とある策士の外史旅(仮)   作:カツヲ武士

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李儒くんの配下には黒い円卓はいません

水銀は危険なので使ってません。

働かないニートもいません。

原作設定に対するアンチヘイト有ります

嫌いな人は読み飛ばし

オリ設定、オリ展開

ご指摘いただきましたが、お話の関係上、登場人物が半オリキャラ扱いなったりします。
逆も有りです。 これは、拙作の作風だと思って
生暖かい目と絹ごしタッチお願いします!
最初に矛盾あるとか言って良かった良かった。


怒りの日

・・・あの愚物ども!

 

あぁ、愚物どもよ!!!

 

最後の最後で、師の戦に泥を塗った

愚物どもよ!!

師の信念に泥を塗った

愚物どもよ!!!

 

奴らは理解していまい。

 

周囲も師の策と錯覚していよう

 

あの場に居て、正しく理解しているのは

私と李厳殿だけだろう。

 

地味姉妹は、師がお怒りで

あったことだけは知っている

ようだが、それが何故かは

理解できていないだろう!

 

あの愚物どもっ!!

 

私と李厳殿で、師に代わり皆殺しにしてやりたい

ところだが、師がその怒りを抑えたのだ。

私がそれを無駄にすることなどできん!!

 

これが身を焦がす怒りと言うものかっ!

 

 

 

 

 

・・・・・・落ち着きなさい司馬懿仲達。

 

あれらには後程、何かしらの名目で

地獄を味合わせるとしてだ。

 

コレ以上の無駄は許されません。

 

あぁ、何進の要請で黒山賊の一部が

動いていたことは知っていた。

 

あの地域にいた連中は、何進に従い

師と戦うことを選んだ連中だ。

 

あの地域にいたモノ達は

その連中の庇護下で生活していた連中だ。

 

ならば、自らが選択した幹部が下した

選択に殉じるのも、彼らの選択。

 

都合が悪くなったら自分は関係無いなど

そんな戯れ言は認めん。

 

別の地域に居た奴等には、始めから

答えは急ぐな。と。

これから起こる結果を見てから決めろと

選択を保留させていた。

 

故に、師の元に下る選択をした残党の30万は

既に師の民だ。

 

ここまでは良い。

 

だが、あの騎馬民族どもはなんだ!!

 

普段は命など恐れぬと、

漢など恐れぬと嘯きながらっ!

 

何進の指示で長城に接近していた

鮮卑どもに何食わぬ顔で接近し、

あわよくば師を討ち取らんとしたのは

良い!それも策だ。

 

だが、奴等は師を恐れた。

そして死を恐怖したのだ。

 

味方面した騎馬民族に見限られ

2万を越える鮮卑が無駄死によ。

 

・・・その家族も無駄死によ。

 

そもそも奴等が手を出さずとも

我らに倍する兵を擁する鮮卑の連中が

黒山賊の殲滅を見るまでは

あの場所を動くことはなかった。

 

見たあとでは撤退など間に合うはずもない。

 

事実を確認している頃には

我らは長城を越えている。

 

心が折れた黒山賊の残党の処理なぞ

戦う意思の無い幽州の警備兵でも出来るのだからな。

 

 

 

 

後は、長城を越えた我らの前で阿呆面を

晒し、右往左往している連中に

降伏か死かを選択させる。

 

降伏すればよし。

 

死を選択しても、

一度の戦で1000人殺し、

多くても10人に地獄を見せれば

心が折れて、生き残りも魂からの降伏を

したであろうさ。

 

二万の兵とその家族を

合わせれば四万~五万か?

 

その者らは只の民ではない

同じ鮮卑の者どもに、師に逆らうことの

愚かさを伝える語り部よ。

 

これから産まれる同胞に、

師に逆らうことの無意味さを

伝える語り部よ!!

 

それが、だ。

最初から恭順の意を示しておきながら

あわよくば、程度の考えで

師の命を狙った烏桓どもの浅ましき

保身によって殺された。

 

・・・殺す必要がどこにあった?

羌と匈奴と烏桓の兵が鮮卑の兵を囲み、

長城を越えた我らが蓋をすれば

 

心が折れた鮮卑は戦うことを選べるか?

 

手土産ならそれで十分だろうが。

 

その上で鮮卑が死を選んだなら

それが奴等の選択で奴等の意思。

 

他の鮮卑の氏族も誇りに殉じた者達の

家族を無下には扱わんだろう。

 

だが今はどうだ?

 

浅ましく保身に走り、

恐怖の余り無駄な裏切りと

殺戮を行った奴等は今後どうなる?

 

家族は殺されるだろうな。

恨みを抱えた連中が生かしておく意味がない。

 

 鮮卑の他の氏族は?

羌、匈奴、烏桓と共に歩めるのか?

直接師の恐怖を知り、降った者達の声があれば

出来ただろう。

 

 だが裏切りによって同族を殺された彼らは・・・

 

 師へ降りはするだろう。

だがその内に有るのは怒りだ。

諦めを生む恐怖ではない。

反骨心を生む怒りだ。

 

反骨心が統治の邪魔になることなぞ

少しでも政を知ればわかる。

 

洛陽の自称為政者どもは

互いに争わせる良策とでも

したり顔で語るのだろう。

 

こうなってしまえば、

師もそれは違う、とは言えん。

 

 

 

 我も人。彼も人。故に平等。

 

 

 

そう謳う師が、

意思を持った人を愛する師が

 

馬で人を潰したのだぞ?

目を向けることもなくだ

 

その異常に何故気付かない?

 

あのとき、あの烏桓の男が、

他の騎馬民族の誰かが、知ったような顔で

なにか一言でも言っていたら・・・

 

あの場に居た騎馬民族どもは

間違いなく師によって皆殺しにされていた。

 

もしかしたら各部族の何人かを、

見せしめとして生き地獄を体験させたまま

部族に送りつけるくらいはしていたろうさ。

 

そう・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コレで平等だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とでも言ってな。

 

 

 

 

実際、ソレを殺れば羌も匈奴も烏桓も鮮卑も等しく師の被害者よ。

 

恐怖と同族意識で、師の政策のもと

横に並んで動けよう。

 

だが、ソレをすれば勘付かれる。

 

結果的に何が起こるか、邪魔が可能か不可能かは別として、間違いなく何進は気付く。

 

謀は密を以て為す。

 

誰も知らない方が良い。

誰にも知られない方が良い。

 

本命の罠を見せびらかす狩人なんざいない。

敢えて見せるのは囮の罠

 

故に生かした。

無駄かもしれなかったが、私も抑えた

 

 

くそっ!

 

 

落ち着け。落ち着くのですよ。

 

確かこちらの方面を担当するのは

楊修殿で武官は張任殿で

補佐に回る文官は亀でしたね。

 

楊修殿に心配なぞ、無用なだけでなく、

もはや無礼と言えますが、伝えることは

伝えねばなりません。

 

張任殿も卓抜した戦術目を

持っていますから、心配無用

防衛に専念されれば・・・私では

倍する兵があっても勝ちきれるとは

思いません。

 

亀は・・・戦術に偏ってはいるが、

政の視点も持ってはいるから

心配は要らないと思うんですが

妙に自信が無いので一度話を聞いたのですよね。

 

 

 

 

 

 

何でも、学生時代に?年下の子供に才で負けてたとか?下らない。

 

李厳殿を見なさい。

 

磨かれぬ子供の才など、知恵と覚悟と経験で踏み潰されるモノでしか無いでしょう?

 

磨いている?

磨いているつもりでしょう。

地姉が洛陽の学問所と廬植の私塾で

学んだのと一緒です。

 

前にも言いましたがね、師の一年の教えは凡百の五年の教えを凌駕します。

 

 

凡百ではない?いや、学舎の名前が水鏡女学院の時点で水鏡の無能とその限界を証明してるじゃないですか?

 

え?わかりませんか?

 

国中の才を集めて鍛えるなら

何で女学院なんですか?

 

楊修殿・・・文官として才無いですか?

張松は?法正は?師は?

 

その程度の見識しか持たない者が運営する

私塾の筆頭と次席って・・・しかも水鏡、実戦経験無いでしょう?

 

あってもその辺の賊程度で、間違っても

漢と戦い続けて経験を積んできた

騎馬民族とかとの経験は全く無いですよね?

 

だって、騎馬民族を相手に火計とか

伏兵って殆ど無意味ですし。

 

アナタの知識で使えたの、糧食に毒くらいだったでしょう?

 

いや、馬が縦横無尽に走れる戦場で何燃やすんです?普通に走って逃げますよ?陣に招き寄せて?

 

いや、あいつら敵陣に正面から突っ込んでダラダラするほどバカじゃ無いですよ?そもそも彼等は巣としての陣ではなく獲物として兵を見てますからね。

 

虎を殺せば巣穴に入っても安全だよねってことです。

 

逆に、虎が生きてるのに巣穴に入るなんてとんでもなく愚かなことだって理解してますよ。

 

狩猟民族として、子が居る巣を守る獲物と傷付いた獲物が一番怖いって知ってるんです。

 

連中が漢をバカにしてるのはですね、

腐りきった洛陽の文官に自分達と

戦えるほどの強者である、幽州とか

并州の人間が頭を下げることが理解出来ないからです。

 

故に、文官にありがちな、文字がわからないから兵法知らないだろって見下した考えは危険です。

 

向こうは圧倒的に経験が豊富なんですよ。

 

文字じゃなく体験してるの。

文字しかしらなくて体験してない学生の逆。

 

伏兵も一緒ですね、隠れる場所がありません。

 

囮で釣る?囮になれって言われた兵士に殺されないと良いですね。

 

勝っても必ず一定以上の死傷者を作る、無能の策でしょ?決死の退却戦か一か八かのときに使う策。

 

それ軍師としてどうなんです?それに死を覚悟出来る兵が簡単に作れるとでも?貴重な兵を使い潰したら終わりますよね?

 

槍で突く?

そもそも兵の質が違うのわかります?

 

まさか、官軍の騎兵と彼らを一緒にはしませんよね?

 

速さも勢いも鋭さも、あぁ、当たり前に騎射してきますね。で、槍で何をするんです?

 

盤面遊戯じゃないんですから、その場さえ良ければ良いって考えは止めてくださいね?

 

そーゆーのは目の前だけを見ていればいい現場の武官の視点であって、将兵を率いる将帥や軍師の視点じゃないのですよ。

 

 

私なら?状況次第ですが、基本的に騎馬民族

との戦いは守りをしっかりして、相手の

勢いを殺さないと話になりません。

 

こちらにはあんな機動力ありませんからね。

故に、陣をがっちり固めて、穴を掘ります。

隠れる場所にもなるし、わざと抜かれても勢い殺せるし。

 

てゆーか、先入観で策立てちゃダメでしょう。それで戦術だけなら筆頭と次席を越えてたって・・・アナタ方何を学んでるんです?

 

子供騙しって言葉知ってますか?

アナタ、騙されてますよ?

 

そんな程度の見識しかもたない連中の中で、勝った負けたってむなしくありませんか?

 

・・・伏竜?飛んでないなら、ただの惰眠を貪るトカゲではありませんか。練磨を続けるアナタに勝てるとでも?

 

・・・鳳雛?それ、褒めてます?巣立ちの出来ない未熟者って言ってません?少なくとも、亀は自らの意思で歩いているでしょうに。

 

何を気にしているのやら・・・

 

 

 

 

        

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

って感じでしたね。

 

 

 

まぁ、亀はともかくとしても、とりあえずは大きな修正はない。

 

これから奴らから割譲を認めさせた

地域に黒山賊の残党を送り込み、

農奴として働かせる

 

元々この付近には50万を越える人間を養う生産力があったのだ。

 

半分になった今、生産力に問題はない。

 

後は事前調査で仕込んでいたアレを使えば問題はない。

 

幽州牧は公孫賛。師の怖さを知っている。

その上この地域が安定すれば幽州にとっての

盾になることも理解できるはずだ。

 

三十万を越える民と、それを養って余りある未開発の土地・・・長城の先であるがゆえ、辺境以外の漢の人間の意識からは完全に消える。

 

何進よ、貴様が何を失い、我らが何を得たか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

貴様が知ることになるのはいつになるだろうな?

 




師弟の仕込みですね
この人らが二年使ったんだぞ!

けどそーゆーのに限って 
予想の下にいる小人に汚されるのが策士の常。
李儒くん師弟はまた一つ賢くなりました。
 
攻めて戦で勝つには守りの3倍必要
弟子、2倍では勝ちきれない
つまり定石通り3倍いないと勝てると言い切れない。とみるか
3倍揃えれば勝てるんでしょ?とみるか。
弟子が強いのか、張任が強いのか判断が分かれるところ

 
原作の孔明&鳳統、頭悪すぎ
義勇軍が釣り野伏出来るわけ無いだろ
あれ、殿は全滅前提の捨肝りたぞ?ってお話

まぁ史実でも結構負けてますからね



そんなアンチヘイト

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