とある策士の外史旅(仮)   作:カツヲ武士
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微勘違い?

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属性てんこ盛り、少しは遠慮なさい

甘寧、この報告・・・本当に?

 

「はっ、確かにお嬢様の言われた通り

隠蔽も口止めもされていませんでした。」

 

悪評を流されて恣意的に噂が広まったとかは・・・

 

「いえ、誰も彼もが口に出すことも

恐れて居ましたので、聞かれれば

答えますが言いふらすような真似は・・・」

 

そうか、いやすまん。疑ってたわけでは

ないんだがな

余りにも・・・

 

「いえ、私もそう思います、お気になさらず」

 

あぁ、ではこの情報を事実として

話を進めよう。

さて張昭、今回の北征、政治的にはどう見る?

 

「この情報が確かなら・・・いや、

疑っても詮無きことよな。すまん甘寧」

 

「いえ」

 

「政治的にと言えば、そもそも安北将軍が

北征することがありえませんな。

それが職務ではないですからの」

 

 まぁそうだな。だが出た。何故だ?

 

「何進が命じたとありますが・・・」

 

そもそも何進は何を命じたのだ?

報告では匈奴も、烏桓も、鮮卑の一部も

戦う前から恭順していたのだろう?

 

「それですな。洛陽の自称軍略家どもにしてみても

「戦わずに漢の威を持って賊を下した」と評判でして」

 

 事実だからな。

 

 「大将軍としては面白くなかったのでは?」

 

 あぁ、軍政家や謀略家としては優秀だが、

 根が俗物だからな

 ありえなくは・・・ないか。

 

「で、将軍が一度も出陣しないのは

どうなんだ?と言った感じで何をしろ

とかではなく、とりあえず言いがかりをつけた」

 

 ふむ。

 

「で、黒山賊に邪魔をするように依頼した」

 

漢に背く賊と大将軍がつながっていたと・・・

まぁ、可能性は・・・あるな。

何かそれを確信させる情報でもあったのか?

 

「いえ、調べさせれば出てくると思いますが、まぁ状況判断ですな」

 

 状況判断・・・?

 

「これからは確固たる情報がないので儂個人の予想になりますが?」

 

 あぁ、構わん。頼む

 

「そもそも、堂々と漢に逆らってる賊の存在を認知してるのがおかしいのですよ」

 

それなら何進だけではなく、宦官や名家だってそうだろう?

 

「奴らは黒山賊の規模や、脅威を正しく理解できますかな?」

 

 ふむ、それは・・・無理だな。

 

 「ハイ、無理ですじゃ。では大将軍は?」

 

 できなかったら大将軍じゃないか

 

 「ハイ、何進は知ってました、そして何度か討伐令が出ておるようですが・・・」

 

あやつが出たときはないな。

黒山賊の数を考えれば、かなり小規模な遠征だけだ。

 

なるほど、で奴らからは黒山賊の

内部で発生した死体と貢ぎ物を引き取り・・・

 

「軍部の功績にしつつ、派閥の部下に

武功を与えていた。そう考えれば

あの規模の賊を生かしていたことも」

 

・・・そうだな、一気呵成に滅ぼすより

その方が奴らの嗜好に合ってる。

 

「暗黒・・・安北将軍にしてみれば邪魔ですな」

 

 ふっ誰だ暗黒将軍を拡散したのは。

 ぴったり過ぎて違和感が無いじゃないか。

 

 「まったくですな。今回の賊滅も

表面的には違和感を感じませぬよ・・・」

 

 表面的には?

 

 「儂は軍事はからっきしですからな。」

 

 軍事的にか・・・

 1万で50万の賊を、それも1日で殺しきることが可能かどうか?だな

 

「ハイですじゃ。しかも率いていたのは

自らが鍛えた洛陽の兵でも、譜代の臣ではなく、

幽州と并州から集められた混成軍・・・堅殿は可能で?」

 

 無理だ。

 

 「やはり?」

 

あぁ、やりようによっては、

勝つことはできるだろう。だが・・・

 

 「殺しきるのは不可能・・・ですな?」

 

 そうだ、どうしても逃げられるだろう?

 甘寧が確認した噂では血が河を創り、

その悲鳴は長城を越え、燃え上がる炎が

消えることなく山を蹂躙し、その様子は

黄州の鄴からも見えたとか・・・そうだな?

 

「は、確かに鄴の民も、七日後に雨が降るまで山が燃えていたと・・・」

 

 それより近場は?

 

「・・・恐ろしくて数なぞ数えて

いられなかったと・・・」

 

 ・・・まぁただの民ならそうなるか。

 

「・・・のう周瑜、火計で可能かの?」

 

「・・・現場を見てみないので然とは言えませんが」

 

良い、言ってみろ

 

「まず、例え山一つとて、50万の賊が存在できる山です。それを一万の兵で囲み切るのは不可能です。」

 

・・・包囲を突破、もしくは各個撃破の対象になるからな。

 

「はい、ですので兵での包囲ではなくを火を持って壁とし、戦力を一点集中して戦えば可能ではあるかもしれませんが・・・」

 

「それはできぬのかの?」

 

張昭。火に向かって進める兵がどれだけいる?

 

「あぁ、自分も燃えますものな。かと言って火のないところを作れば数で突破されると・・・」

 

そういう事だ。さらに手伝い戦の混成軍だろ?少なくともアタシには不可能だ。

 

「ですが事実として山は燃え上がり、生存者はいなかった・・・甘寧、死体はどうじゃった?」

 

「・・・死体、大量の死体は有りましたが」

 

「が?」

 

「五十万を超えたかと言われれば、疑問が残ります。

ただ、山系全てを詳細に確認できたわけではないので、別の場所にあるかもしれないと言われれば否定も出来ません」

 

隠さぬことで謎を残すか・・・

 

「生き延びたモノがいても、少数でしょうが・・・」

 

賊をワザワザ匿う村もないからな。

もし何らかの繋がりがあったとしても

将軍殿を恐れて差し出すだろうさ。

 

「巻き添えはごめんでしょうからなぁ」 

 

気骨の塊の張昭でもそうか。

ならば死体は埋められたかな?

 

「・・・死体ならよいですがの」

 

「「「「・・・・・・」」」」

 

程普、娘は知ってて現地を探れと言ったと思うか?

 

「さすがにそれはないかと」

 

そうだな、いくら彼らに鍛えられようと、性根は変わらんだろう。50万の殺戮など笑って話せる内容では無い。

 

「そうですね。そして翌日の鮮卑もです」

 

あぁ、黒山賊の際に将軍殿は地獄を創ると宣言したらしいが。

 

 

「コレは~もぉ~見事としか言えません~」 

 

「陸遜と同意件ですね。教本に載せても良い程です」

 

「え、陸遜と周瑜がそこまで褒める

ことなの?ただ、元々恭順していた

連中に後ろをつかせただけじゃないの?

いえ、恭順させるのが難しいのは分かるのだけど」

 

「権殿、これは単体で見ればそうじゃが、全体的な視点と前日の黒山賊も合わせて考えるのじゃよ」

 

そうだな、黄蓋の言う通りだ。

 

「母様?」

 

そもそもな、あの場所に騎馬民族どもが纏まって居て、更にそこに将軍殿が行くことがおかしいんだ

 

「え?」

 

「権殿は一万の混成軍と五百の官軍で五万を越える賊のいる場所、しかも相手の領地に理由もなく行きますかな?」

 

「理由もなくって、大将軍の命令じゃないの?」

 

「さっきもチラッと堅殿と張昭が話してましたがな、安北将軍に「長城を越えて賊と戦え」なぞと言った命令は出せぬのです。当然従う理由もない」

 

「勝ち負け以前の問題なのね?」

 

そうだ、そして将軍殿は情報を重視する。

 

「彼らに気付かないはずがない・・・」

 

まぁ、それもそうだが更に一歩進んでみろ

 

「一歩・・・何故彼らはそこにいたのか?」

 

そうだ、その理由に気付いたからこそ黒山賊を殲滅したとも言える。

 

「えっと・・・」

 

「つまりね、騎馬民族どもと何進の繋がりよ」

 

「えぇっ!姉様、そんなの有り得るんですか?!」

 

「漢帝国は彼らに官位を与えてるじゃない。

田舎者や異民族を嫌う宦官や名家が繋がりを持つとでも?」

 

そういうことだ。

恭順派は元々漢に何かしらの繋がりがある。

その繋がりの先に居るのが

 

「名家や宦官の後ろ楯の無い、庶民出身の大将軍ってワケね。」

 

「何進の命令で、何進と繋がりのある

黒山賊が居る地方を僅かの兵で回り、

すぐ隣にこれまた何進と繋がりをもつ異民族がいる、と。明らかに罠じゃろぅ?」

 

連携される前に片方を完膚なきまで叩き、次は貴様らだと、返す刀で襲うと見せかけて内部崩壊させたわけだ。

 

なんせ目と鼻の先で50万を殺してる。

五万で勝てるか?

ちなみに羌賊と匈奴は地獄を確信して

心が折れてるぞ。

 

「更に言えば~手頃な手土産が目の前にありますねぇ~」

 

「それに裏切られた連中にしたら、ある意味李儒より、他の連中に敵意を抱くわよね?今後の統治にも役立つわ」

 

策。

 

「ん、どうしたの?」

 

アタシも気を付けるがな、お前も注意しておけ

 

「何を?」

 

李儒殿、だ。様でも閣下でも構わんが、

今後は普段から敬称をつけろ。

とっさの時に呼び捨てして不敬罪で吊るされたくは無いだろう?何進はともかく、将軍殿は敵より味方が多いからな。

 

「あぁ、そうよね。本人が気にしなくても、回りの足を引っ張ろうとする連中に付け入る隙を与えるのも、馬鹿臭いか」

 

弟子殿にも気を付けるがな

 

「司馬殿ね」

 

そっちは自然に付けれるのな

 

「李殿だと多すぎるから・・・つい、ね」

 

まぁ、わからんでもない。まぁ今後は難しい舵取りが求められる。アンタはアタシの跡継ぎた。気を付けろよ。

 

「えぇ領民の命、背負ってるからね」

 

権、お前もな。

普段はおとなしいくせに、妙に頑固で突発的に暴走しそうだから、ある意味では姉よりお前が心配だよ

 

「か、母様っ!!」

 

まぁ、この話はいいさ。

えぇと、鮮卑の恨みの話だったな。

簡単に言えば、

あぁなれば奴等は互いを信用できんから、各個撃破の対象だ。武力でも、謀略でも、洛陽から動かん大将軍などより将軍殿を選ぶだろう。

 

「つまり大将軍は必要の無い嫌がらせが元で、ただでさえ少ない洛陽の外での伝手を失ったワケです」

 

周瑜の言う通りだな

しかも黒山賊は漢の北部に居る国公認の賊で、騎馬民族を倒したのは同じ騎馬民族だ。

 

「文句のつけようがない。だから見本なのね」

 

「そぉです~更に、それだけの武功を

立てておきながら~洛陽からは

500人しか連れていかず~死傷者は

現地兵だけでその数100人以下~。

準備に~かかったお金は予定額の~

一割にも届かないでしょ~う!!

いくら~大将軍が謀略家でもぉ何も出来ませんよ~」

 

アタシも参考にしないとな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、だ。話はかわるが

 

今、将軍殿は漢で最も敵に回しては

行けないってのは、皆がわかってると思う。

もし違う意見の奴がいるなら言ってみろ。

 

「「「「・・・・・・」」」」

 

よし、いないな?

 

そんな将軍殿から名指しで呼ばれていながら、いまだに無視している褐色眼鏡が居るらしい

 

 

「「「「・・・・・・・・・」」」」

「い、いや、まだ前回から二月も・・・」

 

 

周泰、縛れ。

 

「すみません!周瑜様っ!!!」

 

甘寧、袋

 

「すみませんっ!!!」

 

黄蓋、持っていけ

 

「儂ですかっっっっっっっ!!」

 

 

 

だってなぁ、武官で程普は絶対来るなって言ってたし

 

「ハイっ絶対行きません!!」

 

甘寧と周泰はさすがになぁ

 

「「・・・・・・時間、下さい」」

 

孫策なんて、いま行ったら

 

「跡継ぎが何しに来たこの穀潰しがぁ~!って叩き出されるわね」

 

後は文官だし・・・

 

「じゃよな」

「ですよね~」

「私も足手纏いかなぁって・・・ね」

 

 

 

 

「あ、儂ちょっと腰のちょうしがガガガガガガガ」

 

 

 

 

治療してもらえ。

あれで鍼の名手らしいぞ

なあ周泰?

 

「黄蓋様、大丈夫です!!いつの間にか殺られてますから。司馬様のも最近は痛く無いですよ!!!」

 

 

「おまっそれで安心できるのはお主と甘寧だけじゃろうがっ!!」

 

 

「見苦しいぞ黄蓋、お主が地獄を見る訳でもなかろう」

 

「張っっ昭ぉぉ貴様ぁぁぁぁ!」

 

「雪っっ孫っっっっ策うぅぅ~!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「良いからさっさと逝け」」」」」

 

 

 




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