とある策士の外史旅(仮)   作:カツヲ武士

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新章一回目

地味様視点

オリ設定オリ展開

当然蜀のアンチ・ヘイトあり!

嫌いな人は読み飛ばし




オンドゥルルラギッタンディスカー!!

冀州、兗州、青州、揚州と徐州に多数

司隷はそこそこ、荊州は北がヤバくて南陽は最悪・・・

益州はそれ以前の問題で

司隷の西と涼州は涼州軍が鎮圧ずみ。

交州は無し。民の在り方が違い過ぎるからな。

并州と幽州も無し。

居るのは外から来る奴らだな。

 

まぁ最近はウチも余裕あったし、賊滅

されるの目に見えてるから、わざわざ

賊にはならないよな・・・

 

 

 

 

しかし流石は馬騰だ。動くのも収めるのも早い。

普段馬超が巡回してるんだったか?そりゃ狩られるか。

同じく董卓も、司隷に援軍を出せる余裕まである。

・・・北に戦力を出す必要がないからな。

 

ならば鍛え抜かれた騎兵が賊に負ける道理も無し。

 

しかしこの賊どもの動き、よほど念入りに

準備をしなければできんが、それにしては雑すぎないか?

 

いや、この動き・・・まさか奴ら、黒山賊が

もういないと知らない?

こちらに残党や官軍に恨みを抱えている

潜在的な賊が居ると思ってる?

 

 

「モウシアゲマス!」

 

 

 

……官軍が負け?普段は偉そうにしてる癖に

あの無能どもが!!賊が調子づくだろうが!

 

しかし兵は民でもある。だから家族に飯を

食わせることも出来ずに餓死させるくらいなら

兵も一緒に賊となって役人どもを襲うか。

 

そうなれば必死の兵に弱兵が勝てるはずも無い。

 

援軍もなぁ、アタシの判断で勝手に州境は越せん。

 

冀州牧の韓馥はなんだかんだで名家だから、

内心でこっちを見下してたし・・・

 

袁紹がアタシに頼むか?考えられんな。

 

いや、まぁ、連中を境目に押しやって、

こっちに押し付けてくる可能性はあるけどさ。

と言うかやってるなコレ。

 

悪意とかじゃなく、それが名家としての

当然の行いとか考えていそうだ。

 

自分の利益だけのために 

なにも知らぬ無知なる者を利用する・・・

まさしく吐き気をもよおす邪悪だよ貴様らは。

 

ん~アタシもこいつらの裏を知らなければ、

『何でこんなに賊が!』とか言いながら

無駄に駆け回ってただろうけどさ。

 

厳綱、冀州から来る奴は止めれるな?

王門、領内で義勇軍は許すなよ。

そうだ指揮に従わん功名目当ての民兵なんざ

幽州の騎兵の邪魔にしかならん。

 

そもそも義勇軍ってのはアタシら官軍を信じていない連中だ。ウチには必要ない。

 

あぁ一応、賊も義勇軍も接敵前に一度は

降伏を勧告しろ。命と最低限の食事。

仕事もやろう。条件は武装の放棄と情報だ。

 

関靖、蓄えは・・・よし、あるな?

 

降伏を拒否したら?そうなりゃそいつらは

守るべき民じゃない。殺すべき賊だ。

だから賊は間違いなく仕留めろよ。

あぁ同情を誘ってきてもだまされるな。

 

そもそも今の幽州で、賊に落ちねば暮らせない

ほど貧しいヤツは居ない。

 

あぁ、田階?田豫?いたなそんなヤツ

働かねぇ奴らに生きる価値ねぇだろ。

もう賊と一緒に殺せよそんな奴ら。

一々アタシに聞く必要あるか?

 

あとは冀州か青州の賊か。さっきの田なんとか

みたいに便乗する賊だな。

 

真っ当に暮らしている民の暮らしを

脅かして生きる賊に慈悲を与える必要はない。

 

故に遠慮も容赦も手加減もいらんぞ。

 

 

あぁ単径、領内で無駄な噂を広めてるヤツも

殺れ。天の御使いだとか下らねぇ。

 

幽州の民が洛陽の腐敗になんの関係がある。漢の乱れ?そいつら漢とは何か理解できてんのか?

 

アタシも馬騰も董卓も・・・まだまだ

何も分かってないってのに、そんなモノを

天から現れた誰かに糺されてどうする。

 

そんなんむしろ、今の情勢をかき回すだけの賊だろうが。

 

いや、それで自らの名声の底上げを狙うか?

・・・なら怪しいのは義勇軍だな。

さらにこの情勢を鑑みるに、冀州か南陽方面に

現れる可能性が高い。

 

筆頭様に聞いてみる・・・前に調べないと駄目だよな。

 

「いつまでもクレクレと・・・少しは自分で考えなさい。それが責任を生むのです」

 

とか折檻されながら言われそうだ。

 

けど、ある程度の情報があっての質問なら

ちゃんと教えてくれるから

やっぱりあの人たちの本質は教育者なんだよな。

 

まぁ今はいいや(

 

とりあえず幽州に居る賊に容赦する必要は無いし、兵も今更奴らに容赦はしない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 訓告する 兵たるものは

 

 集合と言われたら集まれ

 進めと言われたら進め

 待てと言われたら待て

 出ろと言われたら出ろ

 聞けと言われたら聞け

 討てと言われたら討て

 退けと言われたら退け

 残れと言われたら残れ

 笑えと言われたら笑え

 哭けと言われたら哭け

 歌えと言われたら歌え

 殺れと言われたら殺れ

 死ねと言われたら死ね

 

 

 

ただし。命じる将には兵士諸君にその覚悟を

決めさせる事が出来るのが最低条件である。

 

それが出来ない将は後ろから討たれて死ぬだろう。

 

 

 

 重ねて訓告する 将たるものは

 

名家に生まれただけのものではない

策を弄するだけのものではない

兵法書を諳んじるだけのものではない

千人力の武力を持つだけのものではない

 

 家の財力でも良い

 国の権力でも良い

 己の実力でも良い

 策を説明することでも良い

 戦後を保証することでも良い

 何でも良い

 

己に従う兵に対し、その命をかけても良い

そうと思わせることが出来るものである

 

それが出来ぬ者に、兵の命を預かる資格無し

その醜態が名を汚す前に、我らが地獄に導こう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だもんなぁ。アレ目の前に敵が居なくても

普段から督戦されてるよな。

 

自覚と自制が大事って筆頭様も言ってたし

 

まぁだからこそ幽州の将兵は、容赦しろって言われない限り容赦はしない

 

その武力をどこに、どれだけ叩きつけるかを判断するのが今のアタシの仕事だ。

 

これを見れば・・・奴らの本拠はおそらく二つある。

 

厄介なのは南方だろう。

苛政と言うのも生温い状態で追い詰められ、

生きるために最後の力を振り絞って

漢に刃を向けている連中だ。

 

これは目的地が洛陽なのか物資なのかに

よって違うが・・・潁川から南陽だな。

 

あの袁術め!自覚してるのか?ヤツらこそ民を賊にする、賊を生み出す国賊だ!

 

自分自身のためだけに弱者を利用しふみつける、まさに悪っ!!

 

まったく姉妹そろってろくでもねぇやつらだ。

 

もう一つは、この辺の民を扇動して騒いでる

だけの冀州、兗州の連中と、徐州と青州の

兵士崩れの連中を中軸にした本格的に

漢に背く連中の合同軍か?

 

あぁ、それぞれに便乗してる地方豪族が居るか。

 

戦力としてはコレが一番で、二番が兵士崩れ。

 

纏まりがないと言うよりは、敢えて纏めていない・・・だな

 

こいつらを一つの賊として捉えれば、

思考の裏を突かれるわけか・・・

 

ま、考えすぎてもな。思考は必要だが優先順位がある。

 

アタシ達が当たるのは、冀州からと青州から来る賊!

 

冀州の方は・・・こいつらは元々が恵まれた土地で、そこそこ暮らして行けてたんだ。だから必死さが無い。

 

対して青州は違う。なにせあの孔融が現実を

まるで見ないで、勝手に法令定めて散々に土地を

荒らした挙げ句、洛陽に逃げたもんだから

今の青州は本当の無法地帯。

 

その癖、孔融は洛陽で州牧としての権利を

主張するもんだから、誰も関わろうとしない。

 

 ホント、政に儒教はいらん。

 さすが筆頭様だ。

 

で、この青州に精鋭をあてるか・・・と言われると正直勿体ない。

 

コレ、牛刀で鶏を仕留める行為にならんか?

油断・慢心よりは良いけど、無駄もあんまり・・・

 

いや、けどなぁ。

 

越に白馬義従使わせるか?

いや、目立てば袁紹が騒ぐよなぁ。

冀州は・・・厳綱だけじゃ駄目か。

政治が絡む。

 

となれば、アタシか?いや、乱の最中でも政を軽んじて良いはずが無い

 

それに下手に幽州を留守にしたら、連中に

煽られた豪族が後ろを突くかもな。

 

ここで敢えて突かせて処刑するのも有りなんだが・・・

 

処す?処しちゃう??

 

ん?趙雲か、ちょっと待て、今は汗血馬義従の派遣先をだな……ん?

 

どうした、そんな、なんか上等なメンマにハチミツぶちまけられたような顔して?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・食い逃げ犯がアタシの名を使って料理店を脅迫?

 

 しかも天津飲茶楼の支店で??

 

 劉玄徳??

 

 あぁ、盧植先生のところの同門だな。

 

 ん?聞いたことが無い?

あぁ、アタシが州牧になる前に一応知り合いだから文官として誘ったけど断られてな。

 

それに州牧になった時も書状の一つも貰ってないから話題にしてなかっただけだよ。

 

なんてゆーかさ、正直言えば筆頭様に会う前は嫉妬もしてたんだけどさ。

 

あぁ、うーん、頭は悪いんだけど器が大きいって思ってた。

何のために私塾で学んでるんだ?って聞いたら、みんなが笑って暮らせる世の中にしたい。と言われてな。

 

盧植先生も、夢の大きさに絆されてたところあったよ。

 

今?アレはな器が大きいんじゃなくて、世の中の広さを理解できてないだけだ。

頭の中の理想の世界なら境界ないからな、そりゃまともに相手してたら大きいって錯覚しちまうよ。

 

現実の世界で夢見てるなんて思わないさ。

 

ん、あぁアイツの夢は理想じゃない、夢想だ。

対象が曖昧で、道筋が無い。

で、自分の能力の限界を知っていて、努力することを諦めてる節がある。

意味わかんないだろ?

求めるものがあるならその為に必要なモノがあるだろう?

 

料理を作るのにな、金ナシ、材料ナシ、調理道具ナシ、料理人ナシ、手順は分からない、調味料は不純物

 ・・・どうしろってんだ。 

自分では何も用意していないし、しようともしていない。

いや、声はかけてるか・・・

 

でも本人は、おいしそうだから作りたい!おいしそうだからみんな喜んでくれる!!なんで分かってくれないの? だ。本気で思ってるからタチが悪い。

 

 

 

昔はそれがアタシが足りないからだと思ってた。でも今なら言える

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わかるか。

 

 

 

 

 

 

 

 

おそらくあいつの元に集まるのは

 

同じ【ような】料理を想像できる人間で

金を用意できる人間

材料を用意できる人間

道具を用意できる人間

料理の知識を持っている人間

調味料の味を知らない人間

その試みが面白そうだと思う酔狂な人間

料理関係なしに追い詰められすぎて他に行くことが無い人間

 

こんなところだ。ま、破綻するの前提だな。

 

 

ん?いや、破綻するだろ。

頭の中の料理なんてどうやって再現するんだよ?

 

内輪揉めするだろう。

まぁその内輪揉めはより良い料理を作ろうとすることになるかも知れんがな。

 

忘れるな。その料理を作っている最中も

みんな腹空かせて待ってんだぞ?

 

今、必要なのは未来のおいしいお食事よりも今日の夜に喰う普通のメシだろ?

 

ソレ言ってもアイツは、未来が見れなきゃダメ!とか言うんだろうがな

 

為政者としては今を見れなきゃ駄目だろう?

 

儒教の教えの理想を掲げて、

綺麗な法令を制定した青州はどうなってる?

 

無責任な法に縛られて満足な農耕もできず

普通に餓死してるんだぞ?

  

子供に飯も食わせてやれないって泣きながら戦ってるんだぞ?

  

アイツの作るメシはいつできる?

そいつらに笑う資格はないのか?

 

あいつについて行ける人間はな

現実を無視できる破綻者さ。

だからもう、アタシはアイツに嫉妬しない

 

幽州で働きたいってんなら、文官の補佐からやらせて現実見せてからだ。

 

大体、食い逃げでアタシの名前を出してる時点で人間として終わってんだろ。

 

 

 天津飲茶楼だぞ?

 皿洗いで済む額じゃないからこそ

 アタシの名前を出したんだろうけどさ。

 

 まぁアレだ。普通に迷惑だ。

 

 知り合いが無銭飲食してました。

 なんて筆頭様が知ったら・・・なぁ?

 

 

かといって知らない振りもできん

おそらく盧植先生の名も出してるだろうから

調べられれば、知り合いだとバレる。

 

アタシはな。

 

アノ人たちに土下座する事を恥とは思ってない。

 

そもそもあの二人を知ってたら誰もそれが恥だとは思わないだろ?お前だって初対面の時散々だったじゃないか。

 

 あぁ、うん。すまん。ただあの時

 巻き添えを食らった身としてはな。

 

 うん、それはもういいけどさ。 

 今回も巻き添えだろ?

 

 なんだかなぁ~って思うよ本当に。

 

 ・・・・・・しばらくタダ働きさせるか。

 

 

 

 

 で?玄徳は牢に?4人組?

 ふぅん仲間出来たのか。

 

 

 

 会いたくねぇ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はぁ?天の御遣いぃ??!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




袁家のボスがね、俺の心を裏切ったんですよきっと

ところどころが地獄味

人が多くなると文が多くなるよね

だからここで切る!って話

作者は種馬も蜀陣営も嫌いです

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