とある策士の外史旅(仮)   作:カツヲ武士
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はおー様サイド

前話でも書きましたが、
劉備陣営は漢女の守護がある限り殺せません。

どーせ殺せ無いなら撤退的に利用するスタンスです

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原作は既にない!
嫌いな人は読み飛ばし!


好きだ~たのよアナタ~胸の奥でずぅっ~とぉ↑

春蘭が右目を失い、真桜が討死。

秋蘭と流琉が帰ってこなくて

兵士は半壊。私たちは晴れて逆賊・・・か

 

もう笑うしかないわね。

あのとき帝討死の報が届かなければ

全滅してたかもしれないわ。

 

全てが私の不明。

何もわからないまま踊らされていたっ!

 

戦えば勝てると判断していた

洛陽郊外の戦だってそう。

 

けど実際はどうだった?

兵の強さも将の強さも

まるで違った・・・。

官軍が弱兵?

并州や幽州・涼州に比べたらでしょう?

私たちはそれすら勘違いしてたのね。

 

これからどうなる?

まず官軍は喪に服すから一年は稼げるわよね

 

その一年でどこまで出来るか。

地盤を固める?

一郡を固めたところで踏み潰されて終りね

 

兗州を獲る?

郡の太守になってまだ一年にもなってないのに?

纏められないし、そもそも人材が足りない。

また訓練もできてない雑兵を集めて負けるの?

 

あとは同じ境遇の麗羽を頼り冀州に行くか、

同じ境遇の諸将を纏めて連合軍を作るか

混乱している豫州に行って身を潜めるか・・・

 

身を潜める?私が?

 

・・・ダメっ!冷静になれ!

誇りを掲げて死ぬのはいいが

無駄死にはダメ!

私についてきた家臣の死が無駄になる!

 

だから今はどんな可能性でも考えろ!

 

もし潜むなら汝南?それとも寿春?

期間は何年?

 

汝南はダメね。宛に近すぎる。

なら寿春か・・・

 

宛の官軍は汝南を落とす?

それとも先に兗州?

 

兗州の場合は北が収まってからよね。

単独で当たるより挟んだほうが確実ですもの。

 

北は麗羽が動けなくて、

さらに長安に送った使者が斬られた以上

袁家の家臣団は生き残りを懸けて

なりふり構わず、全力で動くはず。

 

そうなればいくら白蓮でも鎧袖一触

とは行かないでしょう

 

南皮の自分たちの庭に引きずり込んで

消耗戦かしら?

 

董卓については、韓馥次第としか

言えないわね。

 

そもそも并州の軍勢が、

どれほど城攻めに慣れているかが

わからない。

 

董卓と公孫賛の間に亀裂が入れば、

司馬懿とて動けない。

 

そもそも今の司馬懿には自前の

兵がないわ。

 

だから、今、この喪に服している期間。

司馬懿は両者の繋ぎ留めに苦心するでしょう。

 

とはいえ、董卓は并州牧である以前に大将軍。

安北将軍に兵を貸す理由もない。

 

離間を仕掛けるのは確定ね。

失敗しても損はないわ。

 

で、他には

濮陽の張邈

済北国の鮑信

東郡の橋瑁

徐州の陶謙

青洲の孔融

豫州は袁術が居たけど

孫堅への帰順を条件に許されてる・・・

あぁそういえば豫州沛国の

陳珪は?

私たちと同じ立場ではないけど

中立とか言って兵を出さなかった。

孫堅に降るか、贖うか・・・

 

全体を考えれば、今は損害の回復が

あるから無理だけど

うまく集めれば十万は越えるわよね。

今回は麗羽の手伝い戦じゃなく、

自分たちの生き残りを賭けた戦。

出し惜しみは無いでしょう。

 

宛に入った官軍は約三万。

私たちに対する備えでもあり

劉表に対する備えでもあり

豫州に睨みを効かせる備えでもある。

 

なら北が終わるまでは来ないわね・・・

 

袁家が持てば持つほど私たちに

時間ができる。

 

 

 

 

 

 

 

まて、考えがあちこちに飛んでる

整理しないと・・・

 

まず陳留を放棄して麗羽の元に行く

 

コレはダメね。

袁家家臣団の邪魔になると排除される。

おとなしく排除される気はないけど

そんな内輪揉めをしている時間がない。

 

連合を組む

 

コレはありえなくもない。

連合を組んで官軍を抑えている間に

皇族の誰かを掲げて、皇帝になってもらう。

 

荊州の劉表や益州の劉璋がどう動くかは

わからないけど、いずれは

誰かが皇帝にならなければならない。

 

なんなら劉表の子供を帝にすると言えば

荊州も味方になる?

兗・青・徐・豫・荊の五州に対して

 

并、幽、冀の三州。

 

益州は気にしなくてもいいし

涼州・司隷は、皇族の正当性次第かしら?

少なくとも名指しで逆賊認定された

劉繇はダメね

 

揚洲と交州の孫堅も危険だけど

今は心配してる余裕がない。

 

どちらにせよ逆賊認定を解くためには、

皇族を擁して立たせるしかないわ。

 

劉岱が生きていれば・・・

 

いえ、いない人間のことは良いわ。

この場合やっぱり劉表の子しかいない。

まぁ荊州に使者をだすのは

連合を組むと決まってからよね。

 

 

で、陳留を放棄して潜む・・・

 

正直、正直、気は進まない。

 

だけど誰が皇帝になるかという

争いは起こるでしょう。

 

その際に皇帝になることを宣言した

勢力につくことができれば

最低限、逆賊の認定は解かれる。

 

場所にもよるけど、

それは陳留にこだわらないということ。

官軍とも距離や時間を稼げるのも大きい

 

行くとしたら汝南を経由して荊州か益州。

他にも揚洲にも劉繇以外に居るかも

しれないわね。

孫堅あたりが擁立する可能性もあるわ。

 

皇帝を擁立勢力をいち早く見つけること、

もしくは私たちが立たせることができれば

北を制した董卓達の正当性を奪える。

 

あとは主張の違いから

仲違いするでしょうから

時間をかけて勢力を拡大させればいい!

 

元々が郡の太守ですものね。

人材さえあればいくらでも

立て直しは可能よ!

 

 

そうなると連合と併用して考えるべきかしら?

連合を組ませて注意を引かせて

その間に皇帝を擁立するからといって

場を離れる。

 

擁立までに連合が生き残っていたら

何食わぬ顔で「間に合った!」

とか言えば言いわよね。

 

間に合わなかったら、

涙を流して「ごめんなさい」とかつぶやくわ。

 

連合の兵権を預かれるなら

他の誰かに擁立を任せてもいい。

 

問題は信用できるかだけど・・・

青洲も徐州も新しい州牧は決まってる。

孔融と陶謙が生きてる以上

李厳と張任は州牧になれない

 

また、彼らの家臣や地方の軍閥も

いらないでしょうから討伐しようと

するはず。なら降伏や裏切りはないわね。

 

兗州は、もう名指しで逆賊認定

だからどうしようもない。

 

可能性としては本人の命と引き換えに

家臣や兵士の命の除名だけど、

董卓や王允にしてみれば今は反逆者を一斉に

処分できる絶好の機会。

 

新しい皇帝が擁立されるまでは

絶対に許されないわ。

 

陳珪は?豫州だから関係ないと

言えば関係ない。

そのまま孫堅に降っても

何の問題もない、というかそれが遺勅よね。

 

そうなると初めに連合を提起して、

陳珪を最初の生贄にすれば結束も・・・

 

 

 

 

 

「華琳様・・・」

 

あら桂花?どうしたの?

 

「はっ、豫州沛国の相、陳珪殿を名乗る

者が華琳様への謁見を願っております」

 

・・・

 

「あの、華琳さま?」 

 

いえ、狙ったような機だと思ってね

 

「狙った?」

 

いえ、良いの。陳珪殿はまだいるのかしら?

 

「はっ、別室にてお待ち頂いております」

 

わかったわ。謁見を受け入れます

 

「では支度を急がせます」

 

あぁ、謁見の間ではなく、

別の部屋にしてもらえるかしら?

 

「別の部屋、ですか?」

 

えぇ、これからの会話が私たちの

全てを決めるわ。

 

「全て・・・」

 

誰でも聞き耳を立てれるような部屋でする

会話にはならないでしょう。

 

「なるほど!わかりました!」

 

えぇ、良い子ね。

 

「華琳様・・・」

 

ご褒美は後よ、まずは会談を・・・あぁ

謁見ではなく会談だってちゃんと

伝えて頂戴?

 

「はっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、曹操様?」

 

何かしら陳珪殿?

 

「前触れもなくいきなり乗り込んできた

私どもを、謁見の間ではなく

このような客室で出迎えて頂いた真意を

知りたいのですが?」

 

無礼はお互い様でしょう?

 

「いえ、無礼などと言うつもりは

ありません。ただ、謁見の間では

できない会話をするのではないか

と思いまして」

 

えぇ、それであってるわ。

アナタも現状は理解できているのでしょう?

 

「えぇ、今アナタと会わないと

私たち。殺されてましたよね?」

 

・・・そうね。私たちはそこまで

追い詰められている。

 

「豫州にてお隠れ頂くか

連合を組むかですか?」

 

惜しいわね。隠れるなら

荊州か益州だと思ってたわ。

 

「あぁ、劉家がありますか・・・」

 

そうね。アナタ達はどうするつもり

だったのかしら?

 

「曹操様を手土産に、と

思ったんですけどね?」

 

悪手ね

 

「えぇ、連合に参加するにせよ

降るにせよ、無意味ですね」

 

そうね。もともと貴女は

私を捕らえても捕らえなくても

孫堅に降れるんですもの。

 

「そして孫堅の性格を考えれば

私の評価が上がるどころか

最低になっちゃいますね」

 

あとは降る前に殺されるかしら?

 

「そうですね。曹操様の家臣の方々は

しっかりアナタに着いて行く

つもりみたいですから」

 

えぇ、こんな状況に陥った

私を見捨てることなく

着いて来てくれる。

本当にありがたいことだわ。

 

「そうなると私は曹操様に

連合を作ってもらわないと

困ってしまいます」

 

そこがわからないわね?

 

「そうですか?」

 

孫堅に降ればいいじゃない。

別に貴女は逆賊認定されてないんだから

 

「まぁ、傍から見ればそうなんでしょうが」

 

何かあるのかしら?

 

「自分達だけが逃げるなら

それでもいいのです。

あの平原の劉備のように」

 

あぁ、全部見捨てたわね。

あの見切りの良さはある意味

予想外だったけど。

 

「さすがにあの無様を見たら・・・」

 

名が腐るわよね。

 

「はい、それで沛国の文官や武官を

考えれば、孫堅に降っても」

 

周りに潰されるものね。

 

「そうです。かといって連合に

参加しようとしても」

 

普通なら見せしめに潰されちゃうわね。

 

「えぇ、ですから我々は曹操様に接触して

連合を作ってもらい。その連合に

最初から所属していないと困るわけでして」

 

名と実を両立させるには

それしかないものね

 

「はい、そして私どもは逆賊認定を

されてませんから」

 

皇族の擁立もしやすい・・・か。

 

「そうなります。正直言って

私どもも生き残りに

必死なんですよ」

 

そうみたいね。

アナタ方が連合を提唱して

私に兵権を預けるように提案は

できるかしら?

 

「提案は可能です。

根回しも・・・陶謙殿は

知らない仲ではないので大丈夫でしょう」

 

他は私が説得すれば良いか。

ま、反董卓連合に参加した面子だから

不可能ではない。

私一人でやるよりはよほど話が早くなるわね。

 

「それくらいしなければ価値を証明

できませんからね」

 

そうかしら?今この時に

私に謁見を申し込んだ時点で

その眼は証明できたと思うけど?

 

「本当に先見があったら

こんな状況にはなってませんよ」

 

ごもっともね。

 

わかったわ。まずは連合を提唱しましょう。

それから皇族の擁立。

 

「北の公孫賛と董卓の仲違いも必要ですね」

 

えぇ、時間はいくらあっても足りない。

これから協力してもらうわ!

 

「かしこまりました

今後共よろしくお願いします」

 

こちらこそよろしく。

 

あぁ、この窮地にできた

仲間に対し信頼の証として真名を預けるわ。

我が真名は華琳よ!

 

「これは気が回らず申し訳ございません!

我が真名は燈。

重ね重ねよろしくお願いします」

 

かまわないわ。

では燈、これからのことについて

我が軍師の荀彧にも聞かせたいのだけど

いいかしら?

 

「噂に名高き荀家の神童どのですか?

無論構いません。

むしろお願いしたいくらいです!」

 

では呼ばせてもらうわ。

少し時間をもらえるかしら?

 

「はっ、この場で待たせていただきます!」

 

ありがとう、では失礼するわ。

 

「かしこまりました。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この状況でまだ真名?・・・馬鹿じゃないの?」

 




原作はおー様は県令から州牧までが早すぎる!
その上兗州。青洲。徐州。豫州。司隷?
そんな状態で兵を集めても精鋭なんかじゃありません。
袁紹と同じ烏合の衆です。

むしろ袁家のような官僚集団がいないので
運営できません。
将軍の教育も無理。
曹操の指示についてこれないで潰れます。

張遼がどれだけ得がたい存在かってお話

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