死した勇者と不屈の少女。   作:Reidou Shion

3 / 3
まず始めに、長い間執筆活動をせず、作品投稿をサボって居た事を深くお詫び申し上げます。

理由としては、私は自己満足で作品投稿をしている訳ですが、どうしても他の事に視線が行ってしまい、そちらの方に興味が集中し、作品投稿をサボって居た訳です。

この作品を読んでくれた数少ない読者様にもう一度、深くお詫び申し上げます。


第三話・吸血鬼と不死ノ勇者。


起源と月村。

 

 

俺が高町家に引き取られてから、10ヶ月がたった。

 

 

あの後起きた出来事と言えば………

 

 

なのはの兄、高町恭也と模擬戦をして圧勝したり………

 

 

翠屋にやってくるマダムにチヤホヤされたり………

 

 

それと、暇な時なのはと遊んだりとかしたな……

 

 

そう言えば、この町を軽く探索してた時に、町の一部の豪邸から魔物と似た生物の気配を感じたのだが、魔力を感じなかったなぁ。

 

 

 

まあ、邪悪な気配はしなかったし、害は無さそうだから問題が起きない限り放置しておこう。

 

 

 

そして現在、朝の5時に日頃の鍛錬をしている。

 

鍛錬の内容は、まず最初に自分の身体にある魔術的擬似神経、魔術回路に魔力を通し、自分の身体全体を解析魔術で解析し、自分の状態を確認、そして起源へ接続する。

 

 

俺の起源は『【不滅】と【不屈】』どちらも魔王を倒した直後に覚醒した魔力だった。

 

 

その起源のせいではあると理解しているが、俺はつい10ヶ月前まで生きる理由、つまり死ぬ事が出来ない為生きて自分がやるべき事を探して居た、覚醒した当初は魔族を殺し尽くす事を目標にして居たが、殺し尽くした後はする事が無くなり、気まぐれで人間の国に戻ったら今度は人間が襲いかかってきた、終いには彼女の事を侮辱され、気付いたら人類も滅ぼして居た。

 

 

更に数百年経ち、前作(転生する前の地球)の記憶も殆ど無くなった頃、緑豊かになった異世界(転移前の世界)から俺は突然この世界に着いたと言う訳だ。

 

 

起源のせいで生きる事を諦める事が出来ず、自殺を図ろうものなら、不屈の起源を内包した心臓の魔力が発動し、心臓に刃を突き刺そうものなら不滅の起源が心臓を再生する。

肉体的(不滅)にも精神的(不屈)にも死ぬ事も出来なくなって居た俺にしては、とても嬉しい限りだった。

 

 

そして、この世界に来て初めて自分の起源に接続した時、とんでもない事に気付いた。

 

 

 

なんと、なのはにも【不屈】の起源があり、俺の【不屈(精神)】からなのはの【不屈(精神)】に接続し、なのはの状態が確認できる事だ。

 

 

これは憶測だが、恐らく俺はリリアの魂に引き寄せられこの世界にやって来た可能性が高い。

 

 

起源とは、あらゆる存在が持つ、原初の始まりの際に与えられる方向付け、つまりあらかじめ定められた自分の本質、または魂に刻まれた絶対命令、抗えない宿命、人によれば存在意義、の様な物だ。

 

 

そして俺には普通ではありえない特殊能力が付与されてある事をこの世界で初めて理解した。

 

 

その能力とは、一定以上の信頼も持つ存在を殺した時、その殺した物の意思を己の心像風景の一部に武器として内包し、それを召喚し現実世界で使用する事ができると言うもの。

 

 

そして内包されているのは、

 

 

『盗賊』の意思で形成された【不可視のローブ・ジャック】

 

 

『魔法使い』の意思で形成された【霊杖・アルキメデス】

 

 

『戦士』の意思で形成された【反魔の鎧・ジャルグ】

 

 

そして意外な存在の意思も存在して居た。

 

 

『魔王』の意思で形成された【魔剣・グリンバード】

 

 

最後に……俺の心臓風景の最奥、高台の様に盛り上がった大地の頂点に突き立ててある、何故かピンクではなく純白に輝く……

 

 

リリア(僧侶)の意思で形成された【聖剣・スターライト】

 

 

 

俺は固有結界なんて馬鹿げた魔術を発動なんか出来ないが、自身の心臓風景に入り込むぐらいはできる。

 

この世界に来て最初にここに来た時は涙が堪えきれず泣いたよ……

 

 

おっと、久しぶりに深く考え込んでしまった、恐らくかなり時間が経っているだろう、早くしないと朝食に遅刻してしまう、それはなんとしてでも避けなければ!!

 

 

 

そうして俺はリビングに向かい、テーブルの周りに置いてある何時もの定位置の椅子に座る。

 

 

すると丁度なのはが部屋から出て来た。

 

 

「おはよう、なのは。」

 

 

「ふわぁ〜……おはよう、ジンお兄ちゃん……。」

 

 

 

そして、士郎さんが降りて来た。

 

 

「おはようございます、士郎さん。」

 

 

「おはよう、ジン君。」

 

 

そして次に恭也と美由希が椅子に座る。

 

 

「おはよう、恭也、美由希さん。」

 

 

「おはよう、ジン。」

 

 

「おっはよ〜、ジン君!!」

 

 

すると台所から桃子さんが食事を持ってやってくる。

 

 

「おはよう、もうみんな揃ってるわよね?」

 

 

 

「おはようございます、桃子さん。」

 

 

「おはよう、桃子。」

 

 

「おはよう、母さん。」

 

 

「おはよー、お母さん。」

 

 

「おはよう!!ママ!!」

 

 

皆で桃子さんに挨拶する、まあ、高町家カースト最上位の桃子さんに挨拶しないのは下策だよな、ウンウン(教育済み)。

 

 

 

まあ、今日も一日バイトを頑張るか。

 

 

 

そして昼になり、桃子さんにより買い出しに駆り出された俺はスーパーからの帰り、翠屋のすぐ近くで、とある空気を感じ取る。

 

 

 

空気を感じた方へ行くと、嫌がる少女二人を無理やり拘束し車に詰め込む怪しい大人達を見つける。

 

 

 

取り敢えず俺は袋をカウンターに居る美由希に押し付け急いで追いかける。

 

 

 

そして先程の大人達の気配がする場所に向かうと、町の人気の少ない場所にある廃ビルにいる事が分かった。

 

 

 

俺は不可視のローブ、ジャックを取り出し、急いで少女の居場所に急行した。

 

 

そしてドアを開けると、醜い男達が今にも少女達を襲おうとしてる場面を目撃し、俺は即座に男達を拘束した。

 

 

少女達は驚いている様で、現在の状況を理解できて居ない様だ。

 

 

 

「大丈夫だよ、助けに来たんだ。」

 

 

 

すると少女達は安心した様に眠ってしまった。

 

恐らく極度の緊張と恐怖で疲れてしまったのだろう。

 

 

それよりも少女二人のうち一人から薄くだが魔物らしき気配がするのだが……

 

 

すると後ろから魔物に近い気配を感じる。

 

 

「全く、面倒な事をしてくれる…。」

 

 

 

「お前、何者だ?少なくとも人間では無い……そして口元から血の匂い……吸血鬼か?」

 

 

「ご名答!!私は偉大なる夜の一族の一人、名を氷村 遊、そこにいる月村すずかの叔父にあたる。」

 

 

「何故血の繋がりのある者を誘拐する必要がある、更にその友人まで…」

 

 

 

「ふむ、実はね、現在の夜の一族の名家、月村家の当主が月村忍と言ってね、月村すずかの姉なんだ、だからこの娘と引き換えに当主の座を頂こうとね。」

 

 

「結局有り余る力を持つばかりに傲慢になり権力に浸りたいだけか……くだらん。」

 

 

「黙れ!!劣等種の人間風情が!!!」

 

 

 

氷村は激昂し襲いかかってくる。

 

 

 

ふむ、常人よりかは身体能力が高めだが前の世界の吸血鬼の方が手強かったな……。

 

 

そして俺は襲いかかってくる氷村の顎を殴打し、脳を揺する。

 

 

それだけで氷村は気絶し、地に倒れる。

 

 

 

「ふぅ、終わっ……ん?」

 

 

一息つこうとしたら物凄い勢いでこちらに向かってくる数人の気配がした。

 

 

 

「これは……恭也と士郎さん?そしてすずかに似た気配……先程氷村が言って居た月村忍とやらか?」

 

 

「ふむ、この惨状だけ見れば誤解されかねないな、どうしようか……」

 

 

よし、逃げよう。

 

 

そうして俺は翠屋に戻り、バイトを再開した。

 

 

 

まあ、恭也と士郎さんには悪い事をしちゃったな……今度模擬戦をしてあげよう。

 

 




今話はこれで終わりです。


感想、指摘等ございましたら感想欄にコメントをくれると嬉しいです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。