とある策士の外史旅(仮)   作:カツヲ武士
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こちら追撃部隊ですね

漢字が出てこない。

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ブルータス!生きとったんかい我えぇ~

追え追え追え~絶対にヤツらを逃がすなっ!

 

「文醜様!兵がついてこられません!」

 

あぁん?!なら置いてけ!

 

「しかし、ソレでは追い付いたところで

手が足りずに逃がしてしまう恐れも・・・」

 

あぁ、逃がしたら駄目だな。

そうだ、ヤツらは斗詩の仇だ!

絶対に一人も逃がさねぇ!

 

「敵の本陣からも兵が

出ております。数は少ないですが

後ろを取られると、どうしても

動きが鈍ります!」

 

なら半分に分ける!

追撃はアタイ、後ろはお前だ高覧。

ヤツらは官軍。兵はそこそこの強さしか

ないし、董承は典型的な洛陽の将軍。

強い将は全部向こうだしな。

 

で、曹操のところのやつもいる

みてぇだから、兵の数もこっちが上だ! 

 

何か問題はあるか?

 

「いえ、ソレならば問題は無いかと!」

 

よし、兵を纏めたら追撃だ!

絶対に逃がさねぇ!

絶対に一人残らず殺してやるからな!!

 

―――――――――――――――――

 

 

速い。索敵もなく、迷うことなく一直線に

進軍しているのが原因だろうが、

文醜とは、万の兵をココまで無駄無く

統率出来る程の将だったか。

 

まぁ、私も姉者があんな死に方をしたら

・・・あぁなるかもな。

 

「秋蘭様っ!」

 

あぁ流琉、ようやく少し休むらしい。

我々も小休止だ。

 

「はいっ。ですけど、私たちって

あの人たちにバレて無いんですかね?」

 

まさか、しっかりバレているさ。

その上で利用しようとしているんだよ。

 

「えぇっ!それって大丈夫なんですか?!」

 

ヤツらも、私たちも陛下の玉体を

押さえない限り、先はない。

 

だから、最悪でもどちらかが押さえれば

良いと割りきっているのだろう。

 

その割りきりは良将には必要な資質だ

流琉も学べよ?

 

「はいっ!あ、動くみたいですよ?!」

 

ふむ、部隊を半分に分けたか。

成程、後ろからくる董卓の部下に対する

備えか。で、半数で董承の兵と同数。

私たちがいれば上回る。

こちらは追撃している側である以上、

疲労はあちらが上・・・

 

コレをこの一時で考えて判断できるなら、

今の時点で文醜は私よりも上か。

 

「そんな、秋蘭様より上だなんて!」

 

おいおい、私より上の人間なんて

いくらでもいるさ。

実際華琳様は私より上だろう?

 

「あ、けど、華琳様はなんて言いますか・・・」

 

まぁ、私たちとは違うと言いたいのはわかる。

 

「はい、やっぱりそうですよね?」

 

それでも華琳様お一人では出来る

ことに限界がある。

我々が今後、華琳様を支えて行くためにも

この作戦は失敗できん。

流琉、気を抜くなよ!

 

「はいっ!」

 

 

 

『気を抜くなと言っている人間が、

実は気を抜いているのはよくあること』

 

何っ?!

 

『人ソレを、油断と言う。』

 

誰だ!

 

『無能に名乗る名など無いっ!!』

 

「あ、秋蘭様っあそこです!」

 

油断しているのは貴様だ。

何故そんな狙いやすい場所で

姿を晒しているのかは知らんが

ソコは私の弓の射程内だぞ?

 

『油断?コレは余裕と言うのだよ』

 

そうか、なら死ね・・・何っ!

 

『ふっ、いつから私が一人だと錯覚していた?』

 

『ソレ、筆頭殿の真似か?

怒られても俺は庇わんぞ?』

 

『いや、それは困る。とりあえず

言わないでくれ!』

 

『余裕はどうした、余裕は?』

 

『そんなんあるかっ!あいつ後輩なのに

遠慮とかまったく無いんだぞ!』

 

『だから教頭殿の筆頭なんだろうが』

 

『あぁ、納得した』

 

・・・何者だ。

 

『聞いてなかったか?無能に名乗る名は・・・』

 

『こいつは法正で、俺が孟達だ』

 

『おいィ?』

 

『話が前に進まん。』

 

『別に進める必要無くないか?』

 

『まぁ、すでに死んでるからな』

 

何だと!

 

『あぁ、無論喩えだ。ここで油断すれば

貴様らに逃げられて、俺らが殺られる』

 

『それも教頭殿直々にな。

油断慢心ダメ絶対の掟は重い』

 

「教頭?筆頭?」

 

教頭だの筆頭だのと、誰のことかは

わからんが、貴様らが誰かの部下で

我らを狙っているのはわかった。

 

『おい、こいつら、あの二人を知らんらしいぞ』

 

『所詮県令上がりだからな』

 

『いや、螺旋頭と阿呆軍師は洛陽を知らんのか?』

 

ら、螺旋頭だとっ!

 

『反応するとこ、そこかよ』

 

『主と軍師がアレだからな、そりゃ部下もコレだ』

 

貴様っ!華琳様を侮辱するかっ!

 

『そう言って筆頭殿に噛み付いて、

貴様の姉は無様にも李厳殿に

腕を折られただろうが』

 

『学習しろ学習を。だから狂犬なんだよ』

 

李厳!。あぁ、そうか。

ならば筆頭とやらは

司馬仲達かっ!!

 

『今更だな』

 

「司馬仲達って、広宗で春蘭様の

腕を折って、華琳様の誇りに泥を塗った!!」

 

『県令が誇りを語るには百年早いな』

 

あのとき華琳様が受けた屈辱!

そして姉者が受けた痛みと屈辱ここで晴らす!

 

 

 

 

 

『『寝惚けるなっ!』』

  

 

 

「「ぐっ」」

 

『そもそもが貴様らの不明と不敬!』

 

『然り、ただの自業自得だろうが!』

 

『県令ごときが不敬を働いておきながら、

命を取らなかった温情も理解出来ず!』

 

『謝罪の使者を送ろうともしない無礼!』

 

『屈辱?!あの場で貴様らが

誰に不敬を働いたと思っている?』

 

『我らがどれだけの怒りに耐えたと思っている?』

 

・・・ならば教頭とは!

 

『『李儒様に決まっていよう』』

 

「秋蘭様、李儒とは?」

 

『・・・あぁ、孟達。俺はもうダメかもしれん』

 

『・・・安心しろ法正。俺もだ』

 

「あっぐぅ!」

 

コレは・・・何と言う殺気!!

 

『すでに全て終わっている。

さっさと死ねよ狂犬』

 

 

死ねだと?貴様らこそ寝惚けるな!

貴様らが相当な使い手なのはわかる!

だが我ら二千の前に二人とは

舐めすぎだろう!

 

『二千?足りんな』

 

『然り、ココにいるのは

貴様らを殺す一万の兵』

 

「えっあ、秋蘭様っ!」

 

囲まれている?!

いつの間にっ

 

『いつの間もなにも』

 

『貴様ら狂犬じゃないんだ、

敵の前で意味もなく会話するかよ』

 

だがこの数は!

 

『なんだ、螺旋頭はその程度か?』

 

華琳様をバカにするな!

 

『馬鹿にもしたくなる。

そもそも洛陽に居た官軍は三万』

 

『南の陽人に居た兵が一万』

 

そうだ、ソレは洛陽で押さえ込まれていたはず!

 

『押さえ込まれていた、か。

まぁいい、では虎牢関に居た二万はどこに消えた?』

 

「「あっ!」」

 

『当たり前の事だが兵は消えん』

 

『然り、移動しただけだ』

 

『少し考えればわかること。

目先のことしか見えずに

兵を無駄に殺す主君など

馬鹿にされて当然よ』

 

「秋蘭様・・・」

 

くっ、その通りだ!

私は何故そんなことに

気付かなかった?!

 

『依存してるからだな』

 

依存だと・・・

 

『あぁ、もう良いぞ法正』

 

『ん、あぁそうかやっとか』

 

『あぁ、よく我慢したな』

 

『お互いにな』

 

何を・・・

 

『袁紹の軍勢とは十分距離は取れたと言うことだ』

 

『もはや貴様らを殺すのを抑えるのも限界だ』

 

流琉っ!!何としてもこの場を切り抜けて

華琳様の元へ行けっ!

 

「そんなっ秋蘭様は?!」

 

良いから自分のことだけを考えろ!

 

「秋ら・・・えっ?」

 

流、流琉!流琉ぅぅぅ~!

 

『自分のことだけ考えろ、ね』

 

『まぁ間違ってはいないが』

 

『『我らが貴様らを逃がすわけがないだろう!』』

 

『『己の力で考えることを忘れた

頭などいらんな?』』

 

ぐっ、何としても華琳様にっ!!

 

 

『『その首、貰い受ける!!』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『えぇ~~~~?!(。>д<)』

――――――――――――――――――

 

 

 

 

ん、今のは・・・ ?

 

『どうしました筆頭?』

 

いえ、今、狐の鳴き声が

聞こえた気がしまして

 

『あぁ、あの人は良く鳴きますからね』

 

確かに、本来なら気のせいなどと言って、

思考を止めるなど論外なのですが。

 

『あの人の奇行をいちいち気にしてたら、

生活できませんよ』

 

ごもっとも。

 

しかし、触れもせずに軍勢を操るとは

さすがは李厳殿です。

 

『本能的に近付いたら危ない。とか

近付きたくない。と思わせる

事が出来れば、あとは

追い詰められたネズミです。

その行動を操るのは、存外簡単ですよ?』

 

師曰く、無明察相翫でしたか。

個人ならまだしも、

万の軍勢を操るとは・・・

武とは深いモノですね。

 

『まぁ、何だかんだで筆頭は

文官ですからね。』

 

我が身の未熟を嘆くのみです。

 

『いやいや、我々の立場が無くなるんで、

そのくらいが丁度良いんですよ。

無論、向上心を忘れてはいけませんがね』

 

えぇ、足らぬを知る。

これが出来ないから

今の奴等があります。

 

『まったくもってその通り。

あのとき弘農に逃れて、

そして教頭殿に会えなかったら

どうなっていたか。』

 

李厳殿ならどこに居ても

一流の将として召し抱えられて

いたでしょうに。

 

『いや、あのときは覚悟はあっても

余裕がなく、自らを磨くことなど

出来ませんでしたから。

あのまま中央の混乱を避けて

益州あたりに逃げていたでしょう。

そこでぐだぐだと不満を

呟いていたかも知れません。』 

 

確かに、李厳殿程の方が

今の益州にいたら

腐っていた可能性は有りますね。

 

『豊もどうなっていたことか。

教頭殿にはいくら感謝しても足りませんよ。』

 

師が救ったのは確かですが、

この場に立っているのは

李厳殿の修練の結果です。

 

素直に敬服しますよ。

 

『あのヤンチャだった筆頭が随分と

大人しくなりました。

やはり子の成長はうれしいものです』

 

・・・忘れて下さい

 

『別に恥ずかしがらなくても良いんですよ?

過去があるからこそ今があるのですから』

 

はぁ、貴女と楊修殿くらいですよ

そうやって私を子供扱いするのは。

 

『まぁ、楊修殿は筆頭が9歳のころから

知ってますからね。』

 

えぇ、あの人にとっても、

私は自分に突っ掛かってくる

ヤンチャなお嬢さんみたいですね。

 

『そうですね。

まぁ、あの時を知ってるからこそ、

我々も教頭殿と筆頭の選択を認められます』

 

・・・はい

 

『別に怒ってませんよ。

だからそんなに不安そうな

顔をしないで下さい』

 

いや、貴女、あのとき私に

散々地獄を見せたじゃ無いですか。

普通に不安ですよ。

 

『いや~あの頃は若かった』

 

いや、まだ若いでしょう。

 

『おや、学びましたね?』

 

残念そうな顔はやめて下さい。

 

『真空殲風衝と言う技を

習得中なんですが

威力の調整が・・・』

 

ソレ、前に師が竜巻壊してたやつですよね。

 

『えぇ、極めれば薄い包丁を

無数に飛ばして魚を捌けるとか』

 

魚でやって下さい。

 

『気を使える相手に、どれだけ

出来るかわからないんですよね』

 

必要無いでしょう。普通に弓で良いじゃ

無いですか。

 

『ソレ、教頭殿に言えますか?』

 

・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おや、ようやくきましたか

 

『そうですね、やはり輿に乗った帝を

運んでいたら、遅くなりますよね』

 

えぇ、戦場に出なければ間に合った

いえ、そもそも狙われなかったでしょうに

 

『それも帝の選択ですよ』

 

そうですね。

 

文醜が狙いましたか。

あぁ、顔良の仇でしたね。

 

『私が殺るまでも有りませんでしたか』

 

えぇ、あとは使者を逃がして、

文醜が生き残ったら殲滅。

これで終わりです。

 

『やっと始まりますね』

 

えぇ、長かったのか短かったのか・・・

 

『少なくとも退屈では

有りませんでしたよ?』

 

そうですね。これから忙しくなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、あ、あぁぁぁぁ!

董承殿ぉ~洛陽と、長安に使者を!

袁紹を!奴等を絶対に許すなぁぁ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『『今更貴様の覚悟に価値など無い』』

 

「陛下!陛下ぁぁぁぁぁ~!!」

 

 

『『その命、貰い受ける』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『無表情、お前もか(´・ω・`)』

 

ブルータース!

 

 




皆様お察しの通り、そう!
無明察相罐の罐の字が違います。ってお話

12/6 無明察相翫に訂正です!

いまだにスマホの機能を使いこなせない
自分が憎いっ!

弟子は子供のころ文官筆頭の楊修さんや
武官筆頭の李厳さんに突っ掛かった過去が
ある設定です。
まぁ楊修さんについては軽く語ってますし、
李厳さんの強さを体験してるっぽい話も
ありましたからね。

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