屏。幽州の武は侮れませんね。

 

 まぁ体全体を使うが故に、威力は

大きいが、隙も大きい

 

 一騎討ち用の業ですね。

戦場で使うには用途が狭すぎる・・・?

 

 あぁ騎馬民族は、武器を失った

モノから一騎討ちを受けたら

受けなければ、他の氏族に

笑われますからね。

 

 一騎討ちで力を見せれば

それなりの待遇になりますから

アレはアレで間違っていない・・・

 

 成程、戦場の知恵ですか。

 

 ほう、倒れた相手には追撃はしませんか。

で、立とうとする意志があるなら

抱え起こして。構えをとったら再開・・・

 

 で、殴る前に必ず何かを思い出してる?

過去の何かを背景にして、己の気を高めてる?

 

 更に声に出すことで、自己の主張・・・

 

 師に、喋る前に殴れと教わった

 私にはよく理解出来ませんが

 アレが一騎討ちの作法なのでしょうか?

 それとも北の武人の作法?

 連撃を考えていない?

 蹴りや投げには弱そうですね。

 もしかしたら、本来は一撃打ったら

 一撃打たせるのが作法?

 

 まぁそれが作法なら、鋼の筋肉にも

 意味はあったのかもしれませんね。

 

 ・・・作法は大事ですが、コレからは

 矯正が必要ですね。

 

 いや、しかし予想以上に良いモノが見れました。

 

 どのようなモノであれ

 その歴史は侮れません。

 

 

 

・・・しかし、それならばあの地味は何故?

 

 あぁ巻き込んだことに対する後ろめたさが

邪魔をしているのですね。

 

 確かに、あの二人にしたらコレは

対等な闘い、ではなく懲罰に近い。

だがあの地味は義妹を見ていない。

 

 

 後ろめたさが歪みとなり

 仕方ないと反撃を諦める。

 そのアルサマのなんとだらしのないことかっ!

 

 

 師曰く、殺す価値もねぇ、負け犬の三原則

 

 確固たる自分を持てないから歪んでる

 仕方ないと諦めている

 アレはすなわち、自分も相手も見ていない、曲がった自己満足のだらしなさ。

 

 鍛えなければいけませんね。

 

 巻ぁき込ぉん(溜)だぁぁぁぁぁ?

 そぉるぇぇがぁ、どおぉぉぉ~したぁ(cv 若本)

 

 怒るのは仕方ない?アホかお前!

お前!あんな幽州のお前!

田舎者で終わる気か!お前っ!(ちゃんと纏めろ)

 

だらしねぇ!どんな形であれ、李儒様と接点を持てた事を喜ぶくらいの気概はねぇのか!だらしねぇ!!(アニキ?)

 

ぐらい言えるようになれば

一人前・・・いや、半人前ですね。

 

 

 

 

さて、

伯師妹、居ますね?

 

(サッ!!)

 

 えぇ、師に比べれば拙い業では有りますが

アレも立派な歴史を重ねて出来た結晶です

 

 決して侮ってはなりませんよ?

 

 (コクッ!チラッ?)

 

 えぇ、あの二人も鍛えます。

 

 (ササッ)

 

 ふふ、流石に準備が良いですね。

 

 (キリッ)

 

 えぇ、私が初めて人を撃ったのは

今のアナタと同じ9歳の時でした。

 

 (・・・)

 

 殺す必要はありません。

 

 (コクコク)

 

アレなら、正面から行けば死にはしないでしょう。

 

 (・・・グッ!!)

 

 一撃で決めなさい。

 

 (ジャッ!!!!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「マガタマッッ!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・死の安らぎは等しく訪れますよ

大いなる意思の導きによって、ね。

 

 

 

ジ

 

 




シロッコは才能ある子&後がない子ですからね

話している最中と
回想中は手を出さないのが
作法な地域もあるかもしれない

二人が前に進むためには
殴り愛が必要なのさ

そんな話

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