え~前回の件、服選びですが時間ぎりぎりまで吟味した結果、見違えるくらいすてきになりました。
とりあえずこれで通報されることはないでしょう。
それとリンディさんですが、まだ粘ろうとしているところ、時間も迫っていたことですのでクロノ君とフェイトちゃんの手によって回収されていきました。
それにしてもあれ以上食べようとするとは流石リンディさん。見ていたこっちまで気持ち悪くなりそうだったよ。
まぁそろそろ回想は終わりにして、抽選会に耳を傾けたいと思います。
「はぁ、今度は席違う場所になってよかったなぁ、なのはちゃん」
「そうだね、ナンバーズのお陰だよ」
そう、ナンバーズの監視という名目でレジアス中将と離れることが出来た。
その代わりすぐ隣にナンバーズがいるんだけど、途中で買ってきた出店の食べ物を持ってるせいか、服のせいかは判らないけど、横から見ると子供にしか見えません。
「しっかしこの食いもんうまいっすね♪」
「子供じゃあるまいし今は食べるんじゃない」
「細かいこと気にしない」
「お嬢まで……」
とそんな事を考えていたら抽選会が始まったようです。
「それでは、3提督の一人であるこの私、ミゼットが司会を務めさせていただきます。始めにAブロック…………」
~
何人もの名前が呼ばれて行くが未だに知り合いの名前が呼ばれない。
どうやらこの抽選会は本気のくじ引きのようで、ミゼット提督が引いた紙に書いてある名前を読み上げていくもののようです。
私としては、スカリエッティが原因ならもっとハイテクなくじ引きを造ってくれればいいのにと思うんだけど、不正出来ないようにって事だよね。
それにしても時間がかかるな~やっぱり。
~
「続きましてDブロック1、フェイト・T・ハラオウンとクロノ・ハラオウン」
「やった! お兄ちゃんよろしくね」
「ああ」
「クロノ君よかったね~、フェイトちゃんと一緒で」
喜ぶ2人を見ながら、エイミィはニヤニヤしながらクロノをからかう。
「くっ、そうゆうエイミィも呼ばれたぞ」
「Dブロック3、エイミィ・ハラオウンとリンディ・ハラオウン。あらハラオウン一家大集合ね♪」
一方エイミィ、リンディ。
「艦長、私達終わりましたね」
「そうねエイミィ、勝ち目ゼロね、これは」
お気の毒感漂う二人だがその間にも次々と呼ばれている。
~
「Eブロック2、ユーノ・スクライアとスバル・ナカジマ」
ユーノ、スバル。
「宜しくお願いします! ユーノさん!!」
「あ、うん宜しくね。でも僕強くないからごめんね」
ユーノ君、なんて低姿勢。私の砲撃だって止められるくせに。
~
「Eブロック7、ティアナ・ランスターとヴァイス・グランセニック」
ティアナ。
「あのなのはさん、ヴァイスさんって戦えるんですか」
「ん~そうだなぁ、昔はアウトレンジからの狙撃手としては、エースって呼ばれてたんだよ」
「えっ、あの人が!?」
「うん」
といっても今は撃てるか分からないんだけれどね。
~
「Eブロック10、ヴィータとチンク」
ヴィータ、チンク。
「「……」」
「ヴィータちゃん?」
「くじ引きに悪意を感じる」
「気のせいだって」
「チンク姉、どうしたの」
「試練……か」
~
「Fブロック1、八神はやてとリンフォース」
はやて、リンフォース。
「やったですぅ!!」
「よっしゃ! 狙うは優勝や!]
「はいですぅ」
ユニゾンコンビ、流石はやてちゃんの悪運、いや強運はあなどれないね。
~
「Fブロック5、シグナムとヴェロッサ・アコース」
「Fブロック6、エリオ・モンディアルとキャロ・ル・ルシエ」
シグナム、エリオ、キャロ。
「一緒で良かったね、エリオ君」
「うん! あっでも、シグナムさんが5で私達が6ってことは……」
「ふっ、宜しく頼むな」
「「お手柔らかにお願いします」」
わぁシグナムさん楽しそうな顔してるよ、そういえばフリードも参加していいんだよね。
となると実質3対1か、絶対手加減しないなシグナムさん。
~30分後~
随分な量の名前が読み上げられたけど私の名前が一向に呼ばれないんだけど。
みんな呼ばれたから、気楽そうに話してるよ、はぁ。
「なのはさん呼ばれないですね」
「にゃはは、ほんとにね」
「なのはちゃんそんな笑ってていいんか、このまま行くとレジアス中将と組むことになるかもしれないんやで」
「それはイヤだけど、まだ他にもいるよ?」
「そうだよはやて、他にもレンさんとかレンさんとレンさんがいるでしょ」
そうそうまだ沢山のレンさんが……
「待ってフェイトちゃん、なんでレンさん一択しかないの?」
「え、なんとなく?」
「なんとなくって」
レンさんはいいんだけどこのまま減っていくとレジアス中将の可能性が高くなっちゃうんだよね。
うう、早く呼ばれたい。
「あっなのはさん、レジアス中将呼ばれましたよ」
「えっまだ心の準備が」
~
「Iブロック8、レジアス・ゲイスと…………え」
「どうしたんだミゼット?」
突然黙り込んだミゼットの代わりに、近くに座っていたレンが続きを読み上げる。
「レジアス・ゲイスとなるほど、ミゼット・クローベル」
「おかしいでしょ、戦闘員どころかただのお婆ちゃんの私まで参加だなんて!!」
復活したミゼットが叫ぶ。
「そんなこと俺に言われてもな、まぁ諦めろ決まったことだ」
レンはそう言うと、背を向け軽く手を振りながらミゼットを置き去り、席に戻る。
その間にミゼットは次の紙を2枚引く。
「ふっふっふ、ついに私は掴みとった」
「頭大丈夫か」
勝ち誇った顔でレンを見ながら、名前を読み上げる。
「Iブロック9、レンと高町なのは!!」
「「え」」
「ほらなのは、私の予感的中だよ。やっぱりレンさん1択だったでしょ!」
嬉しそうにフェイトは言った。
「フェイトちゃんエスパーに目覚めたの?」
レジアス中将じゃなくてよかったけど。
~レン~
きっとなのはの強さを知る他の局員なら泣いて喜ぶだろうが、しかしレンは全くもってよくなかった。
「ミゼット……、今すぐ引きなおしてくれ」
「無理よ、あ・き・ら・め・な・さ・い」
「お前知ってるよなぁ……」
レンは地の底から這うような声でミゼットに話しかける。
「もちろん知ってるわよ。今度はきっと人形どころの騒ぎじゃなくなるかもね」
満面の笑みで答え返す。
「お前、逆恨みもいいところだろ……」
旅は道連れ世は情け、である。
~
「あれどうゆう意味なんすか」
「あ~ちょっとね」
あれ絶対昼間言ってたやつ関係だよね。
……言ってもいいのかな?
~
「まぁ色々ありましたが、これから更なる重大発表があります。といっても私も知らないので今から読み上げます」
さっきとは逆に未だに頭を抱えているレンを後目に、ミゼットは目の前のスクリーンに内容を映し出す。だがしかしその瞬間、会場中がざわめきだした。
なのは、レン、ミゼット、会場中の誰も声を発しなかったが、震える声でミゼットが途切れ途切れ読み上げた。
「この2ヶ月間の間、パートナーと衣食住共にすることを、義務づける」
つまりこれは
「「「「同居~~~~~~!!!!!!!!」」」」」
この瞬間を見ていた一部を除くすべての局員が叫んだ。
~
「いやぁ、良かったですね艦長」
「そうねぇ、男女でも問題そうなのはなさそうだし」
お茶を啜りながら二人は呟く。
「いやあの、問題ありますよね!?」
「大丈夫よなのはさん、い・い・ひ・と」
「簡単すぎませんか!?」
「もう決まったことや、あきらめい」
「そうだよなのは、決まったことはどうにもできないって。ルームシェアも同居も同棲も」
みんな人事だと思って適当すぎるよね!
ってあれ?
「フェイトちゃん最後おかしな事言わなかったかな!?」
「えっ合ってるよね?」
「違うよ!? 同棲って恋人同士の人とかのことでしょ!!」
「甘いでなのはちゃん、国語苦手やったけど調べてみぃ、同棲とは 、一つの家に一緒に住むことって出るから」
「それ相思相愛のってでるよね」
「男女一緒ってことは同じだよね」
そんな馬鹿な、でもそう言われると同居も同棲もどっちも同じな気がする。
と色々考え込んでいたら首元から覗く愛機が話しかけてきた。
[マスター大丈夫です。私が居ます]
「ありがとう、レイジングハート」
そうだった、私には頼りになる相棒がいるんだから同居だろうが同棲だろうが楽勝だよね!!
[気にしないでください、おもしろい瞬間はちゃんと納めます]
「?」
今不穏な言葉が聞こえた気がしたが、周りの声にかき消されてしまい聞き返すことができなかった。
まぁそんな感じで着々と話は進んでいった。
しかし、ナンバーズがなんだかんだで一番優しかったと言っておこうと思う。
「色々ありましたが詳しい大会の詳細は後日、メールにて送らせていただきます。ちなみにですが、同居は今日からということです。それでは各自パートナーを見つけだし、2ヶ月泊まる部屋を決めてください。抵抗は無意味です。解散」
という感じに終わりましたが、きっと明日には元通りの日常が待っていることでしょう。だってこんな現実があっていいわけがないからね。
そう、きっとすべては夢だったんだよ……
「は~い、こんなところで現実逃避してないで会いに行くよ」
ううっ、きっと夢だって。
「はいはい現実ね」
夢でしかないよ、だって私話してないもん。
「超能力」
フェイトちゃんか……。
~一方すべてが終わったミゼット~
「何これ、やっぱり認められないわ! 同居ってなによ!? 違うでしょう!? そんな優しい言い方したって私は騙されないわよ! 昔のレジ坊だったらどれだけよかったことかっ……」
ミゼットの叫びはレジアスがそばに来るまで続いた。