番外編
「わたしは儲けたいんやー!!」
-----------------------------------------------------
~とある夜の一室~
カタカタカタ”
青白く光る一室で響き渡る、電卓の音。
そして、怪しい笑い声。
「くくくっ、一、十、百、千、万、十万!計25万の350冊や!」
「あかん、笑いが止まらへん。ふっくくくっ」
これが八神はやての日課だ。
12:00 スターズ、ライトニングの訓練時間
「おらっ!」”ガッ”
「うわっ、と、と、」
”ドスッ~ン!!”
「おら!! スバルもっとちゃんと防ぎやがれ!」
「すみませ~ん!」
ヴィータとスバルのバリアの強度を上げる特訓中である。
上手くいかず激突する音ばかりであるが、徐々に激突回数は減っているようだ。
別の場所を見てみよう。
「こんな感じで避けながら、戻って来るんだよ。やってみようか?」
「「はい!!」」
こちらはライトニング2人のスピード向上と、回避力アップのトレーニング中。
もちろん教えているのは2人の保護者件、隊長のフェイトちゃんだ。
飲み込みも早いし上達するのは早いことは間違いない。
そして最後はもちろん!
我等がエースなのはちゃんや。
「ティア! そこは避けないで撃ち落す!!」
「はい!!」
”バンッバンッ”
「そうそう! その感じだよ!」
やっぱりなのはちゃんは飛んどる時と、教導のときが一番楽しそうやな~
っと、どうやらこっちに気づいたみたいやな。
「はやてちゃんどうしたの」
「そろそろお昼やから一緒に行こう思ってなー」
まぁネタ探しもかねてやけどな。
「そっか、じゃあちょっと待っててね!」
お~、実にええ笑顔や、わたしが男やったら惚れてまうで。
・・・はっ!
あかん、ええネタが浮かんでしもた!
なのはや、もしくは、はやなのとかどうやろか?
う~む、自分登場ゆうんは少し抵抗あるけど、これは行けるんやないか!
とか考えてるうちに皆きおったな。
「はやて珍しいね?ここに来るなんて」
「たまたま通りかかったからな~」
ん?なんや視線を感じるな~
なのはちゃんがめっちゃこっち見とるがな。
「なんや、なのはちゃん。」
そんな疑い深く見られたら聞くしかないやろ。
「本当にたまたま通っただけ?」
「なっなに言うとるんなのはちゃん、そや言ったやんけ」
止まるんや心臓!なのはちゃんに感ずかれてしまうやろが~
「ふーん、そっかならいいけど・・」”ジト”
「ネタ探しとかじゃないよね?」
ばれとる!!
あかん、声のトーンが一段階、いや二段階くらいさがっとる!!
はよ誤魔化さな!
「いいか~なのはちゃん、部隊長として皆がどれくらい成長したかを見る義務があるんや」
「やけど直接言うたらなのはちゃんや、他の皆を信じてないみたいやろ?」
「だからたまたまって言うたんや。」
これでどやっ、ちょっと疑われて悲しい素振りをしてみたけど
”ちらっ”
「うわっ!」
なんや! 皆近すぎるやろ!
「うっ八神部隊長がそんなことを思っていたなんて・・」
「はやて! 気にすること無いって。なっ!!」
「そうだね。はやては私たちの親友なんだから気にすることないんだよ?」
案外みんなちょろいな。
これならなのはちゃんもきっと!
がっ!しかしそんなには甘くは無かった・・・
ふどうみょうおうが、不動明王が見える!!
なんでや! あかん涙が出てきそうや・・何がいけなかったんや!
{はやてちゃん・・}
はっ、念話!
{それ、朝もやってたよね?リインにさ。}
なんでやろ。ちゃんと地面があるはずなのに崩れていくような、そんな感覚や・・
{とりあえず皆いるから夜にね}”ニコッ”
{はい}
あ~あ、何も知らない人が見たならきっと、いちころやな・・
でもわたしには見えるんや、笑顔の後ろに立つ明王が。
~食堂~
「しっかしあんた達よく食べるわね。」
「フィアもふぁべないとふよくなれないよ!」
「食べながら喋るんじゃない!」
”バシッ”
実にいい音やティアには突っ込みの才能があるんやないか~
それにしてもいやな予感がするな。
「み~なさんっ。一緒に食事良いですか!」
「いいよ!」
なんや、シャーリーか。それにしてもうれしそうな顔やな
「また新しい噂でも手に入れたんか?」
「はい! そうなんですよ~。今回は機動六課七不思議です!!」
”がたっ”
「?どうしたんですか、なのはさん」
いきなり立ちだしたなのはを不思議に思い、スバルは尋ねてみた。
「えっ、ちょっちょっと用事を思い出しちゃって。」
明らかに様子がおかしい。どうしたんだろ、なのはさん。
「あっははは! お前もしかして怖いんじゃね~のか?」
ヴィータ副隊長が腹を抱えて、今にも笑い転げそうだった。
「そっそんなこと無いもん!!」
”キラーン”
閃いたで!なのはちゃんの夜の制裁を免れる方法を・・
こそっ”「シャーリー、七不思議の中に部隊長室近くの噂はあるか?」
「ありますよ♪」
「ほんまか!」
完璧や!ふふっ、まっとるでいなのはちゃん
~夜~
「う~シャーリーがあんな話するから、はやてちゃんの所行き辛いよ。」
流石にこんな時間だと照明は点いておらず、手元のライトだけが頼りである。
「心なしか肌寒いような?」
やっぱりフェイトちゃんについて来てもらえばよかったかな。
でも絶対止めるだろうし・・・、
うん! 早く終わらして帰って寝よう!
決意を決めたそのとき
”くすくすくす....”
「だ、誰かいるの!」
だが周りを見ても誰もいない。
「レイジングハート、今笑い声聞こえなかった?」
怖さのあまり声が震えてしまっている。
[はい、聞こえました。今のはまるで七不思議の話のようかと」
~夜誰もいない廊下を渡ると、体は冷え、子供の笑い声が聞こえるみたいなんですよ・・・~
いやっ違う!いるわけ無いもん!きっと風の音だよね!
・・・・・・・・
「やっとついたー」
[頑張りましたね、マスター]
うん、本当に頑張った。自分で褒めてあげたいくらいだった。
でも実はまだもう1つ七不思議は残っている。
~夜な夜な部隊長室から笑い声や気配がする。さらには一歩その場所に入るとデバイスが使えなくなるそうです・・~
でもこれってはやてちゃんだよね?部隊長室だしね♪
「レイジングハート、中に人の気配は?」
「確認できません。ノイズがはしってま・・・・」
あれ、「レイジングハート?」
応答なし。
うそ! なんで!まだ部屋に入ってないよ!!
”キィー”
勝手に開いた!
怖い。入りたくないよ~、うぅ
「はやてちゃん、お~い・・・いないのぉー」
”ぽんっ”
右肩に手が置かれている。
はやてちゃんかなぁ、はやてちゃんだよね!
そしてゆっくり振り返ると、そこには・・
「いらっしゃ~い」”にまぁ~”
髪が長く、青白い血まみれの女が立っていた。
「いっいや~!!」
”どが”どす”
「痛っ、ちょっとまちやわたしやはやて、ごふっ」
鳩尾に直撃♪
いやだっ早く消さなきゃ!成仏して~
「シュートッ」「ディバインバスター」「スターライトブレイカーーー!!」
なのはの必殺技、全力全開がきまった瞬間である。
その日、夜空に桃色の雪が降ったそうだ。
「もういやや~!」
普通にお話した方が軽傷やったんちゃうんかこれ
”ガクッ”
次の日になって知った。
あれははやてちゃんが私を怖がらせようとしてやった事だと。