とある策士の外史旅(仮)   作:カツヲ武士

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まぁネタバレしてますから
さくっとこんな感じですよね。

軽度なグロ表現あり

原作アンチヘイトあり

弟子は師をしっかり見てます。

嫌いな人は読み飛ばし


北○バスターライフルで血の雨降らす人

 『戦いを!止めて下さいっ!!』

 

 「「「「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」」」

 「「天和ちゃんを!!」」

 「「地和ちゃんを!!」」

 「「人和ちゃんを!!」」

 「「「「護れぇぇぇぇ!!!!!」」」」

 

 「「裏切り者を殺せぇ!!」」

 

 『戦いを!!止めて下さいっ!!!』

 

 

 

 

 

 

 ・・・

 

 「・・・なるほど、まさしく地獄ですな」

 

 「せやな・・・」

 

 「籠城する敵に離間の策は当然、

賊より官軍を重視するのも当然。

 三姉妹の命は助けてる。

軍師としては何も言うことが

できないわね・・・」

 

 「・・・張昭様」

 

 「行いは正しい。

 だが、いやコレを認めることが

 できないものは、為政者ではない。

 そう言うことじゃな」

 

 そう言う事だ、

 あの方の行いは間違っていない。

 無駄な感情で手を緩めれば、

 次に死ぬのは官軍だ。罪のない民だ。

 ここで奴らの心を折ることは

 今後の無駄な戦を止めることにもなる。

 

 『戦いをっ!止めて下さいっ!!!』

 

 「そうは言っても・・・」

 

 「沮授殿、何を言っても我々は

 賊を殺すために来ています。

 本来ならば問答無用で殲滅。

 場合によっては生きたまま

 焼かれましょう。

 生き残る可能性を与えただけ

 有情ということです」

 

 「賈詡殿・・・確かにそうですな」

 

 安北将軍様曰く不殺の三原則。

 

 歪みない

 だらしない

 仕方ない

 

 罰の執行者に歪みは不要。

 毅然たる態度で挑むべし。

 感情の歪みが無用の犠牲を生む。

 

 罰を受ける者には矜持は不要。

 容赦・手加減は贖罪にならぬ。

 全てを捨て、目を覆うような

 だらしなさを晒すことで、贖罪となる。

 

 そこまでの罰を受けたなら、

 仕方ないと許すことができるだろう。

 

 実際、アレをみて沮授は

 張三姉妹に追い打ちができるか?

 

 『戦いを!!「四半刻だ」

 きゃぁぁぁぁぁぁ!!!!』

  

 「「「地和ちゃん!!!」」」

 

 『た、戦い”を”!!!

 止”め”て”く”だ”さ”い”』

 

 「「「あぁぁぁぁ!!!!

 てめぇらぁぁ!死ねぇぇ!!!」」」

 

 「「くっ官軍に降った連中を

  許すなっ!!」」

 

 「・・・思えませんな」

 

 だろう?本来は許されざる

 加害者のハズが、すでに許されている。

 ならばあの方々は間違っていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 安北将軍李文優代行軍師将軍司馬仲達に代わり

 幽州牧公孫伯珪が告げる。

 

 

 

 これは降伏の勧告である。

 

 本日一日以内に武装放棄して

 官軍に降るなら、貴様らには

 賊としてでの死ではなく

 幽州での民としての生を与える。

 

 職務は長城の修繕である。

 無論食事と給金も出る。

 

 職務態度によっては土地も与えよう、

 この私、幽州牧、

 公孫伯珪の真名にかけて誓おう。

 

 現在の幽州の税率は五公五民である。

 

 勧告に従わない場合は、

 賊として殲滅する。

 逃げ場など無い。

 貴様らにあるのは戦って死ぬか 

 降って生きるか、だ。

 

 

 選べ!命を取り未来を掴むか!

 

 選べ!存在しない夢や誇りに縋り、

 全てを失うか!!

 

 

 

 重ねて告げる。

 

 見よ!

 

 貴様等の旗頭である張角、

 及びその姉妹は、

 貴様等の助命と未来を引き換えに

 その身を官軍に預けた!

 

 本来、賊として殺されるしかなかった

 貴様等に、この者達がその身命をもって

 未来を用意した!

 

 この勧告は、彼女等のその決意に対し、

 我等が用意した最後の温情である!

 

 聞け!

  

 貴様等が降伏すれば、彼女等も助けよう

 されど貴様等が降伏せず、抵抗するなら

 ここで屍を晒すことになる!

 一蓮托生、それが貴様等に与える選択である。

 

  また、この者等が己の命惜しさに、

 官軍に投降したものでないとする証として、

  その身命を賭けたと言う言葉が

 偽りのモノではない証として・・・

 

 証として!四半刻(三十分)に一本、

 その手の指を折る。

 

  三人で30本!これでは一日に足りん。

 故に次は・・・次は両手両足を一本ずつ!!

 

 三人で12本。コレで十刻と半刻。まだ足りん。

 

  足りないのはいくつだ?

 一刻(2時間)と半刻(一時間)である。

 

  よって半刻につき一人の首を賭ける。

 三人で一刻半。

 

 これにて一二刻!

 

  貴様らに与えられた一日は

 彼女等が身命を賭して稼いだ、

 黄金より重い時間である。

 

  その選択に敬意を表し、

 この度の勧告となったことを

 重ねて告げる。

 

 また、一部のものが降伏し

 一部のものが抵抗した場合でも

 三姉妹の身命は失われていく。

 

 当たり前だな?貴様等は総じて黄巾の賊。

 今日まで同じ場所にいて、

 同じ飯を食っている者たちだ。

 

 全員の降伏をもってのみ

 三姉妹はその命を永らえる。

 

 抵抗するものが居なくなれば

 全員の降伏とも言える

 その意思を尊重し、幽州にて迎え入れよう。

 

 降伏するものが居なくなれば

 全員の抵抗と言える。

 その意思を尊重して官軍たる

 我等が殲滅しよう。

 

 できないと思うか?

 我等は今まで貴様等が相手をしてきた

 洛陽の弱兵ではない。

 黒山賊50万を殲滅した安北将軍の軍勢である。

 できないと思うなら抵抗せよ。

 

 明日、三姉妹の首が無くなると同時に

 貴様等を生きながら地獄に

 叩き落とすと宣言しよう。

 

 

  

 

 さぁ選べ!その選択を我らは尊重しよう!!

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私、安北将軍李文優代理たる軍師将軍司馬仲達が

 兵士諸君に通達する

 

 諸君。私は戦争が嫌いだ。

 諸君。私は戦争が嫌いだ。

 諸君。私は戦争が大嫌いなのだ。

 

 電撃戦も撤退戦も

 打撃戦も防衛戦も

 包囲戦も突破戦も

 退却戦も

 

 

 

 平原で 街道で

 塹壕で 草原で

 泥中で 湿原で

 雨中で 雪中で

 

 

 この地上で行われるありとあらゆる

 戦争行動が大嫌いなのだ

 

 

 悲鳴を上げて燃えさかる砦から

 飛び出してきた敵兵を、指先一つで

 なぎ倒した時など胸がむなしく

 なるような気持ちだった。

 

 剣先をそろえた歩兵の横隊が

 敵の戦列を蹂躙するのが嫌いだ

 

 恐慌状態の新兵が既に息絶えた敵兵を、

 何度も何度も刺突している様など

 殺意すら覚える

 

 

 敗北主義の逃亡兵達を城壁の上に

 吊るし上げていく様などはもうたまらない。

 

 泣き叫ぶ捕虜達が、私の振り下ろした

 手の平とともに金切り声を上げ

 一斉射撃にばたばたと薙ぎ倒される

 様は最悪だ。

 

                          

 哀れな抵抗者達が雑多な武器で

 襲いかかってきたとき、

 その区画ごと木端微塵に

 粉砕した時など赫怒すら覚える

 

 必死に守るはずだった村々が

 賊にどもに蹂躙され

 女子供が犯され殺されていく様は

 とても、とても悲しいものだ。

 

 物量で押し潰して殲滅するのは良いだろう

 害虫の様に地べたを這い回るの

 は屈辱の極みなのだろう

 

 諸君、私は戦争を、

 地獄の様な戦争を望んではいない。

 

 諸君、私に付き従う戦友諸君

 君達は一体何を望んでいる?

 

 意地・矜持・大義・・・

 下らない。

 

 何故諸君らが上の連中の為に

 命を捨てねばならない?

 

 給金・兵糧・そして命。

 

 これに勝るものはあるまい。

 

 このような賊との争いで死にたいか?

 

 このような賊と争って、

 その腕を失いたいか?

 

 だがこの暗い時代の底で幾年もの間

 蠢き続けてきた賊どもに、

 ただの温情ではもはや足りないのだ

 

  粛清を。一心不乱の粛清を!!

 

 ここで奴らを殲滅することで

 他に居る連中も、その行いを止めるだろう!

 

 

 我らはわずかに3万の兵に過ぎない!

 

 だが、奴らは我らの前で覚悟もなく、

 浅ましくも仲間割れをする

 中途半端な賊である。

 

 軍として処理すれば1人が1人殺せば

 敵はいなくなる。

 

 

 30万のウチ実際戦えるのは

 5万もいないのだ。

 更に言えば奴らは同士討ちで

 損耗している。

 

 故に我らが隊列を揃えて進軍

 鏖殺すれば雪崩を起こしたように

 崩れるだろう。

 

 これは戦争ではない、一方的な殲滅だ。

 

 所詮、黄巾だと言う、

 無意味な誇りしか持たん賊だ。

 

 故に・・・だ

 殺せ。

 

 降ってきた?

 我等が動くとき、すでに猶予は過ぎている。

 殺せ。

 

 女子供?

 我等が動くとき、すでに慈悲は尽きている。

 殺せ。

 

 一度動き出したなら逃走も降伏も

 慈悲も容赦も手加減も許さん。

 殺せ。

 

 

 現実を理解できず、黄色い夢に微睡む

 連中を叩き起こそう。

 

 現実を知らぬ阿呆の

 髪の毛をつかんで引きずり降ろし

 眼を開けさせ思い出させよう 

 

 連中に恐怖の味を思い出させてやる

 

 天と地のはざまには奴らの常識では

 思いもよらない事があることを

 知らしめてやる

 

 この地に巣食う全ての賊に

 次は貴様だと教えてやる。

 

 

 三万人の軍勢でこの砦を燃やし尽くしてやる。

 

 さぁ諸君、目の前の地獄を見ろ

 

 生を求める亡者が 

 死を認めぬ亡者を食い漁る姿を見よ

 

 アレは人か?

 否。賊だ。

 アレは民か?

 否。賊だ。

 

 親を殺された者も居よう。

 子を殺された者も居よう

 許せるか?

 

 今まで好き勝手やってきて、

 今更、生にしがみつく?

 許せるか?

 

 情けをかければ、

 次は貴様等の家族が殺されるぞ?

 許せるか?

 

 私は戦争が嫌いだ。

 故に行うのは粛清である。

 故に行うのは蹂躙である。

 故に行うのは鏖殺である。

 

 

 

 

 

 さぁ征くぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 地獄を創り出せ!!!




弟子、殲滅戦や蹂躙戦は好きな模様
さらに官軍を古強者と思っていないというアルサマ!

一度聞いたのを覚えてしっかりアレンジ

ちなみに本編とも言える黄巾編はここまで。
作者の表現力が足りないっ!!ってお話です


あとは幕間気味 どうなる袁紹?どうなる董卓!どうなった孫堅?
はおー様とりゅうび?警備してますよ?

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