コレがコウメイの罠!!
文才と絡むきっかけがないんだよぉぉぉぉぉ
原作蜀アンチ・ヘイトあり
オリ展開オリ設定
「頼もぉ~う!」
「「・・・」」
「頼もぉ~う!!」
(おいおい、誰だ?教頭先生と筆頭様の屋敷の扉を叩いて大声挙げてるヤツ)
(肝試しにしても無謀過ぎない?いや、肝の大きさはわかったけど!)
(開くぞ、恐怖公の部屋の扉が開くぞっ!)
(何であたしたちが幽州の人材の相談しているときにっ!!)
地味姉妹・・・
「「はいっ!!」」
私と、師に、内密で、ナニカ、頼、み、ま、し、た、か?
「「滅相もございません!!!」」
ふむ・・・
((あぁ~巻き添え確定だよ))
「頼もぉぉぉうう!!」
((もうヤメロよ!))
声の張りと高さから、女性で年齢はこれ
くらい・・・口の高さはこのくらいで、
のどの太さは・・・こうですね
((えぇぇぇぇ))
呼吸の深さと声量を出す為の肺活量を
考えたら、鼻はこう、口はこう、体つきはこう
((絵えぇぇぇぇぇぇ?))
扉を叩く音から、腕はこのくらいの
高さで、太さはこう。
この体格があれだけの音を出すと言うことは
踏み込みの感じはこうだから、足は、こう。
((おいおいおいおいおい))
あとは目と髪ですか・・・伯師妹?
(ザッ!!)
あぁ、髪は青で、目は赤?
長さは・・・こうですか。
目の大きさは・・・ほう。
(まさか色まで再現するとは)
(わぁ~ぉ~)
服装は白っぽいヒラヒラした露出多めで
武器は先が分かれた赤い槍?
((うわぁぁぁぁ))
これは、ふむ・・・常山の趙子龍ですね
((肖像画が完成した?!))
「誰かおらぬぬかぁぁぁ?!これだけの屋敷で無人はありえんだろぉぉ」
傍若無人・・・十分な愛を受けて育ったのでしょう
((アイツ・・・もう黙れよ))
「まさかの居留守?!誰かも分かってないのに居留守されてる?!」
それなりの扱いもされてる・・・
十分な哀しみも経験しているのでしょう
しかし・・・・・・
・・・伯師妹。
(ジャッ!!)
「おぉぉぉい!破るぞ!もう破るぞぉ”ぉ”ぉ”ぉ”ぉ”ぉ”ぉ”ぉ”ぉ”ぉ”?!?!」
漠たる死に安らぎなし・・・
凌辱がないでしょう?
((尊厳が・・・消えた?))
さて地味姉妹
「「ハイっ!シロさんに代わり、
縛って持ってきます!!!」」
ふむ、哭かせる必要はなさそうですね。
「「ありがとうございますっ!!」」
((間違ってたら絶対10年分泣かされたな))
で、田舎の山の長の子が一体何用ですか?
「常山の、趙っ!子龍っ!!無礼であろうっ!!!!」
((お前が言うな))
(ギラッ!)
無礼、ですか。
噂では九卿で安北将軍でもある
我が師の家に約束も無く出現し
「・・・」
迷惑も考えず大声で叫んだ挙句
「・・・」
あろうことか、その門を破ると
口走った浪人が居るらしいですよ?
「すみませんでしだぁ”ぁ”ぁ”!」
(チラっ)
((あ、なんか既視感))
で、何の用です?
「う、何だ今の・・・意味が分からん”ん”ん”ん”ん”ん”っ”!!!」
質問に答えなさい。無礼でしょう?
「いや、答えられぇぇぇぇぇぇ!!」
返事はハイです
「ハイっ!此度私は暗黒将軍を見定めに来ましだぁぁぁ」
((馬鹿だ、コイツ馬鹿だ))
半周回って冷静になれましたよ。
その全身胆力と言うべき度胸は買いますが・・・
(チラっ)
いえ、構いません。で、アナタごときが師の何を見定めると?
「ご、ごときっ?!ですよねっっ!
私浪人ですし!ハイィィィィィ!」
質問に・・・
「ハイっ!黒山賊を生き埋めにしたと聞き!
どういうつもりだったのかを確認にきましたっ!」
いや、何で師が貴方の好奇心を
満たさなきゃいけないんですか?
「ハイっ!もし納得ができるだけの
理由があったなら我が槍を預け、
出来なかったら性根をぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
((・・・狙ってるのかな??))
(ガチン、ガチンっ)
浪人が、何様ですか。
「ごもっともです!!調子に乗ってました!趙子龍だけにっっっっっ!!」
名家に浪人冗談が通用するわけないでしょう
どうせ残虐非道鬼畜外道腹黒無慈悲腐れ目
人外暗黒将軍なんて家の格と財で成り上がった
考えなしで、民を見ていない非情のボンボン
なんて思ってたのでしょう?
前半の称号と名称はともかく、
中盤と後半は事実無根。
普通に不敬ですよ?
「え、いや、そこまでは・・・」
((不敬とは・・・))
(コクコク)
いいですか、山の子にはわからないかも
しれませんが特別に、教えましょう
「山の・・・ハイっ!お願いします!!」
確かにこの洛陽、いえ、漢と言う国には
官位を持つことを目的として財を貯め、
官位を買った後で民から財を搾り取る。
賊を生み出す、国賊と言うべきゴミが
溢れています。
「「「・・・」」」
清流派を自称する連中は、そのような
国賊を生み出す売官という制度を
予算獲得の為に漢帝室の権威と誇りを
売りはらう愚行と言います。
「・・・違うと?」
無論です。
師曰く、アレは漢を立て直すことが出来る最後の策
「まさか!」
アレの問題は、先ほど言いましたが
民から財を搾り取るために官位を買う
連中の性根が問題なのです
「・・・?」
あぁ、わかりませんか?では負の面だけで
なく、正の面を教えましょう
「正の面・・・」
表と裏と言う方が分かりやすいですか?
物事は一つの方向から見ただけでは
わかりませんが必ず表裏があります。
「表裏・・・」
売官は言い換えれば、財を集める才を
証明すれば、血筋や派閥に関係なく役職に
就ける制度なのです。
「「「あっ」」」
人事には適材適所という言葉がありますが
政を行うためには様々な力が必要です。
官位を買えるくらいの財を集める。
それは立派な才の証明ではありませんか?
「確かに・・・」
それが借金なら資金を融通できる人間
との人脈と、その者から借金できるという
信用があるという証明に。
派閥から融通されたなら、為政に多かれ
少なかれ派閥の力を使えると言う証明。
「・・・」
政にはどうしても資金が必要です。
そしてそれを集める力が無い者に、
綺麗ごとしか理解できず、泥水を飲む
覚悟の無い者に政に関する役職に
就かせることはできません。
「為政者としての最低限の力を証明する制度だと?」
正しく使えればそうです。
後は借金の返済計画と収支の計算が
正常にできれば、売官とは、正しく能力の
ある人間がその力に見合った役職に就く事が
できる制度。となります
まぁ、限度はありますがね。
で、官位を売って得たお金で、国から
官位を買った者に多少の支援をすれば
組織も健全化するでしょう?
「「「確かに!」」」
だから、問題なのはその役職を買った者の性根なのです。
「「「あぁ~」」」
清流派を名乗るほど清いなら、このことにだって気付ける。
気付いたなら自分たちで買えばいい。
一人で無理なら10人で買えばいい。
けどできない。何故かわかります?
「・・・」
気付く頭が無いのと、互いが信用
出来ないからです。
例えば先ほどの例えですと、10人で1つの
官位を買ったとき、代表として官位を得た
人間が信用できないのですよ。
彼らは100年以上、他人の足を引っ張って
きた連中で個人よりも家を重視するからです。
「・・・」
どんなに互いを『同士』と言って、
何かを約束をしていても、連中は
いざとなったら一族の栄達を優先するからです。
儒の教えに従って、ね。
「・・・だから、官位を買うのは」
そう、資金のない自称清流派ではなく名家や
宦官の紐付きですね。何進も買っては
いますが基本的に名家に嫌われてますので、
官位を渡しても連中は恩になど思わないでしょう。
むしろ貰ってやったと嘯いて、派閥としては
何進の敵である名家に付くでしょうね。
「では売官で漢を救うには・・・」
地方の管理官のみに限定。最高で県令や
太守ですね。で、査察官を真っ当な人間に
する必要があります。
この査察官は帝のみが知り、帝のみが
認める人材でなければなりません。
宦官や名家、軍部の干渉を受けない人間です。
我が師なら適任ですが・・・
既得権益に溺れた連中が認めません、もう無理でしょうね。
「では中央の名家や役人が腐ってるから・・・漢はもう?」
それは馬騰が過去に通った道ですね
「馬騰様といえば、涼州牧の?」
えぇ、興味があるなら本人に
聞きに行けば良いでしょう。
私からの言葉だけで、全てを決定されても困りますし。
「アナタは答えを得ているので?」
私ではありませんよ。
我が師、です。
「・・・では李儒様は?」
弘農の荘園の税率は3公7民ですね
「さんっ!!」
良いですか?為政者とは愚か者の頭の中に
しかない、実現不可能な無責任な夢を
魅せるのではありません。
民の全てを背負って進む、その背中を
魅せるのです。
一歩一歩踏みしめて、歩んで、その背中に
ついてきた皆で作り上げた道を魅せるのです。
そして共にその道を進んでいれば見える
であろう、家族の・友の・仲間の未来を魅せるのです。
あなたの求める綺麗な理想をかかげる
高潔な人間が、民が夢見る綺麗ごとしか
言えないであろう人間が
アナタが否定しようとした残虐非道鬼畜外道腹黒無慈悲無情腐れ目人外暗黒将軍と同じことできますか?
((なんか増えてない?))
(ぐっ!!)
さて、この話を踏まえた上で、師の行いの表裏ですが・・・
「「「・・・」」」
地姉?気付いていますか?
「ココで私ぃ”ぃ”ぃ”ぃ”?!」
返事は・・・
「ハイっ分かりません!!」
・・・・・・・・・山の子
「ハイっ分かりません!!」
いえ、アナタがわからなくてもしょうが
ありません。アナタはまだ師の背中を見て
いないのですから。
「ありがとうございますっっ!!」
いや・・・何故感謝?
まぁ良いでしょう。
山の子、答えを知りたいですか?
「・・・ハイ。私は何も知らないのだと思いました」
ふむ、足らぬを知りますか・・・地姉。
「ハイっ!」
この山の子を幽州に連れて行きなさい
「「ハイ?」」
やや歳がアレですが、この娘はそこそこ伸びます。
(歳・・・娘って、あれ?)
何か?
「ハイっ頑張って成長します!!」
良い心がけです。
幽州には現在、師が行っているモノが
いくつかとその結果がいくつかあります。
それは師が歩んだ道をアナタたちに魅せるでしょう。
・・・まぁ理解するだけの基礎は必要になりますが
地味姉妹はそろそろわかるでしょう。
山の子は、地味姉妹の元で学びなさい。
山の子はコレから何か予定でもありますか?
「いえ、世間を回り見識を広めようとして
おりましたので、特には・・・」
働け。
無職の穀潰しが師を量ろうとするとは何様ですか。
「ぐぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”!!」
((いや、ほんと狙ってない?))
(カリカリ)
……まぁ良いでしょう。今後に期待します。
「あ、ありがとうござい……あっ!」
何です?
「ハイっ。実は連れが居るのでどうしようかと!!」
そんなの一緒に連れて行くなりここで
別れるなり、好きにすれば良いでしょう?
私は強制しません。貴方たちの行動と選択を尊重しますよ。
「わかりました!とりあえず相談してみます!!」
えぇ、では地姉。今後はこの山の子も将として・・・その前にとりあえずは出張所で研修ですかね?
「「そうですね。鍛錬の前に最低一回は
矯正が必要ですからね!(お前も地獄を見ろ)」」
よろしい。では李厳殿にお願いしておきましょう。後で手紙を書くので、取りに来て下さい。
「「ハイ」」
では、今日はこの辺で良いでしょう。
帰って家の者達に山の子を紹介しなさい。
「「「ハイっありがとうございます!!」」」
うむ。人事も片付いたし、良いことです。
伯師妹、師と飲茶行きますか?
(コクコクっ!!)
では行きましょう。
「あ、あのっ・・・!」
うん?どうしました山の子?何か聞きたい
ことが有るなら質問を許しましょう。
「ハイっ!矯正ってなんでしょう!!」
熱い蜀アンチ 弟子だもんね!仕方ないね!
作者はの中では 魏は歴史?モノ
呉はアットホームな人情モノ
蜀はエロゲ
拙作でも徐晃さんと山の子は知り合い
設定ですが、コウメイの罠により絡めませんでした。
原作が・・・近い!
売官に関しての考察は当然否定意見有るでしょうが当時の後漢はこの制度が無ければ、名家・宦官の紐付き以外の
人間が出世できません。
コネの無い人間にとってはある意味救済。
ただ、国の為に出世したいのではなく、
良い生活がしたいが為の出世ですので、
国家的には成功の目はありませんでした。
つまりはその場しのぎの金稼ぎですね。
あくまで理想論なんからね!
勘違いしないでよね!!