第6話
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「おいっ! シグナム。」
「む、なんだ」
「ものは相談なんだがよぉ」
とっヴィータちゃんが私にアイコンタクトを送ってきた。
たとえ念話を使わなくてもヴィータちゃんが何を求めているかなど手に取るように分かる。
”コク”
そう、つまりあのアイコンタクトの意味は
(あたしがコイツの気を逸らしてる内に、おめぇはカードを抜き取ってくれ。)である。
シグナムさんには悪いとは思うが、これも私たちのため犠牲になってもらおうと思う。
いや、本当に悪いとは思ってるんだけどね、そのなんていうかね?
もうスリーサイズばれちゃってるんだし、これ以上失うものは少ないんじゃないかなと思って・・・
ごめんなさい、シグナムさん!!
向こうで幸せに!
”スッ”
フェイトも驚くほどの素早さでシグナムの懐からカードを奪い取った。
そしてそれをティアに託した。
「ティア走って!!」
「えっ!」
いきなりカードを渡されて驚いた様子だったが、隊長達のただらない表情を読みとって走った。
「認証機に早く!」
なのははシグナムを押さえながら言った。
「くっヴィータ、高町! 何が狙いだ!」
なのはを振りほどこうにもヴィータと協力しているためか全く振りほどく事ができない。
フェイトに至っては、突然の行動に対応できなかったようで呆然と突っ立ているだけだった。
ヴィータは不適に笑った。
「んなの決まってんだろう」
その時だった。
”ピーー認証確認しました。ほほぉーう、シグナム殿にこのような趣味があったとは驚きですな~”
そして目の前の写真を見てシグナムは絶句した。
そこには、はやてに無理矢理コスプレさせたれた時の写真が大画面で写しだされたのである。
しかもその写真にはバニーのコスプレをしていたり、ナース服だったりとマニアックな写真ばかりだった。
「「・・・・・・」」
{ヴィータちゃんシグナムさんには悪いけど、確かめてよかったね}
{ああ、まったくだな}
二人にしてみてもこれはさすがに笑うことはできなかった。
なぜなら二人もまたはやてにコスプレをさせられた事があるからである。
部隊長命令とかほんとずるいよね!
でもこれで毎回違うことを話すと言うことは分かった。
後は脱出をどうするかという事だ。
えっ、シグナムさんはどうしたかだって?
向こうでフェイトちゃんと模擬戦してるけど。
「ちょっ! シグナム落ち着いて!!」
「レヴァンティン! すべてを焼き尽くしてしまえ!」
うん!まったく問題ないね♪
「あの・・、あれはいったい」
「うん?」
ティアナをはじめとしたみんなが聞いてきた。
説明と言われても私自身よく分かってないんだけど、取りあれず分かることだけをみんなには話す事にした。
「えっとね、どう言うことかはよく分かんないんだけど、部隊長陣は皆”ピー”ってあとに何か爆弾みたいな事言って来るんだよね~」
「シグナム隊長みたいな事をですか?」
キャロが顔を青くしながら聞いてくる。
「さすがにあそこまでじゃないよ。」
っというか、シグナムさんに対してやたら厳しいようなきがするんだけど・・
「でもみんなは大丈夫なんじゃないかな?」
「だな。入るとき何も言われてなかったんだ、そんな青くなる必要ねーよ」
やっぱりヴィータちゃんも同じ意見か。
「ところでヴィータちゃんこの後どうする?」
主に脱出のことでね!
「ああ、その事なんだがよぉ」
?
「魔法使って認証機ぶっ壊そうと思ってたんだがよ、どうやらあれ学習機能付きだったらしくなんつーか・・・」
かなり口には出したくないような口振りだ。
「もしかしてバリアを張るようになったとか!」
かなり冗談のつもりで言ったのだがどうやら当たってしまったらしい。
なぜならヴィータちゃんが俯いて無言になったからである。
「もっと悪い情報もあるぜ。聞きたいか?」
”ふるふる”
私は精一杯首を振った。
正直なところ、心底聞きたくない。
だがヴィータはそれを許さなかった。
「もし壊したとしても修復機能ですぐ直っちまうんだってよ」
もうすべての脱出手段は絶たれた。
周りをSSSランクの攻撃さえ耐えるというバリアに覆われ、唯一の出入り口は魔法を防ぎ、回復機能まで使えるという。
もうぶっちゃけ終わりである。