魔法少女リリカルなのは 永遠に   作:dejitaru

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第17話

皆さんこんにちは♪ 高町なのは、19歳です!!

え、今更こんな自己紹介いらないって思いますか? そんな事言わずに聞いてください。

私が管理局に入局してからおよそ9年ちょっと、今まで色々ありましたが、楽しく平凡な人生を送ってきたと思います。

ですがそんな私に、人生2度目の挫折の時がやってきました。皆さんご存じの通り、レンさんとの同居の件です。

私、高町なのはがこの世に産み落とされて19年、魔法に出会い、戦い、教導官になり、忙しくも充実していました。

そう、彼氏、恋人などという人がいないほどに充実していたんです……。

 

私が何を言いたいのか分からないって顔ですね。

考えなくても簡単です。いきなり同居ってハードルが高すぎると思いませんか?

 

 

「こんな事ぐらいで何ブツブツ言っとんねん。なのはちゃん不屈のエースやろうが」

「もうすぐ着くよなのは、大丈夫?」

「あい……」

「あかん、全然だめや」

気を抜けた返事をするなのはを、半ば引きずりながら目的地まで連れていく。

 

「入ったらシャキットしないとだめだよ?」

「あい……」

 

「「「……」」」

 

「エリオ君、なのはさんどうしたのかな?」

「元帥と泊まるって聞いてからだよね……」

「二人で泊まるだけなのにいったいどうしたのかな、なのはさん?」

キャロ、エリオ、スバルが、なのはのあまりの変わりように困惑する。

 

「ちょっと待ちなさいスバル、あんたまでなんでわかんないのよ」

「え~そうゆうティアはわかるの?」

「あんたね、男女で泊まるってことは色々大変なのよ」

「じゃぁ、エリオとキャロは?」

「2人はまだ子供でしょうが」

「じゃぁティアは?」

「……、対象外=床、問題なしね」

「ティア……、全然わかんない」

「あんたもうこの件は忘れなさい」

 

そんなやり取りを上の空で聞きながら、なのはは歩みを進める。そして目の前の扉を潜ると抽選が行われていた会場にたどり着いた。

 

「さてと、お目当ての人物はどこかなっと」

辺りを見合わすと爽やかな笑顔でレンが向かって来るのが見えた。

 

「わざわざ来ていただいてありがとうございます。探す手間が省けました」

先ほど画面に映っていた時とは打って変わって、いい笑顔のレンがなのはに視線を向け、再び話を切り出す。

 

「ところでどうしたんですか、なのはは」

「いや、そのですね、同居の件がアレみたいでして」

「でも元帥もさっきとは大分印象が変わりましたね?」

「あぁ、それはただの空元気……」

言ってはいけなかったのか、まるで暗示が解けたかのように、レンの顔から笑顔が見る見るうちに消えていった。

 

「あの、大丈夫ですか?」

「問題ない、笑顔と敬語は疲れたからもうできんが」

「そっそうですか……」

 

…………

 

仮面をしているため表情は分からないが、確実に無表情のレン、未だに心ここにあらずのなのは、この2人では一向に話が進まないが、突っ込める雰囲気ではないため誰も口を開かない。

しかし、痺れをきらしてか手助けかは分からないが、ナンバーズが話を促す。

 

「あ~なんだ、とりあえず自己紹介からしてみてはどうだろうか?」

「そうそう、名前とか、年齢とか、好きな食べ物とか」

 

その言葉を聞き、始めにレンが重い口を開く。

 

「時空管理局名誉元帥、名前はレン、年齢は23、特に無し、宜しく」

 

レンの自己紹介になのはもつづく。

 

「機動六課スターズ所属、高町なのは19歳です。えっと、食べ物は何でも好きです。よろしくお願いします……」

律儀になのははお辞儀までする。

 

その様子を見ていた周りの人はこう思ったことだろう。

 

”お見合いじゃね?”と。

事実、周りなどでわなく本人たち自身が思っていた。

 

~なのは~

あれおかしくない? 何これ? お見合いとかじゃないよね!? ナンバーズ! 再び手助けを!!

 

~レン~

何を間違った! 何か変な感じになっているじゃねぇか!! これじゃまるでお見合いだぞ!! くそっ、こうなったら最後までちゃんと面倒見てくれ、ナンバーズ!!

 

「チンク姉、気のせいか2人ともこっち見てるんすけど」

「……」

「あれ? チンク姉?」

「話しかけるな、今姉は忙しい」

「そうっすね、見なかった事にするっす」

 

こうしてナンバーズの手助けが得られなくなった2人だったが、なにやら箱を持ったミゼットが近づいてきた。

 

「なんだ、もう吹っ切れたのか?」

その答えをミゼットは、虚ろな目で答える。

 

「ふっ、そんなわけないでしょ。あなたたちもどちらの部屋にするか決めた方がいいわよ……。あっでもあなたの部屋、管理局の仕事部屋しかないから必然的になのはちゃんの部屋しかないわねぇ、うふふふ……」

 

明らかに壊れたようにしか見えないミゼットを不気味に思いながら、レンはミゼットが手に持っている箱がどうしても気になっていた。

 

「それで、その箱はなんだ」

「あぁコレ? さっきあなたに手渡すように言われたのよ。どうぞ」

 

ミゼットから箱を受け取り、恐る恐る開封する。

そして中からは案の定、人形が出てきた。

 

「……レンさん、それって部屋にあったのと同じやつじゃ」

「ああ、でも血は付いてないし包丁も刺さってない」

 

もっと変な物だと思っていたため、張っていた気を抜き、人形を持ち上げる。

 

「やっぱり特に変なところは…………」

 

ボトッ

 

「「…………え」」

なのはとレン、そして2人を傍観していた全員が落ちた物に視線を向ける。

 

そこには首があった。

 

「レンさん……、首が……」

 

するとおもむろにレンは手に持っていた体も床に置き、どこからか取り出したガソリンを人形にぶちまける。

 

「え」

「なのは下がってろ、この人形魔法じゃ消せないんだ」

「それは分かったけどここじゃまずいんじゃ、せめて外で……」

 

しかし時すでに遅く、なのはが後退したのを確認したとたん、これまたどこから取り出したのかマッチを投げ込む。

すると勢いよく人形は燃え尽きた。

 

「「…………」」

 

突然のボヤだったため、一部始終を知らない局員達が騒いだが、とうの本人達は冷静に場所を変えていた。

 

 

 

「悪かったな、余りに不気味すぎて気づいたら燃やしてた」

「まっまぁしょうがないよ! え~と……」

 

{誰か助けてください!!}

必死の思いで助けを求める。

 

「あ~その、さっき言っていたなのはの部屋しか無いってどういう意味ですか?」

「ベッドはソファ、起きたら即仕事、だから大分昔に部屋は解約した」

「えっそれで生活できるんですか?」

出来てるだろ的な視線を投げかける。

 

「あ~それは確かに」

「なのはちゃんの部屋しか」

「無理だな」

 

と、ここで口を閉ざしていたナンバーズが口を開く。

 

「それで結局あたしらどこに泊まればいいんすか」

「ふむ、出来れば私たちはバラバラにはしてはほしくはないのだが」

「機動六課」

「なるほど、だがしかしいいのか? 私たちは敵だ、いつ寝首を掻くかわからんぞ」

「あたしは別にかまいわせいへんで」

「じゃぁ決定」

「「早っ!!?」

 

確かに、直接対峙している機動六課に泊まらせておけば何らかの対策はとりやすいだろうが、情報漏洩とかは平気なのか? などという疑問を誰も指摘しないまま淡々と進んでいった。

 

「じゃぁ、なのはの部屋で決定ってことで」

「決定なんだ」

「軽く説明しますんで、なのはちゃんの部屋にいきましょうか」

「えっ、いきなりだね、はやてちゃん」

 

そういうことで、私たちがこちらに来た時に使った転移装置を使い、機動六課へ帰る事になった。

 

 

~なのは部屋~

 

「ここが私の部屋です」

なのはを先頭に部屋に入る。するとそこには家事を終わらせ、帰るところのアイナさんがいた。

 

「あ、私そろそろ上がらせてもらいますね」

「はい、ありがとうございました。アイナさん」

「また明日きますから、頑張ってくださいね? 同棲」

「あの、同居って言ってもらえますか! アイナさん!?」

 

それではこれでと言い立ち去っていくアイナを、釈然としないまま見送る。

 

「変わった人だな……」

「良い人なんだけど、偶におかしくって」

「話し中悪いんだけどちょっといい?」

「どうしたのフェイトちゃん?」

「いやその、何処に寝るの?」

「……」

 

大変です。早速危機が訪れました。えっダブルベッドなんだから一緒に寝ればいい? 何度もいいます、私は彼氏いない歴年齢です。そんな勇気ありません。エースオブエースって言われたって普通の女の子ってことです。

 

するとレンはなのはの考えていることを汲み取ってか自分から提案した。

「俺はソファで寝るから問題ない」

 

あぁよかった。ソファなら大丈夫だよね? なんて思ったりしません!

 

「流石にそうゆう訳にはいかないよ!」

「じゃぁどうするんだ?」

「私がソファで寝るんで、レンさんがベッドで寝てください」

「いや、それはおかしいだろ」

「何言ってるんすか2人とも? 一緒に寝ればいいじゃないっすか」

 

ウィンディの一言で、なんでこんな言い争いをしているのか分からない組は、そうですよ! なんて簡単な事を言ってくる。

実に恨めしい。

 

「そんな簡単に決められたらとっくにそうしてる」

「だよねぇ」

 

半ば置いてきぼりにされ、気づいたときには時すでに遅く、境界線を引いて寝ればいいということになっってしまった。

どちらにせよ、恐らく2人では到底決められなかったであろうため、文句を言えないまま食堂で夕飯を頂くことになった。

 

~食堂~

「まだ色々あるかもやけど、部屋と寝る場所さえ決まればなんとかなるやろ」

「そうだね、私たちはとっくに決まってる事だし」

「「……」」

 

レン、なのはは、そんな自分達の周りの言葉を聞いて尊敬の念を覚えていた。

 

「みんな何でそんな簡単に決められるのかなぁ」

ただ単に相性や性格の問題だと思うけど、ここまで決められないのはやっぱり上官だからかな?

 

「あれだ、ここにいる連中はその辺の奴より強いからな、何かあったら潰せばいいとか考えてるんじゃないのか」

特にティアナとか言う子、さっきの部屋決めの様子じゃ相手は確実に床だな。何かあったら全力で撃つとか言ってたし。

 

「それはまた、物騒なことだね」

 

それにしても、みんな馴染んでるね。とても敵同士だとは思えないよ♪

あれかな、ちょっとでも社交性がある子を大会に出場させたってことかな? まぁ明らかな敵意をもった人だったら、ここまでみんなも馴染めなかっただろうしね。

 

~30分後~

 

「いや~食った食った」

「昼あれだけ食べてよくそんなに食べれるね」

「消化ずみっす!!」

 

「…いかん、忘れるところだった」

そう言うとチンクはポケットからカードを取り出しレンに手渡した。

 

「すぐ渡すつもりだったのだが、すまない」

「あぁ別に構わない」

「それとなんだが、食事代と服代がかなり嵩んでしまってな」

「へーいくら?」

チンクは指を2本立てる。

 

「2?」

「十万」

「あぁ、20万。……なんだ以外と少なかったな」

「少ないのか?」

「前リンディに貸したときは軽く100万いってたからな」

 

それを聞いたフェイトは顔を青ざめながらリンディに質問を投げかける。

 

「かっ母さんいったい何に使ったの?」

「勘違いしないでフェイト、その時誕生日前だったのよ。そしたら買いに行く暇ないから自分で買ってきてって……、カードを渡されたの。それでどうしても我慢できなくて高級なケーキや高級なお菓子をつい買っちゃったの!」

「つい買っちゃったじゃないよ!? 元帥……、母さんが大変ご迷惑をかけて申し訳ありませんでした!」

「別にそこまで気にすることじゃないから。まぁレシート見たら目を疑ったんだけど」

「本当にすいません……」

 

再び謝るフェイトを見て、大事な言葉が抜けていることに気がつき、訂正をする。

 

「あぁ金額じゃなくて、レシートの長さと甘味の量に目を疑ったんだ」

 

するとフェイトは顔を真っ赤にして、リンディに向き直る。

 

「母さん、もう甘いもの食べないでください」

「母さんに死ねというの!?」

「お兄ちゃん、私決めたよ。優勝して母さんが甘い物を食べないようにお願いする」

「そうか。では僕もそうするとしよう」

「エイミィ、どうすればいいのかしら」

「2人が優勝しないのを祈るしかないですねぇ」

 

リンディ、エイミィチームとなってしまったからには、勝ち残ることは不可能。クロノとフェイトが負けることを祈るのみであった。

 

 

「よっしゃ、明日も早いことやしぼちぼちお開きといこうか!」

「「さんせー」」

 

はやてちゃんの号令を合図に各の部屋に戻っていった。

そうそう、忘れてたんだけど部屋割りです。

 

クロノくん、フェイトちゃん、リンディさん、エイミィさんは実家に全員泊まる事になりました。

移動などが心配かもですが問題ありません。期間中全局員,、転移陣を使うことができます。これで移動の手間は省けます!!

 

ユーノくん、スバルは機動六課下宿所になりました。

ちなみ、チンクちゃんはヴィータちゃんの部屋ですが、他のナンバーズのみなさんはユーノくん、スバルと同じ下宿所です。

 

キャロ、エリオは普段と変わらず、シグナムさんとアコース査察官はシグナムさんの部屋とのことです。

 

ティアナはヴァイスくんの部屋になったようですが、大掃除に時間がかかりそうです。まぁここも大丈夫でしょう。

 

さて、部屋に着いたので説明はこの辺にしていきたいと思います。

 

「レンさん、お風呂溜めますか?」

「いや今日は遅いし遠慮しておく」

「は~い、そういえば服って持ってきてますか?」

「そこ」

 

レンが指さす方を見るとスーツケースが置いてあった。

 

「あれだけですか?」

「あぁ、多くてもかさばるだけだからな」

「そっかぁ……」

 

男の人ってみんなあんなちょっとでいいのかな?

 

「あっそうだ、レンさん先にお風呂入っていいよ。案内するね」

 

ガラァァァ

 

「これちゃんと内側から鍵かけられるから……、どうしたの?」

入るやいなやレンが視線をずらしたため疑問に思い声をかける。

 

「あ~服……」

「服?」

とりあえず言われたとうり自分の服を見てみる。しかし何度見ても問題などはない。

 

「そっちじゃなくて後ろの」

「後ろ? …………!!!!」

言葉どおり後ろを見ると、アイナさんが用意してくれていたのであろうパジャマと、そして下着があった。

 

「にゃゃゃ~~~!!!!」

顔を真っ赤にしたなのはは絶叫とともに急いで駆け寄り、パジャマと肌着を急いで隠す。

 

アイナさんどうしてですか!? こうなるって分かってて置いたんですか! せめて帰る前に教えてください!! 絶対完全に見られたよね!? よりによって下着が一番上だったし!!

 

混乱状態のなのはは恐る恐る振り返る。

 

「あの……、見ましたか?」

「見てない……」

と、レンは視線を大きく反らしながら答える。

 

完全に見られた!!!

 

「うっ、あの、……、右からシャンプー、リンス、ボディソープです!!」

なのははそういうないなや返事も聞かず、その場から走り去りベッドへとダイブ、枕へ顔をうずくめた。

 

「うぅぅぅ~~~」

こうゆうのあるから嫌だったんだよ……。

今日の中で一番精神的負担がはんぱじゃないよ! もうだめだ、2ヶ月が長すぎるよ……。

 

「大丈夫かなのは」

「うんだいじょう……ぶ」

おや、おかしいぞ? お風呂に入ったはずのレンさんが見える……。

 

「うわっ!? レンさん!! もう出たんですか!?」

「シャワーだけだし5分もあれば出れるからな」

「なるほど……、(何がとは言わないが)忘れてください」

「努力はする」

「うぅ、お願いします。じゃぁ私もお風呂入ってきます!!」

「いってらっしゃい」

 

はぁ初日からこんなんで大丈夫かなぁ。主に私がなんだけど。

 

 

~就寝~

 

「えっと、半分より左が私で右がレンさんでいいですか?」

「ああいいぞ」

「じゃぁ電気消しますね。おやすみなさい」

「おやすみ」

 

カチッ

 

レンとなのはは静かに眠りについた。ただ一機を除いて。

 

(宣言どうりいい映像が撮れました。あとはこれを編集するだけですね、お二人ともよい夢を、そして今後ともいい映像をお願いします)

 

 

 

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