戦国乙女~時を越えし乙女と気楽な転生者   作:生徒会長月光

12 / 13
クリスマス番外編となります。
それではごゆっくりどうぞ


クリスマス番外編2

番外編 Merry Christmas

 

今年もクリスマスの季節がやって来た。

去年と同じく清洲城にてパーティーが行われることになった。

 

去年と違うことはサンタの存在をすでに知っていることとサンタが何者か確かめようということだろう。

 

「さて今回もパーティーなのじゃが今回は」ドン

 

「サンタの正体を知るためにやつを捕まえることじゃ。」

 

「ノブナガ殿それは良いのだが、果たして捕まえてよいものだろうか?」

 

「どういう意味じゃマサムネ。」

 

「捕まえることができたとしても、サンタ殿からの印象が悪くなって来年、最悪今年のプレゼントを貰えるか」

 

「なぁに別にサンタを捕まえてプレゼントを奪うわけではない。」

 

「では何のために?」

 

「去年奴はプレゼントを置いてそのまま去ってしまったからのぅ。貰うだけもらってそのままというのもなんじゃからな。今回は然るべき褒美を用意したのでな。それを渡すだけじゃ。」

 

「成る程。それなら別に大丈夫であるか?その褒美というのは一体?」

 

「それは後の楽しみじゃ。今は儂の部屋においてあるからのぅ。」

 

「なぁノブナガ。」

 

「なんじゃシンゲンよ。」

 

 

「さっきからお前のところの嬢ちゃんが凄いそわそわしてるのはサンタのことでか?」

 

「あぁ。今年はどんなプレゼントだろうかと楽しみにしていてな。更にサンタへ手紙を書いたと言っていたな。」

 

「サンタへ手紙って。それ渡しても来年まで返信を待たないといけなくないか?」

 

「そこは気持ちが届けばよいといっとった。」

 

「まぁ本人が良いならそれで良いんじゃないか。」

 

「ノブナガ殿、先程祐希殿がケーキが出来たと言われていた。」

 

「そうか。遂に出来たのか。いや出来てしまったというべきか。」

 

「ノブナガ殿、覚悟は決まりましたか?」

 

「儂の方は出来ておるが他のものは。」

 

「はい。ヨシテル様、ユウサイ殿は遠い目をしながらも覚悟を決めておりました。ソウリン殿、ドウセツ殿、モトチカ殿も同じく。他の乙女たちはそもそも知らないので覚悟もなにもないかと思われる。」

 

「しっかし祐希のやつ何でもできるって思ってたから正直意外だよな。」

 

「シンゲン殿。確かに普通なら笑い話しになるが祐希殿のそれは一線を越えているであろう。」

 

何故ケーキでこんな話しになってしまったかというと、簡単な話である。

 

祐希が料理をするためである。

 

今話しに挙がったノブナガ、シンゲン、マサムネ、ヨシテル、ユウサイ、ミツヒデ、モトチカ、ソウリン、ドウセツそしてここにはいないクニナガ、松永は皆祐希の料理を食べたことのある者たちだ。

 

何故こんなことになったかというと戦国乙女全員でトランプのババ抜きをしていたのだ。人数が多いので2グループに別れてやりドベから上の三人同士の六人で最下位を決めることになった。

 

参加者はAグループからヒデヨシ、祐希、ユウサイBグループがシンゲン、ヨシモト、クニナガであった。順位は左からがドベである。

 

そうして6人でババ抜きが始まるが、ヒデヨシがとても顔に出るため、他の者たちにとってどのカードが引いていいのかジョーカーを持っているのか分かりやすいためどんどん上がっていった。残ったのはヒデヨシと祐希の二人であった。

 

祐希にとってみれば何てことはないババ抜きなのだが、最下位には罰ゲームが設けられておりヒデヨシとしては負けたくないと思っていた。

 

最初のゲームでは不馴れなこともあり負けてしまい悔しくて泣いてしまったが今回こそはと挑んだものの、残りの手札はジョーカーとあと一枚。祐希は残り一枚。

 

「(ゥウウウ私の所にあるのは最後まであったら負けちゃうのともう一枚。ユーさんはあと一枚であたしのもう一枚を引かれたら負けちゃう…)」

 

「んーこれは嬢ちゃんが負けちまうな。」

 

「シンゲン殿まだ最後まで勝負は分からぬもの。」

 

「いやマサムネ、サルのやつの場合はあれじゃぞ、顔にものすごく出るのだぞ。」

 

「可愛そうですけれども、これは祐希さんが勝ちますわね。」

 

「ヒデヨシ先輩負けちゃうんですかぁ。」

 

「お姉様、ヒデアキさんまだわかりませんよ。」

 

「ならどっちが勝つか賭けるか。俺は祐希のやつに賭るぜ。」

 

「私も今回ばかりは祐希さんにしますわ。」

 

と言いシンゲン、ヨシモト、ミツヒデ、マサムネ、モトチカは祐希にイエヤス、クニナガ、ノブナガはヒデヨシに賭けて他の面々は不参加だった。因みに賭け金は夕飯のおかず一品だった。

 

「ノブナガお前さっき負けるっていってたろ。」

 

「確かに言ったのぉ。じゃが儂がサルを信じないでどうする。あやつならやってくれると思っておるからのぉ。」

 

「家臣思いなことで。徳川の姫さんはどうして嬢ちゃんに賭けたんだ?」

 

「そうですね。それは相手が祐希さんだからです。」

 

「?どうしてそこで祐希殿が出てくるのだ。」

 

「普通の方なら確かにヒデヨシさんが負けるでしょう。でも思い出してください。祐希さんはヒデヨシさんにとても甘いです。それを考えると…」

 

「ユーさん早く引いてよぅ。」

 

「悪い悪い。今引くさ。んーこっちかな」

 

「((;´゚д゚)ゞわわわわ)」

 

「それともこっちか。」

 

「パァーーーーー」

 

「いやあれじゃ分かりやすいだろ。」

 

「まぁそうですね。でも祐希さんは優しい方です。そうなると自然とヒデヨシさんが勝つことになります。」

 

「それはどういう…」

 

「よしこっちだな………おっと上がれなかったかーあぁーザンネンダナー」

 

「おい。すげぇ棒読みだぞ。」

 

「(^o^)わーい。」

 

「さてとほらヒデヨシちゃん引くといい。」

 

二枚の内の片方微妙に上げながら言う祐希

 

微妙に上がった方を普通に取ろうとするヒデヨシ。

 

「それじゃあいっくよー。………ィヤッター上がれたぁ(^o^)」

 

「しまった。そういや祐希のやつ嬢ちゃんに対して結構過保護だった。」

 

「これは祐希さんの性格を考慮しなかった私たちの敗けですわね。」

 

こうして夕飯のおかず一品はヒデヨシに賭けたクニナガ、ノブナガ、イエヤスに軍配が上がった。

 

「勝てて良かったわね。ヒデヨシ」

 

「うん クニナガお姉さん」

 

「さてと罰ゲームは何だ?」

 

「まぁ慌てるな。それはこの用意した箱の中にある紙に書いてあるものだ。」

 

「まぁ取り敢えず引くかな。」

 

ガサガサガサッ

 

「コレだ!!」

 

ドン

 

自分一人で料理してクリスマスケーキを作ること

 

「おっ普通のことだな。良し今から早速作るか。」

 

「待て!!祐希やはりもう一度引き直してくれぬか。」

 

「ノブナガの言うとおりだ。今のは無しだ。」

 

「そうです。今のは箱の中身が悪かったのです。もう一度引き直しましょう。」

 

ノブナガ、シンゲン、ヨシテルが必死に止めようとするものの、

 

「あらっ別によろしいではないですか。殿方の料理など滅多に食べられないのですしこれでよいではありませんか。」

 

「お館様ユーさんのケーキ食べたいです。」

 

「何を慌てているのよシンゲン。別に引き直すほどのことではないでしょう。」

 

「という訳で、作ってきていいわよ。祐希。」

 

「任せとけ。」

 

とモトナリに言われそのまま作りに行ってしまった祐希。

 

「お主ら何ということを!!」

 

「何故ノブナガさんはそこまで動揺してらっしゃるのです?」

 

「逆に何故お嬢は知らんのじゃ。あやつの料理を食べたことがないのか。」

 

ノブナガ、シンゲン、マサムネ、ヨシテル、ユウサイ、ミツヒデ、モトチカ、ソウリン、ドウセツ、クニナガ以外が手を挙げた。

 

「もしや祐希さんは料理があまり得意ではないとかですか?」

 

「いやそれについては大丈夫じゃ味は確かに保証できる。しかし見た目がのぅ。」

 

「祐希が料理してるところを見たことがあるけどそこまで酷くないでしょう。」

 

「モトナリよく思い出してみよ。あやつは一人で作ってたか?」

 

「そういえば側でソーナンスが手伝っていたような。」

 

「そうじゃ。料理するときにはソーナンスのやつが何とかしておったが、さっきの罰ゲームは一人で作ることじゃ。こうなってはソーナンスの手助けもできないのじゃ。」

 

「取り敢えず覚悟だけでも決めておかねば。」

 

「ヨシテル様、我々家臣どこまでも付いていきます。」

 

「ミツヒデ…そうですね。まだ何とかなるでしょう。覚悟を決めれば。」

 

祐希一人が作る料理は見た目がとんでもなくゲテモノに近い。しかし作ったものの中で美味しいこともあれば見た目通りな味の時もあるまさにロシアンルーレットである。祐希が転生前からこれであり転生したあとも直らないものである。

 

その時、部屋にある一匹が入ってくる。祐希のパートナー、ソーナンスだ。

 

「ソォォォォナンス。」

 

「あっソーナンス、ヤッホー」

 

「ソーナンス祐希と一緒じゃないの?」

 

「一緒に待っててほしいと言われたんだ。」ポケモンの声を翻訳してくれる特注の翻訳機を腕に着けているので普通に喋れます。

 

「ソーナンスよ。今回の祐希の料理はどの程度まで大丈夫なのだ?」

 

「ケーキを作るんだったら大丈夫。」

 

「ソーナンス。祐希殿は料理を一人でさせると大抵ロクでもないことになるのでは」

 

「大丈夫ナンス。」

 

「そういえばソーナンスさん祐希さんってお菓子の差し入れするときは一人で作ってるのですか?」

 

「ソォォォナンス」

 

「なら大丈夫だと思います。」

 

「イエヤスさんなんの根拠で」

 

「ケーキも菓子類に入るならきっと大丈夫です。」

 

そうして祐希の手作りケーキを待つことになった戦国乙女たち。

 

そうして冒頭に戻る。

 

そうして夕飯を食べ終わった後にケーキを祐希が運んできた。結構なデカさであるもの蓋をされているためにその全容が分からずどうなっているのかは分からない。

 

「悩んでも仕方なし。ケーキに沈むことになるのであればそれも人生。是非もなし」

 

「ノブナガ様そこまで覚悟を決めなくても宜しいのではないですか。」

 

「徳川の姫よ。儂に何かあればお嬢を頼むぞ。」

 

「駄目ですよ。ノブナガ様将来的にお姉様を任せられるのは貴女だけなのです。そこはお姉様に愛を告白してからにしてください。」

 

「まさかお主が儂に協力的なのは驚いたぞ。儂としてはお嬢を娶るための最終防衛だとおもっとったのだが。」

 

「私はお姉様に幸せになってもらいたいのです。それにお姉様も満更ではありませんし、ノブナガ様ならどんなことがあってもお姉様を守ってくれると信じられますから。」

 

「勿論だとも。儂の目の黒い内は守るとも。」

 

「まぁ後はお姉様次第なのですよね。本当に肝心なところでヘタレるのと恥ずかしさから素直になれないですし。そこが直ればすぐにでも結納を挙げられるのですけれども。」

 

「時折お主は黒くなるのぅ。それと行動力半端ではないのぅ。」

 

「当然です。お姉様周りの家臣たちへの根回しも済んでいますので、何時でも大丈夫です。」

 

「仕事が早いであろう。いつものポヤンとした感じが嘘のようじゃ。」

 

「ノブナガさんにイエヤスさん何時まで話してらっしゃいますの。早く食べますわよ。」

 

「すぐにいく。さて覚悟は決めたのだがどうなることやら。」

 

そう言いながらノブナガたちはケーキのところまでいく。

 

そして共に来ていた。キテルグマこと熊吉が蓋を取る。

 

そこには立派にデコレーションされたイチゴのショートケーキがそびえ立っていた。

 

 

「わーすごーい。ユーさん全部食べていいの?」

 

「勿論だとも。あとお茶と紅茶の2種類を用意したから各自で注いでくれ。」

 

そうして全員にケーキを配り全員が覚悟を決めて食べる。

 

その瞬間口の中に広がるのはスポンジの柔らかさと甘いクリームの味、スポンジの中のイチゴの程よい酸味が更に味を引き立てる。

 

「これは嬉しい誤算であったな。まさかこんなに旨いとは。」

 

「ユーさん凄い美味しいよ。」

 

「おぉすっげぇな。」

 

「まぁ美味しいですわね。イエヤスさんもちゃんと食べてってもうお代わりしてますの?!」

 

「美味しいです。いくらでも食べれます。」

 

「お茶も一緒に飲むと更にまろやかさも加わって良いですね。」

 

「こんなに美味しいと思わず食べすぎてしまいます。」

 

「ヨシテル様、こんな時出ないと食べれないのですから今は食べましょう。」

 

「そうですね。とても良い甘味です。」

 

「まぁたまにはこういう甘いものも悪くないな。」

 

「そうね。普段甘いものなんて食べれないんだから。」

 

「ドウセツ凄く甘いですよ。南蛮のものよりもくどくないです。」

 

「そうですね。ソウリン様、口元にクリームついてますよ。」

 

「イチゴの味も良くて紅茶も合うわね。」

 

「モトナリ様美味しいですね。」

 

「そうね。渋いお茶と飲むといくらでも食べれそうね。でもそんなに食べると太るわよ。」

 

「モトナリ様~」

 

「まぁその時は稽古の量を増やせばすぐにでも戻るのだから気にしなければ良いものだろう。」

 

そうして各々が楽しむ。

 

「祐希珍しいよね。普通の料理作ると見た目が凄いのに。」

 

「まぁそうだな。お菓子とかデザート系は昔良く作ってたからな。」

 

「ふーん。そうなんだ。誰かに作ってたの?」

 

「あぁとても大切な存在にな……」

 

「その人はとても幸せなんじゃないかな。」

 

「だといいな。俺はもう会うことができないからな。」

 

「!ゴメン祐希気軽に聞くことじゃなかったよね。」

 

「いや良いさ。もう過ぎてしまったことだ。だが、出来るならもう一度あの娘に作ってあげたかったというのと話したいと未練がましく思ってしまう。」

 

祐希の言葉にクニナガも黙ってしまう。少しの間沈黙がその場を支配したが、

 

「ユーさん!!」バッ

 

とヒデヨシが背中から抱き付いてきた。

 

「おっとヒデヨシちゃんどうしたんだ?」

 

「えへへ美味しいケーキ作ってくれてありがとう 」

 

「ふふふっあぁどういたしまして。」

 

「ヒデヨシまだまだあるみたいだからちゃんと食べなさい。」

 

「はぁーい」

 

「今はクリスマスを楽しもう。」

 

「そうだね。」

 

「ノブナガさん頬にクリームが付いてますわよ。ほら」と指先で拭うヨシモト。

 

「おぉすまんのぅお嬢。」パクっ

 

………ん?

 

「ののののののののノブナガさん?!!!!!」

 

「なんじゃお嬢。そんなに慌てて。」

 

「わわわわたわたわたくしの私の指先を」

 

「そのままでは勿体無かろう。お嬢お主口の先についとるぞ。」と言い指先で取って自分の口に入れるノブナガ。

 

「カカか間接キスですわアワアワアワ」

 

「いやー旨いもんじゃのう。ほんのりお嬢の味がするようじゃのぅ。」

 

カァァァァァァァァァァァ

 

「あうあうあうきゅぅ」ばたん

 

「あー今川の姫さん倒れちまった。」

 

「まぁ初々しいですね。所で皆さんこちらの苦いお茶も如何ですか。」

 

「利久殿ありがとうございます。とても口の中が甘くてしょうがなくて。」

 

「あれ前が見えない。どうしたの?イエヤスちゃん」

 

「いえまだヒデヨシさんには早いので気にしなくて良いですよ。ふふふっ。」

 

「おぉっとお嬢が倒れてしまったから運んでくる。今回はこれで終いにするとするかのぅ。儂は部屋に寝かしてくるぞ。」

 

そう言いながらノブナガはヨシモトをお持ち帰りゴホン、寝かすために部屋に戻っていった。

 

「まぁ我々もそろそろ休むとしよう。」

 

その言葉を皮切りに各々片付けを始める。ある程度片付けると今回は大部屋でノブナガ、ヨシモト以外が寝ることとなった。

 

 

大部屋で寝ることとなり就寝する乙女たち。その間にサンタに衣装替えした祐希は各布団にプレゼントを置く。

 

更に余ったケーキを保存用のバッグに入れる。

 

「さてと今回は比較的楽で良かったな。ノブナガの部屋にはあらかじめ置いといたし………」

 

祐希は一度外に出た。

 

空に見える月は明るく見守る静かな夜である。

 

「はぁ。オレのあの時の行動に後悔はない。だがそれでも残しちまったあの娘が心配だ。俺がいなくなってからどうなったのか………ミライ」

 

祐希には心残りがあったそれは生前置いていってしまった自身の義妹のことだ。

 

自身に依存してしまっていた義妹。もう会うことができないそんな思いを胸に祐希は生きていく。

 

その時、突然パリーンという音が聞こえ何かに吸い込まれ始める祐希。

 

「なっ何だこりゃ。ヤバいっ」

 

完全に吸い込まれる寸前に短刀にマーキングをして何時でも戻れるように床に投げる。

 

そうして一時的に姿を消す祐希。

 

一方のノブナガとヨシモトは

 

早々と布団に運び寝かせたノブナガ。

 

布団で眠るヨシモトはとても無防備だ。

 

ノブナガはこれからの行き先を考える。ヨシモトと結ばれるのは良い。その後の跡継ぎのことだ。ヨシモトとの間に子をなして共に育てる。しかしそれは女同士では叶わない。

 

考えるノブナガが目線を上げるとそこには何か不思議な瓶が置いてあった。そしてサンタに用意していた褒美も消えていた。

 

瓶と共に置いてあった手紙に目を通す。そこに書いてあったのは、瓶の中身についてだ。要約すると中に入っている錠剤を3粒飲めば自身の思った事が実際に起こるというものだ。例えば男になるなど効果は大体半日ほど続くとのこと。

 

「サンタの奴め。全く、もっと褒美を用意しておけばよかったかのぅ。」

 

そう言いながらヨシモトの方に向かうノブナガ。寝苦しいのか少し服がはだけたヨシモトの唇にゆっくりと顔を近づける。

 

そして自らの唇をヨシモトの唇に当てる。

 

「んぅぅ?んむっ?!ンチュッンン?!?!」

 

「プハァ起こしてしまったかのぅ。すまんなお嬢。」

 

「ノブナガさん?!あれ私今あれ夢?」

 

「何を寝ぼけておる。まだ信じられぬのなら仕方ない。」

 

と言いながら、再度口付けするノブナガ。

 

「ンクチュ チュパ ンン んぐぅ んうぅんうん!!ハァハァ」

 

「ほれ夢じゃないだろう。」

 

「ノブナガさん一体どうされたのですか。」

 

「全くお主は儂を焦らしおって。」

 

「じ焦らしてなんていませんわ。」

 

「儂の気持ちも知らんで、」

 

「へっ?」

 

「儂はお主を好いておるんじゃぞ。」

 

「ボンえええぇぇぇぇぇぇぇ」

 

「なんじゃそんなに嫌か?」

 

「いえそのあの本当に私のことを?」

 

「お主以外おらんぞ。」

 

「でも女同士では叶わないことだってありますわよ。跡継ぎがいないと後々困りますわよ。」

 

「儂もそう思っておったがどうやらサンタというのは気が利くようでな。」

 

と瓶を見せながら説明するノブナガ。

 

「これで何の憂いもない。お嬢良いか?」

 

ヨシモトから声はなかったがコクンと頷きが帰ってくる。

 

「あのぅノブナガさん。」

 

「なんじゃ?」

 

「私最低でも子供は二人欲しいですわ。一人っ子というのは寂しいですから。」

 

「二人と言わずもっとでも良いのだぞ。」

 

「ノブナガさんが望むのであれば何人でも。あっそれと」

 

「ん?」

 

「私初めてなので優しくしてくださいね。」

 

プツン

 

パカッ シャッ ゴクン

 

ポン

 

「のっノブナガさんっ?!それは」

 

「お嬢今夜は寝かさんぞ。」

 

「はいっ!!」

 

そうして夜が更けていく。

 

途中ヒデヨシが厠に行きノブナガの部屋から物音がするので行こうとしたものの、何処からともなく現れたイエヤスに回収されていった。

 

その夜ノブナガの部屋から恥ずかしがる声と喘ぎ声が途切れることはなかったそうだ。

 

翌朝、全員が起きて朝御飯を食べようと集まる中、祐希とノブナガ、ヨシモトが中々現れなかった。

 

心配そうにするヒデヨシを宥めるイエヤスとクニナガ。イエヤスは何で遅いか事情は知っていたので、そのうち来るとヒデヨシに言っていた。

 

そして襖が勢い良く開かれるとノブナガとヨシモトが現れた。ノブナガがヨシモトをお姫様抱っこしながら。

 

「すまんのぅ遅れてしまって。さぁ朝御飯とするかのぅ」

 

と言いヨシモトをあぐらをかいたその間に入れるノブナガ。

 

「ヨシモト様どうしたんですか?」

 

「いえちょっと寝返りが悪くて腰を痛めてしまっただけですので大丈夫です。」

 

その言葉を聞きソウリン、ヒデアキ、ヒデヨシ、トシイエ以外の乙女たちは

 

「あー成る程漸く結ばれたのね。」

 

と感じ取っていた。

 

そのすぐ後に祐希も入ってきて、楽しく朝御飯を食べた。その間時折、ヨシモトがビクンと震えていたような気もするが、気のせいであろう。

 

「祐希、昨日の夜何かあった?」

 

「どうした行きなり、」

 

「何だか憑き物が落ちたみたいな感じがするから。」

 

「悪いが秘密だ。」

 

そういう祐希の顔はとても晴れやかであった。

 

朝御飯を食べ終わり、各自去っていったあと、ノブナガとヨシモトも立ち上がり、部屋へと行く。その間ヨシモトはお姫様抱っこで連れてかれその後には透明な水滴が滴り落ちていったそうだが、それを拭いていた姉思いの戦国乙女以外は知らないとのことであった。

 

そうして各自パーティーが終わり領地へと帰っていく。ヨシモト、イエヤスはまだ何日か尾張にいることにしたらしく暫く滞在するとのこと。

 

そして祐希が歩いていると、その前からノブナガが歩いてきた。

 

「昨日のパーティーは中々であったぞ。」

 

「楽しく過ごせたようで何よりだ。」

 

「儂からの褒美もしっかり使うのじゃぞ。それと足りなくなったら追加を頼むから準備をしとくようにな。……サンタよ」

 

スタスタと歩いていくノブナガ

 

「バレてたか。流石ノブナガ殿」

 

こうして二度目のクリスマスは無事に終わった。これからも波瀾万丈の物語を乙女たちは歩んでいくことであろう。




あとがき
メリークリスマス、月光です。
今回は前の年もやった戦国乙女のクリスマス会です。今回は祐希が実はお菓子やデザートのスイーツ系は得意だった話です。他のシリーズの短編集の義妹の未来のために作っていて、それが義妹がイチゴ系のお菓子が好きになっていった理由でもあります。

さてと祐希は一体どこに飛ばされていたのかはまた何処かの物語で語ろうと思います。

そしてノブナガとヨシモトの二人のカップリングです。祐希が用意したのは、飲めばその飲んだ人物の願望を叶えてくれるものです。効果は半日ほど続くとのこと。

この後二人とも興奮しすぎて夜が明けるまで続いたようである。
朝御飯を食べている途中もノブナガがヨシモトにちょっかいをかけて朝御飯の味も分からないほど発情し、全員が帰ったあと、もう一回戦したかもしれない。

人払いの結界と防音の魔法をさりげなくノブナガの部屋回りにかけた姉思いのイエヤスがいたとかいなかったとか。

R18版は気が向いたときにでも書こうかと思います。

各乙女たちがもらったプレゼントは

ノブナガ 望んだものを形にする薬

ヒデヨシ 食べ放題チケット一月分

トシイエ 2槍の槍での有効な鍛練法という本

ヨシモト素直になれる液体もとい媚薬

イエヤス 金平糖及びポフィン、マカロンなどの甘味 魔法の書物

リキュウ 自家製のそば、茶葉

ソウリン 聖書 ぶどう酒

ドウセツ オリーブオイル 上司を鍛える方法100選といつ本

モトチカ 度数を控えた甘めの酒数種類と高級肉

マサムネ 研ぎ石と新鮮な魚

モトナリ 伝統的な踊りの本

ヒデアキ お茶菓子と手軽で丈夫な鍋

ヨシテル 米俵3つと新鮮な卵並びに姉と呼ばせる50の方法という本

ユウサイ 呪術の本とミサンガ

ミツヒデ 上質なお茶っぱと筆とミニ義昭人形

シンゲン 上質な肉30キロ分と酒3樽

ケンシン 山菜セット及び山で採れたタケノコとトリュフ

クニナガ きのみの詰め合わせとどせいさん印のリボンとフランクリンバッジ(雷を反射する)となります。

ノブナガの褒美とは尾張全体で買い物をするときに、半額になる優待券です。

あと数日で今年も終わります。次回も早めに投稿できるようにしたいと思います。

感想、コメントなど貰えると嬉しいです。次回も読んで頂けると幸いです。

さてと次回の原稿をっとあれ?原稿がないまさか?!

クリスマス位休みなさい。キテルグマより

キテルグマ原稿は持ってかないでくれ~

今後の予定

  • 番外編で相模の地に寄る
  • ノブナガのところに久しぶりに寄る
  • 室生オウガイに戦いを挑まれる
  • 番外編を挟んで原作へ
  • 三人目の逆行者の正体が知りたい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。