戦国乙女~時を越えし乙女と気楽な転生者   作:生徒会長月光

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今回で京での出来事は終わりになります。

第十幕どうぞごゆっくり。


第十幕 願いを探す旅路。新しい明日へ

西行妖との死闘より半刻程。

 

二条城では細やかながらも宴が開かれていた。

 

城に合った食材を調理して更にお酒も入り意気揚々と宴を楽しむ姿がそこに合った。

 

料理はミツヒデと祐希の手持ちでありパートナーのソーナンスが手伝い色々と出てきた。

 

魚に鮭を切り身にしたものからじゃがいもを使ったコロッケに茄子の漬物、カツ煮といったように多種多様である。(一部の料理は祐希が自身愛用の倉庫空間から材料を出している)

 

そうして出てきた料理をヨシテル、ミツヒデ、ユウサイ、松永、義昭、ソウリン、祐希、クニナガは楽しみながら語らう。

 

「それにしてもこんなにも種類の多い料理を食べるというのも中々ないので良いものですね。」

 

「ソーナンス殿が作ったこのコロッケ外のサクサク感を楽しみ中のじゃがいもの味を引き立てていてとても美味しいですね。」

 

「そしてこのソースを掛けると更に旨味がましてごはんが進みますね。ヨシテル様こっちの鮭も美味しいですよ。」

 

「義昭様、こちらの鮭もどうぞ。」

 

「ありがとう。ミツヒデ。」

 

「祐希殿の持ってきたこの酒も良いものですね。程々の辛さが食をどんどん刺激して止まらないです。」

 

「将軍さん、あまり飲みすぎないようにな。明日が辛くなるぞ。」

 

「祐希殿、もしもの時は我ら家臣がいるので大丈夫だ。今はこの宴会を楽しもうではないか。」

 

「そうは言うがな。松永殿。」

 

「祐希、あーん」

 

「あぁ済まない。クニナガ。んぐ。それだと家臣たちに負担がかかるんじゃ」

 

「祐希、あーん」

 

「んぐ。ゴクン済まないクニナガ。楽しむとしてもある程度の節度を持たないと」

 

「祐希、あーん」

 

「ゴクン。つまりだな。」

 

「祐希、あーん」

 

「……クニナガ?自分で食べれるからお前も食べないと駄目だからな。」

 

「大丈夫。私も食べてるから。今祐希左手ないから食べづらいと思う。だから食べさせて上げる。」

 

「祐希殿、今日は堅いこと無しで楽しもうではないか。」

 

「はぁ まぁそうだな。クニナガ。俺は大丈夫だから適度に食べな。」

 

「…うん。」

 

そうして出された料理も平らげてある程度した頃。

 

「今回はお疲れ様でした。皆無事と言い難いですがそれでもカシン居士の思惑を防げました。」

 

「ヨシテル様。ありがとうございます。私の話しを信じて頂いて。」

 

「クニナガ殿、私の方こそお礼を言わせてください。貴女のお陰で京の町を守れました。」

 

「ヨシテル様……」

 

「しかし楽観視できないこともあります。今回出てきた。クニナガ殿の世界のカシン居士。奴は西行妖の力の一部を取り込んでいる。これは由々しきことでしょう。」

 

「幸いなのは奴自身の力は大きく削がれているように感じたことだろう。この世界で会ったカシン居士よりも力は下だったことも分かっている。

 

即ち猶予は少しあるということだろう。短く見積もって3~5年といったところ。それまでに此方も対抗できるように準備をしなければならない。」

 

「今こそ戦国乙女たち全員の力を集結させなければ。そのためにも天下統一を進めなければ。」

 

「それなんだか将軍さん。見積もった期間内での天下統一は厳しいだろう。」

 

「何故ですか?!この世界に危機が迫っているのです。皆話し合えば」

 

「それはカシン居士の危険性を直に感じたからこその危機感があるからだ。他の戦国乙女たちは知らないんだ。会ったこともないものに、危機感なんて感じづらい。更にどの戦国乙女たちも己が天下を取りたいと思っているんだ。それを話し合いだけでまとめるのは、はっきりいって無理だろう。それに将軍さんは身分もあって身軽に動くことも出来ない。」

 

「しかし我々が一丸とならねば。」

 

「だからこそ、俺たちがいる。俺とクニナガははっきり言ってそういった身分がない分、何処へでも行ける。他の戦国乙女たちに会って協力を持ちかけ備えさせる。そうすればいざというときに動きやすくなる。

 

何事も準備は大事だ。いくら備えたとしても、備えすぎなんてことはない。必ず役に立つ。だからこそ将軍さんは信頼できる家臣及び戦国乙女たちとの連携をしてほしい。次のカシン居士との戦いに向けて。」

 

「祐希殿…私は人は話し合えば分かり合えると思っています。こんな時にだからこそ。将軍として民のためにこの世の中を守らねばならないと。それはこの戦国乱世の時代では甘いのでしょうか。」

 

「ヨシテル様……」

 

「確かに甘いのかもしれない。戦で死ぬ者なんてこの世の中当たり前であるしどうしたって力のない者たちは意見を通せない。力のない正義に誰も着いていこうとしないのかもしれない。」

 

「祐希殿いくら貴方でもこれ以上のヨシテル様を侮辱する事は。」

 

「ミツヒデ殿 話しは最後まで聞きな。しかし力だけでの支配何てものは直ぐにでも瓦解する。人って言うのはどうしたって一人で出来ることなんて限られている。力による恐怖政治、誰も着いていこうなんて考えない。何時しか人は団結し大きい力となり個を打破する。何が言いたいのかというと、人を思いやれる心がある将軍さんは人として間違ってないってことだ。あとは将軍としてではなく将軍さん自身の気持ちを持てばそれだけでもこの世の中は良くなっていくさ。」

 

「私自身の気持ちですか?」

 

「そうさ。尾張のノブナガ殿は天下統一をして日ノ本の外と交易しその交易で得たもので自国を更に強くして日ノ本を世界でも強い大国にしたいという野望いや願いを持っていると言える。将軍さんはどうしたいという野望はあるか?」

 

「それは…それは」

 

「今は朧気で分からないかもしれない。だからこそ様々な戦国乙女たちの在り方を知り自分だけの願いを見つける。そうしたら自然と人は貴女の周りに集まります。話し合いをするという貴女のスタンスは間違ってない。」

 

「私だけの願い……祐希殿ありがとうございます。何時か答えが出たらまた聞いてもらえますか?」

 

「勿論だとも。」

 

そうして宴会は終わりそれぞれ部屋へと戻る。部屋へと戻った祐希はそのまま眠りに着いた。

 

 

そうして一週間ほど、京で滞在クニナガと祐希。その頃には祐希の左腕も元通りになり、そろそろ次の町へと旅立つ準備をしていた。この一週間クニナガは足軽たちの訓練をしたり、ヨシテル本人から手合わせを申し込まれお互いの実力を確認し、どういったところが悪かったかをお互いで話し合い自らを鍛えた。

 

祐希は城にある書物からなにか有力な情報がないかと、調べ上げるのと同時に左腕の調子を確かめるため、クニナガとヨシテルの二人を相手に手合わせをして調子を確かめていた。

 

手合わせは終始祐希が有利に進めていた。そこでは二人に自分の知る技能の基礎を教える姿があった。

 

そして荷物も程々に二人は城門まできた。

 

城門にはヨシテル、ミツヒデの姿があった。松永は幕府としての仕事があるためこの場におらず、ユウサイは最後まで有益な情報がないかを調べているため此処にいない。

 

「ヨシテル様、この一週間お世話になりました。」

 

「クニナガ殿また機会があれば京の町に寄ってください。何時でも歓迎しますので。」

 

「はいっ。」

 

「祐希殿、他の戦国乙女たちへ、カシン居士に対する備えをする役割お願い致します。」

 

「任せときな。そっちは幕府同士の連携を宜しく頼む。それとなにか怪しい動きをするものがいたら充分注意するんだぞ。」

 

「何かあればこのミツヒデがヨシテル様をお守り致します。」

 

「宜しく頼む。」

 

そうして会話も程々にし二条城を後にしようとする二人を後ろから小走りでこちらに来たユウサイが引き留める。

 

「祐希殿!!間に合って良かった」ハァーハァー

 

「ユウサイ何か分かったのですか?」

 

「とても古い文献にある出来事が綴られていました。」

 

そう言いながらユウサイはその書物をその場にいる者たちに見せる。そこにはこう書き記されていた。

 

世界を闇が包み込み作物は枯れ人は疑心暗鬼に陥り争いが絶えず太陽が射さない暗黒の日が続いた。それを憂いた巫女とその親友は光の神を招き世界から闇を無くそうとした。しかし闇は膨大な力で空を覆い尽くし猛威を振るった。巫女と光の神との死闘の末、深き闇は眠りに着いた。しかし光の神も深刻な傷を負い、元の姿を失った。巫女も親友二人をなくすことになり、彼女自身もその力の大半を失い巫女の座を降りた。彼女は死の間際にこう予言した。

 

長き月の果てに深淵なるもの甦り再びその猛威を振るい世界を闇へ包み込む。

しかし、魔獣と心通わせし親友の生まれ変わりとその仲間たちとの絆により光の神は再誕し闇を払うだろう。18の光を集めよ。

 

「これはかなり古いものですね。」

 

「いったい何を指しているのかは分かりませんが何かしらの手掛かりになるかと思い急いで持ってきました。」

 

「確かにこの所の騒ぎで闇に関連する出来事が沢山合ったし、でもこの深淵なるものも気になるけど、光の神?は何だろう。」

 

「(18の光?この世界にポケモンがいるがそれはいったい何時からだ。)将軍さん魔獣いやポケモンたちが確認されたのはいつ頃なのか分かるか?」

 

「祐希殿のいうポケモンが確認されたのは正確には分からないのです。それぐらい私たちの間では身近になっているものです」

 

「(18の光…ポケモン タイプ そして招かれた光の神二体までは絞れるがどっちだ)」

 

「ヨシテル様。ずっと気になっていたのですが首から下げているペンダントって?」

 

「あぁこれは先祖代々受け継がれてきた物なのです。ペンダントといってもこれは中にあるものを保護するためのケースで中には。」

 

「とてもきれいな光ですね。それに形もクリスタル見たいです。」

 

その発言を聞いた祐希はすぐさまヨシテルの手元に光るものを見た。

 

「(…成る程そういうことか‼️光の神の正体そして18の光、この世界に散らばったそれも探さないとだな。)将軍さんその黄色いクリスタルみたいなものは他の戦国乙女たちも受け継いでいたりするものか?」

 

「えぇ。知り合いの中でも、ソウリンと長宗我部の系譜、上杉家も同じものがあると聞いております。」

 

「それは必ず肌身離さず持ち歩くようにしてくれ。必ず何時かそれを使うときが来る。」

 

「祐希殿これが何か知っているのですか?!」

 

「まだ確証がないから話せないが、時が来れば話すことを約束する。」

 

「分かりました。ちゃんと話してくださいね。」

 

「あぁ必ず。」

 

こうしてクニナガと祐希は京の町を後にした。果たして彼らはカシン居士の野望を阻止できるのか?謎に包まれた深淵の闇、光の神の行方は…まだ誰も知らない。




あとがき
今回も読んで頂きありがとうございます。作者の月光です。

今回で京の町での出来事は終わり一話か二話挟んでから原作時間軸に入れたらいいなと思っています。

祐希の口にあーんするクニナガの姿……羨ましいです。

そして将軍ヨシテルの考えそしてその中でも野望という願いを見つけるのはこれからとなります。

そして最後の部分。深淵の闇と光の神との戦い。イメージとしてはスマブラSPのギーラとダーズを思い浮かべていただきたい。

18の光、異世界からの召喚、光 クリスタル
ここまで来れば大半の方は分かるでしょうがネタバレは無しでお願いします。

ちなみにこの巫女は卑弥呼様になります。

FGO2部5章オリュンポスの双子尊い。今までのキリシュタリアのイメージがガラリと変わりました。本当にAチームの皆と人理修復を見たかった。


最近はコロナの影響を受け緊急事態宣言も発令したり、有名人の相次ぐコロナによる死去。

暗いニュースが大きく流れています。不要不急の外出をなるべく減らすようにして、この状況を乗り切っていきたいです。

間が空いてしまう可能性はありますがこれからも更新していこうと思いますので次回も読んで頂けると幸いです。

フゥー辛いな。

ポンポン。

ん?キテルグマ。どうしたんだ。おっと

キテルグマに覆い被さられる。

グゥウ。

慰めてくれるのか?

グゥゥウ!

優しいな。お前は…

ありがとう。

今後の予定

  • 番外編で相模の地に寄る
  • ノブナガのところに久しぶりに寄る
  • 室生オウガイに戦いを挑まれる
  • 番外編を挟んで原作へ
  • 三人目の逆行者の正体が知りたい
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