魔法少女リリカルなのは 永遠に   作:dejitaru

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第12話

第15話

 

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さてと、取り合えず現実に目をやる前に過去を振り返ろうではないか。

まずは私の名前は高町なのは、隣にいるのは八神はやて(友達?)機動六課部隊長である。

 

ここまで来るのに色々あったが、長くなるので簡潔にいこう。

 

1、集会に参加するため本部に移動。

2、時間があるため自由行動に。

3、戦技場に到着、だがしかし予期せぬ事態に遭い数名の心に傷をおう。

4、危険回避のため約一名を犠牲にし、その場の脱出のための作戦を実行。がしかし作戦は失敗、一名はバーサーカーへと変貌、破壊のかぎりをつくす。

5、危険事項を思い出したため一時離脱を決意、別の場所で言葉という戦いを繰り広げた後仲間と合流。

6、またしても驚異と遭遇、先ほどより手強かった。

7、一名が強敵により重傷、仲間の一人が回復につとめる。

8、驚異的な回復力により外的外傷は見あたらないが、どうやら一時混乱を起こしている模様。

9、その場からのとんずらを謀るため、緊急を装い逃げることに成功。

10、どうやら間に合わなかった様で、バーサーカーから宿敵の魔王へと変貌していた。

 

今までの流れはこんな感じである。

 

え、何か違うって?

そんな事はないと思うよ。簡潔に纏められたと自負してるからね。

でもね? 絶対今目の前で繰り広げている状況を見たら、誰だってRPG設定になっても仕方がないと思うんだよね。

 

じゃぁとりあえず、音声だけを聞いてみようか?

 

「フェイトさんっ! わたし達をおいて行かないでください!!」

「僕たちには、まだフェイトさんが必要なんです!」

 

「二人とも泣かないで、私は二人を守って逝けるんだから幸せだよ。ごふっ! はぁはぁエリオ、ちゃんとキャロを守るんだよ? 」

「はい! もちろんです……」

 

「キャロ、エリオと末永く幸せにね?」

「はい……、フェイトさん!」

 

「はぁはぁ、最後に一目なのはに会いたかった」

 

「「フェイトさん!!」」

 

 

別の場所も見てみようか。

 

 

「ティア、ティアってば!!」

 

「うっさい! そんな大声で言わなくても聞こえてるわよ、もうここは私一人で良いからあんたはとっとと行きなさい」

 

「何言ってるのティア! そんな状態のティアを一人にするなんて出来ないよ!」

 

「いい加減にしなさい! こんな状態だから言ってんの、ちょっとは私の気持ちも考えなさいよバカ」

 

「分かったよティア、わたし頑張るから……ティア絶対無事でいてねっ!!」

 

「全く、そんな事あんたに言われなくたって分かってるわよ。でも絶対絶命のピンチよね……私」

 

 

じゃぁ最後の場所も見てみようか。

 

 

「けっ! まさかおめーとこんな形で勝負する事になるとは思ってもみなかったぜ」

 

「それはこちらの台詞だ。まさかお前達に裏切られるとは夢にも思っていなかったさ」

 

「ちっちぇい事何時までもぐちぐちとよー、ベルカの騎士として恥ずかしくねーのかよおめーはよ!!」

 

「小さいだと? ふざけるな! 私にとってはあれは……っく! 貴様に言う価値などない、騎士として私はやらねばならんのだ!」

 

「くだらねーんだよっ! おめーは!!」

 

「下らなくなんてありません!!」

 

「スバル!! てめーまさか裏切るきか」

 

「すみませんヴィータ副隊長、ですが間違っているのはヴィータ副隊長だと思います!!」

 

「ふっ、形勢逆転だなヴィータ」

「ちっ、ここまでなのかよ……」

 

 

どうかな? ここまで音声のみで聞く限りはああいう設定になってもしょうがないと思うでしょ。

 

まぁ本当に音声だけで聞く限りではなんだけどね。

というわけで、部隊長にして守護騎士の主であるはやてちゃんにこの現状を見て何を思ったのか聞いてみたいと思います。

 

「はやてちゃん……、この状況を見てどう思いましたか」

隣でうずくまって黙りを決め込んでいるはやてにとう。

 

「主としてとても恥ずかしく思っています」

 

「そうですか、では今あなたはどうしたいですか?」

まるでインタビューするかのような口調でまたはやてにとう。

 

「穴があったら入りたいです。永遠に」

 

ふむ、まぁ普通ならそう思うよね。

もし私がはやてちゃんと同じ立場だったら、絶対今のはやてちゃんみたいになる自身があるもん。

 

なんであの会話で恥ずかしいのかって思ってますか?

それは簡単です。今聞いたのは音声だけで描写が一切なかったからです。

 

じゃぁもう一回さっきの場面振り返りますね♪

 

 

「フェイトさんっ! わたし達をおいて行かないでください!!」

「僕たちには、まだフェイトさんが必要なんです!」

 

エリオがフェイトを抱きかかえ、その隣でキャロが心配そうに顔をのぞき込んでいる。

 

{二人とも泣かないで、私は二人を守って逝けるんだから幸せだよ}

 

どうやら意識が朦朧としているようだ。

なぜなら二人は泣いていない、泣いているのはフェイトだけである。

 

「ごふっ! はぁはぁエリオ、ちゃんとキャロを守るんだよ? 」

のどに詰まっていたであろう、赤いものを吹き出す。

 

「はい! もちろんです……」

エリオは決意を固めた様子でうなずく。

 

「キャロ、エリオと末永く幸せにね?」

「はい……、フェイトさん!」

気のせいかキャロは少し笑いを堪えている様にみえる。

 

「はぁはぁ、最後に一目なのはに会いたかった」

 

「「フェイトさん!!」」

そう言った二人が見た先にあるのは、先ほどフェイトが吹き出した赤い飴玉である。

 

と、キャロが堪えきれなくなり笑い出す。

「くすくすくすっ、フェイトさんいつまで続けるんですか?」

 

するとエリオが一言。

「もうキャロ! 笑い事じゃないよ、本当にしゃれにならなかったんだからね」

 

「まぁまぁ落ち着いて、でもまさか飴を喉に詰まらせるとは思わなかったな~」

 

「ごめんなさいフェイトさん。私が回復してる間に飴なめてたらどうですか、なんていちゃったせいで」

 

「それを言うなら僕が二人に追突したのが原因だよ」

 

「二人は気にしなくていいよ♪ お芝居楽しかったしね」

 

 

という感じに全く緊張感がない、なんてアットホームなんだろうか。

それでも最初の方は飴が取れなくて虫の息だった事に変わりはない。

わざわざ念話を使って喋っていたくらいである。

 

 

では、次の会話に行こうと思う。

 

「ティア、ティアってば!!」

 

「うっさい! そんな大声で言わなくても聞こえてるわよ、もうここは私一人で良いからあんたはとっとと行きなさい」

そう言うティアナの前には、景色を埋め尽くすほどの陰が見える。

 

「何言ってるのティア! そんな状態のティアを一人にするなんて出来ないよ!」

 

「いい加減にしなさい! こんな状態だから言ってんの、ちょっとは私の気持ちも考えなさいよバカ」

 

これほどまでに焦っているティアナを見たことがあるだろうか、そう考えると未だかつてない強敵が目の前にいるといえよう。

 

「分かったよティア、わたし頑張るから……ティア絶対無事でいてねっ!!」

そう言って振り替えることなくスバルは去っていった。

 

「全く、そんな事あんたに言われなくたって分かってるわよ。でも絶対絶命のピンチよね……私」

 

ティアナがここまで弱気になるとは余程の強敵なのであろう。

 

そう目の前に写るその姿は、

全身が透け、

とても薄いボディ、

だがしかし異様に長い横幅、

そしてその中心部に写る……、

何枚ものコスプレ写真!!

 

そこに写る人物はすべてティアナであった。

ある意味強敵と言えよう。

確かにこれは例えスバルといえど追い払いたい気持ちは分かる。

 

どうやら激しい戦闘のせいでバグが発生、認証機を通過したはずのティアナの汚点が映し出されてしまったようだ。

 

相手はホログラム、いかにティアナといえど実体がない相手に攻撃が出来るわけもなく、なすべもなかった。

 

「はぁどうしようこれ」

 

 

ここもこんな感じである。

では次で最後、逝きます!! (はやてちゃんが!)

 

 

「けっ! まさかおめーとこんな形で勝負する事になるとは思ってもみなかったぜ」

空中でシグナムと対峙する。

 

「それはこちらの台詞だ。まさかお前達に裏切られるとは夢にも思っていなかったさ」

落ち着きながら怒気を帯びた視線でヴィータを睨みつける。

 

対照的にヴィータは、怒りが態度ににじみ出ている。

「ちっちぇい事何時までもぐちぐちとよー、ベルカの騎士として恥ずかしくねーのかよおめーはよ!!」

 

「小さいだと? ふざけるな! 私にとってはあれは……っく! 貴様に言う価値などない、騎士として私はやらねばならんのだ!」

 

「くだらねーんだよっ! おめーは!!」

 

今にも戦闘が始まりそうだ。

とその時スバルがシグナムの前、ヴィータと対峙する形で割って入ってきた。

 

「下らなくなんてありません!!」

 

「スバル?! てめーまさか裏切るきか……」

 

「すみませんヴィータ副隊長、ですが間違っているのはヴィータ副隊長だと思います!!」

 

「ふっ、形勢逆転だなヴィータ」

「ちっ、ここまでなのかよ……」

もう勝ち目がないと踏んだのかアイゼンをおろすヴィータ。

がしかし! そんな簡単に諦める訳もなくアイゼンをおろしたモーションからラケーテンハンマーを繰り出し、スバルに突撃する。

 

「甘いですよ副隊長! 今までなのはさんの地獄の特訓を幾度となく越えてきた私には効きませんよ!!」

 

言い終えるとプロテクション展開、その直後にハンマーが激突。

 

「確かに堅てー、だがおまえは忘れている。」

そう言うとヴィータはカットリッジをロード。

 

「ぶち抜けアイゼン!!」

 

バリンッ!!

 

「ぐわぁぁぁっ!!」

 

ドォ~ン!!

 

壁にめり込むように激突、重力に乗って落下する。

限定扱いになっているとはいえ仮にも隊長クラス、例えななのはに鍛えられているといっても今のスバルでは勝ち目はないだろう。

それに何もスバルだけが特訓をしているという訳ではない。

一体何年なのはと一緒にいたと思う、時には特訓、時には模擬戦、さらに時には技強化という名の生け贄、ここまでいけばスターズ並びにライトニングが受けていた特訓など天国に等しいと言えるだろう。

 

というか今のヴィータを見ていればわかる、如何に辛かったのか、どれほどの恐怖だった事だろうか。

 

「お前にあいつの特訓が地獄だという資格はない、あれはただのウォーニングアップ、まだ本当の地獄は始まってすらいねーんだからな!!」

 

目に涙をためて語るヴィータ、そんなに怖かったのか。

だがそれも仕方ない、なぜならその時限定されていないばかりか毎回律儀に全力全開で撃ち続けていたに違いないのだから。

 

「スバルは散ったか、だがそれも仕方がない。ここで昔年の恨み晴らさせてもらう!!」

言うが早いか、一気に間合いを詰めて技を放つ。

 

「紫電一閃!!」

 

しかしヴィータも負けてはいない、シグナムの一撃を防ぎ距離をとる。

その合間に牽制のため鉄球を3つ放つ。

それをうまく掻い潜りながらシグナムはヴィータに向け剣を振りかざす。

 

ガキッィィン!!

 

レバンティンとアイゼンが火花を散らしながら衝突する。

 

「ふっ、やはりこうではなくては、アイスの恨みしかと味わえ!」

 

「たかがアイスごときで負けてたまるか!」

 

ヴィータの一声で戦闘がまた始まった。

 

何度も交差しながら時折金属音と怒鳴り声が鳴り響く。

 

「あのアイスは時期限定でやっと手には入った宇治金時生クリームアイスなんだ、それを仕方がないと諦められるはずがないだろう!」

 

あのシグナムがこれほどまでに熱くなるとはよほどおいしいのだろう。

 

「るせー!! また買やーいー話だろうが!」

 

「また1年まてというのか!」

 

「そう言ってんだろうがっ!!」

 

ガキィィン!

 

実に白熱した戦いだ、アイスが原因ではなければきっと楽しんで観れたものを。

しかしコスプレ写真から暴走したはずなのになぜアイスの話にすり替わっているのだろうか。

言わずとも分かるだろう、例の機械が原因だ。

 

まぁというわけで、なんとも下らない理由で戦技場をめちゃくちゃにしていたら穴に入りたいと思っても仕方がないだろう。

 

 

だが集会の時間は刻一刻と迫ってきている。

こんな所で足止めを食らってる場合では決してない。

というわけでやることはただ一つ、喧嘩をやめさせることです。

 

「はやてちゃん止めるよ!」

意気揚々となのはは言う。

 

「どうやってや? あの状態じゃ話なんてできへんで」

 

「何言ってるのかなはやてちゃん? お話聞いてくれないのなら聞いてくれるようにするまでだよ」

 

一瞬どういう意味か理解できないでいたが、昔の記憶が甦る。

そう簡単な話だ。今までどうやって彼女は戦いを終わらせて、どうやって話を聞いてもらってきた?

そうだ、彼女のやることはただ一つ。

 

「全力全開でお話を聞いてもらうよ!!」

 

スターライトを準備し標準を定める。

幸いこの場所には魔力が沢山散らばっている、使い放題でだ。

さらに周りに逃げ道はなく、周囲に張ってあるバリアはそう易々と破壊できるものではない。

よって今、高町なのはに撃たないなどという選択しは存在しない。

あるのはただ2つ! 生きるか、逝くかのみである。

 

「ちょっとまてなのは! 話は聞くだから撃つな!!」

 

「ああヴィータの言うとおりだ!! 高町それを止めろ!」

 

だがしかし二人の抵抗虚しく驚異はふるわれた。

 

[目標定まりました。3・2・1・0]

 

「スターライトブレイカァァー!!」

 

ドゴォォォォン!!

 

辺り一面を光が覆い尽くす。

視界が開けた先にあるのは瓦礫と屍ではなく、恐らく仲間であったはずの11人であった。

 

それにしてもなんて威力だ、そして何よりなんて運のない3人だろうか、後一歩遅くに入っていたのならばきっと今頃なのはの勇姿を観れただろうに。

 

後にこの現場に居合わせた者達は口を揃えていった。

 

「「あれ標準定める必要あったのか」」と。

 

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