とある策士の外史旅(仮)   作:カツヲ武士

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一話で3年とか5年飛ばしてるくせに

ここんとこ話が全く進まない

だいたい狐のせい
微妙にRー15?

書き直す可能性大

初感想頂きました! ありがとうございます!!


その妄想をぶち壊す

 ーーーーーー狐っ子視点ーーーーーー

 

死にたい・・・

 

 醜態醜態言われてたけど、私にふさわしい称号に

聞こえてきたわ。

 

 まさかあんなことを口走るなんて。

更にそれを他人に聞かれてるし。

 

 他言される前に殺るか?

 

 無理無理無理。

明らかに私より若い少女が、あの大きな熊を

瞬殺したのよ?逆に殺られるわよね。

 

暗殺?無理でしょう。

 

 少女だけじゃない。

あの腐れ目の男。

あの少女の連撃、全く見えないアレを

笑いながら避けてるじゃない。

 

 今まで見たどんな武人よりも強いと思われる

少女を、まさしく子ども扱いしている人外よ?

誰が殺せるの?

 

 そして失敗したなら報復が来るでしょう。

 

 

・・・どんな報復がくるのかしら?

 

 

やっぱり縛られるのは基本よね?

 

 夜中に部屋に忍び込まれて、有無を言わさず

縛り上げられるのよ。

しかもわざと胸とかを強調するように!

 

 縛られて身動きが取れない私の口をふさいで

声も上げられないようにされちゃうんだわ!

 

 天井に縄をかけて、両手を吊るされた私の胸を

弄んで、彼は私に言い放つの!

 

 暗殺者を放つってことは自分もヤられる覚悟は

あるんだろうな?って。

 

 口をふさがれてむーむーってうめくしかできない私に見せつけるように、

懐から小刀を取り出し、服を一枚一枚ゆっくり切りつけていく男・・・

 

 ゆっくりと失われていく衣類に対し、徐々に露になる美少女の裸体。

 

 肌寒さを感じながら、一部は熱を感じてしまう。

私の体にナニをしたの?!

 

 声は出せなくても目線と顔色で気付いたのだろう。

ニヤリと笑いながら、いつの間にか私に塗っていた怪しげな薬を

見せびらかすように、目の前に持ってきて

それからゆっくりと胸の先端・・・

敏感なところに塗ってくる!

 

 あぁなんて卑怯なの!

動けない女の体に薬を塗って、その反応を楽しんでる!

 

 うぅ、体の奥から熱を感じる・・・

 

 違うの!私は見ず知らずの男に縛られて

弄ばれて悦ぶような安い女じゃないの! 

 薬、そう薬のせいなのよ!!

 

 卑怯者!と思っても、薬で昂ってしまった体は

私の意志とは関係なく、その熱を一部から全身に

回してしまう。

 

 あぁこのままじゃ私が私じゃなくなっちゃう!

 怖い。与えられた熱に溺れそうになる自分が怖い!

 

 助けて、誰か助けて。

このままじゃ私はこの男無しだと生きられない体に

されちゃう!

 

 嫌がって体を動かしても、私を縛ってる縄から

逃れることはできない。

 それどころか、動くたびに体に食い込んでくる縄の感触に

熱を感じてしまっている自分がいる。

 

 もう束縛から逃れようとしているのか、

縄から与えられる刺激を求めてるのかわからない。

 

 あぁ強調された部分が、普段抑えてる「女」が刺激を求めてる。

 

 熱い。体の奥からとめどなく熱が溢れ出てくる。

体と心が薬に屈服しようとしている。

そんな私を見ながら奴は準備万端だなと言って

凄く・・・大きいナニかを取り出して押し付けてくるっ!

 

 違う・・・違うの!

私は、私はこんな誰にでも感じる安い女じゃない!

 

 薬の、薬のせぃなんだからぁ!」

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

 ・・・この狐はさっきから何を・・・

 

ん?つい先ほども同じようなことを考えたな・・・

 

 まったく、こういう時に私も変わったとつくづく実感する。

 

 師と会う前の私ならばこんな変態を見たら

何も考えずに無視するか、無言で介錯してやったことだろう。

 

 

 師と会ってからというものの

自分の感情と向き合うことを覚えたが

 何も感じない、感じようとしないのと、

考えないようにするのは微妙に違うのだな。

 

嫌な成長だが、成長は成長だ。

 

 いつか何かに活かせるだろう。

おそらく、きっと、たぶん、活かせたらいいなぁ・・・

 

 しかし、さっさと目を覚まさせてやらんと話が進まん。

 

 先ほど師が推察したように、この淫乱狐が狙われている

可能性は非常に高い。

 

 と言うか、狙われていたのだろう。

 

 あの子熊は腹を空かしていた様子はなかった。

おそらく狐の護衛か、先ほど師によって殺られた連中が

誘導し、けしかけたのだろう。

 

 そういえば師と言えば、あの方は

あのようなこともできたのだな。

 隠れて見えもしない裏家業の人間を

触れずに仕留めるとか。

 

 原理はわかった。だが出来る気はしない。

 むしろ人間としては出来ないのが正しいとさえ思う。

 

 あの片目熊との邂逅を経験し、何があってもそうそう驚かされることはないと思っていたが、

やはり師は例外よな。

 

 あの域まで辿り着かねば生きていけない世の中がくるのだとしたら、

ソレはどんな地獄なのか。

 

 今の私では想像することもできんが、もしも師が力不足で

倒れるような時が来たなら、その時は自分の生も素直に諦められる気がする。

 

 まぁ何事も師だからショウガナイと思えばその通りで、

いちいち驚くことは無いのかも知れんが・・・それは思考の放棄だ。

 

 他でもない、師が常に言っているではないか。

生きるために考えることは辞めてはいけない。と。

 

 いかんな、どんどん思考が横道に逸れていく。

考えるのを辞めては行かんが、現実から逃げて良い

わけでもなし。

 

 そろそろ起こそうか、

この、なんかビクンビクン逝ってる淫乱狐を。

 

 

 

・・・はぁ、嫌だなぁ・・・

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

はっ!痛い!

 

 私はナニを?!

後頭部が痛い?どこかにぶつけたのかしら?

えーと落ち着くのよ荀公達。

 

まず・・・目の前には何がある?

 

・・・初対面の少女が居るわね。

心なしか目の光が鈍いような?

 

この娘は誰?

 

 思い出すのよ、何があった?

少女以外には・・・頭の部分だけが真っ赤な、

全体的に茶色の肉塊ががががが

 

思い・・・出したっ!!

 

熊よ!

 

ある日、

山の中、

小用を足そうとしたら

いきなり熊さんに出会って

草木が茂る山の道とも言えない道を

逃げて、追い詰められてと思ったら

 

 ・・・なんやかんやで熊さんが死んでる?

アレ?

この「なんやかんや」って結構重要じゃない?

 

 コレを知っているかどうかで、今後の交渉とか

全然違うモノになるのよね!

 

 荀攸知ってるんだから!

 

 ん、コホン。

落ち着きなさい荀公達。

 

 命の危険が無くなったことで気が緩んでるのね。

ダメダメ、ココは山の中で

周りには護衛なんていないのよ!

 

 そう、居るのは見知らぬ男女の二人組。

大熊を瞬殺できるようなバカげた武力を持った

少女と、腐った眼をした男!

 

・・・アレ?もしかして私、助かって無い?

 

 どどどどどど、どうしましょう?!

 

 お金は・・・今は無い。

後でって言っても初対面で信用はないだろうし

体で払えって言われたら・・・どうしよう。

明らかに向こうの方が強いから断れない。

 

 もうこうなったら言われる前にこちらから言えば主導権を握れるかしら?

そうよね、貞操だけは守れるかもしれない。

 この場合握るのは主導権だけじゃないけどね!

 

 男の人は一回出したら、しばらくは安全になるって言うし。

そう、貞操を守るためよ。

 手、否、最悪でもお口までなら譲っても良い。

 

 フフ、覚悟を決めたらちょっと余裕が出てきたかも。

 よし、交渉の道筋は立った。

 行くのよ荀攸。

 決めたら退くな!退けば老いるぞっ!

 命と貞操、両方守らなければイけないのが淑女の辛いところよね。

 

 覚悟はできて?私はできたわ!!」

 

 

 

 

 

 

 ・・・あら?少女の目から

 

 

 

 光が・・・消えた?

 

 

 




必要なら大体のことはできる弟子だが
嫌なモノはイヤ って話

狐っ子は転生者じゃありません
どこからか電波を受信してるだけの
現地人です

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