やはりこんな地獄の世界でも生き残ろうとするのは間違っていない   作:神威ツバサ

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全ての始まり

この世界は平和である。

 

古来、人類は持ち前の知能を駆使する事で自分たちを食物連鎖から切り離す事に成功した。

 

そして現在、人類に天敵は全く存在しないと言えるだろう

 

故にこの世界は平和である。

 

 

 

何て思っていた時期も俺こと、比企谷八幡にもあったまさか何気ない日常がにあんな簡単に崩れるなんて思っていなかった。

 

そんな事を思っていると隣で寝ていた俺の幼馴染である一色いろはが眠りから目覚めてしまった。

 

 

いろは「はーくんどうしたの?眠れない?」

 

八幡「いろは、はーくんはやめてくれ恥ずかしい///」

 

いろは「えー♪まだ慣れないの?はーくんは、はーくんだよ」

 

八幡「・・・///」

 

いろは「あ、照れた〜ww、まぁ〜それは置いてどうしたの?」

 

八幡「置いておくのかよ、少し昔の事を考えてたんだよ」

 

いろは「昔の事?それってこんな事になる前の事?」

 

八幡「そーだよ、だからいろはは気にせず寝てなよ」ポンポン

 

いろは「うん//...すー、すー」

 

俺はそう言っていろはの頭を撫でた、それでいろはは安心したようでまた夢の世界に船を漕ぎ出した。

 

八幡「本当、あんな事になるなんてな...」

 

 

 

 

 

-数ヶ月前-

 

日本政府対策本部発表

第一"保菌者"発症推定時刻 25分前

 

俺達は三年生に進級し、小町も総武高校に進学する事が出来て、奉仕部に加わって四人で活動していた。

 

 

そして、今日は午前中で授業も終わりいつもの様に奉仕部で小説を読んでいた。

 

ガラガラ

 

いろは「はーくん、やばいんです〜やばいんです〜」

 

そう言いながら一色いろはが奉仕部に入ってきた

 

八幡「おい一色、はーくんって呼ぶな、それに二年生になったんだから俺を頼るなよ」

 

いろは「ええ〜、別にいいじゃないですか〜幼馴染が頼んでるのに」ブー

 

そして一色は頬を膨らませて私怒ってますアピールをしてきた

 

八幡「あざとい、それに幼馴染は関係ない、それに俺は今忙しい」

 

雪乃「あら、比企谷君、貴方はさっきから本を読んでいただけじゃない」

 

小町「あっ、お義姉ちゃんやっはろーです」

 

結衣「やっはろー!いろはちゃんどうしたの?」

 

八幡「あれ?小町ちゃんなんかおかしくない?」

 

小町「ごみぃちゃんは黙ってて」

 

八幡「最近、俺の可愛い妹が辛辣な件について」

 

そんないつも通りに過ごしていると

 

ガラガラ

 

静「君達今日もしっかり活動しているかね?」

 

平塚先生は珍しく奉仕部に来ていた

 

雪乃「珍しいですね、平塚先生が奉仕部に来るなんて」

 

静「奉仕部の顧問だからたまには様子を見ないとだからな」

 

結衣「たまになんだ...」

 

何ていつもの日常を過ごしていた

 

 

この世界は平和である

 

この世界が平和で無くなるという事はどういう事だろうか、つまり、

 

人類に自らの生命の危険を脅かす存在が現れるという事になるだろう

 

 

いつものように部屋で本を読んでいると突然校内放送が流れた

 

「校内に残っている生徒に連絡します!校内にて暴力事件が発生しています!校内に残っている生徒は近くにいる先生の指示に従って行動してください!もう一度お知らせします!只今校内にて暴力事件が発生しています!え?うわ!来るな!やめろ!来るな!

うあぁぁぁぁぁぁぁ!」ブッン

 

小町「え?なに?さっきの?」

 

結衣「一体何が起こってるの?」

 

雪乃「とりあえず落ち着きましょう...非常時に焦ると返って危険だから...とりあえず情報を集めましょう!」

 

いろは「みてください‼︎ グランドの方‼︎」

 

俺が窓際からグランドを見てみると、そこには明らかにホラー映画でしか有り得ない光景が広がっていた。

 

グランドでは生徒や先生達の逃げる姿や貪られている光景が広がっており、貪っている奴らの着ている服は総武高の制服を着ていた。

 

静「なんだあれは!生徒が他の生徒を襲っているのか?」

 

いろは「せ、先生これからどうします?」

 

静「とりあえず、職員室に行ってマイクロバスの鍵を取りに行く勿論みんなでだが」

 

雪乃「確かにまず高校から脱出した方がいいですよね」

 

結衣「部屋出よう」

 

荷物を持って部屋の外に出たらおかしな空間になっていた

 

いろは「なんか、異様に静かじゃ無いですか?」

 

小町「確かにそうですね、あれ?そこに生徒が居ますよ?」

 

結衣「あっ、本当だ。ヒッキーちょっと連れてきてよ」

 

八幡「え?俺に?俺が話しかけてきたらキモいって言われるのが落ちだぞ?」

 

いろは「大丈夫ですよ!この幼馴染が保証します‼︎」

 

八幡「え〜(はぁ?)は、はい」

 

八幡「あの、すいません」

 

振り向いた生徒は、明らかにおかしい所があった。それは、普通の人間にはあるはずの目が無いのだ。

 

ただ、無いという表現は違うと思う、本来目がある場所に蛆(?)みたいな物が、沢山うぞうぞうねうね動いて目から溢れていた、口からも大量に出ていて明らかにヤバイと思った。

 

八幡「おっ!おい‼︎大丈夫か?」

 

保菌者「ああああああああああ‼︎」

 

八幡「え?うわ‼︎」

 

俺は生徒(?)の異様性に狼狽して、押し倒されてしまった。

 

落ちてくる蛆(?)から顔を背けたら、隣の空き教室の扉が開いていて、目に入ったのは倒れている生徒に他の生徒が覆い被さっている光景で、覆い被さっている生徒が徐ろに立ち上がるとその手には肉塊を持っていてそれを食べていた。

 

八幡「マジかよ‼︎ど、退け‼︎」

 

俺は急いで自分の上に乗っている生徒を思いっきり突きとばし皆んなの場所に戻った。

 

いろは「はーくん、大丈夫ですか?」

 

小町「お兄ちゃん大丈夫!」

 

結衣「ヒッキーごめんね、私のせいで大丈夫?」

 

雪乃「比企谷君大丈夫!」

 

静「比企谷!大丈夫か!」

 

八幡「ああ、大丈夫だ、由比ヶ浜も気にすんな、兎に角ここから離れよう!」

 

しかし、下に行く階段の踊り場で奴らが群がって生徒達を貪っていたため降りることが出来ない

 

結衣「うっわ!通れないよ」

 

静「なら屋上に行こう! 屋上なら天体観測部の部室があるから何があるかも知れん、それに屋上に行く扉は一つしかないからそこを封じれば奴らは入ってこない」

 

八幡「ならとりあえず屋上に行こう‼︎」

 

小町「うん!」

 

屋上まで行く途中でモップや刺又それに何故かバットがあったので、それを駆使して屋上を目指した。

 

 

 

 

-屋上-

 

屋上についた俺達はまず天体観測部の部室からバリケードになるものをドアの前に置いてドアが開かないようにした。

 

雪乃「これで少しは安心ね」

 

結衣「そうだねゆきのん!」

 

天体観測部の物置は屋上から梯子を上った所にあるのでバリケードが壊されても登ってこれないので少しは安心である

 

天体観測部の部室にはキャンプなどで使う道具や食料それにバッテリーなどがあったので何日間はここで籠城ができる。

 

すると、服の裾をちょんちょんっと引っ張られ、一色に引っ張られているのに気づいた

 

いろは「ねぇ〜、はーくん?さっき倒れた時隣の部屋見たけどなんかあったの?」

 

結衣「あっ!それ私も気になる!」

 

八幡「あ、あ〜お前らには刺激が強いと思うが聞きたいか?」

 

結衣「私はやっぱやめるよ」

 

いろは「私もやめときます」

 

八幡「その方が良いよ」

 

八幡『てか、言えるわけないだろ。倒れていた生徒は頭の半分を喰われてる地獄絵図なんてさ、それにさっきの踊り場での奴も二人は見てなかったしな』

 

静「何日かはここで籠城して奴らが高校から少し居なくなってから行動するので良いな」

 

いろは「でも服とか臭くなりません?」

 

静「それは大丈夫だ、天体観測部は屋上で泊まり込みとかするにあたって、シャワーや洗濯機がしっかり完備されているから大丈夫だぞ、それに変えの服も中にあったしな」

 

八幡「天体観測部すげーな」

 

小町「本当だね〜」

 

雪乃「取り敢えず現状の把握をしましょう」

 

結衣「そうだ...」

 

ドッカーン‼︎‼︎‼︎

 

由比ヶ浜が話そうとした時に町の方から大きな爆発音がして、町の方を見るといくつかの煙が上がっていた。

 

結衣「うっわ!ビックリした〜町やばくない?」

 

静「町で車とかがぶつかったのかもしれないな」

 

その後はスマホで調べた事や学校から外に出て出たら何処に行くかを話し合ったが夜も遅くなったので今日はお開きになった。




今回はここまでです。

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