俺は今、瓦礫だらけの人気のない場所にいる。
目の前にはムカつくクソッタレ野郎こと骸がいるんだが、アイツをどうぶっ潰そうか。
「久しぶりですね、アクセラレータ。」
アイツは俺の事を親しそうに呼びかけてくる。
「あァ、そうだな、俺はオマエみたいな後輩を持って今は最悪な気分だァ。」
「つれないなぁ〜、アクセラレータ先輩〜、先生の事を根に持ってるんですか?」
「んなこたァどォでもいい、俺がテメェを気に入らなェのは俺とオマエが初めて会った時からだァ。」
「ええ、知ってます。」
「テメェは暗殺者としては確かに一流かもしれねェ、だがなァ、オマエは悪党としては二流がいいとこなんだよォ〜、それに、二流悪党のテメェがァ、2代目死神なんて名前を名乗りそうでよォ〜、思わずブッ殺してやろうとも思ったぜェ。」
「全てお見通しと言う訳ですか、確かに僕は2代目死神として活動しようとしてました、けど、それがどうしたんです?あなたには関係ないでしょう?あなたは自分の力で世界一の悪党になると言っていたじゃあないですか、それならば死神の名前なんて必要ないでしょう?」
「テメェは一つ勘違いをしているゥ。」
「確かにィ俺は自分の力で世界一の悪党になるとは言ったがァ、俺は暗殺者として第一位に君臨するとも言っていた筈だァ、テメェはあの時ィ、新しく覚えた技術を使ってはしゃいでたから覚えてねェだろォがなァ。」
「…まさか。」
「そうだァ、俺は昨日センセェの所に言って直接許可を貰ってきたァ。」
「センセェを裏切ったテメェをブッ倒してェ、俺が2代目死神を名乗っていいですかってなァ!」
「お、オォマァエェェェェ!!!!」
骸は我を忘れて俺に突進してくる。
アイツが先生の殺しに見惚れる余り、死神の名前にも憧れを持っていたことは知っていた。
アイツは自分の事を先生を超えた殺し屋だと勘違いしている様だが、まだまだ甘い。
先生を嵌めて先生に勝利した自分が2代目死神を名乗るのが相応しいと勘違いしていたアイツに、もしかしたら俺が2代目死神を名乗る許可を持ってると挑発紛いに言えば激昂して我を忘れるかもと思っていたが、予想通りで安心した。
アイツの事だ、どうせ激昂はしているが頭は冷静で、お得意のポーカーフェイスで俺の事を騙そうとしてやがるなァ?
アイツは仮にも先生の技術を持っている、慢心はしないが、常に余裕を持たないとな。
俺は突進してくるアイツを前に足を少しだけ動かし、それによって生じたベクトルを使って黒状の暴風を生み出す。
そしてその黒風で骸に向かって攻撃する。
「な!?!!!???」
奴は訳も分からず黒風に巻き込まれ吹き飛ぶ。
「な、なんだ、そ、その力、は。」
「テメェにはまだ話してなかったなァ、俺は超能力者だ、と言っても、俺の能力はとある一つの事しかできないがな。」
「な、ひ、卑怯な。」
「卑怯だァ?んなもん殺し屋の世界で通じるかよ、それに、センセェを嵌めたテメェも卑怯じゃねェかァ。」
「今回は特別に生かしといてやる、復讐しようとしても構わねェが、今のままじゃァテメェは俺に指一本触れることもできないがなァ。」
「よく思えておけェ、俺が一位で、オマエが二位だァ。」
「ハハは、化け物め…(ガク)。」
「化け物だァ?当たり前だろォ?まだ口からそんな言葉が出るならテメェはまだまだ三下だなァ。」
こうして、俺と骸の決着は付いた。
〜〜〜〜〜〜〜数ヵ月後〜〜〜〜〜〜〜
『謎の未確認生物により月が半壊⁉︎』
テレビの生中継に黄色いタコの様な生物が朧げに写っていたのを俺は見逃さなかった。
「ハァ、やっぱり変わらなかったか…」
どうやら雪村あぐりは死んだらしい。
「まあ、暫くしたら会いに言ってみるか、沖縄にしようか、それとも……鷹岡にしようか。」
時は飛んで2015年四月。
椚ヶ丘中学三年E組の教壇に、巨大な黄色いタコの様な生物が立っていた。
「おはようございます皆さん?今日から私がこの教室の担任ですが、何か質問はありますか?」
「「「あり過ぎだよ!!!」」」
「ヌルフフフフフ、元気いっぱいで宜しい!さあ!朝の挨拶に入りましょう!」
そう、この教室で、暗殺教室が始まった。
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七月一日 正午。
「⁉︎……ハァ、やっぱりきたか、謎の超生物の暗殺依頼。」
その暗殺依頼の書類の下にもう一枚紙がある。
「ンァ?それと、防衛省から派遣される人員のォ鷹岡明の監視と任務が失敗した場合の暗殺依頼だァ?鷹岡の任務の内容は書類にてェ?」
これは、ちょうどいい依頼が来たものだ。
「ハァ、善行をしているみたいでムカつくがァ、クズを殺すのはいつもとかわらねェ。」
そうして2代目死神は動き出した。
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