書き忘れを修正しました。
俺は今、どこにいるのだろう。
もうこうして何かを考えるのもやめたい、もう死にたい。
此処は何処だ?いきなり足元に転移魔法陣が現れたのはわかるが、世界全ての地形や風景を覚えているはずなのに、こんな所は俺の記憶に存在していない。
おおよそ白で統一された部屋、自分が寝ているふかふかのベッド、そしてどこかで見たことあるような機械、恐らく××で見たものだろう、その記憶も曖昧だ。
俺は、少し前まで勇者をしていた。
いや、もう勇者とは言えないか、哀れな復讐者とでも言い換えようか…
地球と呼ばれる世界から異世界に突然転生した俺は、村で穏やかに過ごすつもりだった。
だが、10歳になったら手に入る職業で、俺は勇者を引き当てた。
その職業を手に入れた際おれはとでもはしゃぎまわり、喜んだ。
そしておれは、村の友達とみんなで修行をした。
俺、嫌、違うな、俺達、勇者、戦士、魔法使い、僧侶、盗賊、俺の後世の幼馴染達。
それぞれ職業を極めたエキスパートだったもの達。
その全てを、俺が殺した。
最初は頑張ってみんなで魔王を倒そう!、と意気込んでいたが、魔大陸を進むにつれそんな甘い考えなんて無くなっていった。
最初の内は魔大陸でも細々とした村や国の拠点としての城塞都市などがあったが、進むにつれ魔物の知能や力が上がっていき、そして魔族の集落へたどり着いた。
魔族は、平均な村人でさえ人間の熟練戦士一人分と称えられる魔物の上位存在だ。
俺達は食料と水に飢えていた、魔大陸に存在する魔物や植物、水までが全て魔素が含まれており、人間が食らったらショック死は免れないと言うもの。
俺達は魔族の集落へ近づいたら、魔族に攻撃され、正当防衛で殺してしまった。
集落に入るも、更に攻撃され、結局魔族の集落を滅ぼした。
泣き叫ぶ魔族の女子供も皆殺しにし、その日の夜は仲間みんなが罪悪感で眠れなかった。
その次の日は、何故か記憶が曖昧で、気づいたら魔素に汚染された水や魔物を喰らっていた。
恐らく飢えと精神的疲労で、皆狂っていたのだろう。
その後、皆で身体を這いずり回る魔素の痛みにもがき苦しみ、一日を過ごした。
普通ならばショック死する所だが、勇者とその仲間は、国に伝わる勇者だけが行う事のできる特別な儀式で、魂が生きていれば死んでも教会で生き返ってしまう。
だが、精神的に死んでしまえば魂を使った蘇生ができずに、本当に死んでしまう。
俺と仲間達は、数々の死の経験でショック死を免れ、ある事に気付く。
そう、身体に力が湧くのだ。
魔素は、一度の服用でショック死する程の痛みを発生されるが、一度発生し、それでも生きていた場合、抗体が作られ、魔素を服用すれば身体が強靭に強化され、更には肉体の再生効果もあると言うのが僧侶と魔法使いの考察だ。
そして、戦闘中以外は僧侶の回復魔法が必要無くなり、僧侶の負担が減った。
僧侶は、自分が役に立たなくなると申し訳無さそうに言ったが、気にするなと仲間で慰めた。
そして、更に数週間が経ち……
盗賊が死んだ。
盗賊の少女は、いつも気さくで気配察知と素早さのエキスパートだった。
その少女は、魔王の側近、暗殺のバーザンに殺された。
盗賊の少女は、バーザンの腕一本を切り落としたが、最初の不意打ちで、決して死なないが多くの苦痛が身体を駆け巡る毒、ヒュドラの唾液が塗られたナイフで傷を負い、のたうちまわっていた。
そして盗賊の少女は、俺に「殺してくれ」と頼み、俺は盗賊の少女を殺した。
次に死んだのは、戦士の男と魔法使いの少女。
魔王の側近、双子のアダムとイブが現れ、奴を倒す為に二手に分かれた。
勇者と僧侶、戦士と魔法使いで。
そもそも戦士と魔法使いは、いつも言い争いをしていたが、なんだかんだ言って両思いだった。
二人は、双子のイブを担当していたが、相手は双子でも魔王の側近の一人、そう簡単に倒せはしなかった。
だが、だんだんとイブに押され始めて、二人はある薬を飲飲んだのだろう。
特上魔薬草の超回復薬。
その薬は、体力の回復と一時的な強力ドーピング、その薬の副作用は、材料の名前通り、麻薬の様なもの。
薬の副作用は、目眩、幻覚、中毒性、そして常に身体を這いずり回る痛み。
アダムを倒した俺達を待っていたのは、苦しむ戦士と魔法使い、そして死んでいるイブだった。
俺が二人に近づくと、二人はこう呟いていた。
「もう嫌だ」「痛い」「
俺は叫びながら二人の首を飛ばした。
後ろでは僧侶の少女が泣いていた。
そして、最後に死んだのはその僧侶の少女。
彼女は、普段は可愛げのある少女そのものだが、戦闘になると、とんでもない不屈の魂が宿り、いつも諦めずに全力全開、そして、俺が恋をした少女だった。
俺と少女は、魔王城に侵入した、そこは魔大陸の最奥地、教会との魔法的繋がりも無くなった為、死んでも蘇生できない状態、二人で気を引き締めて挑んだ。
だが、そこで俺は
魔王の側近、剛力のゲルダと智操のギルバが立ちはだかったのだ。
とんでもない剛力を持つ脳筋のゲルダに、仲間の肉体に憑依し、その力を効率的、最大限に生かす智操のギルバ、奴との戦闘で俺は相討ちとなり死んだ筈
気がついたら見知らぬ部屋で意識を取り戻した、俺は死んだ筈
そしてその部屋の隅にあったのは、僧侶の少女がもつピンク色の回復魔力が溢れる様に垂れ流されている心臓らしきものだった。
それを見た瞬間、俺はその心臓を胸に抱き泣き叫んだ。
その少女は、自らの命を犠牲に俺を蘇生したのだろう。
俺が恋をした少女が俺のせいで死んだのが何よりも悔しく、そして、俺は魔王に改めて復讐心を抱いた。
そして俺は魔王に挑み、瀕死の傷を負った。
一瞬の隙を突かれ、心臓に魔力弾を放たれ、死にそうになった時に、懐に大事にしまっていた心臓が勝手に動き出し、俺の心臓があった場所に収まった。
するとどうだろう、体の傷と言う傷が癒えて、更には魔力量が倍以上に跳ね上がった。
そして俺は魔王を殺し、自殺を図った。
だが
そう、彼女が残した不屈の
俺は不死を手に入れてしまったのだ。
落下死、餓死、精神死、その他にも色々と死ぬ方法を探したが死なず、不死の大元である彼女のモノであった心臓に刃物を射し込んでも死ぬ事は出来なかった。
それから数十年が経ち、俺の姿は変わらず、俺は魔族を殺し尽くし、二度と魔王が生まれない様にした。
そして魔王城でただただ退屈な毎日を過ごしていたらここに転移したのだ。
「あ⁉︎目を覚ましたんですね!」
不意に声をかけられる、そちらを向くと、白い服を着た女性がいた。
俺はここがどこか女性に聞いた。
女性が言うには、ここは病院の中の病室と言うらしく、女性は看護師と呼ばれる職業らしい。
記憶は薄れたが、恐らく地球の施設の一つだろう。
すると、病室に一人の少女が入ってくる。
「あ⁉︎起きてるの!!」
俺はその少女を見た瞬間目を見開いた。
その少女は、前の世界で恋した僧侶の少女、「
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