「お互いに決め手のないまま…まるで泥試合だな…」
げるならいいんじゃない…?」
「それもそうだが、流石に限界があるぞ…」
「分かってる…きっとすぐに来てくれる……」
「鎮守府からそこまで距離は無いはずだ…やはりあちらにも敵戦力が向かっているのだろう…」
「ならば私達も負けてはいられないな……!」
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もうどれくらい待ったのかもわからない、ただ向かってくる鉄の塊を避けるだけの事。
だけどそれは確実に私たちの体力を削いでいった。
「はぁ…はぁ…くそ…流石に厳しいな…」
「手間ヲ取ラセテクレチャッテ…!」
意識の切れた一瞬の隙に漬け込まれる、至近弾だった。
だけどその一撃は疲れきった私には十分なほどの威力だった。
「弥生!?」
「コレデオ終イヨ!」
立ち上がる力も残っていない私に再び黒光りする砲口がこちらを向く
「お待たせしました!あと数分でそちらに到着出来ます!」
「遅すぎる!今すぐにどうにかならないのか!?」
「無理です!いくら空母の方たちでもレンジの範囲外です!」
「くそ…こうなったら私が……!」
うっすらと聞こえる妹たちの叫び声、もうすぐその声も聞こえなくなる……
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二本、三本と立て続けに上がる水柱、それは的確に敵の弱点を突いたらしい
「貴方…何ヲ……!」
恨めしそうな目で睨む彼女の背後から忘れようとしていたあの声が耳に届く
「睦月型を一人、忘れてはいないぴょん?」
我に返った私は憎らしくも愛らしい彼女の名を呼ぶ
「『卯月』……?」
「やったぁ!出たっぴょん!」
「本当に、卯月なの……?」
「うーちゃんの代わりはうーちゃんにしか務まらないってしれーかん言ってたぴょん?」
「卯月…卯月……!」
「泣かせちゃってごめんぴょん」
「そんな事いい…どうして…どうして……?」
「あー…実はそれには深いわけがあって話すと長くなるぴょん……」
「ということで割愛させていただくぴょん!」
「あはっ…何それ……っ」
「詳しいことは戻ってから話すぴょん、ほら」
差し伸べられた手をしっかりと握り返す。
もう二度と離さないと誓うように─
「貴方…ドウシテ生キテ……!」
「嘘…何故立ち上がれる……!?」
「長月さん!?何があったんですか!?」
「あ、大淀さんぴょん!」
「あぁ、卯月さんですか…卯月さん!?」
「あー…その辺は話すと長くなる!そしてすまんがあと少しだけ時間をくれ、色々と事情があってな!」
「は、はぁ…卯月さんの件は後で聞きますから構いませんよ、ただし弥生さん」
「無理なようなら無理せず撤退、分かってる…」
「卯月、やろう…」
「もっちろんぴょん!睦月型駆逐艦の真の力を見せてやるっぴょん!!」
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「やー終わったぴょん終わったぴょん!」
「馬鹿、また死ぬ気かお前は…」
「あたっ、地味に痛いぴょん!?」
「あはは…卯月ちゃんが来た時はびっくりしたけどやっぱりみんな信じてたのね…」
「当然だろう、姉妹を信じずして何を信じるか…」
「菊月はお堅いぴょん、もっと笑うぴょん!ほら!」
「あぁー…菊月ちゃんのほっぺが凄いことになってる…」
「っ、ふふ…」
「……お前も、本当は嬉しいんだろう、もっと笑顔になったらどうだ?」
「いいの…弥生はこのままで…」
「全く…強情な奴だ…」
鎮守府に戻ってから卯月が帰ってこれた原因や深海棲艦の突然の襲撃について、数週間ほど会議が開かれた
まず卯月が戻ってこれた原因
一つ目にあの後大破はしたものの敵が沈黙と誤認してそのまま放置されたこと
二つ目に運良くその日の潮の流れが陸に向かっていたた近海の港で保護されたこと
そして最後の理由がその港が私達の鎮守府管轄だったことから艦娘とすぐに判別できたことらしい
何故直ぐに連絡が来なかったのかと言うと卯月の体調がすぐに良くならなかったかららしい
深海棲艦の突然の襲撃については未だに謎のままだって司令官からは聞いた
でも、私にはそんな事どうだっていい、睦月型と、卯月と一緒なら絶対に負けない、だって私達は「睦月型」だから。
睦月型Crysis 完
ダイナミック尺あまりぴょん」
「終わらせ方が無理矢理だっぴょん」
「あっ、ここまで読んでくれた司令官、ありがとうぴょん」
「元々はリハビリ、というか文字を書くという事になれるための言わば練習のつもりだったぴょん?」
「それが思いのほか反響を頂いたせいで引くに引けない感じになったのでちょっとだけ続けてみたぴょん」
「本音を言うとどう広げるか悩んでたから第一部完、みたいな感じになったけど多分いつかまた続編かスピンオフもどきは続くぴょん!」
「なので期待して待ってるぴょん!睦月型駆逐艦卯月でしたっぴょん!」