本殿へと辿り着いた祐希、クニナガ、ヒデヨシ。そこで見た光景はヒデヨシの両親らしき人が倒れ伏し闇を纏った謎の人影が血の付いた刀を持ち巻物を手にする光景だった。そんな状況下で最初に祐希が動き出す。両親に駆け寄ったヒデヨシを両親ごと連れ本殿から瞬歩で離脱し、結界を張りクニナガは謎の人影に刀を振るう。
「おとうさん、おかあさん目を開けてよ、ねぇ。起きてよ。しんじゃやだよぅ。」
「ヒデヨシちゃんすまないが少し離れてくれ。二人とも治療する。」
「ユーさん、治せるの。それならおとうさんたちを助けて。」
「助けるって言うよりは本人たちの生きたいという意思を手伝うだけさ。傷は治せるけどその後はご両親の精神力を信じよう」
ポォン「ソーナンス!!!」
治療を始める祐希。先ずは重症な父親の容態を見つつ回道で傷を塞ごうとする。母親の方は自分で出てきたソーナンスに傷を調べさせる。
「ソソソソーナンス!!!」
「毒?いや呪いというべきか。解呪しながらじゃないといけないか。ソーナンスバックから浄めの札と輸血パックも取ってくれ。」
「ソーナンス!」「ありがとう。」
「呪いってどういうことなのユーさん?」
「多分だけど、さっきの鎧武者の刀かそいつ自身から溢れた負の気そうだな、障気が体を蝕んでるんだ。解呪しながらじゃないと治せないようだ。」
「そんなぁ」「大丈夫。昔に障気に似たものを祓ったことがある。これぐらいならまだ治せる。」
そう言い札を手に取り二人に貼り自身の持つ魔道書と接続する。すると二人から障気が抜け、顔色が少し良くなる。回道で二人の傷を塞ぎ、ソーナンスに血液型を調べさせ、四次元バックから二人にあった輸血バックを使い失った血を増やす。
「取り敢えず傷は塞いだから後は安静にすれば治るはずだ。」そう言いヒデヨシを安心させようとしたとき、結界の外で本殿がが吹き飛ぶ。
一方本殿内~
「何者なんだお前は。」
そう言うクニナガの前には姿のはっきりとした人影がいる。祐希がヒデヨシたちを下がらせたことでクニナガは剣を人影へと振るも持っていた、剣で受け止められそのまま斬り合いが続いていた。人影は今まで遭遇した足軽よりも大きく鎧武者を連想させる。そして何よりも一言も喋らないことが一層不気味に思えた。
故に問いが返ってくるとは思わなかったがそれでも呟かずにはいられなかった。そして何十と斬り合う中相手は動きを見せる。自身を覆う闇を剣にも纏わせその場で横へ振るう。剣に纏わせた闇を見て直ぐ様回避を選択したクニナガ。さっきまでいた場所を斬撃が襲い本殿そのものを吹き飛ばした。その衝撃は離れた場所で治療する祐希たちの元にまで分かるものだった。
炎舞う中、鎧武者はクニナガの先で治療していた祐希たちの方へと走り出す。クニナガも狙いが自分から移ったことに気付き剣を振るも鎧武者の周りから足軽が出現したことにより足止めを受ける。
結界に向かってきた、鎧武者の攻撃が結界を容易に切り裂く。それをグラムで迎撃をする祐希だが
「くっなんだこいつの力。それに闇が強すぎる。」
予想以上に強い力と纏う闇、治療し力を使っていた反動で一瞬よろめく。ソーナンスが後ろから支えるもその刹那を狙われ大きくその場から一人と一匹は弾かれる。そして
「しまったヒデヨシちゃん逃げるんだ!!」
「クソッ数が多すぎる。このままだと...!!」
鎧武者はヒデヨシに刀を向ける。ヒデヨシは逃げようとしたが、逃げたら後ろにいる両親が死んでしまうかもしれないと思い、精一杯、腕を伸ばし庇おうとする。
鎧武者は剣を振り上げそのままヒデヨシに向かって振り下ろす。
「「ヒデヨシ」ちゃん!!!」
来るだろう衝撃にヒデヨシは目を閉じる。
ガキィン
しかし衝撃が襲うことはなかった。恐る恐る目を開けるヒデヨシ。その前には大剣をもち鎧武者の刀を受け止めた凛々しい、赤髪の女武将が見えた。それを祐希は何者かクニナガは驚愕と懐かしさを含んだ眼差しで見る。
「大切なものを守ろうとした心意気見事じゃ。ここからは任せよ。儂の領地でこれだけやったんじゃ。落とし前はつけてもらおうかのぅ。フンッ」
そう言い鎧武者を弾き返し名乗る。
「我はノブナガ。この尾張の領主である。貴様はここで斬る!!!!」
ヒデヨシの絶体絶命に現れた尾張領主織田ノブナガ。これにより形勢が変わる。
「そこのお主ら!!まだ戦えるか?」
「あぁ勿論戦えるとも。」「大丈夫です。」
「ならば露払いを頼む。奴は儂がやる。」
そうしてまた増える足軽を見つつ三人が揃いながら敵を見る。
「足手まといになるでないぞ。」
「わかってるさ。早いところ終わらせよう。」
「大丈夫。二人とも来るわ。」
そして此方へと足を進める足軽へと突っ込む。ノブナガは大剣に炎を纏わせ凪ぎ払う。祐希はグラムから2nd-G概念核を搭載した剣[[rb:十拳> とつか]]に持ち替え、敵を倒していく。クニナガは持ち前のスピードとその身からは想像できないほどの怪力を活かし凪ぎ払う。そして残りが鎧武者だけとなりノブナガ、クニナガは走る。鎧武者が動くより先に祐希は動く。
「縛道の六十一 六杖光牢!!二人とも今だ。」
そして二人の剣が炎を纏う。
「行くぞ。非情の」「業火の」
「大剣」「刃」
その一撃で鎧武者は倒れる。すると残っていた足軽が消滅する。
「ようやく終わったな。」「そうね。これでこの村は大丈夫ね。」「お主らのお陰で儂の民が救われた。礼を言うぞ。」
「偶々ここを通りかかっただけだが、礼は素直に受け取ろう。」
「私も別に助けたかったから助けただけなので大丈夫です。」
「そういえば巻物は?」
「そうだ。確か鎧武者が持ってたはずだけど。」
と振り返り鎧武者のいた場所を見るが巻物は何処にもなかった。
「何処にもないのはおかしいな。」
「(まさかどさくさに紛れてあいつらが持っていったんじゃ)」
「無いもののことを考えてもしょうがないじゃろ。それよりお主ら名を何という。」
「俺は出雲祐希。」「私はクニナガです。」「そうか。なら祐希にクニナガよ。お主ら儂の家臣にならぬか。お主らは相当な実力者じゃからな。どうじゃ。」
「光栄なことだか俺はまだやることがあってな。その申し出は断らせてもらう。ただ、貴女とは友人関係は築きたいとは思っている。」
「私もやらないといけないことがあって、すいません。」
「そうか。なら気が変わったら何時でも言え。儂は歓迎するぞ。」
そう言いノブナガは両親のいるところで座り込んでいたヒデヨシの元へ行く。
「大丈夫だったか。」「あの、ノブナガ様助けていただきありがとうございました。」
「なに儂は領地の民を助けただけじゃ。気にするな。それにお主のように勇気をもち守ろうとするやつは儂は好きじゃぞ。」
と笑う。
その笑顔を見たとき、ヒデヨシの緊張の糸が切れたのかノブナガに抱きつき泣き始める。それをノブナガは驚きつつもしっかりと受け止め、落ち着くまで抱きしめた。
そして2nd-Gの概念が祐希の名前、出雲に反応し上空に雲が産み出され、炎による熱も合わさり雨が降りだす。
それはこの襲撃で命を落としたものたちの嘆きの涙なのかもしれない。
こうして事態は収束を迎えた。しかしこれは新たなる火種の序章に過ぎないことはまだ一人を除いて知る由もなかった。
???~
「???様ただいま戻りました。」「首尾は。」
「えぇ順調です。巻物もこちらに。」とその人物は鎧武者が持っていたはずの巻物を渡す。
「これがアレについて巻物か。あとは邪魔な結界を消せば我が手にアレが手にはいる。」
「???様一つご報告が。守人一族がまだ生き残っているようです。織田ノブナガと正体不明の男女二人に試作品が敗れたそうです。如何致しますか。」
「良い。巻物が手に入ったのだ。それならわざわざ危険を犯さずとも守人一族など放っておけば良い。」
「分かりました。それと引き続き邪魔をした二人組について調べようと思います。」
「そうだな。頼むぞ。」
そう言い下がらせる。
その者の前には封と書かれた札で封じられた何かがあった。
「アレを手にいれればこやつの封印など簡単に解ける。そしてアレでこやつを制御できれば世界は我が物だ。フフフハハハハハハハァ。」
あとがき
今回も読んでいただきありがとうございました。作者の月光です。今回原作キャラ二人目となるノブナガの登場でした。今回でヒデヨシの故郷の話しは終わり1話か2話挟んでから次に進んでいきます。そこで次に祐希が訪れる場所でアンケートの協力をお願いします。。候補としては京、豊後、越後となります。他にもありましたら感想お願いします。締め切りとしては次の投稿までとします。そして最後に出てきたのはわかる人にはわかるあの人たちです。
それでは次回も読んでいただけると幸いです。
2nd-G概念核 十拳
概念は ー名は力を与える
2nd-G人類は力と意思を持つ概念核を、自然を操る一種の装置とし、2nd-Gという世界を巨大なバイオスフィア(密閉型の人工生態系)として改造した。
政治大系は皇族という家系が主要となって世界を統治。姓名を重視し、世襲制が中心となった文化を有していた。
王の一族に生まれた者は王としての姓名と力を、刀工の一族に生まれた者は刀工の姓名と力を受け継ぎ、それは解釈次第である程度の変更が効くが一生をかけてそれに向き合わなければ行けないことになる。
十拳は概念核が八叉となり暴走を起こし2nd-Gを滅ぼした後に産み出された。
十拳は鉄片に刻まれた名前を展開することで封印の天球図を作り出し、その内部において八又の封印作業を行う。
今後の予定
-
番外編で相模の地に寄る
-
ノブナガのところに久しぶりに寄る
-
室生オウガイに戦いを挑まれる
-
番外編を挟んで原作へ
-
三人目の逆行者の正体が知りたい