戦国乙女~時を越えし乙女と気楽な転生者   作:生徒会長月光

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ポケモン盾、FGOをやっていて遅れました。

第八幕になります。

どうぞごゆっくり。


第八幕 闇夜に咲く死の桜

第八幕 闇夜に咲く死の桜

 

クニナガはヨシテルたちに自らが未来から来た存在であること、そして未曾有の被害を出した呪いの桜、西行妖について語った翌日。

 

クニナガside

 

クニナガは夢を見ていた。それはまだ自身の主君が生きていたとき領地の大きな祭りが開かれた時。主君がポツリと皆で祭りを楽しみたいものだと溢したその言葉に私はきっと未来で叶うと自信をもって言った。

 

その数年後に世界は終わりを迎えようとしていた。私たちは必死に足掻いたがそれでも一人また一人仲間が減り遂には私を含め3人しか残っていなかった。

 

世界は闇に包まれ、何故こんなことになってしまったのか。私のささやかな願いすら叶えてくれないのか。神がいるのならどうか……

 

ふと目を開ければ誰かの胸板だった。上を少し向くとこの時代に来てから行動を共にしている祐希の顔があった。

 

未来世界では男性と関わりもなく主君と天下統一を目指していたので間近で見る胸板というのは刺激が少し強く、顔が熱くなっていた。

 

そして昨夜の出来事を思いだし更に顔が熱くなる。

 

「(どどど、どうしよう。私昨日祐希に……あうあう、抱きついて何だか安心してそのまま。あの方と同じみたいに安心したなぁ。ってそうじゃなくて男の人の胸板って凄い厚いし何だか守ってくれるんだなと思っちゃうし、もうちょっとこのまま……zzZ)」

 

そうして起こしに来た細川ユウサイが見たのは仲良く眠る祐希とクニナガの姿であった。後にユウサイは昨日はお楽しみでしたかな?と冗談めいたことを言い、クニナガは必死に弁明したとかしなかったとか。

 

 

朝食を食べ終わり今一度大広間に集まった一同。その中には昨日はいなかった男が一人混ざっていた。

「将軍さんそちらにいる御仁は一体?」

 

「此方は家臣の松永弾正久秀。幕府の中でもキレ者で今回のことで知恵を借りたいと思い呼びました。」

 

「ヨシテル様の家臣、松永弾正久秀と申す。そなたらの事情は大まかではあるがヨシテル様から聞いた。私個人としては信用しても良いものか半信半疑ではあるがもしその話が本当であるならば幕府にも悪影響が及びかねん。最悪のことも視野にいれ私も話に加えさせてもらう。」

 

「よろしく頼む。松永殿。」

 

「よろしくお願いします。」

 

「クニナガ殿、昨日の話しを聞き私は貴女を信じようと思います。これは幕府の将軍としてではなく一人の戦国乙女としての判断です。なので、幕府全てを動かせませんが個人的に協力をさせてください。」

 

「ヨシテル様、ありがとうございます❗」

 

「早速ですが、その西行妖が封印されている場所が何処なのかを推測していこうと思います。」

 

松「まずこの京にある桜は東西南北合わせて最低でも100本程ある。しらみ潰しに探すにしても、ここまで沢山あると時間が掛かりすぎてしまう。そこで西行法師が生前何処に住んでいたかで絞り込む。」

 

ミ「西行法師が住んでいたとされる場所の候補はバラバラではありますが全て東か北の方角に集中しております。この事から西行妖もこの二つの地域の何処かにある可能性が高いでしょう。」

 

「それなら2手に別れて捜索した方がいいかもしれない。」

 

「その場合の組み合わせてしては、ヨシテル様、クニナガ殿、ミツヒデ殿 そして祐希殿、松永殿、私ユウサイの組み合わせが一番良いでしょう。」

 

「成る程。確かにこの編成ならば仮に西行妖を見つけたとして、その場所が何処なのかとその場で幕府としての判断も出来ること、そして西行妖を知っていてどんな感じの気配かも分かるクニナガと俺を分ける良い編成だろう。」

 

「仮に西行妖を見つけても、直ぐに対処しようとする前に、相手側に位置を知らせるようにしてください。」

 

「それならこの通信札を三枚そちらに渡しておく。こいつは霊力や魔力を流すことによって同じ札を持っている同士で連絡を取れる物だ。」

 

「確かにこれならば、一々そちらに確認を取ることなくその場で判断を仰げますね。」

 

「それから保険でこれも渡しておく。急ぎで作ったから一人一つしか作れなかったが、ないよりはマシになる。」

 

そう言い祐希は守護と文字を刻んだ概念の宿った賢石を手渡す。

 

「祐希これってなに?只の石にしか見えないけど。」

 

「それを持っていれば、一度だけであるがあらゆる災厄から身を守ってくれる優れものだ。あくまでも調査だけとはいえそのまま戦闘になる可能性もある。持ってて損はないさ。」

 

「出雲殿、貴方の分はどうなさった?私が来ることは貴方も聞いていなかったはず。ならば必然的に貴方が持っていた物を渡したと推測するが。」

 

「まぁ念のため作ったが、俺は元々持ってなくてもある程度のものは防げるからな。それよりも俺以外が持っていた方がいいと思ってな。」

 

「フム、それなら良いのだが。」

 

「話しも纏まったことなので、行きましょう。」

 

そうして祐希、クニナガ一行は西行法師が住んでいたとされる場所の候補を巡る。

 

二手に別れ、文献からの情報や昔の言い伝えなどを参考にしながら探すものの、見つからず数日が経過した。

 

一同は城に戻り経過を互いに報告しあっていた。

 

「中々見つからないものですね。これだけ探したのにまだ目星がつかないとは。」

 

「流石にこれだけ探してないのでは西行妖の存在があるのかも疑わしいものになってしまうな。」

 

「ミツヒデないと決まったものではないのですよ。」

 

「分かっております。しかし………300年も昔の事なのです。時間が経ちすぎているのと西行法師の住居のことも不明な点が多いのです。」

 

「明日探して、成果が得られなければ一度探索は中止にして時間をかけるしかないのではと私は思います。如何ですかヨシテル様。」

 

「そうですね。松永とユウサイは幕府の仕事もあるので無理強いは出来ません。その方針で行きましょう。」

 

そうして解散した一同。

 

その夜

ヨシテルはふと目が覚め、庭園のある場所にやって来た。そして人影が見えその人物に声を掛ける。

 

「眠れぬのですか、クニナガ殿。」

 

「ヨシテル様……」

 

「良ければ少し話しませんか?」

 

そう言い、城の縁側に腰掛ける二人暫く無言の時間が続くがクニナガが話し出す。

 

「ヨシテル様すいません。私が場所を覚えていたらこんな手間をかけずにすんだのに。」

 

「何を言うのです。私が協力すると決めたのです。どんなに時間が掛かろうと、探しだしますとも。」

 

「ヨシテル様は私を疑わないのですか?私が嘘を言ってる可能性もあるのに」

 

「確かにその可能性は考えました。でも最初から嘘だと決めつけるのは良くないと思いますし、それに…」

 

「それに?」

 

「騙されたとしたって構わないんです。だって、一緒に過ごした時間は嘘ではないのですから。ここ数日貴女といて人柄は何となく分かりました。不器用ながらもお人好しで子供好きな良い人だと感じました。」

 

「それだって貴女を騙す演技かもしれませんよ。」

 

「それだったら最初に会ったとき、私を背後から襲っていたでしょう。それに貴女は怖がりいいえ、何かを恐れているように思います。元に私たちと少し距離を置いているそんな感じがします。」

 

「…それは」

 

「やはり失うのは恐ろしいですか。」

 

「私は主君も友達も何もかも亡くしました。未来の時は戦わなければ生き残れないほど苛烈でした。失った悲しみを考えることも出来ないほどに。でも過去へ来て様々なことを考えるようになりました。あの時の私の判断が早ければ、あの時にこうしていれば考えれば考えるほど答えがでないまま時が過ぎていく。だから」

 

「親しくなりすぎないようにしているですか」

 

「はい。我ながら自分勝手ですよね。」

 

「そんなことありません。確かに世界を救うと言うのは大事なことです。」

 

ギュッ

隣に座るクニナガを横からソッと優しく抱きしめるヨシテル。

 

「貴女はずっと自分を責めてるのですね。世界を救う前に自分を大事にしないとダメですよ。」

 

「ヨシテル様…わ私は、主君に庇われて友達にも庇われて今を生きています。私は自分が許せないんです。私がもっと確りしていれば、そう思わずにはいられないんです。」

 

「そうですか。貴女が自分を許せるその時まで、出来る限りのことをさせてもらいます。いつか自分を許せたらお祭りを開いてお祝いしましょう。」

 

「ありがとうございます。…ヨシテル様少しお願いがあるのですがその今日だけで良いので一緒に寝ても良いですか?」

 

「えぇ構いませんよ。」

 

そう言い寝室へと二人で戻り、そのまま就寝する二人。

 

翌日部屋にやって来たミツヒデが見たのは仲良く眠る姉妹のような二人であった。

 

翌日、再び捜索を再開した一同。

 

そうして探すうちに正午を過ぎ、夕方に差し掛かろうとしていた。成果がないままかと思いきや、この日は違った。

 

「あれ、ヨシテル様どうなさったのですか?」

 

クニナガ、ヨシテル、ミツヒデが調査しているとき、声をかけられた。

 

「ソウリン今日はどうされたのですか?」

 

「今日は京で新しい聖書が届くと聞いたので、来たのです。所でそちらの御方は一体?」

 

「此方はクニナガ殿です。彼女には弟を助けていただき今は城へ滞在してもらってます。クニナガ殿こちらは大友ソウリン。私の友人で、幕府を支援している豊後の大名の一人です。」

 

「初めまして、クニナガと言います。豊後からはお一人でこられたのですか?」

 

「えぇ。私の留守は家臣の方に任せたので安心して此方まで来たのです。」

 

「そうだったのですね。」

 

「そうだ!ヨシテル様豊後でもらったカステラ皆で食べませんか?」

 

「そうですね。ここら辺で一度休憩しましょう。」

 

「ヨシテル様私、休息にピッタリな場所を知ってるんです。この間たまたま見つけて、凄く過ごしやすそうだったんです。」

 

「それではそちらに行きましょう。」

 

そうして歩くこと10分ほど。丁度京の北東に当たる場所にポツンと屋敷が建っていた。少し古びた感じのする屋敷で更には人が住んでいないのである。

長く将軍として京に住んでいるヨシテルも知らない屋敷であるためソウリンに聞く。

 

「ソウリンここは一体?」

 

「私たまたま見付けたんですけど、人も来なくて、一年中涼しいので休憩にはもってこいなんです。この間掃除をしたので縁側で食べましょう。」

 

そうして庭先へと向かうとそこには庭と〆縄とお札が張られた大きな木があった。

 

「ッ!!まさか…ここにあったなんて。」

 

「クニナガ殿もしや…」

 

「はい。この嫌な感じ多分そうです。」

 

「早速連絡しましょう。」

 

そう言い離れたところで祐希たちへと連絡をいれるミツヒデ。

 

「ソウリン。少しここから離れましょう。カステラは城で食べましょう。」

 

「どうしたのですか?ヨシテル様。」

 

「ソウリンさん事情は後程話します。今はここから離れましょう。」

 

少し離れたところへ移動する一同。

 

「祐希殿に連絡を入れたところ此方に向かうとのことだ。直ぐに行くとは行っていたが、彼らは今北西方向の桜を調査している最中といっていた。どんなに早くとも四半刻(30分)ほどかかるだろう。」

 

「そうですか。一先ず目的の物は見付けられました。あとはこの桜をどうするかですね。」

 

「下手に弄れば封印が解けるかもしれないので慎重にした方がいいですね。」

 

「確かにあの木からは良からぬ力を感じます。クニナガ殿貴女の言っていたことは真であった。今まで疑ったこと謝罪させていただく。」

 

「良いんです。ミツヒデ殿、普通こんなこと言われてもすぐに信じることなんて出来ません。それよりもこれからのことです。」

 

「先ずは祐希殿たちが来てからですね。」

 

祐希たちを待つ間ソウリンに簡略的に事情を説明したクニナガたち。

 

「ということはあれを放っておくと大変なことになってしまうと言うことですね。」

 

「そういうことになります。なので早めに見付けられたのは幸いでした。」

 

「待たせたな。」

 

「お待たせしました。ヨシテル様」

 

「無事に見付けられたのですね。」

 

「皆さん彼処の庭先にあるのがそうみたいです。」

 

そう言い全員が庭先に集まる。

 

「こいつはやっぱりそうだな。この力そして封印の仕方からみて西行妖でまず間違いないな。封印が弱まっている気配はないが念のためもう一重封印を張った方がいいな。」

 

「でしたら私も協力しましょう。結界の類いは私も使えますからね。」

 

そう言い祐希、ユウサイの二人がかりで封印を張ろうとする。

 

その時、

 

「それは困るな。」

 

とどこからか声がした。

 

「何者だ?」

 

「その力は我が持つものそれをなくされては困るのでな。」

 

そう言い姿を表す。

 

その姿をみて誰なのか困惑するなか、その中で3人は驚愕する。

 

「バカな。奴は確かに俺が封じたはず。なのに何故ここにいる。」

 

「祐希殿やつを封印した物は壊れていないですよね!」

 

懐を確認する祐希

「壊れていない。どう言うことだ?奴は双子であったとでも言うのか?」

 

「いえそんなことはないはずです。」

 

「そんなまさか…」

 

「よもや貴様が過去へ跳ぶとはな。お陰で此方も苦労したものだ。時を渡った代償に力の大半を消耗してしまったのだからな。」

 

「ッお前は私の時代にいたカシン居士!!!!」

 

「そんなに我が憎いか?」

 

「何を❗お前のせいで世界が滅ぶことになったんだ。お前はここで討つ。」

 

「クニナガさん。落ち着いてください。」

 

「ほう、この時代の将軍か。それに貴様クニナガと名乗っているのか。ここではあえてそう呼ばせてもらうかのぅ。どうだ。クニナガ思い出すであろう。この桜をお前を庇い無駄死にした愚か者を。」

 

「黙れ!!!!私のことをどう言われるか何ていい。でもあの人を侮辱することは許さない!!」

 

「フン、力のないものが何を言おうと無駄なこと。ハァッッ」

 

バリッーンと甲高い音がなる。それは西行妖を縛っていた封印が解けてしまったことを表していた。

 

「フハハハハハハハハッこれで封印が解けた。さぁ西行妖よ。世界全てを滅ぼすのだ。その前にその力を少しもらうとしよう。力の回復に役立つからのでな。」

 

「カシン居士貴様っ」

 

「我の相手をする暇があるのか?これを止めねばこの一体は滅びそれが伝染するように他の国も滅ぶぞ。」

 

「クニナガ。腹が立つが奴の言うとおりだこいつを何とかしないと京の町いや付近の国にも被害が出る。」

 

「そういうことだ。ではなクニナガよ。また誰かに庇われて生き残るか死ぬのか楽しみだ。」

 

そう言い未来のカシン居士は消えていった。

 

「何と言う気配なのだ。しかも距離が離れているのに徐々に我々の体力を奪われていくとは。これが西行妖の力と言うのか。」

 

「急ぎで結界を張った方がいいな。」

 

パンッ

 

そう言い祐希は辺り一体を包むように二重に結界を張り、その場にいた全員を囲むように球体の結界を張り巡らす。

 

目覚め始めた西行妖。

 

死を振り撒く桜は災厄をもたらそうと襲いかかる。

 

果たして祐希、クニナガたちは西行妖を止めることができるのか?

 

 

 

to be continued




あとがき
久しぶりの投稿になります。月光です。
最近はFGOクリスマスイベントやポケモン盾をやっていて遅れました。クリスマスイベントまさか婦長がサンタになるとは最終再臨とてもよかった。

それにしても、中々面白いポケモンが多く良かったです。コオリッポや図鑑説明が面白いドラメシア、ドロンチ、ドラパルト。卵厳選がやはり中々難しい…ミミッキュは6Vが比較的早く出たんですが、コオリッポが中々6V出なくて大変です。

さて今回で西行妖編も次の展開へと進んでいきます。ヨシテルとクニナガの絡み。クニナガの容姿としては薄い金髪にスレンダーな体型です。

なので知らない人からみると姉妹に見えるかもしれないですね。

これ以降ヨシテルはクニナガのことを気遣うようになっていきます。

そして然り気無く原作キャラであるソウリンが参戦しました。これからどう活躍するかはまだ未定です。

そして未来からの来訪者その2カシン居士。
カシン居士は未来から来たものの、強引に時を遡った影響で弱体化をしています。

それでも並みの戦国乙女では相手にならないぐらいの力を秘めています。

西行妖の封印を解いたあと行方を眩ませる。

クニナガの正体を知る者であるがあえてクニナガと呼んでいる。その真意は一体?

次回からは戦闘シーンも取り入れて展開していく予定です。それでは皆さん今回も読んでいただきありがとうございます。

次回の投稿も遅くならないうちに投稿したいと思います。


???
っここは一体?
私は確かあの娘を送り出すためにカシン居士を相手にしてそれから……駄目だ。

そこから先はよく覚えていない。

あの娘は無事に辿り着けたのだろうか?

親友とも呼べるあの娘は……


あら今日はお早い目覚めなのですね❗

朝食の準備が出来てますわ。

早くしないと冷めてしまいますよ。

私は驚いた。何故ならあの世界では死んでしまった大切な人がそこにいたのだから。

そしてその場を去ったあの人を尻目に私は側にあった鏡を覗き込む。そこに写っていたのは若き日の自分であった。

どうやら私は魂だけ過去へと戻ってきてしまったようだ。

to be continued

今後の予定

  • 番外編で相模の地に寄る
  • ノブナガのところに久しぶりに寄る
  • 室生オウガイに戦いを挑まれる
  • 番外編を挟んで原作へ
  • 三人目の逆行者の正体が知りたい
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