とある策士の外史旅(仮)   作:カツヲ武士

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時系列は前話の続き
原作キャラ同士の絡み

口調は自信なし 

後ほど訂正になっても、私は一向にかまわんっ!!!

蜀陣営アンチ 嫌いな人は読み飛ばし

オリ設定オリ展開


自分が悪だと気付いていない、もっともどす黒い悪だ

「あっパイパイちゃん!」

 

・・・

 

「・・・何と言いますか、凄腕の殺し屋だけど

お茶目な名前!みたいなあだ名があったんですな」

 

・・・・・・

 

「パイパイちゃん!私だよ!桃香!!!」

 

・・・・・・・・・

 

「ふむ・・・厚顔無恥にして傲岸不遜。

話を聞いていなければ大器と勘違いしても

おかしくはない・・・か」

 

・・・・・・・・・・・・

 

「でも助かったー!ご主人様と牢屋に

入れられてさ!兵隊さん、話も聞いて

くれないんだよ!」

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

「こういうのが自分のことを棚に上げて、

不当に役人に虐げられた!とか

衛兵の癖に生意気だ!などと

大声で言うのでしょうなぁ」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「もーちょっとさ、融通利かせないと!

何か問題起こしたら大変だよ!」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「無銭飲食の現行犯ですからな。罪が

確定してるなら捕らえるのが衛兵の務め。

むしろ良くやったと褒めますよ」

 

「「「・・・」」」

「いやいや、私は無銭飲食なんかしてない「もう、黙れ」・・・え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とりあえず、久しぶりだな玄徳

 

「うん!ひさしぶり!」

 

(((ホントに知り合いだったん(の)だ!)))

 

(いや、無表情で明らかに怒ってたからさ、てっきり桃香の思い込みかと・・・)

(正直私もそう思ってましたよご主人様。まさか桃香様が本当に州牧様と同門の間柄だったとは)

(だけど、かなり怒ってないか~?)

(そりゃ・・・無銭飲食だからな。さっき

趙雲さんも言ってたけど、普通は怒るだろ)

(・・・彼女とお知り合いで?)

(あぁ、賊に襲われてたところを助けてもらったんだ)

 

・・・知っての通り、今は忙しい。だから単刀直入に聞こう。

 

前に文官の職への勧誘を断ったお前が、

この幽州に何をしに来たんだ?

 

「パイパイちゃんを手伝いに来たの!」

 

  手伝い・・・な。

 

(て言うか、前に勧誘の話断ってたの?)

(桃香様、それって凄く無礼なのでは?)

(良く分かんないけど、怒ってるのはわかるのだ!)

 

……とりあえず今はお前たちの飲食したモノについての確認だ。

 

ここにお前たちが食べた分の伝票がある。

確認しろ、間違いは無いか?

 

「うん!鈴々ちゃんが沢山食べたから、

多分このくらいなんじゃないかな?

あ、でも私も愛紗ちゃんも御主人様も

いっぱい食べたよ!おいしかった~」

 

・・・他の奴らも。これで間違いないか?

 

「「ハイ」」

「おいしかったのだ!!」

 

・・・趙雲。すまん。コレからちょっと

行くところが出来た。

とりあえずコイツらを見張っててくれ。

 

「・・・承った。非常時は使いを出します故」

 

 ・・・頼む。

 

「えっと、パイパイちゃん?ちょっと、

ドコ行くの?出して、ココカラダシテー?」

 

(((えぇぇぇぇ放置された!(のだ?!)))

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え~確か、趙雲殿と申されたか?」

 

確かに私が趙雲であることは相違ないが、

何故私の名を・・・あぁ貴殿か久しいな。

 

「あぁ!あの時は助かったよ!ありがとう!」

 

まぁ、良いでしょう。で?

 

「あぁ、私は関羽雲長と申す。噂に名高き

常山の趙子龍殿とお会いできて光栄だ」

 

「鈴々は張飛翼徳なのだ!」

 

「俺は北郷一刀!よろしく頼む」

 

「あ、私は劉備玄徳って言います!

よろしくね趙雲さん!」

 

牢に入ってる人間によろしくされても・・・

 

「なっ!桃香様とご主人様が名乗ったのに

名乗りも返さぬとは!無礼であろう!!」

 

無礼か・・・一度州牧から誘いを受けたにも

かかわらず、それを断るのは、まぁ、宜しい。

 

「う~ん。あの時はパイパイちゃんが州牧に

なるなんて知らなかったからねー」

 

同門の公孫賛殿が州牧になった際に

祝いの文も送らなかったとか?

 

「えっとね。実はあの時、公孫賛って名前と

パイパイちゃんが結びつかなかったんだよねー」

 「「・・・」」

 

しかし、彼女が州牧だと分かったとたんに

世話になりに来て?

 

「うん!色々と忙しいだろうからね!

何かお手伝いしたいって思ったんだ!」

 「「「・・・」」」

 

そして無銭飲食をした店で公孫賛殿の名を出して?

 

「アレは違うんだよ!ちょっと持ち合わせが

足りなかっただけなのに!

後から払うから待ってって言ったら、

そんなの誰が保証するんだ?って聞かれて」

 「「「・・・」」」

 

店にしてみたら自分は公孫賛の同門だぞ!

と言われているのと一緒ですな。

 

「アハハそれは考えすぎだよー。私そんなつもり無いし」

 

「「「・・・」」」

 

さらに言えば、わざわざ牢に迎えに来た

州牧の公孫賛殿に、頭も下げず。

 

「えーパイパイちゃんそんなこと気にしないよ?」

 

「「「・・・」」」

 

迷惑をかけてることを自覚しながら謝罪もしないで。

 

「あ、そうだね!まだ謝ってない!」

「「「・・・」」」

 

更に、目の前の初対面である、仮にも

駙馬都尉の私に対してこの態度。

 

「駙馬都尉って何だっけ?」

「「「・・・」」」

 

関羽雲長殿、貴殿が言う無礼とは何かね?

 

「誠に申し訳ございませんでした」

 

「「えぇぇ何で愛紗ちゃんが謝ってるの?!(だ!)」」

 

「いや桃香。誰がどうみてもお前が、いや、

俺たち全員が悪いだろ。俺からも謝るよ。

ほんとごめんっ!」

 

・・・礼を理解してからにしないと謝罪も無礼ですぞ。

 

「ご主人様が謝ってるのにっ!」

 

アナタは謝ってませんな。

 

付け加えるのなら、謝罪したからと言って

無条件に許されるわけではござらん。

 

罪を償ったことを認められたからこそ許されるのですよ。

 

「「ごもっともです」」

「ご主人様!愛紗ちゃん!頭を上げて!!」

 

お前が言うな。

というか、お前こそ頭を下げろ。

 

「「「「!!!!!!!!」」」」

(な、何と言う圧!これは!!!)

(スゴク、怖いのだっ)

(な、なんだ!コレ!!)

(え?え?何で怒ってるの?!)

 

関羽殿、お主はそれなりの礼節と常識と武を

収めているのであろう?

もう少し、その、何とかならなかったか?

 

「それなりっ!だとっ!!」

 

現状を見よ。私ごときの威圧で動きを止める程度では、それなりと言う他あるまいよ。

 

「これほどの威圧を出せる身でありながら

・・・謙遜も過ぎれば嫌味ですぞ!」

 

いや、謙遜も何も。先ほど貴殿も見ただろう?あの公孫賛殿は私より強いぞ?

 

 「な、なんですと?!」

 

気付いていなかったのか?少し考えれば

わかるだろう?

生まれたときから漢の藩屏である幽州兵を

見て育った彼女が弱い理由があるか?

 

「いや、だがあの方からはそれほどの威を!」

 

貴殿は今の今まで私の力すら量れていなかった

ではないか。

物心ついた時から戦い続け、今もたゆまぬ努力

をして練磨されている公孫伯珪を舐めるな。

 

「つまり我らは……」

 

そうだ、先ほど言った急ぎの要件が無ければ、

貴様ら全員、頭を潰されていたぞ?

 

「「「!!!」」」

「え?え?」

 

理解したか?親しき仲にも礼儀あり。

たかが一年同じ私塾で学んだ程度の仲なら猶更よ。

 

で、先ほど無礼と言って私を咎めた関羽殿?

何か異論はあるか?

 

「ない・・・です」

 

うむ、そうだな。官位が絶対とは言わぬが

私も部下を持つ身。

最低限でも、です・ますくらいは、な。

 

「愛紗ちゃん・・・!趙雲さん!官位があれば

偉いんですか!無ければ駄目なんですか!」

 

貴殿に発言を許可した覚えは無いがな。

まぁ答えよう。

  

その問いに対する答えは『その通り』だ。

  

「そんな!」

 

先ほども言ったが絶対ではないぞ。

官位が無条件に正しさを認めるものではないのも事実だ。

 

「ならっ!」

  

自分から問いを出しておきながら人の話を遮るな。無礼だぞ?

いや・・・聞く気が無いならもうよかろう。

知識は宝。無条件に与えるものでも無いからな。

  

「逃げるん「やめろ桃香!」ご主人様?」

 

ほう、このくらいは分かったか?

  

「・・・趙雲殿、今、桃香様を殺そうとしたな」

「え?!」

 

左様。今の貴様らは犯罪者だ。

しかも公孫賛殿の名を出してその罪を

償おうともしなかった・・・な。

処刑には十分な理由だろう?

 

「金は払うと!!」

 

それはいつだ?と言うか貴様らが飲食した

分の値段を知ってるのか?

私が受けた報告では、店の人間が値段を

告げる前に頭を下げたとあるが・・・

 

「いや、確かに値段は確認していない・・です」

 

確認していません。だな。

ホレ、コレが請求書の写しだ。

……よくもまぁ食ったものだな。

 

 

「「「え、えぇぇ?!」」」

「ば、馬鹿な!!なんだこの金額はっ!」

 

……やはり知らなかったか?

 

あの店は普段、州牧や太守が洛陽からの使者や

将軍府の人間の接待や会議などで使う店だ

当然出される食事は一級。

茶の一杯に至るまで高額だ。

  

「「「「・・・・・・」」」」

 

無論使われている食器もな。

 

そんな食器を重ねて置いていた?

ありえんだろう。

それに下の方の食器は割れていたらしいぞ。

 

「「「「・・・」」」」

  

で、そんな店で普通の店と同じように

飲み食いしたらこのくらいは当り前よ。

 

「しかしっ!これだけの金があればどれだけの民が!」

 

話をすり替えるな。

だが、勘違いをされても・・・別に困りは

しないが私が不満だ。 

説明してやるから、今度は黙って聞けよ?

 

「「「「・・・」」」」

 

よろしい。良いか?この店で支払われた金の

何割かは、州牧殿に税として支払われるのだ。

  

「「え?」」

((??))

 

ふむ、北郷も気付いたか。

そう、この店だけは他の店とは違い、

立地税だけを支払っているのではない。

 

故にこの店で支払われた金は州の政に使われている。  

 

貴様等が勘違いしたように、民を虐げて

美食を貪るモノなど居ない。理解したか?

 

「「・・・」」  

((???))

 

まぁこれ以上公孫賛殿に心労を与える

必要もあるまい。

故に、いっそ一思いに私が殺してやろうと思ったが・・・

  

「「「っ!!!」」」

(そんな簡単に・・・)

 

 今の貴様等に殺す価値など無いな

 

「くっ」

「な、なんでそんなことで殺すとか言えるの!」

「「桃香(様)!!!」」

 

そんなこと・・・か。

 

あぁそうだ、公孫賛殿が今、何をしているか

知ってるか?

ただでさえ州の統治に忙しいというのに、

中原に賊が溢れ、その行動の予測と対処で

多忙を極めるこの最中・・・

まさに寝る間も惜しんで働く州牧、

公孫伯珪の急ぎの仕事が予想できるか?

 

「「・・・」」

「・・・ごめんなさいわかんないです「のだ」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

謝罪だよ。




山の子は現実を知りました
某はへりくだる言葉なので彼らには使わない模様

 桃色の頭は色々軽いよね
 しゃべってるのは基本、ヤンデレですね
 
 関羽が驚いたのは所得税の存在について
 種馬が驚いたのは、え?普通じゃない?って驚きです
 
 当時、商家に所得税はありません
 まぁ場所代と定期的な献金がソレではあるんですが・・・
 大きな店なら帳簿もありますが、
 かろうじて読み書きができる程度の地方の役人には理解できませんし
 露店や、普通の店の人は読み書きできません。
 特に田舎は物々交換が主なので計算すら怪しい。
 
 つまりは識字率が低いのに誰が帳簿書くんだよ。って話ですね

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