学校内で茶髪先輩に呼び出された。
何故かはわからない。が、少し気まずい気持ちになる。あの戦いの後、茶髪先輩に何故か抱きしめられるという事態があったため顔を合わせ辛かった。ただ単に意識してしまった自分が悪いのだが。その為、半額弁当争奪戦も茶髪先輩の居ない店でやるようにしていた、もしくはコンビニで買って済ませていた。しかし、呼び出されたとなるとそうもいかない。仕方なく、呼び出された場所へと向かう。
「あ、ワンコ…じゃなかった。海人、ちゃんと来てくれたのね。」
「無理して名前で呼ばなくても…ワンコ呼びでいいですよ。それに呼び出されたのに行かない訳にはいきませんし…」
「争奪戦は私を避けてたのに?」
「うっ…」
やっぱり気づいていたみたいだった。
「いや、その、なんと言いますか…気まずくて…」
「気まずい?どうして?私何か…したっ…け…?……あっ…ごめん、確かに気まずくなってもおかしくない事したわね。」
「忘れてたんですか…?」
「…………」
「酷い人だ!!いきなり抱きついておいて忘れるとか!!こちとら変に意識して…はっ!!?」
「意識して?何?」
「ナンデモナイデス。」
「またしようか?」
「なんでもなくないです嘘ついて申し訳ありませんでした許して下さい。」
抱きつく行為を脅しに使うとは、この人怖すぎる。気軽に話しているが2年先輩ということもあり内心ビクついてるのが現状である。
「その…先輩は、彼氏とかいらっしゃるんですか?」
「ん゛ん゛っ…その質問でさっき言いかけた事が分かった気がする。因みに、居ないかな?」
「……その、先輩は優しくて可愛いですし…ああいう事されるとその…」
「ははぁ〜ん…?ワンコ、私の事好き?」
「ぶはぁっ!?直球過ぎです!!いや、その…好き…ですけど…僕らは狼ですし、戦うかもしれない相手なので…その…やっぱりそういう気持ちは出さない方が良いかなと思って…」
好きな人と殴り合うとか絶対嫌でしょ。まぁ、協力し合えば済む話ではある。あれ?別にいいのでは?
「成る程ね。確かに私達は狼だし、戦う事だってあるわ。でも別にいいんじゃないかしら?だって…」
「協力し合えば済む話…ですよね?自分で言ってて、よく気づかなかったなぁと思いました。」
「協力し合う、つまり手を組めば別に私達が戦う事なんてなくなる訳でしょ?だったら良いんじゃない?」
今ここで気づいた。先輩はここまでして協力し合う事を否定せずに前面に押し出してきている。これはもしかして…もしかするのでは?
「先輩、それってつまり…」
「…ダメかしら?ちょっと遠回しに言ってみたけど…」
「……先輩、僕も同じ気持ちだと思います。てか、さっき聞いてませんでした?僕答えたと思うんですけど、僕の確認いりますかコレ?」
「んー、念の為?まぁ、これからよろしくね。私の彼氏さん。」
「……はい、よろしくお願いします、先輩。」
こうして、茶髪先輩と付き合う事になった訳だが自分でも何故こうなったか、未だに分からない。まぁ、先輩と付き合える事になったのは嬉しいが。
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「良かったッスね茶髪さん。それに犬っころも。」
「顎髭先輩!?それに坊主先輩まで!?何で!?見てたんですか!?」
「偶々近く通りかかった時に話し声聞こえたからチラッと…ね?」
「スルーして下さいよ!何で見るんですか!!」
「全く…悪趣味よ、顎髭。」
「いやぁ、身内の告白シーン程面白そうなものはないだろってなって…」
「俺は止めたんだが、コイツが聞かなくてな…正直なところ、俺も気になってしまった…すまん。」
あの会話は筒抜けだった。これほど恥ずかしい事はないだろう。いや、マジで消え去りたい。
話の内容的に会話部分がとても多くなってしまいました。読みにくかったらすみません!!