話は少し進んでます
一応今回のが新章の一話目になります
今の地味様ならデスノート時空にだって行けるぜ!
名前書いた奴を物理的に処刑出来るからね!
オリ設定オリ展開
原作アンチあり
嫌いな人は読み飛ばし!
感想・評価と誤字の報告ありがとうございます!
「賛姉っ大変大変大変大変大変
たいへんたいへんたいへんたいへん
へんたいへんたいへんたいへんたい変態っ!」
最終的にアタシが変態呼ばわりされてんのな。
「・・・まぁこの場合は舐められてるのではなく
愛されているのでしょうが・・・
越殿どうかなさいましたか?」
「あっ趙雲も良いところにっ!大変だよっ!」
それはもう聞いた。
落ち着け、将たるものが
そんなに慌てるもんじゃないぞ。
慌てたって事態は何も解決しないんだからな。
「慌てようが落ち着こうが、報告の内容は
変わりませんからな。ならば落ち着いた方が
よろしいのは確かです。」
「ダメだよ!この報告に落ち着いてたら
矯正されちゃうよ!
地13番の案件が発生したよ!」
その話、詳しく聞こう。
「おぉっ!・・・なんと言うか依頼達成率が
ほぼ確実な凄腕の殺し屋を
彷彿させるような真顔ですな。
で、その、地13番と言うのは?」
洛陽における、最重要案件だな。
ちなみに『その話、詳しく聞こう。』までが
正しい対応になる。
「意外と余裕ありますな?」
必死で作ってるんだよ。
それを見せないのが将ってもんだ。
よし、準備出来た。
越、報告を頼む。
趙雲も聞け。で、質問はその都度だ
違和感を感じたら、即座に掘り下げろ。
「承知」
「う、うん。まず、洛陽で何進が殺されたよ」
「初っぱなからですか・・・」
確かに大事件だ。だが想定出来なかった
訳じゃない。
「まぁ、それはそうでしょうな。
軍事力をもった名家が何進の
言うことを聞くか?と言われたら」
聞くわけがない。
むしろその場に何進の自前の兵がいないなら、
そのまま勢いで殺るくらいは想像出来る。
何進も想定していたはずだ。
そのための并州勢だろ?
「あちらも分かってたから、ワザワザ
賊の残党処理に手間取った振りをして
進軍を遅らせておりましたからな」
それを見た連中は、奴等が本気で
手間取ったと見て何進を殺った・・・か?
「違うの!宮中で宦官が殺ったんだよっ!」
はぁ?それ以前の問題かよ!
「妹に呼ばれて宮中に行ったら
帰って来なかったんだって
で、確認の兵を出したら
『帝の身を危うくする逆賊の首也』
って城門に晒されてたって」
何でこれから殺ろうとする奴等の
巣穴にノコノコ行ってるんだよ・・・
「兵を持って気が大きくなったのでは?
名家連中にしてみても宦官は共通の敵。
事後の責任をどちらに押し付けるか
と言う話はあるでしょうが、
少くとも何進は并州勢が到着するまでは
動くつもりはありませんでした」
自分の集めた将兵に宦官どもが恐れを成した。
今なら態々殺さずとも・・・ってことか。
「日和りましたな」
宦官にしてみたら自分達を本気で殺しに
来てる連中だ。
普段自分を危険に晒さない奴にしてみたら、
名家が集めた案山子だって怖いだろうさ。
かといって、命惜しさでここで何進に降れば
今後は何があっても奴の風下だ。
なら、いっそ殺すと言う選択をしても
おかしくはない。
いや、それ以外に奴等が助かる道はなかった。
越。残った連中はどうなった?
「袁紹が名家の兵を纏めて、宮中に乗り込んで
宦官どもを殲滅してまわったみたい」
あぁ、宦官は何進さえ殺せば
集まった名家連中はいつも通り
仲間割れするだろうから、
取り込むなり宮中で高見の見物
するなりを考えてた。が、
「名家連中に何進大将軍の仇と言う
大義名分を与えてしまった」
あぁ、名家連中は仲間割れより先に
明確な敵である宦官の掃除を優先した。
何進も宦官も、自分達が地方軍閥や名家連中に
どれほど嫌われていたかを
正しく理解出来ていなかったな。
「そうですな、後は并州勢が名家連中を掃除
してくれれば、洛陽の澱みの大半は消えますが?」
「趙忠が洛陽から帝を連れて逃げ出して、
洛陽に進軍してた并州勢に遭遇。
その人たちに助けを求めたの!」
奇跡的に運が悪い・・・
「えぇ洛陽に関わりたくないからこそ、態々ゆっくり
進軍していたのに、まさか最も関わりたくない
帝とソレを抱えた十常侍と鉢合わせとは・・・」
アタシなら帝を誘拐した罪で十常侍斬って
帝を洛陽に戻すが・・・
「董卓はそのまま洛陽に入ったって」
アイツは洛陽とは出来るだけ関わらない
ようにしてたからな。
洛陽の澱みを甘く見たか。
「どうなりますかな?」
名家連中にしてみたら、命を掛けた
おままごとが終わって、これから何進と
宦官のもってた利・権益の配分だ!と思ったら
横から全部持ってかれたことになる。
帝だけじゃなく、十常侍もいるなら
少くとも宦官の権益は奪えない。
気位だけが高い連中だ。
董卓にネチネチと絡むだろう。
「で、董卓殿は」
無視するだろうな。見た目はアレだが、
涼州と并州で戦い続けてきたんだ。
直接的な武力のない連中の脅しなんざ効かん。
交渉しようにもな、
あの洛陽の連中の、なんつーの?隠語?
はっきりとモノを言わないから
何を求めてるのかすらわからんだろうよ。
そんでもって、自称清流派や賄賂無しじゃ動かない
役人を殺って、中央の風通しを良くしてやる!
ってくらいはやりそうだ。
「では?」
脅しも交渉も駄目なら
名家と董卓がぶつかる。
袁紹あたりはすぐに洛陽から離れて
『帝を握り、漢の序列や歴史を軽んずる
悪政を敷く董卓を討つ』とか言ってきそうだな、
「圧政ではなく悪政ですか・・・モノは言い様ですな」
名家を、自分達の歴史に敬意を払わん田舎者だ。
儒の教えからすれば立派な悪政だよ。
「本当に、政には邪魔ですな」
洛陽の政治には必要なんだろうさ。
「地方の諸将はどう動くとお思いで?」
普通なら袁紹につく。
「普通なら?」
今生き残ってる地方軍閥の大半が
名家の紐付きだ。
実家が洛陽にあったり
親類が洛陽に居たりするだろうな
「あぁ、董卓が名家を軽んずるなら」
引き摺り降ろす。
洛陽の内部の連中は、
味方する振りして内部の情報を流したり、
態と仕事を遅らせたり。
董卓の名前で悪事を働くこともするだろうよ。
「そこまでやりますか?」
やる。筆頭様も言ってただろう?
洛陽の名家は二百年以上他人の足を
引っ張ってきたクズだ。
思い付く限りの最低の行為の
更に下を潜って来る。
下手に懐柔しようとして
官位だの役職何かやってみろ。
董卓を騙して奪ってやったと
高らかに語り、董卓を利用して
自分達の栄達叶える!とか言い出して
名家閥の隆盛を狙って来るぞ。
関わるなら踏み込むな、踏み込ませるな。だ
「成程、では普通では無い場合は?」
少くともアタシと馬騰は動かん。
「動かない?董卓の援軍には?」
行くわけ無いだろう。
涼州も幽州も余裕があるわけじゃねぇ。
軍勢なんか派遣出来るか。
同じ原理で袁紹の味方もしねぇ
アタシらの仕事は元々が漢の藩屏。
内部の戦には関わらんよ。
それにな、
洛陽の政治に関わるなんざゴメンだ。
「それが全てですな」
おうさ。
董卓だって、自分が洛陽の政治を回せるとは
思って無いだろうよ。
おそらく風通しを良くしたら誰かに任せて
并州に戻るとか、そんな感じだろう。
「誰か?洛陽に居ましたか?」
王允とか董承とか、朱儁?
一応、政治も軍事も出来るだろ?
だから、董卓が職に着任するにしても
洛陽から離れることが出来る役職なはずだ。
越、情報はあるか?
「・・・・・・あるよ」
ど、どうした?
「・・・半周回って落ち着いたの」
「そこまで慌てるモノ?まさか丞相ですかな?」
「・・・・・・」
まさか!とは、言えんか。
帝の命を救う大功だ。
十常侍にしても、政治能力のない丞相なら
傀儡に出来るし、名家連中の盾にもなる。
そうなのか?
「違う・・・」
「では三公のいずれかでしょうか?」
「違うの・・・」
何進を継いで大将軍?
「それより下」
「あ、あぁ!朱儁将軍がついていた、
車騎将軍が空きましたな!」
あ、あぁ、そうだな!いきなり
二品官か!董卓も大変だなっ!!
「ねぇ・・・并州って、洛陽の北だよね?」
『おいおいおいおいおいおい!』
「・・・安北将軍だって」
『た、た、た、大変だぁ~~~~~~~~~!!!』
予想は情報と分析によるモノなので
きちんと州の予算を使って
洛陽の情報を集めてる地味様は
かなりの情報を集めてます
分析は姉妹ともども鍛えられてるのと
袁紹や董卓を知っているのが大きい
チートじゃないよ。ってお話です