悪辣な転生者に裁きを 作:フライング・招き猫
アンケートの御協力ありがとうございました。
ヴァルシオーネRが頭1つ出ておりましたのでヴァルシオーネRに決定いたします。 ただ、幾つかオリジナルの武器の持たせる予定です
3/24追記:シャルロットのアンケートですが、12時時点の結果で判断いたします
ゴールデンウィークを迎えたIS学園。
IS学園では海外からの留学生がいることから特別に28日の日曜から6日の月曜までの9日間の休みが与えられた。ただ本来なら27日の土曜からだったのだが、学年別クラス対抗戦での事件を受けて翌日を臨時休校としたので、そのよう振替として27日に授業を入れた為にずれたのだった。
さてゴーレム事件の顛末だが、ゴーレムに関しては開発元が不明で、目的も不明、ということになった。肝心の機体も動力を含めた重要機関が全て破損しており解析が困難だった。それでも、装甲に使われている素材や関節部の形状が既存の物とは一線を画すものだった。
しかし、これを公表すれば世界に無用な混乱を招く可能性が高いと判断され秘匿される事になった。
だが美兎が危惧した通り外見こそ違えど、美兎(束)が設計したゴーレムだった。多少改良は加えられていたが。 そして肝心の設計図だが更識のエージェントの一人、巻紙礼子の調査により箒が篠ノ之本家に置いて行った事が判明した。だが、何者かが篠ノ之本家に侵入し持ち出している事が判明したのだ。そしてその追跡調査を礼子が引き続き行っていた。
箒に関しては千冬は色々と擁護したものの、裁定は覆らず謹慎2日反省文50枚が課せられたのだった。
更識家
ゴールデンウィークを利用して刀奈達の機体のバージョンアップが行われた。全てが終わり、今は更識家で全員がのんびりと過ごしていた。そして治療の終えた円華も加わっていた。
「さて、ゴールデンウィークも今日を含めてあと5日。明日からどうする?」
「流石に前日までには学園に戻らないといけませし、出来れば前々日に戻るのがベストですので、今日から3日間しか有りませんが?」
夏輝の言葉に虚が答える。
「なら今日の午後から温泉でも行かない?更識直営の温泉旅館があるし、そこなら常に更識用に部屋が用意してあるけど?」
刀奈がそう言うと
「賛成ーーー!私、温泉に行きたーーい!」
「私も~温泉に行って、美味しいものが食べた~い。」
「温泉に浸かって、サウナに入って、フルーツ牛乳の一気飲み。楽しみ」
「温泉?! 私は初めてだ!兄さん行きたい、絶対に行きたい!」
美兎と本音と簪が早速食いつく。特にそういった経験の無い円華の食いつきは凄いものだった。その様子に苦笑しながらも虚は直ぐに旅館に連絡をとる。
「夏輝様、ゴーレムの件ですが礼子さんから報告が入りました。」
そこに黒江がゴーレムの一件の追跡調査の報告にきた。
「どうだったのくーちゃん?」
「今から5年ほど前に篠ノ之本家に神話と伝承の調査と称して訪れた団体がいたそうです。団体は大日本神話伝承研究会と言っていたそうです。政府やIS委員会も事前の身辺調査でISとの関連性が無いと言うことで、特例として監視員同行の元で許可を出したそうです。ただ此方の調査の結果、その団体は架空の物で、所在地や構成員、実績に経歴も全て虚偽の物でした。」
黒江の報告に全員が驚く。
「ちょっと待ってくれ黒江、いくらなんでも政府もIS委員会も身辺調査は確りやった筈だ。それでもわからなかったなんて?」
「それには理由があります夏輝様。実はこの団体は篠ノ之本家への調査に入る前に、実際に他の所で調査をし、様々な論文を発表しているのです。」
「ちょっと待って黒江、その団体は架空の物で全てが虚偽の物だったのよね?」
「はい。これには理由があります。実際に調査し論文を作ったのは他の団体や大学のサークルや研究室です。ですが、名義上は大日本神話伝承研究会になっているのです。つまり多額の資金援助を行い実績と経歴を買い取ったのです。」
「なるほどね、流石にそこまで徹底調査はしないか。」
刀奈が呆れ顔で呟く。
「礼子さんの調査では、研究会に資金援助していた企業や団体が複数あったのですが、全てがペーパーカンパニーでした。そして、そのペーパーカンパニーに出資しているのも全てペーパーカンパニーでした。」
黒江の報告に簪が円華の顔を見ながら
「それって、例の研究所と同じ手口じゃ?」
「はい、全てのペーパーカンパニーを調べてみた所、一社だけ引っ掛かりました。ラスフィトート商事、筆頭株主にフォーラン・テイクゼンの名前がありました。」
黒江が又々驚愕する報告をした。
「そのフォーラン・テイクゼンなる人物が怪しいですね。では更識の最優先調査事項に挙げておきます。」
旅館の手配を終えた虚がそう言ってくる。
「ところで、話は変わるが私は何時からIS学園に通えるのだ?」
円華が訪ねてくる。夏輝は
「美兎姉さん、円華の専用機は完成したの?」
「勿論、完成したよ! 後はまどちゃんが乗って軽くテストすればOKだよ。」
その答えを聞いて刀奈が
「編入の準備は書類上は殆ど終わっているから、後は編入テストのみね。ゴールデンウィーク明けに編入テストの予定が組んであるわ。それに合格すれば、編入出来るわよ。」
ちなみに円華はISの技術に関しては問題無かったのだが、学力・・・即ち5教科の国語・数学・理科・社会・英語に問題があった。 そこで夏輝達が心を鬼にしてスパルタで教え込んだ。幸いにも覚えはよかったので短期間で修得した(もっとも、最初の頃は泣きながら挑んでいた)
「では心置きなく、温泉に向かえますね?」
虚の一言で全員が旅行の支度に取りかかった。
更識家直営の温泉旅館[花の都]
某温泉街の外れに存在する、ガイドブックや旅行サイトには一切掲載されていない、知る人ぞ知る高級旅館である。
全客室が日本庭園と露天風呂付きの離れ仕様となっており、ロビー以外ではプライベートが保たれる作りとなっている。 その為に内外問わずに人気があり、予約は常に埋まっている。
だが、この旅館に2部屋ある最高級の離れ個室の1つは更識専用として常に確保されており、更識家の者は何時でも泊まれるようになっている。
旅館の日本庭園を楽しめる屋根付きの露天風呂の一角に7人の女性が浸かっていた。
「ふあぁぁぁぁーーーーぁ、いいお湯。」
「んーーーー、癒されるーー。」
「ほえほえ~、極楽~極楽~。」
お湯に浸かり、手足を伸ばしだらけた格好で温泉を満喫する美兎と刀奈と本音。
「お二方、それに本音、もう少し女性としての恥じらいを持ってください。」
虚が嗜めるも、3人は何処吹く風とばかりに耳を貸さない。
「ジーーーーーー。」
「ジーーーーーー。」
「ジーーーーーー。」
そんな3人と虚をじっと見つめる、簪・黒江・円華の3人。3人の視線はお湯の中にプカプカと浮かぶ体の一部に注がれていた。そして自分と見比べては再び視線をやる。
「・・・・・格差社会。」
「・・・・・圧倒的差別。」
「・・・・・絶望の事実。」
3人の呟きを耳にした美兎は苦笑しながら
「大丈夫よ。3人共、これからだから。」
「そ、そうよ。ね、ねぇ虚ちゃん。」
「は、はい。そうですよ。」
「でも~、あんまり~良いことないよ。重かったり~肩が凝ったり~と。」
「「「グフッ!!!」」」
美兎達が慰めの言葉を言ったのだが、何気無い本音の言葉が全てをチャラにして、落ち込んでいた3人にとどめをさした。
顔を伏せていた3人が、幽鬼の如く立ち上がり、両手を構えると
「「「フッフッフッフッフッ・・・・・・もいでやる!」」」
「「「「いやゃぁぁぁぁーーーーー!!!」」」」
垣根を挟んで反対側にある男の露天風呂
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・(〃▽〃)」
一人で浸かっている夏輝は、女湯の騒ぎを耳にして顔を真っ赤にしていた。
温泉から上がり、客間で寛ぐ夏輝達。もっとも女性陣は露天風呂で騒ぎ過ぎた為か、弱冠グロッキー気味で全員が浴衣姿で畳に寝転がっていた。
夏輝は一人、藤の椅子に座り刀奈達の姿に若干呆れていたが、此方に足を向けて寝転がっている美兎と刀奈の浴衣の裾が捲れて奥が見えそうになっているのに気づき、慌てて視線を庭に向けるのだった。
そんな夏輝に
「そういえば夏輝、学園長から連絡があったんだけど、ゴールデンウィーク明けにフランスとドイツから編入生が来るみたいよ。詳細は始まってからになるみたいだけど。」
「ドイツねぇ・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
美兎が何やら含みのある呟きをする。そして黒江の顔色が弱冠曇る。
「確か、ドイツといえば黒江がいた研究所が・・・」
「そうだよ。遺伝子強化試験体の研究をしていたドイツが国主体で行っていた非合法な研究施設。彼処で数百人もの命が実験で生み出されては消されていった。」
刀奈の問いに美兎が答える。
「私はそこで生み出されたNo.96E。人工受精により生み出され、名前すら与えられず開発コードで呼ばれ、様々な実験をされました。同じ時期に生まれた姉妹達は一人、また一人、その命を落としていきました。」
黒江がそう語る。既に全員が黒江の身の上を知っているが、黒江自身がその事を自分の口で語るのは、これが初めてだった。
「確か、その非道な行いを知った美兎姉さんが、研究施設に乗り込んで黒江を救ったとは聞いているが。」
「そうだよ、まどちゃん。いや~、あの時は久々にぶちギレたね。美兎さんが行った時には、研究施設から連れ出された成功体と呼ばれる一人以外を、廃棄処分と抜かして殺している最中で、結局救えたのはくーちゃんだけだった。私がもう少し早く知る事が出来ていれば、もっと助けられたんだけど・・・・・」
「そんな事はありません美兎様。私以外の姉妹達は既に度重なる実験と手術で手遅れの状態でした。私とて、
黒江の言葉に美兎は右腕で目の部分を隠した。泣いているのか照れているのかわからないが、それを見られたくないようだ。
「そういえば、成功体がいると言っていたが、そいつはどうしているのだ?」
「No.100Rは境界の瞳を移植する前に、その身体能力を買われて、ドイツ軍に預けられたみたい。今はラウラ・ボーデウィッヒの名前を与えられ、ドイツ代表候補生になって専用機持ちになっているみたいだよ。」
「美兎姉さん、もしかして・・・・」
美兎の言葉に簪が、ある可能性に気づいた。
「・・・・・・その可能性はあるかな。くーちゃんは、美兎さんが色々したから、もう遺伝子強化試験体としての特徴は殆ど残っていないから気づかないとは思うけど、まあ気づいた時に対応を考えればいいかな。」
そう言って美兎は、勢いをつけて起き上がり
「そろそろ晩御飯だよね。美兎さんお腹ペコペコだよ。」
「そうだね、もうすぐ夕食を運んでくると思う・・・・けど(〃▽〃)」
夏輝は美兎の話に返事を返していたが、あることに気づいて再び顔をそらす。 先程、勢いをつけて起き上がった美兎だったが、そのせいで裾は大きく捲れて紫のレースの下着が見え、更に浴衣の胸元がはだけて、メロンのような双丘の一部が見えていたのだ。
美兎は夏輝が顔をそらした事を不思議に思い、視線を自分の体に向けて気づいた。
「にゃははははぁー! なーくん。な・に・を・見たのかな?」
顔をそらしている夏輝に向かって四つん這いで近づいていく。 裾は完全に捲れて紫色の下着が完全に見えており、更に四つん這いになったことで、浴衣から双丘は完全にはみ出ていた。
夏輝は振り向く訳にもいかず、顔をそらしたままだ。
しかし虚が美兎のあられもない姿に気づいたて
「み、美兎様?! 何て格好をされてますか!はしたないですよ!!」
虚は慌てて美兎の浴衣の裾を戻し、浴衣の胸元の乱れを正す。
「ちょっと虚ちゃん、少しくらい良いじゃないの。だいたい、ここにいるみんな、なーくんの事が大好きで、お嫁さんになることが決まっているし、問題無いんじゃない?」
美兎の言葉に全員が顔を赤くする。
「それに、みんなこの部屋に一緒に泊まるんだよ。」
考えてみれば、そうである。今いる15畳の応接間と隣の15畳の和室は障子で仕切れるとはいえ、全員が寝るのに十分な広さだ。 夏輝は慌てて
「お、俺は洋「「「「「「「却下!!!」」」」」」」えっ?!」
別の部屋に移動する事を言おうとするが、全部言う前に直ぐに却下された。
その夜
夏輝の身に何が起きたかは、あえて語らない。
ゴールデンウィークも終わり、1週間程過ぎた時の事だった。
円華は無事に編入試験に合格し、IS学園への編入が認められた。十蔵が気を効かせてくれてクラスは4組になった。 しかし、編入は円華だけではなかった。1組に2人の編入生が加わったのだ。 一人はドイツの代表候補生。そしてもう一人が・・・・
「フランス代表候補生でデュノア社のテストパイロット、そして3人目の男性操縦者ね・・・・」
夏輝の呟きに簪が
「あれは男じゃない、男の娘というか、雄んなの子だと思う。」
「かんちゃんが何を思って言っているか、私にはわかるけど、他の人にはそれだと解りにくいと思う。」
本音が簪に突っ込む。
「骨格からして、あれはどう見ても女だろう。」
円華はBLTサンドを手にしながら、噂の人物を鋭い眼差しで見つめながら言う。
夏輝達は昼食を取りながら、噂の人物・・・第3の男性操縦者、シャルル・デュノアを分析する。
シャルルは百春と箒と一緒に食堂で昼食を取っているが、その周囲には女子生徒が群がっていた。
夏輝はチキン南蛮定食を食べながら、自分の目の前に座っている銀髪の小柄な少女に視線をやる。 ミックスサンドを栗鼠のように夢中になって頬張りながら食べる様は、マスコットキャラと言っても過言では無い位に愛らしい姿をしている。
「それで、ドイツの代表候補生でドイツ軍IS配備特殊部隊[シュヴァルツェ・ハーゼ]隊長のラウラ・ボーデウィッヒ少佐どのは、どういった御用件で?」
「じゅちゅばはじゃにゃ」
「口の物を飲み込んでから、喋らないと行儀が悪いですよ。」
一杯目のかき揚げうどんを食べ終え二杯目に箸を伸ばそうとしていた簪が、ラウラに注意する。
「(ゴクン)それはすまなかった。」
「しかし、教室とはうって変わってのお姿ですわね。」
セシリアはカルボナーラを食べる手を止めてラウラの姿に呆れる。
「あれは仕方がない、クラスのあの軟弱な雰囲気がどうしても気に触ってな、イライラしていたのだ。」
ラウラはそう言ってオレンジジュースを飲み
「実は、1つ・・・・いや、2つ程大事な話があるのだが、放課後に時間を取って貰えないだろうか?」
「ここでは話せない話か?」
夏輝の問いにラウラは一瞬だけ特盛ロコモコを食べている黒江に視線をやる。黒江はラウラの視線に気づかないのか、気づかないふりをしているのか食事を続けている。かわりに、それに気づいた夏輝が
「わかった、放課後に生徒会室に来てくれ。そこなら大丈夫だ。」
夏輝の返事を聞きラウラは
「ありがとう助かる。」
本音は卵ごはんを食べ終えて
「そういえば、ラウラウは編入の挨拶した後に織斑君を睨んだって聞いたけど」
本音の質問にラウラが
「まあ、色々と理由があってな・・・私はあの男が嫌いなのだ。」
食事を終えたラウラはトレーを持って席を立ち
「それでは放課後、生徒会室に伺わせてもらう。」
そう言ってラウラはテーブルから離れていく。
「・・・・で、黒江。もしかしてラウラは?」
「はい、気づいたかと思います。」
黒江とラウラ、髪と瞳の色、顔立ちこそ違えど(美兎特性ナノマシンの成果)、並べば何処と無く似通ったら雰囲気を醸し出していた。 だからこそラウラは直感的に気づいたのであろう。
「という事は、用件の1つは黒江の事かな。」
「たぶん、そうだと思います。」
「とりあえず、美兎姉さんに相談しとくかな。」
シャルロットについて
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アンチで物語から退場
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アンチで死亡
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救済するけど、友人
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救済してハーレムメンバー