ドラゴンボールZ 真武道会2アナザー 作:アンドロイドQ14
オレンジスターシティ
まず、先陣を切ったのはターレスとウイローだった。
ターレス「喰らいやがれ!!」
ターレスとウイローはエネルギー弾を連続で放った。
悟天「わわわっ!!」
ちびトランクス「悟天、変身してカタを着けるぞ!」
チビコンビは超サイヤ人に変身して挑んだが、ゴースト戦士となっているが故にターレスとウイローの強さはオリジナルを遥かに凌駕し、チビコンビと互角に戦えた。
悟天「お父さんの偽者はめちゃくちゃ強いよ!」
ターレス「当たり前だ。サイヤ人に殺されたサイヤ人である俺の恨みは強いからな」
ウイロー「サイヤ人は根絶やしにしてくれるっ!」
戦闘経験の少ないチビコンビは簡単にターレスとウイローに翻弄されてふっとばされてしまった。
ちびトランクス「くそおっ!こうなったら悟天!」
悟天「うん!」
チビコンビ「フュ~~ジョン!はっ!」
チビコンビはフュージョンしてゴテンクスに合体変身した。
ゴテンクス「お前ら、この俺様が出たからには瞬殺してやるぜ!」
ゴテンクスは変身せずにターレスとウイローでは反応できないスピードで迫り、格闘戦で倒してしまった。
ターレス「く、くそっ…!」
ターレスとウイローはスライム状になって消えた。
ゴテンクス「へっ、大した事なかったな!」
ベジータ「このクソガキが!ゴースト戦士は魔人ブウと同じように完全に気で消し飛ばさんといくらでも復活するぞ!」
ベジータの言った通り、ターレスとウイローは復活してゴテンクスに襲い掛かった。
ゴテンクス「マジで復活したぞ!」
ターレス「俺達を倒す事なんざ不可能だぜ」
ゴテンクス「だったら、跡形もなく吹っ飛ばしてやる!スーパーゴーストカミカゼアタック!超ビッグオバケ!」
ウイローとターレスを完全に消し飛ばすためにゴテンクスは今まで出したオバケよりも遥かに大きなオバケを出した。
ウイロー「ふん、こんな子供騙しの技で我らを倒せるとでも思っているのか?」
事前情報がないためにウイローはオバケを殴った。
ゴテンクス「バーカ!引っかかったな!」
すぐにゴテンクスはターレスをオバケの方へ蹴り飛ばした。オバケが怪しく輝いたのをターレスは見逃さなかった。
ターレス「お前、すぐに離れ」
気付いた時にはすでに遅く、ターレスとウイローは巨大オバケの大爆発に巻き込まれて完全に消滅した。同時にゴテンクスも巻き添えになって黒焦げになっていた。その様子をフリーザ兄弟と戦っている悟空親子は目撃していた。
悟空「チビ達の方は片付いたみたいだな」
バーダック「カカロット、フリーザは俺にやらせろ!惑星ベジータの時にリベンジをやりたいからな。兄貴の方はお前がやれ」
悟空「わかった。リベンジを果たせよ、父ちゃん!」
バーダックはリベンジも兼ねてフリーザと戦い、悟空がクウラと戦う事となった。
フリーザ「おやおや、俺に殺されたサイヤ人がむざむざとまた殺されに来たのかい?」
バーダック「違うな、俺は今度こそお前をぶっ殺しに来たんだ。お前の恐れていた姿にもなれるぜ。はあああっ!!」
一気に勝負を決めるためにバーダックは超サイヤ人2に変身した。
フリーザ「な、何だと!?貴様が超サイヤ人に!?」
バーダック「地獄で色々と戦い続けてきたからな。自然となれちまったぜ。手加減なしで最初から全力で行かせてもらうぜ!!」
バーダックのスピードにフリーザは反応できずに殴り飛ばされた。
フリーザ「猿如きが超サイヤ人になれたからと言っていい気になるなよ!!」
バーダック「おっと、俺の攻撃は終わりじゃねえぜ!!」
まだバーダックの攻撃は終わっておらず、一方的にフリーザは殴られ続けていた。一方のクウラも超サイヤ人3に変身した悟空に押されていた。
クウラ「バカな!この俺が負けるというのか!?」
悟空「当たり前だ!プライドが高えのにバビディに簡単に屈しているおめえはオラに勝てねえ!悪ぃが、すぐに勝負を決めるぞ!」
クウラ「何だと!?すぐに着くと思ったら大間違いだ!」
すぐにクウラは凝縮させたビームを指から放とうとした。
悟空「か~め~は~め~~!」
クウラ「そんな位置で俺を」
ところが、悟空は瞬間移動でクウラの前に来た。
クウラ「い、いつの間に!?」
悟空「波~~~っ!!」
クウラはかめはめ波をまともに喰らって吹っ飛ばされた。その頃、フリーザはバーダックに圧倒され続けていた。
バーダック「情けねえな、それでも貴様は俺達をこき使ってきた宇宙の帝王なのか?」
フリーザ「ふざけやがって!!この星ごと消し飛ばしてやる!!」
激怒したフリーザは特大のデスボールで地球ごとバーダックと悟空達を消し飛ばそうとした。
バーダック「へっ、頭に血が上ったら星ごと吹っ飛ばすか。だったら、決めてやるぜ!」
生前、バーダックがフリーザに向かって放ったファイナルスピリッツキャノンの特大バージョンを放つために気を溜めた。
フリーザ「吹っ飛べ~~っ!!」
バーダック「フリーザ、これで最後だぁ~~っ!!」
特大デスボールとファイナルスピリッツキャノンがぶつかったが、特大ファイナルスピリッツキャノンがデスボールを打ち破り、フリーザを飲み込んだ。
フリーザ「そ、そんな!!この宇宙の帝王の俺が下等な猿如きに~~っ!!」
断末魔を叫んだ後、フリーザは跡形もなく消滅した。ピッコロとスラッグは神と融合した事による知識と頭脳でピッコロが圧倒的に優位に立っていた。
ピッコロ「再生した如きが例え生前より強くなろうとも、弱点や戦い方を知り尽くしている俺達に勝てるわけねえだろ!!」
スラッグ「お、おのれ…!!」
ピッコロ「消えてなくなりやがれ!激烈光弾!!」
スラッグ「ぐ、ぐおおおおっ!!」
激烈光弾を受けてスラッグは消滅した。ハッチヒャックとセルはベジータ親子に押されていた。
セル「そ、そんなバカな!?完全体となったこの私があんな青二才にまたしても負けるだと!?」
ハッチヒャック「サイヤ人が我らの怨念の力を凌駕しているほどにまで力をつけていたとは…!」
ベジータ「恨みつらみしか言わん亡霊如きに負ける俺じゃねえんだよ!」
トランクス「父さん、一気にカタをつけましょう!」
ベジータ「そうさせてもらおうか」
ハッチヒャック「我らを道端の石ころ程度にしか扱わんだと!?おのれ、野蛮なサイヤ人が思い上がりやがって!!喰らえ、リベンジャーカノンフルパワー!!」
セル「太陽系ごと吹っ飛べ!!か~め~は~め~~波~~~っ!!」
ハッチヒャックとセルは地球はおろか、太陽系まで破壊しかねない威力の最終手段の技を放った。
ベジータ「ツフル人のガラクタとの縁もここで終わりにしてやるぜ!!」
トランクス「セル、再び完全に消えてしまえ!!」
ベジータ親子「ファイナルフラァ~~~ッシュ!!」
ベジータ親子のファイナルフラッシュはセルのかめはめ波とハッチヒャックのフルパワーリベンジャーカノンを打ち破って2人に直撃した。
セル「そ、そんなバカな、ぶるぁあああっ!!」
セルは完全に消滅したが、ハッチヒャックは何とか耐えはしたものの、完全にボロボロになって倒れたのであった。17号は13号と互角の戦いを繰り広げ、クリリンは14号と15号に数と力の差で押されていたが、持ち前の頭の良さで何とか戦っていた。
13号「死ねい!」
13号は17号目掛けて指からビームを放ったが、17号は軽々とかわした。
17号「所詮は旧式のようだな。これくらいしか能がないのか?」
13号「ふふふ、今までの戦いは街での破壊活動も含めてほんのお遊びに過ぎんからな。俺の必殺技を見せてやろう。SSデッドリィボンバー!!」
17号目掛けて13号は赤い気弾、SSデッドリィボンバーを放った。直進してきたSSデッドリィボンバーを17号はかわした。
17号「バカか?もっと工夫して」
しかし、SSデッドリィボンバーは17号を追跡してきた。
17号「追跡してきた?」
13号「工夫して当ててみろと言いたかったのか?お前の言いたかったように工夫したぞ。さぁ、この地球の半分を吹き飛ばすパワーがあるこの技にどう立ち向かう?」
17号「へえ~、地球を半分しか吹っ飛ばせないのか。だったら、俺はまともに撃ち込んだら地球そのものを消し飛ばすエネルギー弾でぶっ飛ばしてやる!フラッシュボンバー!」
SSデッドリィボンバーを見た17号は追跡機能と威力以外をマネした技、フラッシュボンバーでSSデッドリィボンバーを消し飛ばした。
13号「何っ!?」
17号「お前の切り札も破られたぜ」
一方、クリリンは14号と15号に苦戦していた。
クリリン「やっぱり、未来でもこいつらはとんでもねえ奴だ。おまけに今まで遊んでたってなりゃ、ほんとは俺では勝てねえのかもな…」
14号と15号は勝利を確信して笑みを浮かべ、クリリンへの攻撃を続けた。
クリリン「だが、俺だって今までいろんな戦いを潜り抜けてきたんだ!やってやるぞ!10倍太陽拳~~!!」
あまりにもまばゆい光は14号と15号の光を感知するセンサーに機能障害を負わせ、レーダーなどにも異常が出た程であった。そして、クリリンは今まで作った事もないほどの巨大な気円斬を作り出した。
クリリン「これで終わりだ!気円斬!」
10倍太陽拳で14号と15号が動けない間にクリリンは特大の気円斬を放った。気円斬はしばらく進んだ後、二つに分かれてそれぞれ14号と15号を両断した。
クリリン「まだだ!」
そのままクリリンは気円斬を操作し、14号と15号をさらに両断して破壊したのであった。
17号「やるじゃないか、クリリン!流石は最強の地球人にして、俺の義理の兄とだけあるな!」
クリリン「へへへっ…、さっきので力を使い果たしちまったぜ…」
17号「クリリンは休んでな、後はこいつを片付けるだけだ」
13号「14号と15号がやられたか…。ふふふ……」
過去の世界と同様に14号と15号がやられても13号は余裕を見せ、2体のデータチップと動力炉を吸収して変身し、合体13号となった。
13号「さぁ、続きを始めるか!」
クリリン「あいつ、俺達の世界の13号と違って合体しても喋ったぞ!」
17号「パワーアップしたみたいだな」
13号「17号、お前はパワーアップした俺に勝てはしない。先輩に敬意を払わなかった事を後悔するんだな!」
そのまま13号は攻撃を仕掛けた。13号の猛攻に17号は太刀打ちできず、そのまま重いパンチなどを連続で受け、吹っ飛ばされた。
13号「SSデッドリィボンバー!」
17号が吹っ飛ばされた方へ13号はSSデッドリィボンバーを放った。
クリリン「17号!!」
13号「奴は死んだ。次はクリリンの番だ…!」
???「なるほど、それがお前の実力か」
声がした方には17号がいた。
13号「よくSSデッドリィボンバーの直撃を受けて無事でいられたな」
17号「バリアーを張って防いだのさ。それに、お前は俺を超えたと思っているようだが、早とちりしてしまったようだな。俺は全力なんて出してないぞ」
13号「何っ!?では、お前はずっと手を抜いていたとでも言うのか!?」
17号「その通り、お前の実力を確かめるために追い詰められたふりをしていたんだ。今度は俺も本気で行くぞ!」
13号の実力を確かめ終わった17号は全力を出して13号に突撃した。全力を出した17号に13号は押されていき、一気に追い詰められていった。
13号「ぐはっ、ごほっ、ごはっ!」
そのまま17号は13号を蹴り飛ばした。
17号「これで終わりだ!フラッシュボンバー!!」
13号「おのれ!!」
フラッシュボンバーとフルパワーのSSデッドリィボンバーがぶつかったが、フラッシュボンバーがSSデッドリィボンバーを打ち破ってそのまま13号に直撃した。
13号「うわあああああっ!!」
そのまま13号はふっとばされた。ボージャック一味の方は18号が永久エネルギー炉による無限のスタミナと力の差でザンギャを圧倒し、パイクーハンとタピオンも押していた。
ボージャック「お前ら、俺達の全力を見せてやれ!」
劣勢を覆そうとボージャック一味は一斉に緑色の肌と赤い髪の姿に変身した。
タピオン「なるほど、その緑の肌、赤い髪、お前達があの噂のヘラー一族か」
パイクーハン「そんな事はどうでもいい。とっとと片付けるぞ!」
ゴクア「野郎、俺達を道端の石ころ程度にしか思ってないぞ!」
ビドー「なら、恐ろしさをたっぷり味あわせてやろう」
ブージン「俺達の結界の力を見せてやる!」
ゴクア達はタピオンの動きを結界で封じようとしたが、タピオンはすぐにオカリナを奏でてガードした。
ブージン「俺達の結界が!」
タピオン「無駄口を叩いている暇でもあるのか?」
タピオンはゴクア達に迫り、ゴクアは剣を抜いて斬りかかろうとした。しかし、タピオンの太刀筋の方が速く、あっという間にゴクアは微塵切りにされてしまった。
ビドー「い、いつの間に…!?」
すぐにビドーとブージンもタピオンに切り刻まれたのであった。
ザンギャ「3人いっぺんに…?」
18号「よそ見をしてる場合かしら?」
注意が逸れた隙に18号はザンギャにパンチを打ち込んだ。そして、パワーアップしたザンギャと18号の互角の戦闘となった。
ザンギャ「(な、なんて女なの!?あれからずっと戦い続けても息一つ切らしてないなんて…!)」
いつまで経ってもスタミナが減らない18号にザンギャが焦りを募らせていると、その隙を突くかの如く、18号から攻撃を受けた。
18号「どうやらあんたのスタミナは尽きてきたようだね。一気に決めさせてもらうよ!」
ザンギャ「舐めるんじゃないわよ!!」
焦りが出たザンギャはエネルギー弾を連射した。ある程度連射した後、煙が晴れたら18号の姿はなかった。
ザンギャ「やったの…?」
???「終わりだよ!」
声がした方には無傷の18号がかめはめ波の溜めをしながら近くにいた。
18号「かめはめ波!!」
ザンギャ「そ、そんな!!」
まともにかめはめ波を受けたザンギャは消し飛んだ。パイクーハンとボージャックの戦いは死後もずっと鍛え続けていたパイクーハンがボージャックを圧倒していたのであった。
ボージャック「お、俺が負けるだと…!?」
パイクーハン「お前の部下は全員倒された。残りはお前だけだ」
ボージャック「おのれ!」
部下を全員倒されて焦ったボージャックはパイクーハンに殴りかかったが、パイクーハンは軽々とかわし、カウンターとして強烈な蹴りで返した。
ボージャック「くそっ!こうなったら、こいつで終わりにしてやる!」
もう後がないボージャックはギャラクティックバスターで終わりにしようとした。
パイクーハン「俺もここで終わりにしてやるぞ、サンダーフラッシュ!!」
対するパイクーハンもサンダーフラッシュで迎え撃ち、ギャラクティックバスターを打ち破ってボージャックを吹っ飛ばした。
ボージャック「ほわあああっ!!」
バビディ「もう、みんなだらしないじゃないか!!」
結局、バビディ一味はオレンジスターシティの破壊に消極的なブウ以外は全員倒されたのであった。
ピッコロ「お前達も片付いたか?」
17号「ああ、ピッコロ達も片付いたようだな」
18号「残るはブウとバビディだけだな」
トランクス「バビディ、残るはお前と魔人ブウだけだ!お前達を倒せば平和は戻る!」
バビディ「いい気になりやがって!!ブウ、お前も戦え!」
なかなか戦おうとしなかったブウが立ち上がった。
ベジータ「ブウが動くか…!」
ゴテンクス「俺達でかかればブウも楽勝だぜ!」
バビディ「魔人ブウ、さっさとあいつらを殺せ!」
悪ブウ「……強い奴、来る!」
バビディ「強い奴?そいつらは目の前にいるじゃないか!何をボケた事を」
ブウの言った事はバビディにはわからなかったが、悟空達には理解できた。
パイクーハン「悟空、ブウより遥かにでかい気がこっちに来ているぞ!」
ベジータ「カカロット、この気は…!」
悟空「間違えねえ、ブロリーだ!」
巨大な気の持ち主はブロリーであった。そして、ブロリーは大気圏に突入して地球に到着した。
ブロリー「カカロット…、カカロットォ…!」
トランクス「ブロリーだと!?ブロリーは悟飯さんとパンと悟空さんのかめはめ波で倒されたはずなのに!!」
ピッコロ「あいつは伝説の超サイヤ人だ!頑丈さも生命力も悟空達とは比べ物にならん!ましてや、ナメック星の時より気が増大しているぞ!」
ベジータ「ブロリーはカカロットと悟飯とパンのかめはめ波を受けて死にかけてから蘇ったんだ。死の淵から復活した際に増大する戦闘力も俺達やセルとは比べ物にならん程に上がってやがる…!」
腕を上げた悟空達はもはや死にかけてからの復活で上がる戦闘力は微々たるものになっていたが、ブロリーは凄まじいものであった。
悪ブウ「あいつ、俺より強い。そんなの、絶対に許さない!」
バビディ「ちょ、ちょっと待て!僕の命令を無視してどうするんだ!?」
ブロリーの気を感じ取り、ブロリーの方が自分より強いのが気に食わないブウはブロリーと対峙した。
ブロリー「クズが死にに来たか」
悪ブウ「お前、許さない!」
ブロリー「邪魔だ…、うおおおおっ!!」
悟空達そっちのけでブウとブロリーは互いに気を高めた。
トランクス「ブウもブロリーも許さんぞ!!」
ピッコロ「トランクス、今の状況でブロリーとブウの戦いに介入してはならん!勝負が着くのを待て!」
トランクス「しかし、あいつらが思いっきり暴れたら被害が甚大になりますよ!!」
クリリン「ピッコロの言う通りにしよう、トランクス。お前の気持ちもわかるけど、俺達の時代の悟飯と未来の悟飯にパンがいない今ではブウとブロリーを同時に相手にして倒せる保証はねえからな…」
クリリンの言葉にトランクスは下手に手出しができない事に拳を震わせていた。そして、痺れを切らした双方とも突撃し、格闘戦に入った。
ブロリー「ふん…」
悪ブウ「グゥ…、カカカカカッ!!!」
挑発に激怒したブウはエネルギー弾をブロリーに連射した。しかし、ブロリーはまともに全弾受けても全くの無傷であった。
ブロリー「終わりか?うおおおおっ!!」
ブウが動揺した隙にブロリーは攻撃に入り、凄まじく重いパンチのラッシュと圧倒的な威力の気弾の連射で一方的にブウを叩きのめしてしまった。
悪ブウ「グガガガガッ!許さない、絶対に許さない!!」
このままでは勝てないと判断したブウは倒れているクウラ達に目をつけ、密かに自分の肉片をクウラ達の元へ行かせた。
バビディ「何をやってるんだよ、魔人ブウ!お前が倒されたら僕の計画が完全に台無しになってしまうじゃないか!絶対に勝て!!」
バビディはブロリーが圧倒的にブウを凌駕している力を持っているのにも関わらず、無茶苦茶な命令をするのであった。その頃、クウラ達は起き上がろうとしていた。
クウラ「俺達を舐めやがって……!」
13号「叩き潰してやる…」
悟空達へ襲い掛かろうとしたクウラ達だったが、突如としてブウの肉片が襲い掛かった。
ハッチヒャック「な、何だ!?これは!」
ボージャック「は、離れない!」
肉片がスライムのようになって纏わりつくためにクウラ達は振り払おうとしたが、振り払う事はできずにスライム状のブウの肉片に取り込まれてしまった。そして、ブウが指で合図をすると肉片はブウに吸収された。
ピッコロ「ブウの奴、クウラ達を吸収したぞ!」
悟空「ブロリーに敵わねえと判断してあいつらを吸収したんだろうな…」
クウラ達を吸収したブウはムキムキのボージャックと13号の影響のためか、上半身がさらにムキムキになった。
ブロリー「無駄な事を…」
悪ブウ「俺、強くなった。お前、殺す!」
吸収によってパワーアップしたブウはブロリーに向かっていったが、それでもブロリーには歯が立たずに返り討ちにあった。
ブロリー「無駄だ……、うおおおおっ!!」
ブウは分裂してあらゆる方向から襲い掛かったが、ブロリーは雄叫びと共に体から無数の太いレーザーを発射して分裂したブウを一気に薙ぎ払った。そして、特大の気弾でブウを吹っ飛ばしたのであった。
トランクス「吸収したブウを…、あっけなく倒した…?」
ブロリー「気が高まる…、溢れる…!うおおおおっ!!」
またしてもブロリーは自分の気を抑えられないために気弾をあちこちに発射した。その気弾の威力も半端ではないため、悟空達は必死でよけていた。
17号「相変わらずの化け物め…!」
ゴテンクス「よーし、この俺様が蹴散らしてやる!」
ピッコロ「待て、ゴテンクス!ブロリーはお前の敵う相手ではない!」
まるで学習しないゴテンクスは一気に超サイヤ人3に変身してブロリーに向かっていった。
バーダック「あの合体したバカガキ、状況を考える能力が全くねえな」
パイクーハン「力はかなりあるが、肝心の経験が不足していては格上には勝てないし、下手をしたら格下にも足元をすくわれかねないぞ」
パイクーハンの指摘通り、ゴテンクスは経験が不足していたためにブロリーにいいようにあしらわれていた。
ゴテンクス「舐めんなよ、ナメック星の時はほんの小手調べだ!喰らえ、スーパーゴーストカミカゼアタック!オバケ纏めて1000人!」
追い詰められたゴテンクスはオバケを1000体も出した。
ゴテンクス「これだけ出せばお前もイチコロだぜ!かかれ~!」
オバケたちはブロリーに一斉に襲い掛かり、一斉に爆発して大爆発を起こした。
ゴテンクス「はっはっは~~っ!これならブロリーも」
ところが、特大の気弾が煙の中からゴテンクス目掛けて発射され、ゴテンクスは吹っ飛ばされた。
ゴテンクス「いてっ!」
ブロリー「邪魔だ…、合体雑魚が…!」
煙から出たブロリーはゴテンクスのスーパーゴーストカミカゼアタックをまともに受けても無傷だった。そして、ゴテンクスに特大のしねしねミサイルを連射してダウンさせたのであった。
ピッコロ「あのクソガキめ、まるで成長してないではないか!」
タピオン「奴を倒す手段はないのか…?」
パイクーハン「今こそポタラを使う時だ!」
ベジータ「そのようだな。フュージョンでは倒しきれん可能性も高い」
悟空「もう手段を選んでる暇もねえ。行くぞ、ベジータ!」
ベジータ「ああ!」
フュージョンではブロリーとブウを仕留めきれないと判断した悟空とベジータは耳にポタラを着け、合体戦士ベジットが誕生したのであった。
ベジット「よっしゃ!」
17号「今度はフュージョンした時とは違う姿になったぞ!」
クリリン「おまけに、気も爆発的にでかくなりやがった」
ベジット「カカロットとベジータが合体してベジットって所か。ブロリー、お前の憎い奴が合体して個別に倒す手間が省けただろ?相手になってるからかかってこい!」
ブロリー「カカロット…、カカロットォ!!!」
ベジットの挑発にブロリーは気を高めたのであった。
先代の全王『遂に合体戦士ベジットが再び誕生した。果たして、ベジットはブロリーとブウを倒す事ができるのであろうか?』
これで今回は終わりです。
今回は悟空達とバビディ一味の決戦を描きました。
基本的に因縁のある奴は因縁のある奴同士で戦うという流れにしています。
18号が14号と15号ではなくザンギャと戦わせたのはドラゴンボールでは女同士の戦いがないのと、スパーキングメテオなどのゲームで18号とザンギャには特殊な戦闘前の会話があるからです。
大決戦の最中に現れたブロリーはナメック星の時よりも更にパワーアップしており、だいたい原作のゴテンクス吸収ブウと同じぐらいの強さとなっています。
次の話はベジットとブロリーの戦いとなります。