転生したのはいい...けどなんでゼットン?しかもノイズ   作:蝙蝠男
<< 前の話 次の話 >>

33 / 46
最近忙しくて遅れました。申し訳ないです。

ちょっとネクサスっぽいタイトルにしてみました。


共闘ーA united frontー

アダムの本性を知ったサンジェルマンはアダムへと銃口を向ける。

 

「神の力は、人類の未来のために在るべきだ。ただの一人が専有していいものではない!」

 

「未来?人類の?くだらないッ!」

 

アダムはそう言って帽子を投げつける。錬金術の力を使ったのか、帽子は炎を纏いながらサンジェルマンへと迫る。それをサンジェルマンは冷静にラピスの銃弾で撃ち抜こうとするが、帽子にしては異様な強度を誇っておりラピスの銃弾を弾き飛ばした。 このままでは激突すると思われた瞬間、

 

「はあッ!」

 

響がその帽子をアッパーカットで防いだ。サンジェルマンは、何故自分のことを助けたのか疑問だった。

 

「なぜ私を⁉」

 

「我が儘だと、友人は言ってくれました」

 

「我が儘?」

 

サンジェルマンが叉も疑問に思った瞬間、アダムが炎の雨を投げつける。

 

「群れるなよ、弱い者同士がァ!」

 

2人は炎を回避し、サンジェルマンはラピスの銃弾を放つ。

 

「フッ」

 

アダムは銃弾をヒラリと躱す。サンジェルマンはファウストローブの肩から銃弾を取り出しラピスに装填し、先程とは違う、一撃の威力が高い銃弾を撃ち出す。

 

「ハッ!」

 

帽子でその銃弾を受け流す。

 

「くッ!」

 

アダムへの攻撃が届かなかったサンジェルマンは歯を食いしばる。その後ろで響が口を開く。

 

「誰かの力に潰されそうになってたあの頃.....」

 

そう言って響は昔を思い出す。ツヴァイウィングのライブでノイズに襲われ、たった一人生き残った自分へ向けられた悪意。

 

「支配に抗う人に助けられたら、何かが変わっていたのかもしれない」

 

その話をサンジェルマンは黙って聞いていた。

 

「そう考えたら.....」

 

そう言って響は力強い目でサンジェルマンを見る。

 

「サンジェルマンさんとは戦うのではなく話し合いたいと、体が勝手に動いてました」

 

響の言葉を聞いたサンジェルマンは、ハッとした。そして、前を向き、話し始める。

 

「立花 響.....」

 

響はサンジェルマンから感じていた感情の変化に気づき、動きが止まる。

 

「お前が狙うは、ティキ。神の力へと至ろうとしている.....人形だ」

 

ティキを見ると、何かの言葉をずっと呟いていた。

 

「ティキ.....ティキ.....ティキ。アン.....ティキ.....ティラ.....」

 

 

「器が砕かれれば、神の力は完成しないッ!」

 

それは神の力による支配からの開放を捨てるという事だった。サンジェルマンはさらに続ける。

 

「この共闘は馴れ合いではない。私の我が儘だ」

 

その言葉を聞いた響は顔は笑顔へと変わる。

 

「我が儘だったら仕方ありませんねッ!」

 

それをアダムは黙って見ていた。

 

「誰かのために!サンジェルマンさんの力を貸してくださいッ!」

 

響がアダムへと拳を放つ、アダムはそれを回避する。回避した先に、サンジェルマンが銃弾を撃ち出す。アダムは銃弾を右へ左へと体を動かしながら話し始める。

 

「思い上がったか?どうにか出来ると。2人でならッ!」

 

その問いかけにサンジェルマンは不敵に笑みを浮かべる。

 

「2人ではない。3人だッ!」

 

サンジェルマンが叫ぶと、アダムの目の前にゼットンが転移する。

 

 

やっと俺の出番ってわけですか!

 

 

ゼットンはアダムの腹部へ蹴りを放つ。突然のことに対応が遅れたアダムは防御が間に合わず、吹き飛ぶ。

 

「ぐああッ!」

 

空中で体制を立て直し、ゼットンへと攻撃をしようとすると響がバーニヤを使いってアダムの背後へと迫り、踵落としをする。アダムはそれに気づき体を僅かに反らす。響は木を使ってアダムの正面を向きアダムへ迫る。アダムはそれを回避しようとするが、サンジェルマンが銃弾を、ゼットンが火球を放ちアダムの逃げ道を塞ぎ、木へと誘導する。アダムの背中が木に触れた瞬間、アダムの足元へとエネルギーが込められた銃弾が発射される。エネルギーが放出され、目視出来るほどのエネルギーへと増幅される。アダムはそれに気を取られてしまう。その隙に響とゼットンがアダムへと迫る。響はガントレットを引き伸ばし、ゼットンは腕にエネルギーを込める。

 

「はああッ!」

 

物真似必殺!ダークネスフィンガー!

 

「ぬあッ!」

 

2人の拳がアダムへと突き刺さる。その衝撃によってアダムは吹き飛ばされ、木を突き破る。その見事なまでの連携に3人は笑みを浮かべる。

 

サンジェルマンが空中へと銃弾を撃ち出し、響の足場を作る。響はそれに乗り、ティキの元へと近づく。それにゼットンも続く。だが簡単にはいかない。

 

「させはしないッ!好きにッ!」

 

アダムは風のエネルギーを放ち、響とゼットンの行く手を阻む。

 

「ッ!うあッ!」

 

ちぃッ!邪魔を!

 

「僕だけなんだよ.....触れていいのは。ティキのあちこちにッ!」

 

アニメでも見てたがこの発言はかなりヤッベーイぜアダムさんよぉ!

 

すると突然ティキが叫んだ。

 

メガミンズッキューン!

 

アダムの言葉を聞いたティキの体から発せられる光が大きくなる。

 

「このままじゃ.....」

 

神の力の完成が近いことを悟った響は焦り始める。

 

「ですが局長.....。ご自慢の黄金錬成は、如何いたしましたか?」

 

サンジェルマンの質問にアダムは答えず、その場は僅かに沈黙する。アダムの態度にサンジェルマンは笑みを浮かべながら続ける。

 

「私たちに手心を加える必要などないのに、何故あのバカ火力を開帳しないのかしら?」

 

「.....チッ」

 

アダムは忌々し気に舌打ちをする。

 

「天のレイラインからのエネルギーチャージは、局長にとっても予定外だった筈。門の開放に消耗し、黄金錬成させるだけの力がないのが見て取れるわッ!」

 

サンジェルマンは再びラピスを構える。

 

「聞いていたな?」

 

「はいッ!」

 

そう言って響も拳を構え、ゼットンも構えをとる。

 

「嫌われるぞ、賢しすぎると」

 

ゼットンが火球を、サンジェルマンがオーラを纏った銃弾を撃ち出し、アダムは帽子を投げる。それらが激突し爆発が起きる。爆発と同時に響が飛び出し、アダムへと殴りかかる。アダムは右手で響の拳を掴む。その隙にサンジェルマンがラピスの刃で、ゼットンが尻尾でアダムのアダムの腕に斬りかかる。

 

「つえええええぃ!」

 

チェストォォォ!

 

「ぬああああッ!」

 

アダムは痛みに叫び、腕を抑える。

 

「今だッ!立花 響ッ!ティキが神の力へと至る前にッ!」

 

サンジェルマンそう言い放ち、響はティキの元へと向かおうとした直後、アダムが空から降りてきた。だが、サンジェルマンとゼットンに斬りつけられた腕を見た瞬間、2人は驚愕した。斬りつけられた部分からは電流が走っており、まるで機械の様な傷口が広がっていた。

 

「錬金術師を統べるパヴァリア光明結社の局長が、まさか.....」

 

「人形.....?」

 

その言葉を聞いたアダムは声を荒げる。

 

「人形.....だと?」

 

「人形だとおおおオオオッ!」

 

 

アダムの怒りに呼応して、ティキが目覚めた。

 

「ユルザナイ......。アダムヲヨグモ.....。イタクサセルナンテェェェェ!」

 

ティキの体から発せられる光で周囲を包み込む。

 

「何がッ?」

 

「光が.....生まれるッ!」

 

周囲を赤い光が包み込む。そして光が晴れると、そこには.....

 

「な.....」

 

「ッ.....!」

 

神の力を手にいれたティキは以前の姿の面影はなかった。その姿は神というよりは神話の怪物としか言いようがない姿へと変貌を遂げていた。

 

「神力顕現.....、持ち帰るだけのつもりだったんだけどね。今日のところは」

 

「ゴメンナサイ.....アダシ、アダムガヒドイコトサレテタカラ、ツイ......」

 

何と恐ろしい愛.....!ティキちゃん何的恐ろしい娘!

 

 

「仕方ないよ、済んだことは。だけど折角だから.....」

 

そしてアダムは目を大きく見開く。

 

「知らしめようか、完成した神の力をッ!ディバインウェポンの恐怖をッ!」

 

すると、ティキの両肩が発光し、極太のレーザーが発射される。さらにティキはレーザーを発射し続ける。一瞬にして周囲の建築物は残骸へと変わる。

 

「人でなし、サンジェルマンはそう呼び続けていたね。何度も僕を」

 

「そうとも。人でなしさぁ、僕は。何しろ人ですらないのだから」

 

「アダム・ヴァシスハウプト、貴様はいったい.....」

 

アダムは地面へと降り、答える。

 

「僕は造られた。彼らの代行者として」

 

「彼ら.....?」

  

響の疑問など介さずにアダムは続ける。

 

「だけど廃棄されたのさ、試作体のまま。完全すぎるという理不尽極まるという理由をつけられて」

 

「ありえない.....完全が不完全に劣るなど.....」

 

「そんな歪みは正してやる。完全が不完全を統べることでねッ!」

 

その言葉を聞いたサンジェルマンは怒りを露わにする。

 

「ならば私たちは何のためにッ!」

 

サンジェルマンの怒りを見たアダムは笑う。

 

「全ては、僕が完全を超えるための、道具だ」

 

その言葉にゼットンは違和感を覚える。

 

あのアダムの言葉、何処かで.....

 

アダムはティキへと攻撃を命じる。ティキがエネルギーをチャージし始める。すると、響が飛び掛かる姿勢をとる。

 

「何をッ⁉」

 

「さっきみたいなのを撃たせるわけにはッ!」

 

響は腰のバーニヤを起動させ、ティキへと迫る。そしてティキの頰を殴りつける。殴られたことにより、ティキ光線は空の彼方へと放たれる。そして、米国の衛星を蒸発させた。それを見たゼットンは直ぐに思考を切り替える。

 

米国のゴミ掃除の準備は整ったか

 

 

サンジェルマンは神の力を目の当たりにし、声が震える。

 

「こんな力のためにカリオストロは.....プレラーティは.....」

 

 

響はティキの攻撃でダウンしており、戦えるのはゼットンとサンジェルマンしかいなかった。サンジェルマンが銃弾を撃ち出し、ティキへと攻撃する。

 

「全力の銃弾でッ!」

 

だが、一瞬で再生されてしまった。

 

「それでもか.....」

 

何度も銃弾を撃ち込むが全て再生される。そして、ティキの攻撃によって、サンジェルマンが吹き飛ばされる。

 

「不完全な人類は、支配されてこそ、完全な軍隊へと完成する。人を超越した僕によってッ!」

 

「世迷うなよ人形.....!」

 

「錬金術師失格だな、君は。支配を受け入れたまえ。完全を希求するならばッ!」

 

「支配からの解放。その全ては利用され、消えてしまった。思想も理想も、生贄と捧げた数多の命までもッ!」

 

アダムは倒れた響を見てほくそ笑む。

 

「最早ディバインウェポンを振るうまでもないな、この幕引きには。手ずから僕が始末しよう。君だけは入念に」

 

そう言った直後、ティキが悲鳴を上げる。

 

「アアアアアアアッ!」

 突如聞こえた悲鳴にアダムは驚き、ティキの方を見やる。すると、

 

 

物真似必殺!真・竜星胡蝶拳ッ!

 

アダムがティキへと前世で見たアニメの必殺技を食らわせていた。

 

「しまった!失念していたよ.....君の力を」

 

 

あれ?神殺しって響ちゃんだけの力なんじゃ?

 

 

ゼットンは忘れてしまっていた。ハイパーゼットンと言うのは死を齎す神だったことを。その死は平等であり、どんなものにも例外はない。

 

その間、響は失われたバルベルデ・ドキュメントを解析結果を聞いていた。それは自身の纏うガングニールに込められた神殺しの力。もう一つはゼットンがかつて創造主に封印された邪神であったことを。ゼットンの話を聞いて驚きはしたが、自身の持つ神殺しの話を聞き希望が湧いた。

 

「そう、なんですね.....」

 

「まだ、何とか出来る手立てがあって、それが、私の纏うガングニールだとしたら.....」

 

「気取られたのか」

 

響は立ち上がる。

 

「もう踏ん張り、やってやれないことはないッ!」

 

そんな響へとティキはレーザーを放つ。響は浮いている瓦礫を足場にしてレーザーを躱しながら、ティキへと迫る。

 

「行かせるものか、神殺しッ!」

 

アダムは帽子を投げつけるが、サンジェルマンの銃弾によって帽子が撃ち落とされる。

 

「なるほど。得心がいったわ。あのむり筋な黄金錬成は、シンフォギアに向けた一撃ではなく、局長にとって不都合な真実を葬り去るためだったのね」

 

サンジェルマンの答えにアダムは言い放つ。

 

「言った筈なんだけどなぁ、賢しすぎるとッ!」

 

アダムがサンジェルマンに接近する。ゼットンはサンジェルマンの援護に向かおうとするが、サンジェルマンはそれを断る。 

 

「私のことはいい!それよりも立花 響の援護を!」

 

了解ッ!

 

 

響へと繰り出される攻撃を火球を撃ち出して、相殺する。そして、響とティキの拳が激突する。

 

「うおおおおおおッ!」

 

「アダムを困らせるなあァァァァァッ!」

 

ティキの叫びも虚しく、神殺しによってティキの右腕が破壊される。

 

「キィヤアァァァァ!」

 

ティキは腕の復元をしようとするが神殺しによって再生が出来なかった。それでも反撃を試みる。反撃によって響へと瓦礫が降り注ぐ危うく気を失いそうになるが、サンジェルマンの叫びによって気を取り戻す。そして、腕のガングニールをドリル状に回転させ、ティキへと迫る。

 

「神殺しッ!止まれッ!」

 

だが響は止まらない。

 

「八方極遠に達するはこの拳ッ!如何なるものも瓦解は容易いッ!」

 

このままではティキを破壊されてしまうと考えたアダムはティキへと呼びかける。

 

「ハグだよティキッ!さあ!飛び込んでおいでッ!」

 

アダムの言葉が聞こえたティキはアダムを見る。

 

「神の力を手放してッ!」

 

すると、胸の結晶らしきものが取り外され、結晶の中に入ったティキがアダムへと抱きつこうとする。だが響がそれを許さなかった。

 

「うおおおおおおおおおッ!」

 

響のドリルはティキを貫き、上半身と下半身に分かれる。そして、ディヴァインウェポンが光となって消滅する。そして、上半身だけのティキは、アダムへとハグを求める。そんなティキを見てアダムは吐き捨てる。

 

「恋愛脳め.....一々が癪に障る。だが間に合ったよ、間一髪。人形を.....神の力を付与させるための」

 

そう吐き捨て、アダムはティキを蹴飛ばす。そして、引きちぎった自らの腕を眺める。

 

「断然役に立つ.....こっちの方がッ!」

 

そして腕を掲げる。

 

「付与させるッ!この腕にッ!」

 

「その時こそ僕は至るッ!アダム・ヴァイスハウプトを経た、アダム・カダモンッ!新世界の雛形へとッ!」

 

だが、その光はアダムへは流れていかなかった。

 

「どういう事だ.....?」

 

何故自分へ神の力が付与する事が出来ないのか困惑するアダム。神の力の向かう方を向くとそこには、

 

「な、に.....これ?」

 

その光は神殺し、立花 響へと流れていった。その光景を見たサンジェルマンは驚きを隠せなかった。

 

「なッ.....!」

 

「どうしたの、えっ.....?」

 

響は自分へと纏わりつく光の粒子を見た。すると、身体へと痛みが走る。

 

「あ.....あ.....。ウアアアアアァァァァァッ!」

 

響の体を黄金の光が包み込み、付近にある2つのビルに触手の様なナニカが絡みつく。そして、繭の様な形へと姿を変える。

 

 

アダムは信じられなかった。響へと神の力が宿ったことを。

 

「宿せないはず.....穢れなき魂でなければ、神の力をッ!」

 

それはサンジェルマン同様だった。

 

「生まれながらに原罪を背負った人類に宿ることなど.....」

 

 

信じられなくとも、響に神の力が宿ったことに変わりはない。そんなことを教えているかのように、繭の様なそれはただ脈打つだけだった.....。

 

  




「全ては、僕が完全を超えるための、道具だ」

「全ては、俺が元の姿を取り戻すための、道具だ」

ザギ様のセリフを少し変えてみました。


※この小説はログインせずに感想を書き込むことが可能です。ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。