「お兄………ん、起きて!朝だよ!」
「ん…………朝か…今日も可愛いよ皐月」
そう言って愛しの妹を抱きしめる。俺の毎日の習慣だ。これだけで1日元気に過ごせる気がする。
「ありがとうお兄ちゃん。おはよう」
俺の妹の幟鷺皐月俺の2つ下の妹で、今年で中学3年だ。
もう、ただただ可愛い。誰よりも可愛い。
と、愛しの妹の紹介はこれくらいにしておこう。止まらなくなってしまう。俺は着替えを済ませて荷物を持って階段を降りた。いつものようにテーブルの上には3人分の朝食が並んでいる。親は海外出張中だから、俺達と莉沙の分だ。お決まりのパターンみたいなものだが、莉沙の家は俺の家の隣だ。いつも朝食を食べにうちに来る。
「ピンポーン」
インターホンが鳴った。莉沙だろう。いつものことなので特に開けに行かない。ちょっと放っておけば入ってくる。
入ってきたな。と、聞きなれた声が聞こえてくる。
「おはよ」
「おはよーさん、今日も元気だな」
「おはようございます莉沙さん」
早速朝食を食べ、学校へ向かう。皐月は中等部で、少し規則が緩いので、俺たちより遅く友達と登校しているらしい。
「そんじゃあ遅れないように行きますか」
「うん。行きましょ」
「あ、お兄ちゃん………私……」
「ん?どうかしたか?ってか時間ギリギリじゃん!悪い!帰ってから聞くわ!行こうぜ莉沙!」
「えっ!ちょっ!早いわよ!ゴメンね皐月ちゃん、高等部は校則厳しいから、ほんとにゴメンね!」
「は……はい!いってらっしゃい」
「はぁ………………今日から理事長の特別推薦枠でお兄ちゃん達の班に入るって言おうとしたのに………まあいいや!その方がみんなびっくりするだろうしね!じゃあ私も準備しようっと」
学校までの道のりはそう遠くない。歩いて10分程度だが、なにせ俺達は遅刻ギリギリだ。そこを全力疾走で走り抜ける。今日も危ないがギリギリセーフだった。改めて見るとデカい校門だ。ほとんど要塞の門だ。そんな校門を抜けて、班室のある3号館へと足を進める。この学校は高等部から学年ごとに班を組み、その班で行う任務で取得したポイントで進級出来るか決まる。普通の学校でいう単位を任務で取るようなものだ。任務にはランクがあり、最低がF例えば心霊現象などの調査から、最高はSSS暴走した伝説級宝具の制圧など、いろいろある。Fをクリアすると単位が10もらえ、SSSなんかをクリアしてしまうと、9000の単位がもらえる。進級に必要なのは2000なので、これを目指して班員が一致団結し自分たちのレベルに合った任務をこなしていくのだ。班室に着いて班室に入ると、もう華那がいた。パソコンに向かってこちらには目も向けない。よほど集中しているようだ。とりあえず挨拶くらいはしとこう。
「ちーっす華那」
「おはよう夜濤さん」
「うん、おはよ」
俺は何をしているのか聞いてみた
「何してんだ?」
「まあ任務探しかな。この三人は個人ではそこそこ強いからいけそうなやつ探してんの」
「ありがとう。やっぱりお前はいい奴だよ。」
こんなことを言うから後で対価としてイジメがくるのだが、まあ仕方無い。
「ところであったのか?」
そう華那に聞いた時だった、突然ドアがノックされた。普段誰も来ないような所だ、珍しい事もあるなと思ってドアを開けると、理事長の柊麟が立っていた。
「やあ、13班。調子はどうだい?」
「…………………………………」
「どうしたんだい?聞こえてる?」
3人とも絶句した。こんな最底辺の班にわざわざ理事長がなぜ来るのかという疑問と、理事長が放つうまく表現できない凄みのようなものに全員呑まれたのだ。それを振り払い、どうにか口を開く。
「調子はまあまあです。理事長先生、今日はどのようなご用事で?」
「そうそう、君たちに大ニュースだ!新しい班員が増えるよ!」
「「「…………………はい?」」」
「それじゃあ入って~」
「はい。皆さんはじめまして、新しく13班になりました、幟鷺皐月です」
いきなりのことで何がなんだかわからなかった。
「なんで皐月がここにいるんです!理事長!」
「いや~彼女成績トップだからね飛び級ってやつだよ」
腑に落ちず、とりあえず自分を無理やり納得させる。
「それじゃあ僕はこのへんでおいとまするよ。任務引き続き頑張ってね~」
「あっ、ちょっ、理事長!」
………逃げられた。まずは皐月が華那のオモチャになる前に守っとこ……などと考えていると嫌な予感が的中した。
「え!とうやんの妹なの!?ほんとに!?すごく可愛い!よろしくね!」
「は、はい。宜しくお願いします」
「あんま苛めるなよ。皐月は俺だけの妹だからな。」
「わかってるわよシスコン」
「はあ、お前の罵倒に慣れてきた自分が怖いが、皐月はなんの役やるんだ?このチームは俺が近距離戦、莉沙が中距離のアサルト、華那がオペレーターだけど」
「私は魔法使うよ。お兄ちゃんには言ってなかったけど私も異能者の血を継いでるんだから」
「えっ!そうなのか!頼りにしてるぜ!」
「私も頼りなさいよ!」
「はいはい、莉沙も頼りにしてるぜ」
「とうや~ん、私は~」
「華那様も頼りにしておりますゆえ、サポートお願いいたします」
「よろしい」
前途多難だが、一応1人メンバーが増えた。その時は皐月が来たことに気を取られ、俺の携帯にきていたメールに気づいていなかった。
どうも、お久しぶりの方はお久しぶり、はじめましての方ははじめまして、にゃるそんです。まず投稿が遅くなり、すいません。どうも脳内ソースが浮かびませんでした。これからはもう少し狭い間隔で書きたいです。