とある策士の外史旅(仮)   作:カツヲ武士

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暗黒なメガコーポは関係なし

ネームドオリキャラの積もりが、居たんだな狂児・・・

半オリキャラってことでなんとかお願いします!

オリ設定オリ展開


オカメハチモク!!

よく戻った張昭、呂蒙も護衛ご苦労だったな。

 

「「はっ」」

 

元気そうで何よりだ

 

「お互い様ですな、

堅殿も随分と張り切ったようで?」

 

あぁ、皆が殺る気を出してな。

 

「まぁ、一気に四郡の太守になる

機会でしたからな」

 

あぁ、それもあるが、それだけじゃない。

 

「はて?袁術あたりから何か挑発でも?」

 

挑発と言えば挑発だな・・・

 

「ほう?罠でも仕掛けましたかの?」

 

近い、やはり洛陽に行くと

成長できるものなんだろうな。

 

「まぁ・・・できなければ死にますからの」

 

司馬殿は・・・その、相変わらずだったか?

 

「いや~初めてお会いしましたから

何とも言えんのじゃが・・・

しかし堅殿はあの人と李儒様が一緒に

いたところに喧嘩を売ったんじゃろ?

・・・なんで生きとるんじゃ?」

 

・・・アタシが知りたいよ。

 

「・・・まぁ、その話は後じゃ。

今回の報告しとかんとな」

 

あぁ、そうだったな。頼む。

 

「はっこの度の戦功に対し、

恐れ多くも皇帝陛下は主、孫堅文台様

に対しお褒めのお言葉と、荊州南郡都督

の地位を下賜くださいました!」

 

うむ、近日中に上がり拝謁の栄誉を

賜らんといかんだろうな

 

「また、中郎将への昇任も合わせて

行われております。この張昭、

臣を代表しお慶び申し上げます!」

 

 「「「「おめでとうございます」」」」

 

あぁ、ありがとう。

張昭もよくやってくれた。

 

それで、兵糧の件だが?

 

「あぁ、とりあえずの分はこちらが

目録となります。やはり袁家は?」

 

見事に出し渋りだよ。舐め腐りやがって。

まぁ、元々の備蓄と他の郡の蓄えを使えたから

なんとかなったが・・・

え?なに?こんなにもらえるの??

 

 「いや、儂も驚きました。

 さすがは安北将軍ですな・・・

 ただモノを直接運び込むのは難しいので、

 商人に手形を見せて交換せよとの

 ことでした」

 

「手形?のう張昭、手形があっても

肝心の商人がモノを持ってなければ

何ともならんのじゃないか?」

 

「あぁ、ソレなんじゃが・・・」

  

「ふっふっふ!甘いですよ黄蓋様!」

 

「む、聞いたことない声じゃの。何奴じゃ?」

 

「貴様に名乗る名はない!!

ぶぎゃっ!!!甘寧様ぁ?!」

 

「魯粛・・・無礼です」

 

「あ、魯粛さん」

 

「・・・呂蒙、知り合いかの?」

 

「ハイ、張昭様。一緒に陸遜様に

教えを受けてました、魯粛子敬さんです」 

 

「あぁ、魯家の狂児かの?」

 

「「「知っているのか張昭(様)!!」」」

 

「まぁ洛陽は人とモノが集まるからの。

将軍府に厄介になっとったときに

李恢殿より、人材として勧められたんじゃよ」

 

「おぉ~あの暗黒将軍もこの私の才を知っていたとは!」

 

ほう。ちなみにどんな評価だった?

 

「文官としては、商いへの理解と

 戦略家としての才がある。

 先に備えるその姿勢は見事。

 現在の自分の能力と評価を自覚し

 しっかり足元を固めれば荊州を

 まとめる際の文官不足の解消の

 一端になるじゃろう逸材」

 

 「なんか、評価高すぎない?」

 

 「何をおっしゃいますか!孫策様!!コレが正しい評価です!」

 

 ・・・能力と評価の自覚か?

 

「うむ。周りからの評価を気にしないで

目的を果たそうとする姿勢は見事だが、

事を成すには周りからの理解が必要だと

理解をしていない。

故に今のままだと不協和音を起こして

組織が崩壊する危険性もある。

これを一度矯正すれば、周瑜の補佐が

できる程度にはなるだろう。と」

 

 「ぐはっ!!」

 (((的確すぎる)))

 

 やはり情報では勝てんか・・・

 

「無理ですなぁ。甘寧も周泰も文官の

評価は噂に頼らざるをえんですしのぉ」

 

 まぁな、かと言って文官同伴で

 外に出して、いるかどうかわからん

 人材を探しに行かせるほどの

 余裕があるわけでもないし・・・

  

「ですな。一応他にも何人かお勧めの人材が

おりましたのであとで一覧を渡しますじゃ」

 

 うむ。しかし、貸しが溜まる一方だな。

 で、魯粛?手形の件は?

 

 「ぐ・・・慰めすらない!」

 

 魯粛?

 

「は、はい!まず、その将軍府の手形は、

既に決済が終わっている手形なのです!」

 

 まぁ、そうだろうな。

 

「ならばそれを任された洛陽の商人は、

その物資を手形を渡された相手に

運び込む義務があります」

 

そうなるだろうな。

 

「はい!そのため、洛陽の手形を

 発行する事を認められた御用商人は

 どこの誰にその手形が渡っても

 いいように、税が集まる大きな都市に

 いくつもの蔵を持っているんです」

 

 ほう。

 

「荊州で言えば襄陽や江陵でしょうか?

 通常、各地の領主を相手にするような

 地方の大・中規模の商人は、

 基本的にこの蔵から食料を買って

 各地の自分の蔵に物資を置きます。

 また、地方の領主にとっても

 非常時の物資となるので、

 その集積を邪魔することはありません」

 

 「「「「へぇ~」」」」

 

 「で、この手形はそういった

 規模の商人たちから強制的に

 食料を調達できるんです」

 

 あぁ、なるほど。で、その分を

 彼らは襄陽や江陵から取り寄せ

 すればいいのか。

 

 「はい。また、一気に全部は

 無理かもしれませんが、

 商人の出し渋りもありません。

 商人も物資はきちんと補充できるし、

 洛陽の商人との顔つなぎを兼ねた

 付き合いもできます。

 また手形を貰うほどの信用と、

 大量消費のある相手とのツテも

 できますので、むしろ喜んで渡します」

 

 「「「ほほぅ」」」

 

「恐らく洛陽の商人も、広宗から得られた

兵糧の売り先を探していたでしょうから、

この度の将軍府からの要請は渡りに船と

いったところでしょう!」

 

 なるほど、よくわかった。 

 流石に商いの動きにはまだまだ

 理解が及んで居なかった。

 反省するとともに魯粛がタダの

 お調子者でないことがわかって

 万々歳だ。

 

 「「「まったくです!!」」」

 

 「ヒドイっ!」 

 

 「いや、妥当だな」

 

「周瑜・・・アナタちょっと嬉しそうね」

 

 「孫権様~それはアレですよ~

 最終評価が~補佐ができる程度。

 でしたから~」

 

「ふっ」

 

 (((((・・・あれ?目は?)))))

 

 ・・・さて、兵糧の件は片付いた。

 劉表からも荊州南部を分捕ったし、

 朝廷からその所領も認められた。

 日頃の申請書類で世話になっている上

 娘も預かって貰っている。

 

 さすがにそろそろアタシが

 将軍殿に挨拶に行かないと

 不義理がすぎるな?

  

 「そうでしょうな。ただ、

 上洛はもう少し待ったほうが

 良いとのことでしたぞ」

 

 ・・・何かあるのか?

 

「今回の黄巾の乱の裏を聞きましてな。

それの関係で何進が動くようですじゃ」

 

 裏?やはり奴ら何かやっていたか?

 

「ハイ、筆頭殿から聞いただけなので

裏付けはとれておれませんが、

かなり確度は高いかと・・・」

 

ほう?我等も無関係ではいられんか?

 

「南郡の都督が洛陽と無関係では

いられますまいよ」

 

もっともだな。偉くなれば偉くなるほど

自由が無くなるよ。

 

「公孫賛殿は為政者は変態しか出来ぬ。

と教わったと言っておりましたが、

事実でしたなぁ」

 

あぁ、馬騰殿も言っていたよ。

民の喜ぶ顔を見るために酒を

我慢できる人間じゃなきゃ

為政者にはなれんとな。

 

「・・・権」

 

「駄目ですよ姉様」

 

「まだ何も言って無いじゃない!」

 

「孫策、ソレは流石に厳しいな」

 

((((・・・・・・アレ?))))

 

・・・普通なのに違和感を感じるってのが凄い。

まぁ良いや。とりあえず内容を聞こう。

広宗のことも聞かんといかんしな。

 

「では、黄巾の始まりからじゃが・・・」

 

 

~~~~

 

 

 

 

 

 

成程なぁ。で、お二人はその商人に

何進の手が入っていたと?

 

「そのようですな」

 

周瑜?

 

「その流れであれば間違いないかと」

 

そうか。そして今回の名家の動きに我慢の

限界を越えた何進がなにかしらの動きを

する可能性が高いと?

 

「将軍府ではそう見ておりましたわい」

 

はぁ。自分で掘った墓穴に嵌まっただけだろうに・・・まぁこれも俗物が俗物たる所以か。

 

では使者を出すくらいが良いのかねぇ?

 

「いえ、何か用が有るなら止めないが、

無いなら極力近付かない方が良いと

言われておりますじゃ」

 

ふ、自分への感謝の使者の扱いが軽いな。

付き合いやすいと言えばそうだが、

距離の取り方を間違えると

危険なのは一緒ではある。

 

「いやいや、洛陽に限らず、

人間関係はそれが普通ですぞ?」

 

まぁ・・・そうだな。

よし、とりあえず洛陽方面は保留だ。

しばらくは内政に充てよう。

 

「「「はっ」」」

 

で、広宗だが?

 

「・・・う~む。アレを見て儂に参考にしろと言われてものぅ」

 

なかなかに地獄を見たようだな。

 

「韓遂は個人じゃったが、

今回は群れじゃ。キツいのぉ」

 

そうか。呂蒙はどうだった?

 

「はいっやはり三原則。

特に歪みのなさはまだまだ遠いと」

 

あぁ、あのお二人には歪みなど無いからな。

 

「はい、アレは確かに仕方がない

としか言えません。」

 

被害者が加害者に同情を覚えるモノだからな。

その上で割り切らせる勢いも必要だ。

 

「はい、あの方に届くかは解りませんが、

頂きは見ました。目標として精進します!」

 

「呂蒙さん?誰かを忘れちゃ~居ませんかね?」

 

「「「お前は黙ってろ」」」

 

「ヒドイっ!」

 

……まぁいい、取り合えず二人から

広宗についての詳細を聞こう。

違う視点からの意見もあった方が良いからな。

 

「はっ。それでは儂から・・・」

 

 

 

~~~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なるほどなぁ。

張昭、呂蒙。ご苦労だった。

 

「「はっ!」」

 

それで、策はどう思った?

 

「勘になっちゃうけど?」

 

構わん。お前も違和感を感じたろう?

 

「まぁね」

 

「……違和感、ですかの?」

 

「あのね張昭。司馬殿は将軍殿と違って

人を愛してるわけではないの」

 

「はぁ」

 

「その司馬殿が、殺すべき賊に慈悲をかける

なんて、単純にあり得ないんじゃない?」

 

そうだな。まずはその曹操?や劉備?を

殺さないのがおかしい。

 

特に劉備だ。

 

「そうよねぇ。何せ公孫賛は自分の真名を

公衆の面前で馬鹿にされたのよ?」

 

そうだな。曹操の罪は無理解と不敬。

これだけなら朱儁将軍に対する

配慮も有るだろう。

 

だが、劉備はなんだ?所詮は義勇軍だぞ?

どれか一つでも殺すのが当然だ。

 

むしろ幽州で、公孫賛が殺してないのが

おかしい。これは・・・

 

「殺さないように指示を出してた。かな?」

 

そうだろう。その上で平原の県令にする?

普通なら尚更有り得んだろう?

 

「ならば、噂が立たず契約を遵守したならば

残るは賊の討伐の功。と言うのは口実と?」

 

そうだな張昭の言うとおりだろう。

 

「むぅ。何か根拠があるのかの?」

 

「根拠も何も……その場での不敬は、

安北将軍殿への不敬よ。

司馬殿が安北将軍殿の顔に泥を塗られて

許すと思う?」

 

「「「「「あぁ~」」」」」

 

そういう事だ。その場に将軍殿が居れば

止めたかも知れんが、居なかったのなら

司馬殿が止まる理由がない。

無論、将軍府の人間もな。

 

「成程、ではアレを生かした理由は?」

 

『天の御使い』

 

情報が足りんが、やはりそれしかないだろう。

近くにいたら気付けたかどうか・・・

 

「あの人達の近くに居たら、

勘を働かせるな!って勘が働くのよね」

 

うん。今はそれで良い。

下手に探って敵視されたら堪らんからな。

 

「そうよね。勘で何か察したら、

その事すら見抜いて来るわよね。

アレが観察力。磨かれた人の力・・・」

 

そう。怖いものを怖いと思うのは恥じゃない。

虚勢を張って周囲も巻き込むのが恥だ。

 

で、次なんだが。

 

「他にも?」

 

そもそもあの方々は賊に慈悲などやらんだろう。

 

「「「「あぁ~」」」」

 

常識的に考えれば降伏勧告をして、

同士討ちを誘うのは違和感がない。

 

「だけど、司馬殿の性格なら遠くから

形ばかりの勧告をして滅ぼすか」

 

作戦行動の数日前から食糧に毒を盛るか、

食糧を土の入った袋と入れ換えるなりして

飢え殺しだろうよ。

食糧が無ければ黙っていても同士討ちだ

潜入した部下を使い、煽れば尚更だ。

故に説明通りに同士討ちを狙うだけなら

わざわざ張三姉妹に使者など出さん。

そんな温いモノを

あのお二人は地獄など呼ばんよ。

 

「アレで温い・・・」

 

「言っちゃ悪いけど、軍事に対しては素人な

張昭と、まだまだ未熟な呂蒙が納得して

理解できるようなら、温いわよね」

 

そうだな。将軍殿の名を使い地獄を創ると

宣言したなら、その程度ではすまんよ。

 

そして、涼州で学んだが、 

あのお二人は戦わずして

勝つことが出来る方々だ。

 

黒山賊や鮮卑を見ろ。

 

それが殲滅戦とはいえ、ワザワザ策を弄して。

その上、時間を掛けて賊と戦う?ありえんぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、皆考えろ。

おそらくこれを知るか知らぬかで

我々の命運が別れるぞ。

 

 

 

 

 

 

あのお二人は誰と戦い、誰に勝った?




サブタイ通りですね。

ネタが苦しい。

自分のなかでは
師曰く、燃えろ華雄がピークでした

考察と次の章への繋ぎ回ですってお話

ちなみに張昭も田舎の子なので、正式な
礼儀作法は知りませんっていう設定です。

わかりづらいとご指摘を
受けましたので案内を。

中盤の年より風なのは全部張昭で
後半は基本的に現地にいた張昭と
勘を働かせてる孫策と孫堅の会話です
あとは行間読みで
皆様の補完力頼みでお願いします(投げっぱなし)

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