悪党教室。   作:Reidou Shion

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沖縄旅行の日付は作者が原作の沖縄編の日付を覚えていない為適当に付けたものなので、間違っている可能性が高いです。御了承下さい。



第四話・悪党の危険な訓練。


第四話・悪党の危険な訓練。

八月十日

 

 

 

俺は今、沖縄の離島にある普久間殿上ホテルの最上階に居る。

 

 

そう、ここは原作で鷹岡が居た場所だ。

 

 

何故俺がここに居るかと言うと……

 

 

 

 

俺が鷹岡を殺したから原作イベントが減ってしまって潮田渚の自信が付かなくなる可能性があると思ったからなんだよなぁ。

 

 

 

原作に積極的に関わりすぎると柳沢に勘付かれる可能性があるからな。

 

 

だから俺は政府の上層部に脅しをかけた。

 

 

柳沢と言う俺の嫌いなタイプの研究者に俺の情報を渡すな、と。

 

 

だからわざわざ柳沢が介入できない(様にした)沖縄リゾートで三年E組を鍛えようとしている訳だ。

 

その為に俺はわざわざ原作の殺し屋三人組のガストロ、グリップ、スモッグを雇った。

 

 

あいつらには堅気には手を出さない様に言っているし、決して死者は出すなとも言っている。

 

 

本来殺し屋にこんな依頼を出す事自体がおかしいのだが、まあ、俺の知名度と死神の暗殺技術のおかげで雇えたとだけ言っておこう。

 

 

今頃生徒達は海で遊んでいる頃だろう、訓練の開始は殺せんせーが完全防御形態に移行してからだ。

 

 

実は既に烏間にこの事をひっそりと話しており、介入しすぎない程度に生徒のサポートをする様に言ってある。

 

 

 

「まァ、鷹岡が居ない分、奴らはハッチャケられるがなァ。」

 

 

俺は島全体のいたるところに設置してある監視カメラの映像の内、生徒が映っている画面をスパコン並の頭脳で全て並行して観察する。

 

 

 

 

そして時は経ち夜になった。

 

 

 

 

俺はスモッグへの通信マイクのスイッチをいれ、命令する。

 

 

 

「さァてェ、作戦決行だァ、生徒全員に数時間で消滅する細菌入りのドリンクを配ってやれェ、飲まなかった奴は第一関門突破だァ。」

 

 

 

『了解です。』

 

 

スモッグが生徒全員にドリンクを配り、数時間後。

 

 

俺は烏間に医名で連絡をかける。

 

 

『誰だ。』

 

 

 

「三年E組の生徒達に伝えろォ、犯人からの連絡で解毒剤が欲しければ普久間殿上ホテルの最上階に来いってなァ。」

 

 

『わかった。』

 

 

 

「これで準備が整ったァ。」

 

感染した者は、

 

男子は岡島・杉野・前原・三村・村松、そして寺坂が感染し、女子は神崎・倉橋・中村・原・狭間が感染した、それ以外の未感染の生徒が動き出し、このホテルへ向かってくる。

 

 

「スモッグゥ、知っていると思うがァ、感染したのは男子六人人女子五人の合計十人だァ、それとォ、ガタイのいい寺坂と言う生徒はホテルに向かっている事から少ししか飲んでないだろォ、そいつにあまり体力を使わせるなァ。」

 

 

『わかりました。』

 

 

 

「それとォ、ホテル内にやってきた生徒達ではなくゥ、烏間に致死性のない強めの毒ガスをあびせろォ、奴には話は通してあるゥ。」

 

 

『了解。』

 

 

 

まあ、一応計画通りだな。

 

 

 

通信をグリップに切り替える。

 

 

 

「グリップゥ、暫くしたらターゲットがそっちに到着するだろォ、テメェは赤い髪のガキの相手をしろォ、できるだけギリギリの戦いをしろよォ。」

 

 

『わかったぬ。』

 

 

 

「あァ、まァ、辛いと思うがァ、ガンバレェ。」

 

 

負けた後彼に待ち受ける地獄を思い浮かべ、せめてもの声援を送る。

 

 

 

『?ああ。』

 

 

グリップとの通信を切る。

 

 

そして最後の通信スイッチを押す。

 

 

 

「ガストロォ、テメェは好きにハッチャケでもいいがァ、人を殺すのは禁止だァ、それと、必ず最後には負けろ。」

 

 

 

『わかってるって死神の旦那〜、さっきから銃の味が最高潮なのよぉ〜。』

 

 

「テメェの銃の事なんて聞いてねェがァ、まあ、好きにしろォ。」

 

 

 

最後の通信スイッチを切る。

 

 

さ〜て、じゃあ俺はのんびり観戦でもしてますかぁ。

 

 

 

数十分後。

 

 

 

そろそろか、数十メートル内に人の気配を感じ取った、さあ、ゲームの始まりだ。

 

 

 

俺は部屋の真ん中に用意した入り口に向いた大きな椅子に腰掛ける。

 

 

すると部屋のドアが開く。

 

 

 

「よくきたなァ、クソガキどもォ、それと、殺センセェ?」

 

 

 

一番前に居た潮田渚が驚きの声を上げる。

 

 

「あっ、貴方は!!」

 

 

「久しぶりだなァ?クソガキどもォ、ホンモノの殺し屋との戦闘ごっこは楽しかったかァ?」

 

 

「どうして貴方がこんな事をするんですか!!!」

 

 

 

「ンなもん決まってるだろォ?」

 

 

「アマったれた三流暗殺者未満のテメェ等を鍛え直す為だよォ!!!!」

 

 

「なっ!!!!!」「何よ、それ。」「何で!」

 

 

 

「テメェ等は人殺しに対しての耐性がなさすぎるんだよォ!!テメェ等ガキどもの中でマシなのは潮田渚と赤羽業だけだァ!!だから実践形式で命の重さを学んで貰おうと思ってなァ!!!」

 

 

 

「「「「っっっっ!!!!!!」」」」

 

 

一同は言葉が出ないらしい、まあ、こっからが本番だ。

 

 

 

「下に残ってる十人のクソガキどもの解毒剤は俺が持ってるこのケースの中だァ、だがこのケースには爆弾が仕掛けられているゥ。」

 

 

 

「起爆ボタンは俺が持っているゥ、手に入れたければ、俺に力を見せてみろォ……潮田渚ァ!!!!!!!」

 

 

 

「……………え?ぼ、僕⁉︎」

 

 

 

「あン?気付いて無いのかァ?テメェ等三年E組の中で一番暗殺の才能があるのは…潮田渚、テメェだと言ってんだァ。」

 

 

 

「っ!!」

 

 

潮田渚は驚愕を露わにする。

 

 

 

 

「そんな事はどうでもいい、屋上へ向かうぞォ、ヘリポートで勝負だァ。」

 

 

 

「渚くん、殺す気で戦いなさい、少しでも期待はずれだと彼が感じたら本当に起爆スイッチを押しかねません。」

 

 

殺せんせーが潮田渚に話しかける。

 

 

 

そうしている間にヘリポートに到着する。

 

 

 

「潮田渚以外が中央に近付いたら即座に起爆スイッチを押すゥ、潮田渚に何かあるんだったら今の内にやっておけェ。」

 

 

 

そして俺はヘリポートの真ん中で待機する。

 

 

 

暫くして潮田渚が寺坂から渡されたであろうスタンガンを持ち中央に近付いてきた。

 

 

 

「そこにナイフが置いてあるだろォ?拾ってかかって来いよォ。」

 

 

潮田渚はナイフを拾い、構える。

 

 

「正直、僕は貴方にいい印象を抱いて居ません。」

 

 

 

「そうだろォなァ、それでいい。」

 

 

 

「ですが、今回の騒動の意味は何となくわかります。」

 

 

 

「それ以上は言わなくていい、かかって来い。」

 

 

俺は潮田渚に例の行動をさせない為に言葉を強制的に終わらせ、戦わせる。

 

 

 

「ほらァ、かかって来いよォ!!」

 

 

 

そう怒鳴った瞬間潮田渚が走り出し、こちらに接近し攻撃してくる。

 

 

 

だがまだまだ近接戦闘が未熟だ、俺は簡単に躱し反撃する。

 

 

 

「オォラァァ!!!」

 

 

潮田渚のはらに強烈な前蹴りが炸裂し、潮田渚は腹を抑えて咳き込む。

 

 

 

「一流の暗殺者はァ、まず近接戦闘を使いこなすゥ。」

 

 

潮田渚は何とか起き上がり再び向かってくる。

 

 

「本当の暗殺者はァ圧倒的な力を前にして技で相手を殺すゥ。」

 

 

俺は潮田渚の服を掴んで投げ飛ばす。

 

 

「殺す為の手札は多ければ多いほどォ殺しやすくなるゥ。」

 

 

潮田渚はまた起き上がり接近してくる。

 

 

「自分の得意分野がァ相手に通用しないならば次の手段をォ使う。」

 

 

俺は潮田渚の攻撃をいなして腕を掴み持ち上げて地面に叩きつける。

 

 

「自分の攻撃が無効化された時の為に行動には常に二手三手先の事を考え殺しをする。」

 

 

潮田渚は叩きつけられたがうまく受け身をとって即座に立ち上がる。

 

 

「確かに暗殺に近接戦闘は99%必要が無い、皆一撃で殺せる力を持っている事が殆どなのだからなァ。」

 

 

潮田渚はナイフに殺意を込めて近付いてくる。

 

 

「例え多少近接戦闘の心得があっても本気で殺しの技術を全て知り尽くさなければ暗殺者は……」

 

 

そして俺はこのナイフを防ごうとし、ナイフに視線を向ける。

 

 

するとナイフは潮田渚の手から離れる。

 

 

俺はこの後起こる事を予想する。

 

 

恐らく原作通りにロヴロから教わった猫騙しをしに来るだろう、しっかりとナイフに殺意がこもっているが、ほんの少しだけスタンガンに意識が向いている。

 

 

やはりまだまだ潮田渚は未熟だな…。

 

 

予想通り俺の目の前で手と手が叩きつけられる。

 

 

 

予想通りにやってきた猫騙しに俺は掛かったフリをする。

 

 

潮田渚は安堵した表情で緊張を解く。

 

 

「……二流で壁にぶち当たる。」

 

 

 

パアァァァァン!!!

 

 

 

 

 

 

 

「ア゛ッ………」

 

 

潮田渚は力無く崩れ落ちる。

 

 

 

「テメェの猫騙しにはグラップスタナーと呼ばれる更に先の技術があるゥ、相手の意識の波の一番敏感な瞬間にィ聴覚、視覚、触覚の三つが合わさった攻撃を行う事で相手の脳を麻痺させる技がそれの正体だァ。」

 

 

「まァ、及第点って所かァ。」

 

 

潮田渚のマジギレモードは見れなかったけど、猫騙しをさせただけでも良しとするか。

 

 

「烏間ァ!細菌は数時間で消滅するがァ!一応解毒剤が入ったケースを渡しておくゥ!」

 

 

そう言ってある程度回復した烏間に向かってケースを投げつける。

 

 

「テメェ等も隠れて無いでとっとと出て来い三馬鹿ァ!!!」

 

 

 

「誰が三馬鹿ですか、全く、面倒な仕事させてくれちゃって。」

 

 

「銃ウメェ〜!」

 

 

「まだ口の中の感触がおかしいぬ。」

 

 

「いつまで呆けているつもりですかあなた達二人は!!」

 

 

やっぱお前等三馬鹿じゃねぇか?

 

 

「チッ、クソガキ共!!テメェ等これ以上俺に面倒かけさせんなクソがァ!!」

 

 

 

そう言って俺と三馬鹿はヘリで東京へ帰った。

 




戦闘描写は苦手です、駄文で申し訳ありません。


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