とある策士の外史旅(仮)   作:カツヲ武士
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嬉しさも悲しさも全部投げ打った感じ

みんな大好き原作キャラ視点!

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ラーラーラー、ララーラー言葉に~ならな~いぃ♪

・・・なんやあれは

 

 いや、ホンマ、なんやアレは?

 今思い出しても震えが来る。

 

 体が震えとる、心が震えとる、魂が震えとるっ!!

 

 恐怖?いや違う、武者震い?いや、違うっ!なんやコレはっ!!

 

 華雄、アンタあんなんに一人で挑んだんか!!

 

 

 

 

 最初の違和感は軍議で会ったときや。

 

 相変わらず目が腐っとるな~なんて

 気楽に考えてたがあきらかにアホやった。

 あれ、気づかれてたら死んでたな。

 

 まぁそれはそれとして、

 長城を越えたところに

 鮮卑が待ち構えてるって報告が

 あったことがおかしい。

 

 詠っちが調べたところ、

本来ウチが連れてきた5000と

幽州の公孫越が率いていた5000は

戦う為に集めた兵やない。

あくまで賊に対する示威行為。

その証拠に李儒・・・様が連れてきたのは 

僅かに500人

 

 万の兵を連れてきたなら戦をせな洛陽に帰れん。

下手に負けたら結果を出すまで北に縛られる。

 

そうなったら、どんだけの資材が無駄に

消えることか・・・

最近詠っちの書類手伝ってるから、

軍事については

少しは詳しくなってきたからな。

 

 さておき、兵が多ければ多いほど

金も食料もかかるし、現地の負担も増える。

 

 そうなれば民の不満が溜まって

 政が歪む。政が歪めば乱が起きる。

 

 だから兵を出すなら、大軍をもって

短時間で仕留めるのが最終的に一番節約できる。

 

 戦力の逐次投入は論外。

 軍は行けって言われて行けるモンちゃう

 準備が必要で、万の兵を準備するだけでも

 金と、モノが飛んでいく

 

 それに中央の官軍は本来戦に出たくない

 心も体も腐った弱兵揃い。

 

  そんなんで大軍を集めても、鮮卑を

 刺激するだけ。やる気の無い弱兵は騎兵に勝てん。

 

故に今回、李儒様が取ったのは少数の兵で北を周り

「奴らは少数の官軍を恐れて手を出してきませんでした」と言って凱旋すること。

 

 すでに恭順しておる烏桓や匈奴から

 貢物でも出させれば尚良し。

 それが李儒様の狙いやったはず・・・

 

 なのになんで鮮卑がおった?

 なのになんで洛陽から援軍を呼ばんかった?

 

 完全に読み違えとった。

 暗黒将軍は温くない

 

 そうや、居たやろ?40万人生き埋めにした将軍が。

 まさにアレや。

 アレがただの示威行為なんかするか?

 

 ありえへんやろ。

 

 その武力を用心する?足りん。

 その軍略を用心する?足りん。

 その政治力を用心する?足りん。

 その人材育成能力を用心する?足りん。

 空が落ちるとか大地が裂けるとか、

 ウチらの知識を総動員して、

 あらゆる不運に用心しても、足りん。

 

 暗黒将軍の能力はその用心の遥か上や。

 

 羌族は知っとった。

 韓遂見たもんな。

 匈奴も、呼厨泉が体で示した。

 烏桓は羌族と匈奴の話を信じた。

 

 鮮卑は知らんかった。

 鮮卑は信じとらんかった。

 

 だから、長城の向こうで

 羌族、烏桓族、匈奴族が自分たちと

 一緒にいても違和感を覚えんかった。

 

 黒山賊を殲滅し

 周辺勢力全てに地獄を見せつけたのは

 アレが狙いやったっ!!

 

 ウチラがあの兵力で、バカ正直に

 羌も烏桓も匈奴も恭順したからと思って、

 油断したまま、何もせずに長城を越えたなら

 数倍する兵力で押しつぶせば勝てるかもしれんと

 思って、一度は恭順した連中が襲ってくる

 可能性があった。

 

 だからアレ。

 黒山族は元々漢に背いてた賊や

 容赦なんざいらん。

 更に洛陽からの使者を殺したとか?

 容赦したら李儒様にとって傷になる。

 

・・・まぁ使者言うても、どーせ賄賂でも

 せびりに行った小物やろうけどな。

 

元々騎馬民族どもは漢をバカにはしてるが

自分たちと戦ってきた幽州や并州の兵を侮って

おらん。故にきっちり偵察はしとったやろ。

 

 

 そいつらに

 

 

 

 

 地獄を見せた。

 

 

 アレは長城の向こうからも見えてたやろ

 あの声が聞こえてたんやろ。

 

 だからやろな。

 

 ・・・長城を抜けたところに待ってたのは

 羌・烏桓・匈奴に三方から囲まれて襲われて

 首を撥ねられ、屍を晒していた鮮卑賊と

 頭を下げて許しを請う騎馬民族。

 

 あの、ある意味で洛陽の役人並に

 頭が固く、気位の高い連中が・・・

 李儒様を前にして、誰に習ったか五体投地。

 

予想外の光景に驚くウチらに対し

まるで当たり前のように表情を変えない師弟。

 

そして先頭に居て話しかけようとした烏桓の

男に見向きもせず、乗ってた黒馬で頭を潰し直進。

 

 その上、頭を下げて動けない連中を前に

 弟子の司馬仲達が言いおった一言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「誰が発言を許可しましたか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もうあかん。

 ヤツら心が折れおった。

 

 ウチらも、全員馬から降りたわ。

 

 で、ソレを振り返って見た李儒様が一言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ご苦労」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もう、な、空気が死んだわ。

 

 間違いなく師弟や。

 

  ウチかて、気がついたら跪いてたわ。

 実際ほぼ全員が跪いとったし。

 将軍に対して跪くのは当然やから

 あの場はアレが正解やったんやけど。

 

 なんやあれは、あれはあかんやろ

 

 何ていうか・・・そーゆーの全く

 関係ない。

 

 言うならば黒の威風。

 

 断じて悪やない。

 殺ったことは漢に背いた賊の討伐。

 

 黒山賊に降伏勧告もしてる。

 逆らったのはヤツらや。

 そもそも賊。遠慮はいらへん。

 そして鮮卑を討ったのは同じ騎馬民族。

 官軍やウチらの死傷者は100人いない。

 

 コレ官軍500人いらんやろ?

 ウチらだって手が足りないから使った

 程度やろ?

 

  しかし・・・詠も言っとったな

 確かに悪人ではない。

 

  だが、いや、今の腐った国を立て直すなら

 腐った国を壊すなら・・・こういう人が

 必要なんじゃないか?そう思った。

 

 帰ったら月と詠にすぐに誼を結ぶよう

 言わんとあかん。

 怖いとか、好きとか、嫌いとか、

 そんな温いこと言うとったら

 生きたまま埋められる。

 

 殺ると言ったら殺る・・・どころやない!

 思ったときには殺し終わってる!

 そんな凄みがあるっ!!

 

 で、その場で向こうの代表者を集めて戦後の統治政策や

 

 ウチらは所詮将軍の部下やから

 会議には参加せんかったけど。

 

 ・・・あの李儒様と個室で会議?

 

  ウチだったら意見言えるか?無理や。

 月も、詠も、ネネも華雄も無理や。

 恋なら・・・武と言う一個だけでも

 張り合える可能性がある恋なら・・・

 

 意見は言える資格があるかも

 しれんが・・・無理やな。

 あの人に意見するには、確固たる自分の

 意志に基づいて意見をせにゃならん。

 誰かに言わされた意見は通らない。

   

 恋が言えるとしたら「お腹すいた」くらいやろ。

 

 まぁ空気を変えることができるなら

 それはそれで有りやけど・・・

 

  詠っちよ、アンタ涼州で近くで

 見てたんやろ?

 軍議の場におったんやろ?

 自分じゃ量れなかったから

 ウチに李儒様を見てこいとか・・・冗談キツイで!

 

 っていうか詠っち

 あれ見て呼び捨てできるって凄いな!

 居なくても、いや、居ない時こそ【様】

 呼びする癖付けな、冗談じゃすまんぞ!

 

 

 で、今の問題は会談しとる間に何するか・・・やな

 

 騎馬民族連中は・・・鮮卑の死体片付けとるな

 

 乗ってた馬は、あぁ李儒様に渡すか、

 自分らで分配するかわからんから、

 とりあえず集めとるだけ・・・

 

 いや、もうこの時点でおかしいやろ。

 騎馬民族が騎馬を諦めとるわ。

 

 ・・・今更か。

 アノ状態で騎馬を主張できたら。

 そいつは第二の檀石槐や。

 

 とするなら幽州勢か?

 噂やと、李儒様の弟子とか??

 

 ただでさえお隣やし、仲良うせんとな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あ、どうも、軍議でご挨拶しましたけど

 ウチ 【張遼文遠】 言います。

  あ、はい、公孫越殿ですね 

 いえ、戦後処理でナニかお手伝いとか

 することあればなー思て。

  

兵糧の?そうですね、今のうちにやっとけば 

無駄無いですね。騎兵用と歩兵用・・・

あ、コレですか?

こっちが并州分・・・え?多くありません?

あぁ、昨日戦死した兵と家族に対する手当?

え?幽州ってそんなんあるんですか??

 

・・・予算足りるんで?

中抜きをされないと足りる?

  

そもそも、儒の教えにも反してないので

名家連中も予算を通す?

  

あぁ、コレ中抜きしたら普段清流派とか

言ってる奴ら立場ないですもんね。

 

 いずれは中央に頼らずにできるように

 なる必要があるけど、今はとりあえず

 奴らから搾り取る・・・と

 

 えぇ、ホンマ、良い事聞きました。

 ウチの軍師にも伝えますわ。

 

 ハイ、兵あっての将ですから。

 え?配慮するのは兵の家族??

 

 民あっての将??

 

 ・・・・・・軍事のことばかり考えても

 あかんと?

 

 いえ、李儒様の戦見たら軍師だけじゃなく

 ってのは、ハイ。

 

 現場の指揮官も、孫子とか知らないとアレですよね

 

 孫子が子供の戦?いや、それは・・・

 

  まぁ確かに、所詮は漢が出来る前の

 小国同士の争いで勝てなかった人間の教え

 と言えば・・・その通りですよね。

 

 戦術は見るべき所があるのは事実だけど、

 ソレを戦略的に応用出来るかどうかは、

 その人の立場と能力によるから、

 基本程度で抑えておけと。

 

 勉強になります。

 

 幽州ではみんなそんな教育を?

 

 あぁ、公孫賛殿と公孫越殿は洛陽で

 他何名かは幽州に構えた出張所で現地教育・・・ですか。

 

 それってウチらも参加できますかね?

 安北将軍府の出張所なら一応資格はあると

 思うんですけど・・・

 

 

 なるほど、覚悟と殺る気は必須で。 

 常識とくだらないこだわりを捨てるために

 何回か尊厳死する必要がある?

 

 殺るの字が不安があったんですけど、

 それ以上に・・・尊厳死ですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・え?尊厳死ってそういう意味でしたっけ??

 

 

 




ちなみにシロッコとネコモドキは
参加せず。 まだ子供だからね!

暗黒将軍は勘違いされてません。

程普さんの戦闘・・・戦闘?発言は、ココですね

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