魔法少女リリカルなのは 永遠に   作:dejitaru

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第13話

第13話

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目の前に広がるは瓦礫の山、立ち尽くすは勇者なのは。

バーサーカーと化した魔王を倒した彼女は新たなる魔王、いや大魔王へと変身を遂げたのであった。

 

「いやいや何言ってるのレイジングハート、そうゆう設定とかいらないから」

呆れながら言う。

 

[この状況にはぴったりと思ったのですが]

「そういう問題じゃないけど、まぁいいやもうお話聞いてくれるよね」

 

[そうですね、確実に聞いてはくれるでしょう]

 

という以前にここまでして話を聞かない人間がいるのだろうか。

そして何より今話を聞ける状態なのであろうか、そこが問題である。

そう、決して修理費の問題とかから目を逸らしている訳ではない。

そう自分に問いかけるなのはがいた。

 

「みんな起きて~!!」

だがしかし誰一人として起きあがる者はいない。

予想道理である。

 

あ~やりすぎちゃった、限定解除してないしカートリッジ使ってないから大丈夫だと思ったんだけどな~。

 

[仕方ありませんねマスター、私の言う通りに繰り返してください]

「へ? えと、繰り返すだけでいいんだね?」

[はい、ではいきます。起きないとブラスターも撃つよ♪]

 

 

…………

 

 

[マスター、みなさんを起こしたいのなら言ってください]

「あっごめんごめん」

 

別にレイジングハートの事を疑ってるわけじゃないよ?

でも、でもこういう反応になってもしょうがないよね!

でもいつもレイジングハートは正しい!

あれ正しいかな?

半信半疑ながらもレイジングハートが言った通りに言葉を発する。

 

「起きないとブラスターも撃つよ♪」

 

さすがに起きないよねこれは。

起きたら起きたでちょっと複雑だし。

 

なんて思っていたりしたら、ゆっくりとではあるが徐々に皆起き出した。

ちょっと複雑どころではなかった、何とも言えない悲しい気持ちに襲われた。

 

「みんななんでこの一言で起きあがるの!?」

 

そんな馬鹿な、あんな大声を出しても起きなかったのに。

今大きい声出してないんだよ?

だだちょっと気分高らかに撃つよ♪って言っただけなのに!

 

 

非道な攻撃を仕掛ける人間は案外その恐怖を知らない。

なぜなら恐怖を感じないのだから……。

                 ~byはやて~

 

~5分後~

全員が目を覚ました。

もはや喧嘩を始めようとする者はいない。

いや言葉を発する者がいないと言うべきであろうか。

 

なのはを除き、その場にいる全員が瓦礫絨毯の上で正座をして決して顔を上げない。

というよりそこに座って痛くはないのか、なぜ関係のないリイン、シャマル、シャーリーも正座をしているのか。

 

いやある意味関係しているからであろうか、今のなのはは3人がはやての同人誌を売りさばく手伝いをしていたとは知らない。

だがしかし3人の心の奥底にある絶対的魔王の恐怖心から、なのはに懺悔してしまったのであろう。

 

気まずい沈黙だけが辺りを支配する。

だがさすがにまずいと思ってかなのはが声を発する。

 

「よっよし! 集会始まちゃうしそろそろ行こうか」

 

それを聞いたみんなの反応はというと。

 

逝こうかだと!? まだ本を売っていたことを根に持っているというのか!!

驚愕の表情を浮かべるはやて。

 

 

もういやだもういやだ! あんなに今までなのはの怒りを買わないようにしてきたのに!!

頭を押さえながら嘆くフェイト。

 

 

なのはさま素敵です!! 一生お供いたします!

なのはの信仰者となったスバル。

 

 

ピンクピンクピンク!!

奇病の再発が始まったティア。

 

 

…………

何も言葉を発しないキャロ。

 

 

大丈夫まだ生きてる、僕はやれる……

自分に言い聞かせるエリオ。

 

 

「悪かったなヴィータ」

どうやら頭が冷えたようで冷静になったシグナム。

 

「ああ気にすんな、次からは誰のかちゃんと確認するぜ」

一歩大人に近づいたヴィータ。

 

………………

何も声を発しないどころか、何処を見ているか分からない3人。

 

素晴らしい破壊力である。

 

{どうすればいいですか! レイジングハートさん!!}

どうしようもなくなったなのはが助けを求める。

 

{どうも使用がないですね、もうこれは捨てて先に行きましょう}

と何なのはに切り捨て作戦を告げる。

 

{いやだめだから!!}

とその時後ろから声が掛かる。

 

「やぁ! これは何の騒ぎだい?」

そこに現れたのはアコース査察官だった。

 

なのははアコースにこれまでの経緯を話す、言い訳などではない。

 

「という風にですね、こんな感じになってしまったといいますか」

断固言い訳などではない!!

 

「これは流石に僕じゃ無理かな~あははは!」

笑い事でではないが一体どうするのかと見ていると、どこかに連絡を取り始めた。

 

「やぁ久しぶりだね? ちょっとお願いしたいことがあるから戦技場まで来てくれないかい」

 

どうやら知り合いみたいだが難航しているようだ。

 

「なんでいやなんだい、 ……なるほどなら偽造idで入ればどうかな?」

 

犯罪者みたいだが気にしないでおこう。

すると話がついたようで戻ってきた。

 

「待たせてすまないね、急いで向かってくれてるからもうすぐだと思うよ」

 

「誰を呼んだんですか?」

疑問に思い訪ねてみると

 

「ん~内緒♪」

 

教えてくれそうにないので待つこと1分。

相手は来た。

 

って早!! 今連絡取ったばかりなのに!

目を凝らして見ていると驚いた事に、レン名誉元帥であった。

 

「いったいなんだこれは、化け物でも現れたのか」

そう言ったレンの一言に凍り付くなのは。

 

すると飄々とした態度でアコース査察官が言う。

「まぁそんな感じで間違っていないと思うよ」

 

間違ってないんだ!

 

またここまでの経緯を今度はアコースが話す。

 

「なるほど、でこうなったと……。少しは手加減しろよ」

ため息混じりに言うレンの一言になのははただ頷くことしかできなかった。

 

「でなんで俺を呼んだんだ」

 

「ここの修理と彼女たちを元に戻してもらおうと思ってね?」

 

「修理は必要ない。あいつらはちょっと待ってろ」

そう言ってみんなの前に行くと手をかざし何かを唱える。

 

 

どうやら終わったようでこちらに戻って来たが、なんとも言えない顔をしている。

 

「あれで正気には戻ったと思うが、トラウマは消えそうにないな」

 

「やりすぎたと反省してます、でも修理しなくて大丈夫ってどういうこと?」

 

修理不可能ということだろうかと内心焦ったが違ったようだ。

 

「ここは勝手に時間が経てば直るようになっているんだ、便利だろ?」

 

「そうなんだ~♪」

「だからって壊すなよ」

「そう何度も壊したりしないよ!」

心外そうにいうなのはの元にみんなが集まってきた。

 

「良かった♪ みんなもう元に戻った?」

 

するとはやてが真っ先に答えた。

 

「もちろん戻ってるで~♪ なのはさん」

 

「そっか、よかった?]

 

………… あれ?

 

「レンさん! なんか全然戻ってないよ!?」

だがしかしレンは笑っいるばかりで返事はしてくれなかった。

 

「はやて! なのはさんじゃないでしょ!!」

 

良かった! フェイトちゃんはちゃんとまともなんだね!!

 

「なのは様って呼ばないと!!」

 

うん、知ってたよ! フェイトちゃんがまともじゃないって。

レンさんはレンさんでまだ笑ってるし、はぁ。

 

「そろそろ助けてあげたらどうだい?」

 

「もう十分助けただろ、くははっ!」

 

「君本当に性格悪いね~、わざとちゃんと直さなかっただろ?」

 

「心外だな、ただちょっと失敗しただけだろ」

 

この一言になのはは過敏に反応した。

 

「失敗した!? 絶対嘘だよ!! レン名誉元帥は絶対失敗しないから裏で神とか言われてるのに……、わざとだ!!」

 

「決め付けか、俺だって人間なんだから失敗ぐらいするんだよ」

 

周りの存在を忘れたかのように向かい合って睨み続ける2人。

その間を緊張感のない声でアコース査察官がわって入ってきた。

 

「僕の知ってる限りだとそんなとこ見たことないけどね」

 

この一言でさらにヒートアップした。

 

「やっぱりわざとなんだ! 仮にもトップだよね! 大人だよね!!」

 

「ふんっ甘いな、残念ながらトップは最高評議会だ。それに大人でもたまに嫌がらせとかしたくなる時があるだろ」

 

「私はないよ! とゆうよりわざとなのはもう否定しないんだね!!」

 

 

~10分後~

流石に疲れたのかなのはの口数が減っていき、ついには心が折れた。

 

「うぅっ、お願いだから元に戻してください」

 

「なんだもう終わりか、まぁいいそろそろ向こうに行かないといけないしな」

 

 

一回も勝てなかった。

屁理屈うますぎるよね、最初良い人かと思ったけど噂って事実だから流れるんだね!

 

だがなのはは気がつかなかった。

その法則でいくと自分の噂も肯定するということを。

つまり、全力全壊の絶対的魔王という事も事実って事になるわけです。

 

 

「おい終わったぞ」

 

という事らしいので確認しに行く。

もちろんちゃんと治してあるのか不安という事もあるが、なにより余計おかしな事になっていないのか気になったからである。

 

「え~それでは私は誰ですか!」

 

「「なのはちゃん」」

「「なのは」」

「高町」

「「「「「なのはさん」」」」」

「なのは様!」

 

だめだ、スバルだけは様になってる!

 

視線を泳がせレンさんを見ると、どうしようもないという顔をしていた。

失敗をしないといっても、どうやらスバルだけは初めから正気だったようで、いくら魔法をかけて治そうとも無意味だったのである。

 

「魔法が無理ならもう暗示しか……」

などと呟いたらはやてから助け船が来た。

 

「なのはちゃん任せときー! こーゆー時こそシャマルや!!」

 

「任せてください! なのはちゃんのご機嫌tじゃなくて、スバルを元に戻して見せます!!」

 

なのはのご機嫌とりだというのはまる分かりだが、ここは気にしないでおこう。

なのはもどうやら聞こえなかった振りをするようだし。

 

「やる気だねシャマルさん!!」

聞こえなかった振りを…………。

 

「頼もしいねはやてちゃん!」

振りを……、あれ? 振りだよな? もしかして本当に聞こえなかったとか言うきか? 魔王なのに!?

 

「君思いっきり声に出てるけどいいの?」

とアコースが隣にいるレンに言う。

 

「この距離ならどうせ聞こえないだろ、聞こえてたら聞こえてたで面白いし」

レンの性格の捻れ様に相変わらずだなと思いつつも、彼に直せなかった事を果たしてどうやって治すのか興味があった。

 

 

「えーそれでは治させて頂きます。クラールヴィント出番よ!!」

この先どうやって治すのか見物である!!

 

~3分後~

確かに治った。だがしかしこの場にいる全員なっとくできないでいた。

 

そんな馬鹿な! 確かにシャマルさんすごいやる気だったし出来るとは思ってたよ。

でも私的にはクラールヴィントを使って魔法で治すと思ってたんだよ!

確かに使ってたんだけどね? 催眠術にね。

なんで? 何でなのかな!? 魔法で治らないのになんでこんな簡単に!

 

「奇跡的やな……」

 

「そうだね……」

 

「君の魔法よりすごいんじゃないのかい」

 

「あれ別に魔法じゃないだろ……、催眠術がありなら洗脳もありだったか?」

と口走っているレンを無視して話が進められた。

 

「まぁスバルが元に戻ったから話を進めるとして、どうやって外に出るかだね」

 

「そうだな、私はもうあそこを通る勇気はない」

 

「そうですね……、シグナムが一番被害被ってましたしね」

 

「てゆーかおめぇはどうやって外に出たんだ」

先ほどとは打って変わって真剣な面もちで会話をする。

 

「えっとね……、レンさんのステルス能力かなにかでね何か出てこれました」

 

「じゃぁそれをやればばれずにすむちゅう訳か~?」

 

「無理だろうね~、あの機械学習能力付いてるんだよ? 確実に耐性がついてるだろうし、偽idとかももうできないと思うよ」

 

前途多難かと全員が覚悟を決めかけたその時、レンが一言発した。

 

「転送魔法で一気に飛べばいいだろ」

 

あ~なるほどと思ったものの、誰がこの人数を一気に運べるというのだろうか。

確実に耐性が付くと言うことは一回でも失敗したらアウト、一回で全員運べなくてもアウトなのに大型転送魔法=人数でかなり難易度は上がってしまうのだ。

 

だがこの場にいる全員は分かっていた。

ただ一人準備をする必要がなく、なおかつ短時間で全員を本部にある集会場に連れて行く事ができる人物、名誉元帥である。

 

だがそれを気軽に言える者はいないであろう。

噂が原因というのもあるが、先ほどの事で性格の悪さが露呈したということもある。

 

アコース査察官に頼むという方法がないわけではないが、直接言わないのは失礼にあたる。

なおかつなぜ直接言わないのかと聞かれてしまえば答えようが無い。

 

などとみんなで深く考え込んでいると、ただ一人物怖じせず名誉元帥いやレンに近づいていく者がいた。

 

「レンさん私たちを集会場まで連れていってくれないかな?」

 

この時レンとアコース、なのは以外の全員は息を飲んだ。

 

(あの子何やっとんねん!)

(すごいよなのは! 相変わらずの鋼の精神力をもってるね!!)

 

「なのはちゃんすごいねぇ、大抵の人は彼に頼みごとなんてしないのに……、彼が気に入るのも分かる気がするよ」

 

「なんで言わないんですか? レンさん性格ひねくれてちょっと最低ですけど基本良い人ですよ?」

 

「あれ酷くない、俺けなされてる?」

などといいつつもちょっとうれしそうに見えるのは気のせいだろうか。

 

「ははっよかったねレン、良い人だって」

 

照れ隠しなのかまたは気にしていないのか判断の仕様がないがぶっきらぼうに言った。

 

「うるさい、まぁどちらにせよ元から送るつもりだったし問題ない」

 

とアコースがなのはに耳打ちをする。

 

「彼あれでもかなり喜んでるから嫌いになったりしないであげてね? ああ見えて意外に繊細で紳士だからね」

 

繊細で紳士かどうかは置いといてこれで脱出はなんとかなりそうだ。

 

「え~それではレンさん宜しくお願いします!」

先陣をきって言うなのはの後に続いて待機組が声を揃えていった。

 

『宜しくお願いします!!!』

 

それでは、張り切って集会に行こう!!

 

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