あ、これさ、別作品として読んでね?
性格とかも変わってくると思います。
「……」
フード中から見知った顔が出てきた事に驚き固まるが、直ぐに家を爆破されたという事を思い出し怒りがふたたび込み上げる。
「さて、どうしようか…」
家があれば連れ込むのもアリだが、爆破されており不可能。
ならば…
「トイレか」
俺は近くの公園にある、多目的トイレにコイツをおぶってそこで訊問する事にした。
公園までの道程は幸いな事に人はいなく、コートを来た少女をおぶりながら歩いていても咎められる事は無く、無事にトイレの中に連れ込むことができた。
「さて、まずは生きてるかの確認だな」
コートを脱がし首筋に手を当て脈拍を確認する。トクン、トクン、と手に感触が伝わる。
「生きてはいるようだな…」
取り敢えず、生きている事が分かったので逃げられないように縛る事にする。
ズボンのベルトを外し、紅野の腕を手洗い台のパイプに縛り付ける。
「改めて見ると酷い絵面だな…」
気絶した少女を公園の多目的トイレに連れ込み、逃げられないように縛り付けてる。
「……これじゃレイプ犯だな」
まぁ、相手は家を爆破しているので遠慮はしないが。
スマホで時間を確認すると、意外と時間が立っているのが分かる。
「はぁ……」
ため息をついて、便座の蓋を閉めその上に座り、紅野をじっと見てみる。
「可愛いんだけどなぁ…」
冷静になり改めて、紅野の事を見てみると魅力的に見える。
黒く艶のある髪に、艶のある美しい肌。目や鼻、口と言ったパーツも非常に良く整っており、小柄で控え目な胸を持った身体が更に魅力を引き立ててて…
「…ッ!!何を考えてるんだ俺は!」
ボーッと見つめていたら引き込まれそうになる。
乱暴に脱がしたからだろう。少しはだけた胸元も…
あれ?
怒りのままに飛び蹴りを食らわし、トイレへ連れ込んだのはいいんだが。もし、彼女がただ怪しいだけの人で連続爆弾魔でなければ…。
あれ、この状況不味くね?
人違いだったら普通に明日からレイプ犯じゃないか!
人生終わりだッ!!
「ん、ここは何処っ……、あれ私縛られて…?」
目を覚ましてしまったようだ。
ここからが勝負、か。取り敢えず弱みを見せないようにしなければな。
「おい、爆弾魔。良くも家を爆散させてくれたな!」
「お、私を縛ってここに連れてきたのは、水神紅夜さん、貴方でしたか」
「は?お前なんで、俺の名前を…」
おかしい、縛られ、トイレに連れ込まれているという普通なら恐怖で怯えているはずの状況で、冷静で居られること。それに同じクラスからまだしも、学年が1つ上の俺の名前を知ってるもおかしい。紅野とは違って俺は人気者と言う訳ではないし。
「調べましたからね。貴方の事。私、人は殺さない主義ですし。巻き込まないようにいつも徹底的に調べてるんですよ」
「じゃ、アンタがやったって事で良いんだよな?」
「ええ、今日もちゃんと爆破させられて良かったですよ。やっぱり爆発させるなら夜が良くないですか!?」
「知らんがな。それよりどうしてくれるんだ?俺の家、財産が吹き飛んだんだが、お前のせいで1文無しだ。」
「あ、えっとすいません?」
「……なぁ、巫山戯てるのか?」
「え、どうしてですか?」
ポカンとした顔をする紅野。全く状況が分かっていないという様子。
大丈夫か?コイツ。
「お前さ、人の家吹き飛ばしておいて、ごめんなさいで済むわけないだろ、普通に考えて」
「あー、確かに冷静に考えたらそうですね」
納得した顔で1人で頷く紅野。
「はぁ、もういい。取り敢えずお前が爆破したんだな?」
こくん、と頷き肯定する紅野。
「よし、ポリに通報だ」
家に関しては最悪、男友達に居候でもさせてもらおう。
「あぁぁ!ちょっと待ってください!通報は無しで!ステイ!ステイ!ステーイ!!」
「は?意味が分からんぞ。爆破されたんだぞ?犯罪だぞ?普通に通報するからな?」
「ま、待ってください!通報されたら私が捕まっちゃうじゃないですか!」
「あぁそうだよ!お前みたいにイカれた爆発女を捕まえてもらうために呼ぶんだよ!!」
「嫌ですよ、まだ捕まりたくないです!」
縛られたままイヤイヤと騒ぐ紅野。その様子はまるでお菓子を買ってもらえない子供のよう。
「なぁ、通報されたくないって言われてもな、こっちは家を潰されてる訳なんだよ。通報するしか無いんだよ」
「えっと、家があれば良いんですよね?」
「は、え、まぁ、家があれば嬉しいけど…」
コイツ…、何を言い出すんだ?家がどうこうと言っても用意出来るはず無いし…。でも、この爆弾魔なら何かとんでもない事をーー
「私と一緒に住みますか?」
「は?」
聞き間違えだろうか、彼女は今なんと…
「だから!私と一緒に住みますか!?」
あぁ、どうやら聞き間違えなんかではなかったようだ。
こんなのめぐみんじゃない…。
外伝とは言えキャラおかしすぎだろ。
少しはコメディに出来たかな?