魔法少女リリカルなのは 永遠に   作:dejitaru

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第15話

抽選には時間が掛かると言うことで、私達機動六課の面々はユーノ君やクロノ君達と合流してお茶会を開くため、喫茶店に向かっている最中です♪

 

「ふふっ、こうしてみんなで集まるのは何年ぶりかしら?」

「2年半ぐらいだと思いますよ。艦長」

「あら、その呼び方懐かしいわね」

「本当ですねぇ~」

 

と、前方でリンディーとエイミィが早くも年寄りムードを出す中、なのは達はというと……。

 

「それにしても、リンディさん全然年とらないね」

初めて会った日から10年たったにも関わらず、全く変わらないその姿に驚愕しながらなのはは呟く。

 

「何ゆうとんねん。自分の親かて魔女かゆうくらいの詐欺師やろうが」

「人の親を詐欺師扱い……、はやてちゃん酷いよ……」

多少の自覚はあったため、なのはは小さめな抗議をする。

 

「でも本当に私達の周りの人って年とらないよね。なんでかな?」

と、フェイトが何気ない疑問を口にした。が、それがよくなかった。リンディが目を輝かせながら食い気味に割って入ってきた。

 

「それはもちろん決まっているわ! それは甘いもの!! 常に糖分を摂取していれば若返りの効果が期待できる! そしてなおかつ甘いもの食べる至福の時間、癒しの効果は回復魔法以上!! さらに…………!!」

(話が長いため割愛します)

 

 

「母さん落ち着いて! みんなが見てますから!!」

フェイトの静止虚しく、永遠と続く甘いもの談義に花を咲かせるリンディに、エリオとキャロは交流があったため馴れていたが、この光景を始めてみるスバルとティアは呆気にとられていた。

 

「フェイトさんのお母さん甘いものに目がなくて……」

「甘いものの事となるといつもあんな風になるんですよ」

 

「あ~」

「なるほどね~……」

二人の言葉を聞きつつも、やはり目が離せない2人であった。

すると流石にフェイト一人では止められないと思ってか、アイコンタクトでクロノに助けを求める。

 

(お兄ちゃん見てないで助けて!!)

 

「やれやれ、ほら母さんもそれぐらいにして、エイミィも見てないで助けてくれ」

「えぇ、どうしよっかな~。最近クロノくん構ってくれないし」

「それは仕事が忙しくてだな……。ってそうじゃなくてだな!」

 

全くもって解決できないどころか、むしろ戦火が飛び火し混乱の一途を辿る中、はやてが一筋の希望を見いだした!!

 

「ユーノ君! 今すぐこの辺一体に結界を!!」

「えっなんで……「早くし!」分かったよ」

 

はやてに急かされるまま、お人好しのユーノは渋々ながら結界を展開させる。

その後ろで傍観者を決め込んでいたなのはが、今の現状を近くにあったベンチに座り、他人のふりをしつつ考察を行っていた。

 

「そこは助けようよ!!」

助けを呼ぶ声が聞こえるが助けることは決してしない。世知辛い世の中だ……。

 

まぁそんなことよりも、ユーノ君が使うことができる結界はいくつもの種類が存在するが、今はやてちゃんが求める結界は恐らく封時結界。

サークルタイプよりも上位の魔法であり、おもに魔法戦や訓練で周囲に被害を与えたり目撃されたりしないよう使われているものだ。

昔ジュエルシードを封印する際使っていた結界といったほうが分かりやすいかな? ただ私としては今この結界を張る意味がわからなっかたりします。

 

{こういう場面は基本的にマスターの出番ですよね}

 

……意味がわからなかったりします!!

 

などと考察、もとい現実逃避をしてる間に周囲の様子が一変していた。

周りにいた一般人も、一休みしていた鳥も、いちゃつくカップルも消え失せ、砂糖の素晴らしさを語るリンディの声だけが辺りを支配している。

 

「よっしゃ、出番やでなのはちゃん!」

 

知り合いしかいないこの状況でも他人のフリをし続けるなのはに、やはりお呼びがかかった。

 

「はやてちゃん……、いくらなんでもそれはないよ」

「なにゆうとんねん! こんな時こそなのはちゃんの出番やろ!?」

「私に出来る事なんて何もないよ。こう言うのはやっぱり話し上手のはやてちゃんが適任だよ」

「いや、話すんやのうて、魔法を使ってやね」

「なんで!!? 相手リンディさんだし、そもそも理由なく魔法を使ったらだめでしょ!?」

 

理由

暴走行為を行った職員を止めることができず、被害が拡大するのを未然に防ぐため、なくなく砲撃を実行。  

                      完

 

「どや」

誇らしげな表情でなのはを見る。

 

「…………はやてちゃん疲れてるの? それともさっきの戦闘で頭打ったから?」

「嘘はついてへんで、頭も平気や。ただちょっと精神的な疲労があるだけや。とまぁそれは置いといて、砲撃や!!」

「だからだめだってば!!」

 

なおも撃たそうとするはやてに全力で抗議する。

 

「見損なったでなのはちゃん!! 昔のなのはちゃんやったら助けてくれとったで!!」

「昔と今じゃ状況違うでしょ!!」

「なにが違うっちゅうねん!? 見比べてみ!」

 

昔理由

暴走行為を行った職員を止めることができず、被害が拡大するのを未然に防ぐため、なくなく砲撃を実行。  

                      完

 

「同じや……、それに前回と違って今回は誰もなのはちゃんを止めようとはしてへんしな? 何の問題もないんや……」

 

[正確に言ったら止めないのではなく、止めたくてもトラウマで止められないと言ったほうが正しいと思いますが]

 

「まぁどっちでも同じや、そうゆうわけで宜しくな、なのはちゃん」

「はやてちゃん……、それで騙されると思ってるの? さっきのおかしいよね? 私の記憶が正しければこうなるはずなんだけど……」

 

昔理由

(錯乱により)暴走行為を行った職員を止めることができず、(魔法攻撃による)被害が拡大するのを未然に防ぐため、なくなく(3人の魔導師による)砲撃を実行。  

                      完

 

「同じや!!」

「どこがかな? リンディさん甘いもの談義してるだけで魔法使ってないし、前は3人でだったよね? 忘れちゃったのかな?」

「そんなのは知らへん、今わかることはアレを止めなあかんちゅうこっちゃ!!」

 

 

はやてが示した方に目を向けると、被害拡大中であった。

 

 

「ねぇ、みんなも甘いもの好きよねぇ?」

「「……はい」」

「そうよねぇ、やっぱり甘いものは正義ですもの。全時空が甘いものに包まれれば悪はなくなると本気で私は思ってるわ」

「あの、そろそろその辺に……」

今まで口を挟まなかったシグナムが見るに見かねて止めに入った。

だがしかし、この行動が命取りになった。

 

「シグナムさんも抹茶パフェとか抹茶アイスにめがないものねぇ」

「……え」

「だって昔は毎週翠屋喫茶で抹茶パフェ頼んでたじゃない。うふふ」

「なっ、なぜそれを」

「今でも暇があれば食べに行ってるでしょ? やぱっり甘いものは翠屋じゃないと!」

「くっ!」

 

シグナムです。

皆さん何を焦っているとお思いでしょう。

私は普段、COOLで動じない、毎日ブラックコーヒーを飲んでいるような印象だと言われます。

その私が毎週抹茶パフェを頬張って、今でも毎日お風呂上がりに抹茶アイスを食べている姿を想像してみてください。

想像しましたか……、今までの威厳は喪失もいいところです。

(写真流出の件は記憶から消えています)

ほら見てください。スターズとライトニングのあの目を。

きっと幻滅していることでしょう。

 

 

「ねぇティア……」

「何よ」

「シグナム副隊長甘いもの好きなんだって、ちょっと親近感沸くよね!」

「そうね、というよりよく食べてるの見かけるし、あんた気がつかなかったの?」

「……アレって抹茶だったの!? それ以前に抹茶って何!! ねぇティア!」

「はぁ、自分で調べなさい」

 

「シグナムさんも甘いもの好きなんだね、キャロ」

「うん! 私たちと一緒だね!」

 

 

その様子を見ていたなのはは思った。

シグナムさん考え過ぎっていうのもあるかもだけど、今日厄日じゃないの、絶対。

 

「ほらみぃ、なのはちゃんがちんたらしてる間にシグナムが本日2度目の大打撃や!」

「え、いやそこまでの事でもないような」

「だまらっしゃい!! こうなったら最終手段、部隊長命令や!」

「……はやてちゃんそこまで言うんなら、私も最終手段を使わせてもらうよ……」

「ごくり、それはなんや」

「ふっ、見ててはやてちゃん、お母さん直伝のリンディさん封じの魔法を……」

 

颯爽とリンディに向かい耳打ちをする。

 

「今から行くところ、最近この辺にとってもおいしいって評判の店なんですけど行きますか?」

「それはどこで」

 

 

 

~近所の喫茶店~

 

「うふふ、楽しみねぇ」

 

「ちょいとなのはちゃんや」

「何かなはやてちゃんや」

「どこが魔法やねん」

「魔法の言葉だよ」

「なるほど……」

 

…………

 

「ねぇなのは」

「何かなフェイトちゃん」

「なのはならもっと早く止められたよね」

「ごめんね、フェイトちゃん。できればあの方法は使いたくなかったから……」

「どうして?」

「それはね、一か八かだったからだよ」

「え、でも母さんの砂糖談義止まったよ?」

「そうなんだけど、実はここのお店の評判とか知らないんだよね」

「うそ……」

 

 

フェイトちゃんには悪いけど、他に方法がなかったんだよ。

リンディさんああでも言わないと絶対止まらなかったし、でもきっとおいしいと思うよ。

客多いし、いい匂いがするし、それに……

 

 

「ここの料理ほんとおいしいっすねぇ~」

「はしゃぐなウェンディ、全くみっともない」

「わたしそろそろ帰ってもいい」

「まだだめっすよ~」

 

ナンバーズもおいしいって言ってるしね。って「えっ!!」

 

「どうしたのなのはちゃん?」

「向こうに何かあったんですか?」

 

その場にいた全員でなのはが見た方向に振り向く。

 

「あれ、目の錯覚かな、ナンバーズが見える」

「僕にも見えるから現実だと思うよ」

「いやほら、みんな疲れてるから幻覚だよきっと」

「そうそう、こんな所に堂々とあんな目立つ格好でいないって」

 

とナンバーズを見て見ぬ振りを決め込もうと思ったら、突然お声がかかった。

 

「こんな所で会うなんて奇遇っすね。やっぱりあれっすかね、姉妹は惹かれ会うってやつっすかね」

「?」「!!」

皆がキョトンとする中、スバルはその言葉を聞いて顔を青くする。

その様子を見ていたなのはは、ウェンディを睨見つける。

 

「ねぇ、ここに来たからには用があるんだよね?」

 

するとウェンディの後ろからルーテシアが顔を出した。

 

「用があったのはあなたたちのほう」

「? どういうことかな」

「けっ、おめーら時空管理局の人間と話してたんだよ」

「何のようで……」

                          

ゴホン

「姉も混ぜてもらってもいいかな」

「チンク姉!」

「まったく、こんな所で騒ぐんじゃない。店に迷惑がかかるだろうが」

 

後ろから現れた姉と呼ばれた小さな保護者が、他のナンバーズを叱る。

普通なら逆だと思う所だが、そんなことを無視してのんきな声が聞こえてくる。

 

「まぁまぁ、その辺にして一緒にケーキでもどうかしらぁ」

「どうかしらって母さん……」

 

いつの間にかケーキを頼んでいたリンディが、ナンバーズを誘う。

 

「なかなか話の分かるご婦人だな、ではご一緒させていただこう」

「あの、そんなあっさりいいんですか? 私達の敵ですよ」

「あらいやねぇ、今は敵も味方もないでしょう。あのバトルロワイヤルにあなたたちも参加するのよね」

「あ~そうなんすよ~、いきなりドクターに言われて」

 

 

~研究所(回想)~

 

ふっ、いいかね諸君、君たちには今から重大な仕事を頼む。

時空管理局で行われるバトルロワイヤルに参加してもらう。

というわけでこの指定の喫茶店に行ってくれ、詳しい話はそこで会う奴が教えてくれる。

 

 

~喫茶店~

 

「みたいな感じで突然っすよ、私はやることがあるから後は任せたって言って、研究所の奥に消えたんすよ」

 

「じゃぁみなさん、これが開かれた理由知らないんですか?」

「あぁ、それどころか主催者がドクターだっていうことも今さっき聞いた所です」

 

 

「リンディさんすごいですね。もう友達みたいに仲がいいですよ」

「まぁベテランの艦長だからね」

 

 

「まぁそんな感じで今ご飯を食べてるところだったんですよ」

「そんな暢気な……、せめて服は何か別のやつ着てこようよ」

 

確かに一般人にはわからないかもしれないけど、怪しすぎるでしょ。

一歩間違えれば通報ものだよ。

 

「そうしたいのは山々だったんだが、服を買うお金なんてないからな。流石に人数分は無理がある」

「まぁルーお嬢様がちゃんと服を着ているなら、何の問題もないって事になったんですよ」

 

え~、いやいや、問題ありすぎでしょう。特にその大きい包み、明らかに武器でしょ。置いてこようよそのくらいは。

と色々考えていたら、不意になのはは疑問に思った。

 

「あれ、でもすごい量食べてたよね、お皿山済みになってるし」

チンク達がさっきまで居たテーブルを見ると、何皿ものタワーが完成していた。

 

「そんなことはないだろう。おまえ達もものすごい量を食べてるじゃないか」

「えっ」

 

今度は自分達のテーブルをみると、向こうに負けず劣らず皿のタワーが完成していた。

 

「いつのまにそんなに食べてたの?」

「いやあの、リンディさんがどんどん頼んでいいっていわれて……」

「すいませんなのはさん、止めたんですけどおいしかったみたいでその…」

「そっか、まぁいっぱい食べるといいよ」

「「は~い」」

 

よく食べる子は育つっていうしね♪

 

「っと、そうじゃなくて支払いどうするの? あの量けっこう値段張るよね」

「心配には及ばん、さっきの管理局員に金はもらったからな」

 

チンクの手にあるものを見ると、カードがが握られていた。

 

「そのままもらったの!!?」

「ふむ、流石に受けとれんと断ったんだがな、これで飯でも食ってついでに服も買うように言われたんだ。あぁもちろん抽選会で返す予定だから心配はいらんぞ」

「いやぁホント気前のいい奴だったぜ」

「話してる最中にお腹が鳴ったり、そんな格好できたのが原因」

 

 

ではみなさんが思ったことを私は代弁したいと思います。

 

「みんなちゃんと生活できてる?」

「いや出来てるから」

「まぁ出来てるならいいけど、そのカードの持ち主って」

「「レン名誉元帥」」

 

あ~なるほど、それで途中から来たのか。

 

「あの人なら納得かも」

「まぁそうねぇ、じゃぁそのカードでここの支払いもお願いできるかしら」

「え、母さんそれはおかしいのでは」

「クロノは黙ってなさい」

 

リンディの一言でクロノは黙る。

 

「その代わりに一緒に服を見に行きましょうか」

「服のことはありがたいが、支払いはいいのか? このカードは借り物だし」

 

スカリエッティの仲間にしては律儀というか、きっとあのドクターと居なっかたらいいこ達なんだよねきっと。

 

と横から話し声がするのでみると、ユーノくんが誰かと連絡をとっていた。

横から画面を見るとレンさんが映っていたため、おそらく聞いたであろうカードの事を聞く。

 

「ユーノ君どうだった」

「うん、いいって。その代わり会場まで連れて来てくれって」

「そっか、ところでユーノ君レンさんと仲いいの?」

「え~と仲がいいっていうより、よく資料を探しに無限書庫に来るんだよ。でもなんで?」

「ううん、気になっただけだよ」

 

おっと、今はナンバーズの方が大事だよね。

 

「良いみたいだけどどうかな?」

「そういうことなら同行させていただこう。そちらも私達の監視をしたいということだろう」

 

バレてましたか。まぁばれるよね、でも来てくれるし問題ないって事で。

 

「そろそろ行きますか」

「そうやな、もう十分に食べたし」

「そうだね、はやては人のお金だからって沢山食べてたもんね」

「みんなもいいかな?」

「「大丈夫です」」

 

ということで時間も時間なのでそろそろ行きたいと思います。

 

「待って……」

とリンディの静止がかかった。

 

「どうかしたんですか母さん」

「まだ、まだ10皿しか食べてないわ!!」

 

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