戦国乙女~時を越えし乙女と気楽な転生者   作:生徒会長月光

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今回は早く出せました。第九幕です。
今回で西行妖戦は終了です。
それではどうぞごゆっくり。


第九幕 夜を照らす炎は未来への道筋

西行妖を無事に発見することが出来た祐希、クニナガたち。

 

途中大友ソウリンを加え、西行妖をどうするかを話し合っている中、何とクニナガと同じく未来から来たと言うカシン居士が西行妖の封印を解いてしまい、その脅威が京の町を襲おうとしていた。

 

フゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

 

西行妖は花びらを咲かせ続け辺り一面を花びらが多い尽くすように猛烈な勢いで吹いてきた。

 

結界を張り巡らした中にいる祐希たちは打開策を考えていた。

 

「一先ずこの結界の中ならある程度防げる。あとそこのお嬢さんこいつを持っておくんだ。即席で作ったがないよりはましだ。」

 

「ありがとうございます。」

 

「出雲殿、あれが西行妖の力なのですね。離れていても感じる巨大な力、体感温度も心なしか寒くなっているような。」

 

「辺り一面の生命力を吸ってるんだ。そうなれば周りの気温も一気に下がる。生命力が枯渇すれば死ぬそして魂すらあれは養分にしてもっと成長する。」

 

「もう一度封印しようにもこうも、荒れ狂っていては近付くのも厳しいですね。近づけても、その前に命が尽きてしまう。」

 

「昔の人は一体どうやってあれを封じ込めたというのでしょうか?」

 

「考えれば分かることだ。西行法師の娘さんだよ。」

 

「どういうこと?祐希何でそこで西行法師の娘が出てくるの。」

 

「時期的にもピッタリ合うんだ。いなくなった時期とあれが封印されたのが。多分だが人柱になって命を懸けて封じ込めたんだろう。」

 

「じゃあもう一度封印するなら、」

 

「封印したってまたカシン居士が解いてしまえばいたちごっこにしかならない。ここで、終わらせないといけない。」

 

「しかし一体どうやって…」

 

「あの桜を構成している核を見つけて破壊するか全て残さず燃やし尽くすかないだろう。」

 

「そうですね。出来る限り近付いて確認するしかないですね。」

 

「全員に渡した賢石があればある程度生命力を吸われることはない。だが攻撃を受ければたちまち吸われるだろう。その場合は素早く離れてくれ。」

 

「分かりました。ックニナガ殿大丈夫ですか。」

 

「だ大丈夫です。」ガクガクッ

 

「クニナガ、無理をしなくても良い。あれはトラウマだと思う。それなら」

 

「そんなのはイヤ‼️私の大事なものを奪ったものを前に何もするなって言うの!!」

 

「一瞬の判断間違いが死に直結するそれでも飛び込むか?」

 

「私はあの時何もできなかった。ここで何もしなかったらまた後悔する。もう私は後悔をしたくない!!!!」

 

「分かった。それなら何も言わん。」

 

「祐希殿、そろそろ西行妖が本格的に動き出します。」

 

「分かった。ユウサイとミツヒデ殿は遠距離からの援護を。松永殿は二人に来る攻撃の迎撃を。俺、将軍さん、クニナガは接近しつつ、核を探ろう。お嬢さんえっと大友殿は何が出来ますか?」

 

「槍と大砲を撃てます。」

 

「それなら将軍さんの援護をしてくれ。最後に命を粗末にしないように。帰ったら俺の奢りで好きなもの食べて良いからな。」

 

「祐希殿……まぁ良いでしょう。城に戻ってからのことはこれを終わらせてからにしましょう。行きます。」

 

結界を解いた祐希たちはバラバラに散会する。すぐさま西行妖は無数の枝を伸ばし補食しようとする。それをミツヒデが無数のクナイでユウサイは魔力弾でそれぞれ迎撃する。それでも迫る枝は松永の持つ剣が切り裂いていく。

 

「セイッ ヤァァァァ」

 

ヨシテルは自信の持つ力を用いて高速で動き回り近付いていく。

 

「ハァッッ吹き飛べぇぇー」

 

ソウリンは自慢の大砲で豪快に吹き飛ばしていく。

 

「ハァァァァ 」

 

クニナガも自身の剣に炎を纏わせ枝を斬り時には燃やしながら突き進む。

 

「フンッ オラァァ」

 

祐希は1st-G概念核グラムを使い、時には弾幕を張りクニナガ、ヨシテルの方の枝を処理していく。

 

そうして突き進みある程度近くに接近するものの核のようなものが見付からない。

 

そうしている内に西行妖の攻撃が激しくなり、均衡が徐々に崩れ始める。

 

「クッ数が多すぎる。」

 

ソウリンの大砲を潜り抜け枝がどんどん迫るなか、後方に退避し大砲を変形させスピアにするものの次々と枝が迫りフォローのためヨシテルがソウリンを抱え枝を迎撃する。

 

「ヨシテル様このままではヨシテル様まで危険です。私のことは気にせずに。」

 

「なりません。誰一人欠けることなく切り抜けるのです。」

 

ヨシテルが後方に下がったことによりクニナガへと枝が集中し始める。

 

「ハァァァァ セヤァッ」

 

クニナガも迎撃をするが遂に、

 

ドンッ バリッーン

 

西行妖が放つ枝と共に放たれる弾幕に当たってしまう。

 

賢石がダメージを肩代わりしたものの、一瞬の倦怠感に襲われ体勢が崩れるクニナガ。

 

その隙を西行妖は枝を集合させクニナガ目掛けて放つ。

 

クニナガは交わそうとするが、体勢が崩れていたために対応が遅れる。

 

ザシュッ

 

西行妖の攻撃が当たった。

 

 

しかしそれはクニナガにではなかった。

 

寸前のところで祐希が左腕でクニナガを突き飛ばしたからだ。

 

「グックソッ」

 

「祐希ッッ?!」

 

その代わりに左腕を枝が貫通した。そこから生命力を吸い取ろうとし始めるが、祐希は直ぐ様グラムをしまい右腕に炎を纏わせながら肘から先を斬り離す。

 

プシャャャー

その場に鮮血が迸る。西行妖は祐希の左腕に広がった炎から燃え移った枝を切り離し自身の側に手繰り寄せる。炎が消えてから左腕の生命力を吸おうとしたのだろう。

 

祐希は残った右腕でクニナガを抱え後ろに下がり幅広く結界を張り巡らし、直ぐ様保護魔法を掛ける。

 

ドンッ シュルシュルシュル

 

と結界を削る音が響く。

 

「祐希、いやっ血が。私のせいで、また私のせいで失っちゃう。イヤ、イャァァァ」

 

「祐希殿。左腕がっ!!」

 

「止血と麻酔は同時に掛けた。一先ずは大丈夫だ。」

 

「祐希 ゆうきっ 私のせいで、」

 

「クニナガ無事か?」

 

「私よりも祐希のことだよ。左腕が!」

 

「腕一本でお前を守れたんだ。後悔はない。」

 

「それより祐希殿その腕では戦闘に支障が出る。今ならまだ逃げられるでしょう。体勢を立て直した方が宜しいと思います。」

 

「松永殿の言うとおりです。ここは一旦身を引きましょう。」

 

「このままでは我々全員が殺られるのも時間の問題です。」

 

「祐希殿急いで撤退しましょう。」

 

「いや、撤退は出来ない。西行妖は封印が解けたばかりで力が安定していない。倒すなら今しかないんだ。」

 

「でもそれじゃあ祐希が死んじゃう❗そんなの嫌だよ。」

 

「クニナガ」

 

「私のせいで目の前で死ぬ人を見たくない。だから、」

 

「大丈夫だ。俺は死なん。約束したろ。一緒に未来を変えるって。俺は約束は絶対に違わない。だから信じてくれ。」

 

「祐希……絶対に約束して。死なないって。私と一緒に生きるって。」

 

「あぁ約束だ。絶対に死なない。」

 

「祐希殿、結界が軋んでます。このままでは、」

 

「さてと将軍さん、クニナガ二人とも俺に触れてくれ。」

 

「祐希殿一体何を?」

 

「一時的に俺の持つ力を二人に共有させる。但し二人同時にって言うのは初めてだ。危険があるかもしれない。」

 

「それは西行妖を倒せるものなのですね。」

 

「保証はないがやらないよりはましだろう。」

 

「分かりました。時間もありません急いでやってください。」

 

「私も祐希を信じる。」

 

祐希は二人が触れたと同時に共有し分け与える程度の能力を発動させる。二人に共有させるのはエンテイの加護、命の炎を操る程度の能力、シェイミの邪を払う程度の能力だ。

 

そして共有が終わると二人の身体から炎と白い光が溢れ出す。

 

「これは力が溢れて。」

 

「この炎熱くない。何だか凄い暖かい。」

 

「成功だ。」

 

「ヨシテル様凄い輝いてます。」

 

「何と神々しい。」

 

「ミツヒデ、ユウサイ、松永、貴方達を危険に晒すようなことになり、すみません。こんな私ですが貴方たちに背中を任せても宜しいでしょうか。」

 

「全く。ヨシテル様は甘いです。我々家臣は貴方の手となり足となるべくいるのです。そういう時はもっと堂々と言うべきでしょう。」

 

「松永殿の言うとおりですよ。ヨシテル様私たちは貴方に着いていくと決めたのです。ならば命を懸けることなど当然のことです。」

 

「ヨシテル様は真っ直ぐ進んでください。露払いは我々の仕事です。」

 

「三人とも……ありがとう。」

 

「ヨシテル様私も微力ながら力を貸します。共に戦いましょう。」

 

「ソウリン」

 

「ヨシテル様。」

 

「クニナガ殿」

 

「元々は未来の事情なのに巻き込んでしまって申し訳ありません。本当は私がやらないといけないことなのに。」

 

「いいえ、クニナガ殿それは違います。確かに西行妖が解き放たれたのは未来のカシン居士のせいでしょう。しかしだからといって今の私たちの問題ではありません。私たちの生きている今この瞬間の問題なのです。そこに未来も何も関係ありません。だから共に打ち倒しましょう。」

 

「…はいっ。」

 

「クニナガ、こいつを使え。」

 

ジャキッ

 

「祐希この鞘のついてない刀は?」

 

「そいつは妖刀心渡り。そいつは人を斬ることはできないがそれ以外の存在を斬ることが出来る。」

 

「人以外を斬る……」

 

「さてと先ずは此方から注意をそらすとしよう。」

 

「しかしこれだけ枝が集中しているなかで注意を反らすだなんて。」

 

「出来るとも。偶然にも西行妖の側には俺の腕かあるからな。」

 

「どう言うことなのだ?」

 

「これから使う術は焼け焦げた自身の肉体の一部を媒介にしてでしか放つことが出来ないものでな。使えばどこか欠損する禁術。」

 

西行妖の側で祐希の左腕が膨大な熱を放ち始める。

 

「しかし放たれる威力は絶大なものだ。左腕を取った慰謝料だ。遠慮なく貰っていきな。犠牲破道 破道の九十六 一刀火葬!!」

 

ドン バキバキッ

 

その威力は西行妖その物を大きく亀裂をいれた。

 

此方に向かっていた枝と弾幕も途切れる。そうしてヨシテル、クニナガは西行妖目掛けて走る。

 

西行妖は死に物狂いで弾幕を張るがその全てをクナイと魔力弾、更には大砲が凪ぎ払い、後方の攻撃を辞めさせようと迫り来る膨大な弾幕も剣が切り裂く。

 

そうして二人が西行妖の根本まで辿り着く。

ヨシテルとクニナガは力を貯めて

「これで終わりです。天剣一刀雲斬!!!!」

 

「これ以上私の大切なものを奪わせない。業火破砕!!!!」

 

ザンッ ザシュッ

 

ヴォォォォォォォォォォォ

 

斬られた西行妖は断末魔をあげるかのように、暫く呻く。そして

 

バキッ ドンッバキバキッ

 

西行妖は斬り倒された。そして倒れた木の幹から光が溢れる。

 

パァァァァァァァァァァ

 

無数の霊魂が飛び出し空へと還っていく。

 

「これは一体?」

 

「西行妖に取り込まれた魂が解き放たれたんだろうな。二人に共有した力が西行妖の呪縛を撃ち破ったからこそだな。」

 

「はっヨシテル様とクニナガ殿は?」

 

「私たちは無事ですよ。ミツヒデ。」

 

「ご無事で何よりです。」

 

「皆さんのお陰で京の町は救われました。まだカシン居士の脅威は去っていませんが、この瞬間は私たちの勝利です!!」

 

「祐希。あの…ありがとう。守ってくれて、信じてくれて。」

 

「良いってことさ。良くやったな。クニナガ。」

といい右腕で頭を撫でる祐希。

 

クニナガの視線は自然と無くなってしまった左腕にいく。

 

「祐希の左腕がなくなったのは私のせいだからこれからは私が左腕の代わりをする!」

 

「気にしないでくれ。左腕ぐらいなら直ぐにでも元に戻せる。しかし元の動きの確認としっかり再生させるから3~5日は様子を見ないとだな。」

 

そう言うと全員が唖然としていた。普通腕がなくなったらそのままなのだ。それが5日もあれば再生すると聞けばそうなるだろう。

 

「祐希殿、規格外ですな。普通は左腕は再生しないですぞ。」

 

「まぁこの時代のカシン居士を完全に封印してしまえるくらいなのでまぁ一応納得はしましょう。」

 

「ヨシテル様!!城に戻ったらお祝いしましょう。」

 

「今日のところはもう遅いですから、明日またお祝いしましょう。」

 

「準備は私のほうでしますので、今日は休みましょう。」

 

「ほらっクニナガ行くぞ。」

 

と5人が城へと戻ろうとするので、そのあとを着いていく、祐希とクニナガ。

 

「うん!!祐希っ。」

 

「ん、なん」

 

チュッ

 

「お礼だよ。私の初めてだよ。」

 

と左頬に柔らかい感触を感じクニナガが赤面しながら言いそのまま歩いていく。

 

「こりゃあいつに会ったときの言い訳を考えておかないとだな。」

 

と言いながら祐希も歩いていく。

 

こうして西行妖は倒れた。

 

しかし未来のカシン居士の脅威はまだ去ってない。祐希たちの戦いはまだ始まったばかりである。




あとがき
今回も読んでいただきありがとうございます。月光です。

今回で西行妖との戦いは終了です。西行妖は東方世界でも大妖怪である紫でさえ手出しが出来ないほどの力を持っています。

しかし祐希一人だったらイベルタルの加護の破壊する程度の能力で大規模に西行妖の周りの土地ごと破壊するか流刃若火で焼き尽くすか卍解した大紅蓮氷輪丸の真の力で西行妖の活動を停止させれば一発で終わりです。しかし使えば周りの被害も大きく味方も巻き込む可能性もあるため使いませんでした。

そんな中で、一重に勝てたのは祐希の尽力と化物語で出てくる妖刀心渡り(祐希が改造して怪異以外の人外の存在すらも斬れるしかし人は斬れない。)そしてヨシテルとクニナガが身に纏った力のお陰です。

命の炎を操る程度の能力はポケスペのエンテイの生命エネルギーに溢れた命の炎を使える設定から。悪しき細胞すら焼き尽くすことが出来ることはポケスペのカツラのミュウツー細胞を取り除けることから西行妖の中の死という概念を燃やし尽くした。

更には邪を払う程度の能力はシェイミからの加護になり劇場番の空の花束で反転世界の障気を取り込み浄化していたのでこんな形で能力にしました。

次回かその次くらいで京での話しは終わりにして、番外編を挟んで原作まで時間を進めようかと思います。

クニナガの中の祐希への好感度?が上昇しました。これからの二人の展開はどうなっていくか楽しみにしてもらえると助かります。

前回の最後に出てきたのは未来からの逆行者でクニナガの親友です。今のところ未来から来たのはクニナガ、カシン居士とその一人になります。何となく予想がついている方もいると思いますがネタバレは厳禁ですので悪しからず。

それでは今回も読んでいただきありがとうございました。感想ももらえると嬉しいです。


???
私が未来から逆行してきてから数年がたちます。その間私は今まで以上に自分の力を磨きました。もう二度とあんなことが起きないように。

そうした中、私の大切な人からあるお客が来ると言われ庭先でおもてなしをしていました。

そして私が屋敷を歩いていると頭が真っ白になるほど驚きました。

そこには未来で私の親友だった人が幼い姿でそこにいました。

思わず抱きついてしまい驚かせてしまいましたが、その後お菓子をあげたりして仲良くなることができました。

今度こそこの娘が笑えるそんな世界にしたいと私は改めて決心しました。

そうして私の二度目の生で守りたいものが増えた瞬間でした。

to be continued.

今後の予定

  • 番外編で相模の地に寄る
  • ノブナガのところに久しぶりに寄る
  • 室生オウガイに戦いを挑まれる
  • 番外編を挟んで原作へ
  • 三人目の逆行者の正体が知りたい
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