ドラゴンボールZ 真武道会2アナザー   作:アンドロイドQ14

10 / 13
9話 地獄での悪人退治

神様の神殿

 悟飯親子はシンとキビトと共に界王神界へ向かった。

 

ベジータ「トランクス、お前も本当はこの時代の悟飯に会いたかったんじゃないのか?」

 

トランクス「……実を言うと、占いババという人がいれば死人でも1日だけこの世に帰って来れると聞いてから、俺もパンと同じで悟飯さんに会いたいんです」

 

ベジータ「だろうな。パンの反論にお前は割と堪えていただろうから、そう予想はしていたがな」

 

クリリン「だったら、パンに反対しなくてもよかったじゃないか」

 

トランクス「ですが、今の地球は魔人ブウの脅威に晒されています。ブウをほったらかしにして悟飯さんに会いに行けば、悟飯さんは俺を叱ると思いますので、俺の本心を言う訳にはいかなかったのです」

 

17号「お前ってば、いつもクソ真面目だな」

 

18号「少しぐらい肩の力を抜かないと、心が持たないよ」

 

クリリン「仕方ないだろ?1トランクスのいるこの世界は十数年間も人造人間の脅威に晒された地獄の世界なんだ。そうなるのも無理はないさ」

 

タピオン「だが、今の状況では私情より使命感を優先させるという判断は間違いではない」

 

トランクス「そうですね」

 

悟空「しっかし、パンはよっぽど自分の父ちゃんに会いたかったんだろうなぁ」

 

ピッコロ「そりゃそうだ。性別の違いもあるが、パンは赤ん坊の時に未来世界の悟飯が死亡した事で父親からの愛情に飢えていたんだ。だから、過去の世界に来た時に父親に会えるうれしさのあまり、トランクスの忠告を無視して勝手な行動をとるほどになったんだろう」

 

悟空「ピッコロもベジータも鋭えなぁ」

 

ベジータ「そうカカロットが思うのは子供の事に関心がなさすぎるだけだ」

 

ピッコロ「そういう悟空こそ少しは父親らしく子供の将来などに関心を持ったらどうだ?悟飯は父親としての自覚はお前を超えた上に学者としての進路が決まってるから、次は悟天の将来を家族一緒に考えてみろ」

 

 4歳の頃の悟飯の修行をみてから保護者の貫禄がついたピッコロと未来のトランクスとの出会いを通して父親として成長したベジータに言われて図星を突かれた悟空は笑うだけで反論できなかった。

 

 

 

界王神界

 界王神界に瞬間移動した後、界王神界の聖域にあるZソードの前に降り立った悟飯は未来世界のZソードを抜こうとした。しかし…

 

悟飯「ぬ、抜けませんねー。前抜いた時より、ずっと力を入れてるんですけど…」

 

パン「だったら、私が抜くわ!」

 

 次はパンが抜こうとしたものの、パンでも剣を抜く事ができなかった。

 

パン「ちょっと、抜けないわよ!パパは本当に過去の世界でこの剣を抜いてあんなに強くなったの?」

 

悟飯「そうだよ」

 

シン「やはり選ばれた人にしか抜けないようになっているのでしょうか?」

 

悟飯「…とすると、この世界の僕になるんでしょうか?パンの父親で、人造人間との戦いに敗れ、死んでしまった僕…」

 

シン「それは一理あるかもしれませんね、探してみましょう!悟飯さんくらい強い人なら、天界で修行を許されていて、どこかにいるかも知れません!」

 

悟飯「よかったな、パン。この時代の僕を探す事になったから、嬉しいだろう?」

 

パン「わーい!パパに会える~!」

 

キビト「どういう人なのかわかるのか?」

 

パン「私のいる時代のパパは写真でしか顔を知らないの」

 

 パンは自分が赤ちゃんの時に悟飯とビーデルが撮った写真を見せた。

 

キビト「ふむ、過去から来た悟飯に比べると目つきや顔の古傷などでいくらか雰囲気が違うな」

 

シン「では、探しに行きましょうか!」

 

 こうして、悟飯達は天界で未来世界の悟飯を探す事となったが…

 

悟飯「!?何だ?この邪悪な気は…!近いぞ!この界王神界にとんでもない奴が紛れていますよ!」

 

キビト「では、調べてみよう。…な、なに!!こ、こいつはジャネンバ!!」

 

シン「なんですって!!どうしてあいつがこんな場所に!…このままにはできませんね。悟飯さん、パンちゃん、申し訳ありませんが少し付き合っていただけますか?あれは魔人ブウと並び、倒さなければならない危険な者です。悟飯さんとパンちゃんの力を私に貸してください」

 

パン「勿論よ。私の新しい力を披露する時よ!」

 

悟飯「パン、自由にあの変身ができないだろう!あの力をあてにしすぎるな!」

 

パン「はあい…」

 

悟飯「ではキビトさん、お願いします!」

 

キビト「では、さっそく行くぞ!カイカイッ!!」

 

 キビトの瞬間移動で悟飯達はジャネンバの近くに来た。

 

ジャネンバ「グギギギッ!」

 

シン「悟飯さん、パンちゃん、あの赤い色をした奴がジャネンバです!」

 

悟飯「お父さんとベジータさんがフュージョンして倒したというジャネンバがあいつか…!確かに、とんでもなく邪悪で強力な気を感じます」

 

パン「だったら、倒すまでよ!はあああっ!!」

 

 ジャネンバを発見した悟飯とパンを気を全開にしてパンは超サイヤ人に変身した。ジャネンバも気付いて向かってきたため、悟飯が向かった。ジャネンバと悟飯のパンチはぶつかった際、互いに押し負けなかった。

 

悟飯「パワーは五分と五分か」

 

ジャネンバ「ウケケケケッ!」

 

 一度距離をとってから悟飯はジャネンバに気弾を撃ち込んだが、ジャネンバは異空間を使って気弾をワープさせ、悟飯に当たるようにした。

 

悟飯「何っ!?」

 

 間一髪で悟飯は気弾をかわした。ジャネンバに翻弄されて追い詰められた悟空と違って悟飯はしっかりと対応した上で応戦し、互角に持ち込んでいた。パンはすげえ超サイヤ人に変身しようとしたが、変身できなかった。

 

キビト「パン、新しい力を見せるんじゃないのか?」

 

パン「さっきからやってるけど、ナメック星の時と違って変身できないのよ!」

 

シン「困りました…、何か、何か変身できるきっかけでもあれば…」

 

パン「きっかけって…あ!」

 

 ふと、パンは修行していた時にトランクスが超サイヤ人に変身できたきっかけが怒りだと聞いて、ある事を閃いた。

 

パン「界王神、おじさん、私に悪口を徹底的に言って怒らせて!」

 

シン「そ、そんな事を急に言われても…」

 

パン「早くして!」

 

キビト「パン、界王神様を呼び捨てにするとは…、無礼者!礼儀知らず!田舎育ち!」

 

 パンが界王神に敬意を払わない事に腹を立てたキビトが思わず悪口を次々と連発した。ちょうどいいタイミングでキビトが悪口を連発した事でパンの怒りが限界を超えた。

 

パン「はああああっ!!」

 

 悪口を言われる事で怒りを溜めるというパンの作戦は成功し、再びすげえ超サイヤ人に変身した。

 

パン「よーし、また変身できた!」

 

 一方、悟飯はジャネンバのトリッキーな空間系の技に苦戦していた。

 

悟飯「(お父さんが超サイヤ人3でも勝てなかったと言った通りだ。ジャネンバはこの世界や僕達の世界のまだ吸収していない悪のブウ以上に強い!気を抜くとすぐにやられる…!)」

 

ジャネンバ「シェエエエッ!」

 

パン「パパ、助けに来たわよ!」

 

 ジャネンバが攻撃しようとした時にパンが妨害した。

 

悟飯「パン、またあの姿に変身できたのか?」

 

パン「そうよ。界王神とおじさんに悪口を言ってもらって変身できたの?パパ、あのジャネンバに弱点はないの?」

 

悟飯「弱点か…!」

 

 ふと、悟飯は悟空から知り合いが悪口で動きを封じる事ができたと言った事を思い出した。

 

悟飯「あるぞ、ジャネンバの弱点が!あいつの弱点は悪口だ!」

 

パン「だったら話が早いわ!このバカ!アホ!マヌケ!」

 

 悪口の連発でジャネンバは動きを封じられた上にダメージも多少受けた。

 

悟飯「一気に決めるぞ、パン!か~め~」

 

パン「は~め~~」

 

悟飯親子「波~~~~っ!!」

 

ジャネンバ「ギエエエエエッ!!」

 

 悪口で動きを封じた後に親子かめはめ波でジャネンバを消し去ったのだった。

 

パン「やったぁ!ジャネンバをやっつける事ができたわよ!」

 

悟飯「悪口で変身して、悪口でジャネンバの動きを封じて倒せたとはな」

 

シン「悟飯さん、す、すごいです!まさかあのジャネンバを倒す事ができたとは…!」

 

悟飯「いえ、あいつは遊んでいたようなので、パンが加勢しなければ僕の方が負けていたでしょう」

 

パン「パパ、早く天界へ行こうよ!」

 

悟飯「そうだな。パンもこの世界の僕に会いたがってるし、急ぐか!」

 

 

 

天界

 悟飯達は大界王星に来た。

 

悟飯「ここが、大界王星か…」

 

パン「パパってどこにいるのかしら?」

 

???「お前、相当できる奴だな。名前は何って言うんだ?」

 

 声をかけてきたのは悟空達の世界でのあの世での悟空のよきライバル、パイクーハンだった。

 

悟飯「孫悟飯と言います。あなたは確か、パイクーハンさんじゃないですか?」

 

パイクーハン「よく知っていたな。お前、孫悟空の息子じゃないのか?」

 

悟飯「ええ、僕は孫悟空の息子で、傍にいる女の子は娘のパンです。と言っても、僕は過去から来たんですが…」

 

パン「パイクーハン、悟空おじいちゃんの知り合いなら、パパはどこにいるのか知ってる?」

 

パイクーハン「パパ!?」

 

シン「実は、ここにいる悟飯さんは過去から来たのです。私達はある事情でパンちゃんの父親であるこの時代の悟飯さんを探しているのですが、どこにいるか知りませんか?」

 

パイクーハン「あなたは…」

 

キビト「この方は大界王の上に立たれる界王神様だ」

 

パイクーハン「お会いできて光栄です、界王神様。あなた方の探している」

 

???「パイクーハンちゃん、ちょっと用事があるよ~!」

 

 すると、どこからともなく大界王が現れた。

 

パン「誰?このおじさん」

 

パイクーハン「パン、大界王様に失礼だぞ」

 

悟飯「この人が大界王様ですか」

 

大界王「おやっ?悟空ちゃんに似てるね」

 

シン「この人は孫悟空さんの息子の悟飯さんで、女の子の方は悟飯さんの娘のパンちゃんです」

 

大界王「も、もしかしてそこにいる人って…界王神様!?」

 

シン「そうです。あなたの用事というのは、地獄でまた悪人が暴れた事ですね?」

 

大界王「その通りじゃよ」

 

悟飯「でしたら界王神様、僕達も地獄の悪人達の退治を手伝いましょうか?」

 

シン「私もそうするべきです」

 

悟飯「パイクーハンさんはどうですか?」

 

パイクーハン「お前とパンから戦っていなくても強い力を感じる。手伝っていいぞ」

 

パン「じゃあ、おじさん、頼むわよ」

 

キビト「パン、私の事はおじさんじゃなくてキビトと言いなさい!それでは…、カイカイッ!」

 

 悟飯達は未来の悟飯捜索を一旦中断して地獄の悪人退治に向かった。

 

 

 

地獄

 未来の地獄では現代と同様にセルがフリーザ達を従えて暴れていたのであった。

 

ラディッツ「ふはははっ!!」

 

ナッパ「こんなクソみたいな所なんてとっとと脱出したいぜ!」

 

セル「どうだ?これから誰に従えばいいかよーくわかっただろう?ここのボスは誰だ?え?」

 

鬼「セ…、セル…」

 

セル「セル様、だろう?」

 

 ところが、瞬間移動してきた悟飯達が現れた。

 

パイクーハン「またお前か、セル。何度倒されても反省の色もないな」

 

セル「パイクーハンか。それに、見慣れん奴もいるな」

 

悟飯「久しぶりだな、フリーザ。そしてセルはこの時代では初めて会ったな。セル、貴様はトランクスさんに殺されたはずなのに、なぜ完全体の状態なんだ?」

 

セル「お前達はどうせここで死ぬ運命だ。質問に答えよう」

 

 

 

回想

 それは、トランクスとの戦いからだった。

 

セル『私は17号と18号が既に破壊されたと知り、トランクスからタイムマシンを奪おうとしたが、返り討ちに遭って死亡した』

 

トランクス「完全に消えてしまえ、セル!!」

 

セル「ぶるぁああああっ!!」

 

 トランクスの放ったエネルギー弾でセルは跡形もなく消滅した。

 

セル『奴との戦いで死んだ後、私は地獄へ送られた。そこには、3年前にトランクスに敗れ、地獄へ送られた17号と18号が暴れていた』

 

17号「クソ閻魔が!俺達をこんな場所に送り込みやがって!!」

 

18号「度々邪魔者も来るし、こんな所なんか全部ぶっ壊してしまえ!!」

 

セル『完全体になれずに死んで失意のどん底にあった私にとって、死んだ後でも奴等を見つける事ができたのは好都合だった。そして17号と18号を吸収し、あの世で完全体となった』

 

17号「じゅ、18号!!」

 

セル「17号、お前も私の一部となれる事を光栄に思え」

 

17号「だ、誰がお前みたいな化け物の一部になってたまるか!!」

 

 現代とは逆に18号から先に吸収され、17号はその後に吸収された。

 

 

 

悟飯「そうやって貴様は完全体となったのか」

 

セル「さて、話は終わりだ」

 

フリーザ「セルさん、ちょっと私にも話をさせてくださいよ」

 

セル「よかろう」

 

フリーザ「そこのあなた、誠に光栄です。見もしないこの私の名をご存知とは。お礼に殺してさしあげましょう」

 

悟飯「子供の頃に会っただけだから、覚えていなくても無理ないかな」

 

コルド「フリーザ、あいつと会った事があるのか?」

 

フリーザ「あいつとは…ま、まさか孫悟空の!!」

 

 悟飯の顔を凝視したフリーザは目の前にいるのがかつてナメック星で戦った事のある悟飯の成長した姿であると理解した。

 

悟飯「そう、孫悟空の息子、孫悟飯だ」

 

パン「パパ、サクッと片付けちゃおうよ!」

 

フリーザ「パパ!?あの小娘は孫悟飯の娘で孫悟空の孫だとでもいうのか!?」

 

パン「そうよ。あんた達なんてパパと私で蹴散らしてやるんだから!」

 

フリーザ「親の因果が子に報い…たっぷりとお返ししてあげましょう!」

 

悟飯「さぁ、どうかな?」

 

フリーザ「セルさん、あの生意気な孫悟空の孫をやらせてください。孫悟飯の方はセルさんに譲りますから」

 

セル「いいだろう」

 

フリーザ「機甲戦隊と特戦隊の皆さん、たっぷりと孫悟空の孫を痛い目に遭わせてあげなさい!」

 

 クウラ機甲戦隊とギニュー特戦隊がパンに襲い掛かり、セル、ナッパ、ラディッツが悟飯と対峙した。

 

セル「孫悟飯、お前は人造人間17号と18号に倒されているんだ。そんなお前がこの完全体となった私には勝つ事などできんのだ」

 

悟飯「…ふふふっ…」

 

セル「どうした?恐怖で気でも狂ったのか?」

 

悟飯「セル、貴様が俺の知るセルではないように、俺も貴様がデータで知っている孫悟飯ではない。今から俺の力をみせてやろう。はあああっ!!」

 

 悟飯は抑えていた気を開放した。

 

パイクーハン「(何て気だ!悟空を凌駕しているぞ!)」

 

セル「バカな、孫悟飯にこれ程の力が…!?」

 

 瞬きをした時には悟飯は後ろにいた。そして、セルに何発もの打撃を受けた跡があった。

 

セル「そんな…、俺が負けてるなど…!ぶるぁあああっ!!」

 

 激怒したセルは全力を出して悟飯に襲い掛かった。しかし、セルの攻撃は全て片手でいなされていた。

 

悟飯「お前の実力は俺のいた世界で一度自爆から復活したセルと同レベルか…」

 

セル「この完全体となった俺が負ける筈がないんだ!!」

 

悟飯「甘いぞ、セル!世の中には上には上がいるんだ!完全体になれば無敵と思っている時点で貴様の負けだ!」

 

 超サイヤ人2クラスの実力のセルが超サイヤ人3すら凌駕している悟飯に勝てるはずもなかった。

 

セル「ちきしょう……、ちきしょう~~~っ!!!」

 

 逆上したセルは過去のセルと同じようにパワーに頼った変身をした。そして悟飯に殴りかかったが、悟飯の方がはるかに上だった。

 

セル「ちきしょう!!こうなったら、これで吹っ飛べ!か~」

 

 フルパワーのかめはめ波を撃とうとしたセルだったが、悟飯はセルがかめはめ波を撃つ前に何発も攻撃してダウンさせた。

 

ナッパ「な、なんて奴だ…」

 

ラディッツ「ご、悟飯!俺が」

 

 悟飯は最後まで話を聞かずにラディッツをワンパンでダウンさせた。

 

悟飯「俺は貴様のような邪悪で弱虫な奴など叔父とは認めん」

 

ナッパ「貴様、あの時のガキだな…!俺を弱虫ラディッツと一緒だと思ったら」

 

悟飯「ナッパ、貴様は念入りに叩きのめしてやろう」

 

 いきなり悟飯はナッパの顔面を殴った。

 

悟飯「これはヤムチャさんの分だ!」

 

 次はナッパの腹に強烈なパンチを打ち込んだ。

 

悟飯「餃子さんの分!」

 

 そして、強烈な蹴りでナッパの左腕を使いものにならなくした。

 

ナッパ「ぐあああっ!!う、腕がぁああああっ!!」

 

悟飯「これは天津飯さんの分!」

 

ナッパ「ガキが…、調子に乗るんじゃねえ!!」

 

 最後の手段として、ナッパは口からビームを発射しようとした。

 

悟飯「そしてこれは…、あの時、討てなかったピッコロさんの仇だぁあああっ!!」

 

 悟飯は怒りのかめはめ波でナッパを遠くへ吹っ飛ばした。その頃、パンは機甲戦隊と特戦隊の計8人全員と戦っていた。

 

ジース「小娘、可愛がるってのは、よしよしするもんじゃねえぞ!」

 

ギニュー「いちいち説明せんでもいい!」

 

パン「あら?だったら、私の力を見せてあげるわよ。はあああっ!!」

 

 一気に勝負を決めるためにパンは超サイヤ人に変身した。

 

フリーザ「な、何だと!?孫まで超サイヤ人になれるのか!?」

 

パン「当然じゃない」

 

サウザー「怯むな!かかれ!」

 

 8人いっぺんにパンに襲い掛かったが、全員パンに瞬殺された。

 

フリーザ「な、なんて強さだ!」

 

コルド「これが孫悟空の孫の強さだとでもいうのか!?」

 

 呆然としている間にフリーザ親子もパンに瞬殺されたのであった。

 

パイクーハン「(あの親子は恐ろしく強いな。流石は悟空の血を引いているだけの事はある)」

 

 地獄での悪人退治はいつもはパイクーハンの仕事だったが、今回は悟飯親子に譲る事にした。

 

パン「鬼さん、フリーザ達はみんなやっつけたわよ」

 

悟飯「パンも終わらせたのか」

 

パイクーハン「悟飯の方は随分と派手にやったな」

 

悟飯「少し、恨みがある敵がいましてね…」

 

鬼「ありがとうオニ。フリーザ親子とセルは新しくできた地獄へ送るオニ」

 

パン「新しい地獄?」

 

 そこは、ある洞窟を抜けた先にできた新しい地獄だった。そこは今までの地獄と違って明るくて草木も生い茂っており、天使や動物たちが陽気なパレードをしており天国にしか見えないが、極悪人のフリーザ親子とセルにとっては今までの地獄よりも辛い地獄であり、凄まじい精神的苦痛だった。

 

フリーザ「ぎゃああああっ!!」

 

コルド「あああああっ!!」

 

セル「ぶるぁあああああっ!!!」

 

 新しい地獄で極悪人の悲鳴が木霊するのであった。

 

悟飯「新しい地獄は天国にしか見えませんね」

 

パイクーハン「閻魔大王の考案で新しくできたからな。ただ、苦痛を与えるよりもそっちの方が効果的な悪人もいると判断しての事らしい」

 

パン「早く展開に戻ってパパを探そう」

 

シン「はい、そうしま」

 

???「人様の獲物を横取りしたのはてめえらか?」

 

 そう言って現れたのは、孫悟空の父親のバーダックだった。

 

悟飯「(お父さん?いや、雰囲気が違う!)」

 

パン「ちょっとあんた、悟空おじいちゃんに似てるけど何者なの!?」

 

バーダック「俺の名はバーダックだ。フリーザ達が暴れてると聞いて張り切って来てみりゃ、勝手に倒しちまってるなんてよ!」

 

パイクーハン「俺達は大界王様の頼みで暴れている悪人達を倒したんだ」

 

バーダック「そいつらは俺の獲物だ!勝手に横取りするんじゃねえ!」

 

 フリーザを倒そうとしたバーダックは先を越されて機嫌を悪くしたため、超サイヤ人2に変身してパイクーハンを一蹴し、悟飯に襲い掛かってきた。

 

悟飯「(この人も超サイヤ人2になれるのか?それに、太ったブウと同じぐらい強い!)」

 

 悟飯はバーダックと応戦し、しばらく格闘戦を繰り広げてから距離をとった。

 

バーダック「坊主、なかなかやるな!最近はセルでさえ物足りなくなってきたからこんなに強い奴は久しぶりだ。名はなんだ?」

 

悟飯「孫悟飯です。サイヤ人の父親と地球人の母親から生まれたハーフです。近くにいる女の子は僕の娘のパンです」

 

バーダック「そうか、どうりであんなに強かったわけか」

 

 獲物を横取りされて機嫌が悪かったものの、悟飯の強さ等でバーダックは機嫌が良くなった。

 

パイクーハン「お前、肉体を与えられているな?なぜおまえのような悪人が肉体を持っている?」

 

バーダック「閻魔大王との取引さ。俺は仲間や妻のギネの5人分の苦しみも受けるからそいつらに苦痛を与えるようなマネをするんじゃねえと言った所、閻魔大王はそれを考慮して俺に肉体を与えて仲間達とギネに苦痛を与えない代わり、地獄の悪人共が暴れたら退治しろっていう契約を提示したのさ。それを俺は引き受けたって訳だ」

 

シン「それで、獲物を横取りされたと思って機嫌を悪くしていたのですか」

 

 バーダックの強さに悟飯達は協力を申し出た。

 

バーダック「そうか、お前みたいに強い奴と戦えるのなら楽しめそうだな」

 

キビト「だが、悪人達を押さえる武闘家がいなくては…」

 

バーダック「それなら、ベジータに任しとけばいいだろう」

 

悟飯「未来のベジータさんもバーダックさんと同じように肉体を与えられたのですか?」

 

バーダック「何でも、浄化する装置がお釈迦になっちまったから、そういう処置をとったそうだ」

 

シン「バーダックさんも加わった所で天界に戻りましょうか」

 

 

 

閻魔界

 悟飯達は閻魔大王にバーダックを同行させてほしいと頼んでいた。

 

閻魔大王「なるほど、魔人ブウの脅威故に同行させてほしいか…。確かに界王神様が動くとなれば余程の事態だ。同行を認めよう」

 

悟飯「ありがとうございます!」

 

シン「許可をもらった事ですし、この時代の悟飯さんを探しましょう!」

 

閻魔大王「ちょっと待て!孫悟飯は」

 

 閻魔大王の話を聞かずに悟飯達は行ってしまった。

 

閻魔大王「孫悟飯は死んでからはとても話のできる状態じゃないんだぞ…」

 

 

 

天界

 閻魔大王にバーダックを同行させてほしいと許可をもらった後、悟飯達は捜索を再開していると、突如として未来で死んだ悟空が現れた。

 

未来悟空「おっす!」

 

悟飯「父さん、お父さんですか!」

 

未来悟空「お~、久しぶりだなぁ!やっぱ悟飯の気だったんか!地獄で強い気のぶつかり合いはなかなかねえから、誰かなって嬉しくなって来てみたらやっぱり悟飯か!あれ?でも悟飯お前ぇ、あんなに暗い感じになってたのに、すっきりした顔をしてどうした?」

 

悟飯「それは…」

 

パン「私の生まれた時代の悟空おじいちゃんだ!」

 

 パンが生まれた未来世界での悟空に会えたパンは悟空に抱き付いた。

 

未来悟空「悟飯、こいつ誰だ?」

 

悟飯「この子はパン、この時代の僕とビーデルさんの娘です」

 

未来悟空「つー事は、オラはじいちゃんになった訳か!」

 

バーダック「(あいつは間違いねえ、カナッサ星人の技で未来を見てしまった際に見た成長したカカロットだ!とすりゃ、悟飯とパンは…)おいカカロット、ちょっと俺と手合わせ願えるか?」

 

未来悟空「な、何でオラのサイヤ人としての名前知ってんだ?」

 

バーダック「聞きたかったら…、俺と手合わせしてみやがれ!」

 

未来悟空「そんじゃ、そうさせてもらおっか!」

 

 挨拶代わりに悟空とバーダックは戦った。

 

シン「戦いが挨拶代わりですか…」

 

 それからしばらくして互いに満足して戦いをやめた。

 

未来悟空「なぁ、どうしてオラの名前を知ってんだ?」

 

バーダック「知りたいか?俺の名はバーダック、お前の父親だ」

 

 バーダックが悟空の父親だという事に衝撃が走った。

 

シン「ば、バーダックさんが悟空さんのお父さん!?」

 

パイクーハン「とすれば、悟飯はバーダックの孫でパンは曾孫になるな」

 

悟飯「まさか、こんな所でお父さんの方のおじいちゃんに会ってしまうなんて…。おじいちゃんの言っていたギネって人は僕からすればおばあちゃんになるんですか?」

 

バーダック「ああ、そうだぜ。それにしても、たった戦闘力2のガキがあんなに強くなっちまうとはな。孫も曾孫も強い奴で俺は誇りに思うぜ」

 

未来悟空「悟飯、おめえはなんか様子が違うな。どうしてだ?」

 

悟飯「実は…」

 

 悟飯は仲間達と共に過去から来た事を明かした。

 

未来悟空「へえ~、オラが死んでからブルマもすげえもんを作ったか」

 

 意外な形で4世代集まった悟空一家の会話で和んでいると、キビトが反応した。

 

キビト「界王神様、気の乱れを感じますぞ!」

 

悟飯「とても怒りに満ちた禍々しい気ですね…」

 

シン「とにかく、行きましょう!」

 

 大暴れしている禍々しい気の持ち主の元へ向かってみると、一同は衝撃を受けた。

 

悟飯「そ、そんな…」

 

パン「間違いないわ…、あそこにいるのは写真に写ってる通り、パパよ!」

 

 そこにいたのは、パンの父親である未来世界の悟飯だった。

 

先代の全王『遂に未来世界の孫悟飯を発見する事ができた悟飯達。しかし、未来の悟飯はなぜ大暴れしているのであろうか?』




これで今回の話は終わりです。
今回はジャネンバとの戦いやアニメのあの世一武道会開幕前でもやった地獄での悪人退治、バーダックと未来悟空登場を描きました。
真武道会2ではバーダックはパイクーハンを叩きのめせていたので、普通の状態では説得力がないと判断し、超サイヤ人2にまで変身可能な状態としました。
未来の地獄でセルが完全体になっていたのは、どうせ未来の17号と18号は地獄行きが確定してるので、虐殺した末路として未来世界のセルが地獄に落ちた後に吸収されてるだろうと思ったためです。
ようやく見つかった未来悟飯ですが、次の話で亀仙人が言っていたトランクスやパンに会いに行けなかった理由が明らかとなります。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。