第9話
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ただいま私、高町なのはは帰りたい気持ちでいっぱいです♪
ここまで色々なことがありました。
P.T、闇の書その他にもありましたが、すべて順調でした。
まぁ多少? 無茶をしてみんなを困らせた事はありましたが、それなりに順調立ったと思います。
もちろん昇進の話もありましたが、これ以上階級が上がるのはイヤなのですべて断ってきました。
えっ何で昇進がいやなんだって?
そんなのは簡単です。
私は武装隊戦技教導官なので人に教えたり、前線の戦闘が仕事なんだけど、階級が上がれば前線ではなく後ろで指揮をとることになるんです。
クロノ君やはやてちゃんみたいにね。
はっきり言ってそういうのは私には合わないんだよね。
だからもちろん今回も断ったよ?
みんな大抵はこの次点であきらめてくれます。
とゆうより、私に言ってくる前にみんなもうどうせ断るんだろ?っていう感じな空気を発してくるんで断るのはすごく楽です。
でも今回ばかりはそうはいきませんでした。
なぜなら・・・
「本当に頼む。昇進してくれ」
レンさん・・・レン名誉元帥が頭を下げていたからである。
「え・・えっ! わ~!!レンさん頭あげてください!」
「昇進を了承したらあげる」
何を言ってるんだろうこの人は。
駄々っ子かなにかかな!?
とりあえずこの場を何とかしなきゃ!
誰か入ってきたら一大事である。
「お願いだからとりあえず顔上げて話そうよ!!」
「・・・・わかった」
渋々顔を上げるレンに理由を訪ねることにする。
「えっとじゃぁ何でいきなり昇進の話になったの?」
やはり気になるのはこの事である。
今まで一度だって元帥に昇進の事で呼ばれた人がいただろうか?
はっきりいって聞いたことはない。
「別にいきなりじゃないだろ? 6回くらい昇進の話があったはずだが」
「うっ! それは確かに・・いや、でもレンさんが直接言ってくる様な事じゃないよね?」
そう仮にも彼は名誉元帥、階級で言えば最高位である。
にも関わらず階級が下の者に頭を下げるなど、余ほどの事がなければありえないのである。
「これが君ではなければ箇々までしたりしない」
「随分前から手紙やメールが俺のとこに来るんだが・・・それがこれだ」
”どさっ”
目の前に魔法陣が現れ、大量の手紙と尋常ではない量のメールが来ていた。
手紙に至っては段ボール3箱分にもなっている。
だがそれよりも気になる物があった。
”ゴクリ”
1つ崩れた箱から不気味な空気を漂わせている物がある。
原因は一目瞭然である。
開いた箱から見える影は人型の人形の様だが、その姿が問題だった。
体は裂け、血の様に見える赤いインク、手はねじ曲がり、胸にはナイフが刺さっていた。
極めつけは人形が着ている服である。
誰がみても分かるその服は、レン名誉元帥のものであった。
確認のためレンを見るなのは、しかし現実は変わらない
やはり何度みても同じであった。
控えめになのはは聞いてみた。
「あの・・あれはどうしたの」
するとレンさんは手を組み、遠い目をして語った。
あれは暑い夏の日だった
俺の元に一通の手紙が来たんだ
その時は手紙の事なんて気にもしていなかった
嫌がらせのメールはよく来てたしな
だがしかし、日に日に手紙の枚数が増えていったんだ
さすがに不信に思った俺は中身を全て確かめた
するとどうだろうか、内容はすべて同じだった
そこには一言
”俺たちのなのはさんを昇進させろ”
俺は愕然としたよ
だからミゼットに聞いてみたんだ
そうしたら何て言ったと思う
「なのはちゃんが昇進しないのはあなたがじゃましてるからだって噂されてるからじゃないのかしら」
「その時なんで俺? とか思ったな。」
[否定はしなかったんですか?]
「したさ。だけど意味なかった。たぶんなのはが言っても昇進しない限りはこの手紙はつづくな」
「ごめんなさい・・・」
どうみても落ち込んでいるなのはにレンは言う。
「別になのはのせいではないだろ、それに・・・そう思うのなら昇進してくれ」
なのはを気遣うように、そして諭すように言った。
だがしかし、高町なのははレンが思っている以上に頑固者だった。
「それはいやだ!!」
([どちらが駄々っ子か分かりませんね])
「なのは・・・普通はここで昇進を受ける所なんだが」
だが頑として譲らない
「やだよ! 後ろで指揮をとるとか向いてないし、それにね・・書類仕事が異常に多いんだよ!!」
それが本音かと呆れてしまったが、上には上がいた。
[それだけではありませんマスター。マスターの階級が上がれば・・・砲撃を撃てなくなるんですよ!]
その台詞聞いてなのはは氷ついてしまった。
だが気を取り直しレイジングハートに抗議した。
「その言い方だとまるで私が撃ちたい様に聞こえるんだけど!!」
[違うんですか]
「ちがうよ!」
”ゴホン”
はっ!
レンさんの咳払いで我を思いだしたなのはは、恥ずかしさの余り頬の辺りがが赤くなるのを感じた。
「ごめんなさい・・・」
「ははっいいよ別に。」
”ぼそ”呟くようにレンは言った。
「可愛かったしね・・」
「えっ!! あうぅ」
より一層顔を赤くしたなのはは耐えきれなくなり話を切りだした。
「そっそれより、昇進の話だよ」
「ああ、そうだったな」
少し名残惜しそうに言う彼を見て私は思った。
レンさんの女たらしの噂はあながち嘘じゃない気がするな
と心の底からなのはは感じたのであった。