2050年
20年前に突如現れ、襲撃してきた魔女に対して、人類はなすすべも無く敗北し、絶滅するかに思われた……しかし、人類は絶滅しなかった。1000万人に1人の確率で生まれてくる、生まれながらにして魔法の使える存在
「特異者」の誕生である。そして、魔女が特異者によって駆逐されとりあえずの平穏な暮らしを人類は獲得した…………
―2055年 東京―
「おい………見ろよ、あいつ特異者の血を引いてんだってよ。」
「え?マジかよ……近寄らないでいようぜ。何されるかわ かんねえよ………。」
そんなあからさまな悪口を聞き流しながら、俺は自分の班室のある3号棟へと歩いていく。確かに、いくら過去の英雄だろうと、今では誰でも魔道具で魔法が使えるのだ。お払い箱もいいとこだ。それに、「特異者」はほとんど一般人と交流を持っていなかったのだから、その一族の俺が恐ろしく見えるのもわからなくもない。
そうこうしているうちに3号棟の第13班室、通称「奇人班室」にたどり着いた。今日も絶対に何か問題が起こると思うと、戸を開けてないのに胃が痛い。
やはり俺には班長は向いていないのではなかろうかとかいう空想が頭をよぎる。いやいや、これでも班長なのだ。そういう空想はいいから、早く部屋に入ってしまおう。そう思いドアを開けた瞬間に俺の目に飛び込んで来たものは………とりあえず、白と水色のボーダーだった。というか、下着姿の同級生だった。
「……………………………」
「未発達な肢体にそれはすばらしいと思………グハッッッ!!!」
思いっきりドロップキックされた。そのまま勢い余って壁で背中を強打した。
「な、な、な、何言ってんのよ!バッカじゃないの?変 態!死んじゃえ!」
こいつは同じ班で幼馴染みの吉見莉沙(よしみりさ)、俺の発言からわかるように、合法ロリというやつだ。
「きゃ〜、とうやんがロリっ娘の下着姿に欲情してる〜
気持ち悪〜い。」
そしてこいつがほとんどの俺のストレスの根源を生み出している、夜濤華那(やとうかな)だ。何かにつけて俺で遊びたがる。もう実際、こいつは人を苛める職に着いた方がいいと思う。というくらいのドSだ。ちなみに俺はドMではない。
これを聞いて俺は反論するため立ち上がった。
「俺は欲情していない!YESロリ!NOタッチ!がモットーだからな!」
「キモ」
「本当に社会の底辺のクズね」
………そこまで言われるようなことをしたか、俺は。
まあいいや、自己紹介に戻ろう。
俺がこの班の班長、幟鷺刀弥(しさぎとうや)だ。
特異者の血を継いでいるらしいが、特に違うところは回復が他人より速いのと、剣の扱いが長けている程度だ。
他には、妹が好きなのはいいことだよね!といったくらいか。
俺たちは首都魔術学校対魔法専門対策班第13班というところに属している。
この無駄に漢字の多い制度は、生徒が連携して魔女への対策を知る事を目的として設置されている。要するに、魔女はまだ生きているから、万が一の事態になったら、毒を持って毒を制せという面倒な事である。
普段5人で構成されるこのチームが何故3人しかいないかというと、華那の苛めに耐えられなくなり、体を壊したからだ。俺と莉沙はよく耐えていると思う。そろそろ俺も胃がやられるんじゃなかろうか。もちろん成績は下から数えた方が早かった。だが、俺はこんな日常が気に入っていた。
そんないつも通りの日常に事件が起きたのは、桜が咲き始めた3月だった…………
どうも初めまして、にゃるそんです。
初投稿なのにオリジナルということになりました。なぜかというと、今ある作品からの派生が思いつかなかったからということと、オリジナルならいくら自分の趣味出しても大丈夫じゃん!と思ったからです。という訳で、
ロリコン成分、シスコン成分満載で書けたらなと思ってます。ではではいつ次回を投稿するかはわかりませんが、どうぞ読んでやってください。