京の都に辿り着いた祐希たち。クニナガの目的が将軍に会うことだと知った祐希は京の都を悩ませる作物の被害をなくそうと奮闘する。そして一段落しているときに祐希はこの世界に来たときに初めて会った戦国乙女の細川ユウサイと再会する。一方クニナガは京では制限・禁止されている物を見てしまい追われている13代将軍の弟、義昭に出会う。そして二条城まで護衛をして欲しいと頼まれる。クニナガそれを引き受けるのであった。
義昭を護衛して二条城へ向かうことにしたクニナガはまだ昼を食べていなかったので、丁度お腹がなった義昭と共に和食屋へ入りお昼を食べることにした。
「義昭様はなにか食べられないものとかありますか?」
「いえ、ありません。でもお金の持ち合わせが。」
「私が誘ったのですからここは私が出しますので心配しないでください。魚定食で宜しいですか?」
「はい。お願いします。あと私のことは呼び捨てで良いですよ。」
「わかったわ。義昭。」
そうしてクニナガは注文をして待つことになった。
「義昭は見てしまった物が何かわかったものはあったかしら?」
「流通が制限されている鉄砲が無数にあったのと体に害があるものの一時的に気分を和らげる類いの薬草がありました。幕府では中毒になってしまった人たちが沢山出ていて対策をたてているのですが根本が深く根絶が出来ていません。」
「成る程。幕府の手に余るほど事は大きいのね。」
「姉上も心を痛めていました。私にも何かできることがあるんでしょうか?」
「そうね。私は貴方ではないから将軍様の事は分からないけど、貴方の出来ることで将軍様を支えれば良いと思うわ。」
「クニナガさん。ありがとうございます。」
そして会話が一区切りしたところで頼んでいた物がきた。
そうして食べ終わった、クニナガたちは食事処を後にした。そうして暫く歩いていると二人に向かって明らかに怪しい気配が集中しだしていた。クニナガは他の住人が巻き込まれないように、人通りの少ない場所へと向かった。
「そろそろ出てきたらどう?」
クニナガの言葉が辺りに静かに響く。そして、辺りから刀や槍おまけに鉄砲(銃)といった武装をした30人規模の集団が出てきた。
「俺等に気づくとはあんた結構やるみたいだな。」
「一応聞くけど何か用かしら?」
「あんたの側にいるガキを此方に引き渡してもらおう。うちの商品を見たんだ。帰すわけには行かないな。」
「断ったら?」
「その時はあんた等二人ともここで死んでもらうしかないな。早く決めな。」
「勿論、断るわ。」
「残念だな。じゃあ言った通り死んでもらう。鉄砲隊構え。」
「義昭。しっかり捕まっててね。」
「打てっ。」
その言葉が響く直前に義昭を抱えて飛び上がり鉄砲の玉をかわすクニナガ。
そして前方の鉄砲隊が仕留められなかった動揺を突いて納刀したままの鞘で思い切り叩き銃身を歪ませた。その勢いのまま剣を抜き死なない程度に腕を中心に斬り裂く。
そして義昭を抱えて走る。
「逃がすな!!追えっ」
リーダー核の男が命ずるままに追い始める他の者たち。こうしてクニナガと裏を仕切る売人との戦いが始まった。
一方ユウサイと再会した祐希は二条城への道を共に歩いていた。
「そういえば先程はどのような本を探しておられたのですか?」
「あぁ。実はユウサイ殿が言っていたカシン居士や昔に何かしらの災害があったか調べていたんだ。」
「理由をお聞きになっても?」
「最近カシン居士のような闇の気配が、ある村を襲ったんだ。その時の気配が尋常じゃなくてな。何か起こる前触れなんじゃないかと思って過去にそういったことがなかったか文献を調べていたんだがあまり良い情報は得られなかった。」
「それでしたら二条城にも文献は無数にあるので調べてもらって構いませんよ。」
「それは助かる。」
そうして話していると前方から人影がものすごい勢いで近づいてきた。
「ユウサイ殿!!」
「どうかされましたか?ミツヒデ殿。確か今日は義昭様とお出掛けだったのでは?」
「申し訳ありません!!定期連絡をしているときに義昭様を見失いました!」
「それは一大事です?!一刻も早く義昭様を見付けなければ。」
「済まない。何があったんだ?」
「ユウサイ殿。此方の御仁は一体?」
「此方の御仁は私の命の恩人で信頼できる方です。」
「そうでしたか。私は明智ミツヒデと申します。」
「俺は出雲祐希と言います。所でなぜそんなにも慌ててるのですか?」
「義昭様は13代将軍ヨシテル様の弟君なのです。最近京では裏取引が活発になっているようで取り締まりを強化しているのだがとかげの尻尾のように末端ばかりが捕まり、首謀者が捕まっていないのだ。そんな状況で義昭様が居なくなってしまわれたのだ。義昭様の身に何かあったのではヨシテル様に示しがつきません。」
「成る程。それなら手を貸しましょう。人数が多いほど早く見つかるでしょうし。」
「かたじけない。幾つかの目星はつけているからそこを中心に探しましょう。」
そう言い祐希、ユウサイ、ミツヒデの三人ははぐれてしまった箇所から幾つかの地点を移動しながら探し始めた。
そうして探していると前方から60弱の武装をした者たちに囲まれた。
「これは一体何の真似だ?」
「あんた等幕府の役人がここに来たっていうことはこの場所がばれたってことだ。ならあんた等を始末して商品を移さなきゃならなくなったんだ。ここで死んでもらう」
「どうやら違法取引の手掛かりが向こうからやって来てくれたようだな。」
「そうはいいますがミツヒデ殿。油断なさらないように。相手は鉄砲持ちです。当たり処が悪ければ死ぬ可能性もあります。注意をしてください。」
「打てっ。奴等を始末しろ。」と10人二列に並んだ鉄砲が次々に打とうとする。その刹那
「一刀流 居合い 」チャキッ スパッ
「つむじ風。」
2nd-G概念核 十拳を鞘から振り抜き前方の鉄砲隊の銃を全て斬り落とした。そして呆気に取られた鉄砲隊と後ろの者たちに次の瞬間猛烈な風が襲った。空高く舞い上がった者たちは地面に叩きつけられ気を失うか地面に衝突した痛みで動けなくなっていた。
「祐希殿今のは一体何をなされましたか?」
「ん、あぁ素早く刀を振り切って斬撃を横に広がるように鉄砲を斬り裂いて振り切った刀の風圧で全員巻き上げただけだ。」
「素晴らしい腕前です。祐希殿、協力感謝する。さてお前たちが知っていることを話せば情状酌量の余地はあるが、どうする?」
「わかった。話す、話すから殺さないでくれ?!!」
そうして話を聞くとどうやら彼らの取引の現場を少年に見られたということ。そのすぐ後にミツヒデたち幕府の役人が来たため口封じに始末しようとしたとのこと。
「話に出ていた少年が義昭殿だったら不味いですね。」
「えぇ。もう片方の取引の相手が義昭様を探していたら殺されてしまうかもしれないです。」
「とにかくこいつらは縄で縛って動けないようにしたから、早く義昭様を探そう。」
そうして片方の取引相手を捕まえた祐希たちは義昭を探すため辺りを捜索することになった。
義昭を抱えて裏の売人から逃げるクニナガ。既に30人以上倒したものの、後から来る援軍が更に40人増えていた。鉄砲隊は既におらず刀と槍といった武器などが主な為に距離をおいて迎撃をしていた。
「しつこいわね。そんなだと女にモテないわよ。」
「うるせぇ!余計なお世話だ。野郎共行くぞ。」
一度義昭を降ろし迎え撃つクニナガ
「相手は一人だ囲んじまえば此方のもんだ。」
「それは下策だよ。」と長剣の間合いに入ってくる者たちを斬り伏せる。粗方終わり義昭の方を向くとその後ろから剣を振りかぶっているのが見れた。義昭はまだ気付いておらず、急いで戻る。そして
ザシュッ
その場に鮮血が迸る。
義昭を庇い左肩付近を斬られたクニナガだが右手で振り下ろした相手を斬り伏せる。
「クニナガさんっ?!」
「大丈夫。ちょっとした掠り傷よ。」
そう言いながらも傷口から血が流れ出る。
「ガキを庇いながら良くやるもんだ。だが此処までだ。最後にもう一度だけ言う。そのガキを渡せ。」
「何度言っても答えは変わらないわ。」
「クニナガさん私は大丈夫です。だから」
「そんな保証は何処にもないし、それにここで貴方を渡したら私のポリシーに反するわ。」
「ならしかたねぇ。てめえ等やれ!!!」
サクッ
その時地面にクナイが突き刺さる。次いで無数のクナイが男たちに降り注ぐ。
「そこまでだ。お前たちを幕府への背信行為で捕らえさせてもらう。」
近くの民家の屋根に立つ戦国乙女ミツヒデ
そして一通り掃討し終わり義昭の元へと駆け付ける。
「義昭様。遅くなり申し訳ありません。」
「ミツヒデ。それよりクニナガさんの治療を。私を庇って怪我を。」
「フンっ安心するには早いんじゃないか。まだ、俺には金で雇った奴等が沢山いる。まだ終わっちゃいねぇ。」
???「いいえ。其処までです。既に貴方の雇った者たちは捕らえさせてもらいました。」
「なっ?!あんたは。」
「姉上!!」
「貴方たちには然るべき罰を受けてもらいます。覚悟していなさい。」
そうして売人の最後の抵抗も将軍ヨシテルにより鎮圧された。縄で縛り上げられた売人及びそれに荷担した者たちは二条城の兵士たちにより連行されていった。
「義昭様を守って戴き感謝する。傷の手当てはこれでよし。血は止まったが応急手当だからまだ不完全で動きすぎると傷が開くかもしれない。」
「いや、これで充分です。」
「弟を守って戴きありがとう。私は足利幕府第13代将軍足利ヨシテルと申します。お礼をしたいのと怪我の治療をするので城へ来ていただいても宜しいですか?」
「私はクニナガと申します。折角のお誘いですが、今は離れているんですけど連れがいて。」
「心配するな。今は将軍様の好意に甘えとくべきだぞ。」
「祐希今まで何処に行ってたの?此方は大変だったんだからね。」と少し怒り気味で言うクニナガ。
「悪い。そっちを追っていた奴等とは別のを相手しててな。」
「しかし祐希殿のお連れが義昭様の恩人でしたとは。」
「?!! 貴女は……」
その姿を見たクニナガは警戒を露にする。しかし自己紹介のところで少し戸惑いが出た。
「私は将軍家に遣え宰相をしている細川ユウサイと申します。祐希殿には命を助けられました。」
「あ、えと…クニナガと言います。祐希とはその一緒に旅をしています。」
「貴方がユウサイが言っていた方ですね。 貴方も一緒に城へどうでしょうか?」
「それではお言葉に甘えさせてもらいます。」
「では参りましょう。クニナガ殿歩けますか?」
「大丈夫です。これぐらい。痛っ。」
「無理をしては行けませんよ。ハッ」
とクニナガを抱えて歩き出すヨシテル。
「わわっヨシテル様何を 」
「体に負担のかからないように抱えあげただけですよ。」
その姿勢は俗に言うお姫様抱っこであった。因みにクニナガの身長は152でヨシテルが168なので遠目から見ると怪我をした妹を運ぶ姉のような構図である。
こうして当初の目的である将軍に会うことに成功した祐希とクニナガ。クニナガの怪我の治療のために一同は二条城へと歩を進めることになった。
あとがき
久しぶりの投稿になります。月光です。最近は就職や卒業などがあり忙しく時間が余り取れてませんでした。これからも忙しくなるものの一月に最低一話は挙げていきたいと思っています。
さて今回で京の都での話は終わり二条城へと話が進んでいきます。ここではクニナガの正体や目的について触れようかと思っています。現時点だと多分まだ正体は分からないと思います。タイトルの意味は後に分かります。
ヨシテル様の今後のポジションとしては無茶をするクニナガを心配する姉として展開させていこうかと思います。
ぶっちゃけFGO水着ジャンヌみたいな感じにしようかと思っています。
そして明後日ぐらいにFGO新イベントが来るかとワクワクしています。1,5部で活躍をした村正がくるのか又は新しい鯖がくるのか楽しみです。
それでは今回も読んで頂きありがとうございました。感想などコメント宜しくお願いします。
続きはキテルグマがロケット団と共に持っていってしまいました。
今後の予定
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番外編で相模の地に寄る
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ノブナガのところに久しぶりに寄る
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室生オウガイに戦いを挑まれる
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番外編を挟んで原作へ
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三人目の逆行者の正体が知りたい