とある策士の外史旅(仮)   作:カツヲ武士
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同じやん 

幕間って感じですね

地味様です

オリ設定オリ展開

短め?もともと拙作はこんな感じです
原作アンチあり 
嫌いな人は読み飛ばしで



偶然やラッキーとかはないんだよ!

 筆頭様は正式に軍師将軍。

 アタシが前将軍・・・

 董卓が右将軍・・・

 韓馥はとりあえず保留で

 孫堅は南郡都督で中郎将。

 曹操は陳留の太守で

 玄徳が平原の県令?

 

 わけがわからん・・・

 

 「董卓殿は司隷方面に援軍を出してました

 からな。洛陽からすれば評価しやすかった

 のでしょう。

 で、孫堅は・・・現状の追認ですな。

 袁家の指示で、黄巾のどさくさに紛れて

 悪政を敷いていた荊州南郡の諸将を

 討伐・・・ですか」

 

 いや、それも突っ込みどころなんだが

 

 「曹操と劉備ですか・・・」

 

 まぁ、筆頭様の言い分はわかる。

 悪評は本格的に流される前に払拭したから、

 あとに残るのは賊討伐の功績だ。

 その結果の昇進なんだろう。

 頴川の罰は朱儁将軍が受けたしな。

 部下の罪は上司の罪。

 何進にしたら良くやったってとこだろ?

 

 「その理屈なら何進の罪にもなりますがな」

 

 その辺を上手く裁くのが

 何進の大将軍たる所以だ。

 あの政治的な感覚は侮れんよ。

  

 で、玄徳にしても、同じだ。

 一応官軍に協力して賊を討伐した

 功績がある。だが下手に自由気ままに

 やらせて、また無自覚に罪をばらまく

 可能性がある以上、

 奴の罪を知っている韓馥の下で

 しっかり監視させたほうが良い。

 

 「では、何が?」

 

 ・・・アタシ、なんかしたか?

 

 「降伏勧告では?

 実際アレがあったから討伐は楽になりました。

 ということになっているのでしょう?」

 

 あ~そう言えばあったな。筆頭様からの返礼か?

 

 「真名の冒涜を耐えてましたからな。

 他にも何かあると思いますよ」

 

 あぁ、あの人たち自分はいくらでも貸すけど、

 借りはさっさと返す人たちだからな。

 

 「まったく、その辺が信用を生むのでしょう」

 

 踏み倒す事はないってか。

 玄徳に見習えとは言わんが

 常識を知ってくれと言いたい。

 

 「まぁ、コレでヤツは幽州とは完全に切れました」

 

 あ、それもあるのか!やばい、コレ本気で嬉しい。

 

 「完全に疫病神でしたなぁ・・・」

 

 まったくだ、で降伏勧告で思い出したんだが。

 

 「あの戦場ですか?」

 

  

 あぁ、地獄を見に来いとは

 よく言ったものだな。

 ・・・って言いたいところなんだけどさ。

 

 「何か不満で?」

 

 いや、アレはまだ見たことのないお前や、

 沮授・賈詡、張昭には効果あるだろうが・・・

 

 「公孫賛殿や張遼にとっては違うと?」

 

 あぁ・・・茶番だ。

 筆頭殿が教頭先生の名前を使って

 地獄を創ると宣言したんだぞ。

 あの程度では済まんよ。

 

 「あの程度・・・ですか」

 

 あぁ教頭先生が創った地獄の簡易縮小版

 にすぎん筆頭殿は明らかに手を抜いた。

 

 「公孫賛殿が成長したというのは・・・?」

 

 無い。

 

 そもそも一万の兵が五十万を

 皆殺しにしようとする

 状態が想像できるか?

 こっちから攻めてるんだ。

 別に追い詰められて川を背にしたわけ

 じゃないんだぞ?

 

 「まったく想像できませんな」

 

 だろう?その地獄を知ってる

 筆頭殿が、だ。

 賈詡や張昭が納得できるような、

 そんな生易しい地獄を創るか?

 離間の計?それは言ってしまえば情けだ。

 地獄にそんなのいらんだろう。

 

 あの程度を教頭先生の代理が創る

 地獄など表現するか?

 李厳殿が許さんよ。

 なぜあの程度で済ませたのか

 不思議でならん。

 

 まぁ若手の教育の一環では

 あるかもしれんが・・・

 

 「教育ですか?」

 

 前にも言ったがな

 大義だ情だ覚悟だと、

 そんなの掲げれば殺していいのか?

 どうせ同じ人殺し。

 そんなのは醜い現実から

 自分を守るための殻にすぎん。

 

 「えぇ、確かに伺いました。

 私も一つ殻を破ったのは確かです」

 

 そうだろうな。 

 涙を流して敵を斬るのも、

 涙を流して部下に死ねと命じるのも、

 王には必要だろう。

 優しさのない王には人はついてこない

 ついてこれない。

 

 だが将にはいらん。

 勝手な優しさや大義で命令違反する将など

 邪魔にしかならん。

 

 兵にもいらん。

 勝手に敵を見逃すような兵は

 味方の足を引っ張るクズだ。

 それで仲間が死んだらどうする?

 墓の前で泣いて謝って終わりか?

 死んだ奴にしてみたら、いい迷惑だ。

 

 そういった連中が混乱を大きくする。

 

 「筆頭殿は飽くまで将であり軍師。

 だからこそ・・・」

 

 私心などいらん。

 情などいらん。

 ただ命令を遂行するだけ。

 その姿勢を見せた。

 

 そして曹操に何度も言っていたな。

 立場をわきまえろと。

 これもアタシらに対する教育の

 一貫だったんだろうさ。

 

 「なるほど、確かに、

 地獄にふさわしくありませんな」

 

 だろ?ちなみにあの場所で最も悲惨な

 地獄はなんだったかわかるか?

 

 「いえ、想像もつきません・・・」

 

 そうか、良かったな。お前はまだまだ人間だ

 

 「・・・褒め言葉と受け取って

 おきましょう。

 公孫賛殿は理解できているので?」

 

 あぁ、為政者だからな。

 

 賈詡も沮授も、

 張昭も気付いていなかったが、

 もしかしたら張遼なら気付けるかもな。

 

 「ふむ・・・まずは自分で気付けと?」

 

 いや、別に教えてもいいぞ?

 

 「ではお願いします」

 

 諦めんの早いな!

 諦めんなよ!

 まだやれるだろ! 

 もっと熱くなれよ!!

 できるできる!お前ならできる!!

 

 

 「暑苦しい・・・

 いえ、純粋に経験が足りぬようですので

 無駄に考えても答えは出ません。

 筆頭殿曰く・・・」

  

 馬鹿の考え休むに似たり。か

 

 「それですな。

 考えることは止めては行けないが、

 知らないことは知らないと

 認めねばならない。

 無理に答えを出そうとしても

 正解には結びつきません。

 無駄な推測するくらいなら

 黙って情報を集めろ。でしたな」

 

 予想、予測は情報と考える

 下地があってのもの。

 それがなきゃ、ただの妄想でしかない。 

 妄想で敵が倒せたら、

 兵法書読んでる連中は無敵無敗だよ

 

 「教頭殿は今のところ無敵無敗ですが

 秘訣とかあるんでしょうか?」

 

 ある。笑顔でこう言うだろうさ。

 

 「あぁ、そうでしたな。そう言う方でした」

 

 わかるか?

 

 「えぇ」

 

 「『効果的な努力』だ(です)な」

 

 努力なんて誰だってしてる

 鍛錬なんて誰だってしてる

 だが、結果に違いが出る。

 それは何故か?

 

 「無駄な努力をしてるから」

 

 非常にわかり易い回答だ。

 同じ洛陽の学舎で三年間学んだ曹操と

 アタシの違いが良くわかる。

 

 「えぇ、徐晃と私の違いもソレでしょう」

 

 あぁ、そう言えば知り合いだったな。

 

 「しばらく振りではありましたがな。

  あの陣で会った時、

 明らかに負けているとわかりましたよ」

  

 徐晃殿も筆頭殿には届かないが、

 少なくとも戦える実力もってるからな。

 

 「誠、驚きました」

 

まぁこの場合、完全な武官の徐晃殿より強い

筆頭様が凄いという見方もあるが・・・

 

 「筆頭殿と教頭殿は武官の枠に含まれませんよ」

 

 まぁな。あとは李厳殿だが・・・

 あの人はもっと違うだろ。

 

 「えぇ、筆頭殿に言わせれば、

 子を守る為に覚悟を決めた母と、

 趣味で修行した私では覚悟が違う

 という事でしょうな」

 

 武人の練磨を趣味と言い切る

 筆頭様も筆頭様だが、

 事実の一端ではあるから何とも言えん。

 

 「えぇ、私も最初は憤りましたがね

  『強くなってどうするんです?』 

  と本心から聞かれてしまうと・・・」

 

 趣味だよなぁ。負けず嫌い。

 

『ただ負けたくないから強くなりたい。

 それだけでしょう?

 死にたくないなら、一人で山奥に篭って

 畑作ってクマでも狩ってればいいんですから』

 

 『趣味で腕試しだなんだと言って、

 弱い者いじめの

 人殺しをしてる半端者が、

 李厳殿に勝てるはず無いでしょう』

 

 ホントそうだよな。

 客将として雇って欲しいってヤツが来るだろ? 

 あいつらってそんな感じだよな

 

 「えぇ、そうですな。

 かく言う私も初めはそんな気持ちが

 ありましたから」

 

 あぁ、諸国を回って見聞を広め・・・だったか?

 

 「その中に武の練磨と、

 将として兵の指揮の経験も予定としてはありまして」

 

 あぁ、アタシたちが教頭先生と

 筆頭様に会って、家臣も教育受けて

 なかったら、こっちからお願い

 してたかもしれんな。

 

 「でしょう?それなりに

 自信もありましたからな。ですが」

  

  幽州に来て、覚悟のなさを自覚したか?

 

 「えぇ。兵を率いる経験を積む

 と言えば聞こえはいいが、

 兵はいい迷惑だ。

 それに相手を実験動物か何かだと

 勘違いしてないか?

 と教頭殿に説教と矯正されまして・・・」

 

 まったくもってその通り。

 

 油断慢心ダメ絶対。

 

 「自分一人が死ぬ武芸者ならいいが、

 将の考えではない・・・と」

 

 何日だ?

 

 「二日・・・でしたな。

 アレが華雄が受けた命奪崩壊拳。

 戦場のど真ん中でアレをくらって

 10万を越える兵に晒されたのかと思うと・・・」

 

 それで今戦場に立ってるんだぞ?

 華雄、凄い・・・やつだ。

 

 「本当に、まぁあれも地獄でしたが・・・」

 

 あぁ、凄惨なヤツな。

 

 「はい」

 

 簡単だよ。筆頭様はすでに食料庫

 握ってたんだぞ?

 しかも将軍府で鍛えられた兵が

 1000以上潜入してたらしい。

 

 「あぁ、そうでしたな。それなら、

 はい。確かにアレは茶番でしょう」

 

 

 気付いたな?そう筆頭様があの場で

 創れた最悪の地獄はな・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『30万人の飢え殺しだ』

 

 




最悪をわざわざ創らず
温い地獄を創った弟子の真意とは?!

しばらく出ませんがね。

地味様しっかり地獄味ってお話です

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