インフィニット・オーネスト ~いつだって、命を懸けて~   作:青海 翠果

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 どうも、青海翠果です。年越し前ギリ投稿できた~!一週間ぶりで申し訳ありません!いや~バンドリでドリフェスがあって10連引いたらピックアップリサ姉星四を引いて関係ない薫さん星四を引いて前回の紗夜日菜イベガチャのつぐみちゃんを引いて、などなどあり、こんな時間に投稿することになってしまいました。
 さて今回は、一章ラストの回です。それではどうぞ!


#6 だからといって何が変わるわけじゃないし

 

 

 ~一年四組の教室~

 

 

 スコール「さて、このクラスの勝利者は神代君なんだけど、代表になるんじゃなくて、代表を『選ぶ』人を決める決定戦だったから、この中で誰が代表に選ばれてもおかしくないのよ。で、神代君。あなたは誰を選ぶのかしら?」

 

 開理「その前に、役職として『副代表』というのを作ってもいいでしょうか?」

 

 スコール「構わないわ、その副代表の方はクラス代表対抗戦には出ないのでしょう?」

 

 開理「はい、代表のみが出ます。では、代表に神代開理、副代表に更識簪さんを指名したいと思います。」

 

 簪「!!」

 

 他の生徒『!?』

 

 スコール「わかりました。更識さんは宜しいかしら?」

 

 簪「は、はい!!」

 

 スコール「他の皆さんは、二人で良ければ拍手をしてください。」

 

 パチパチパチパチ

 

 スコール「では、今日の授業はここまでね。クラス代表対抗戦は二週間後だから、神代君は頑張ってね。それでは。」

 

 

 ~一年一組の教室~

 

 

 千冬「それでは、一番勝利数の多かった神代姉に代表を決めてもらおう。」

 

 百夏「はい、じゃあ神代百夏を代表に指名します!」

 

 千冬「了解した、他の者で、異論のないものは拍手をするように。」

 

 パチパチパチパチ

 

 千冬「では、クラス代表決定戦及び、本日の授業はここまで。クラス代表対抗戦は二週間後だ。神代姉は準備を怠らないように、以上。」

 

 

 ~放課後~

 

 

 開理「ごめん、簪さん。勝手に指名しちゃって。」

 

 簪「え、う、ううん!!ぜ、全然大丈夫だよ...(むしろ一緒にいる時間が増えて嬉しいから!)。」

 

 開理「ホント!?良かった~勝手に色々しちゃって申し訳なくて...改めて、これからよろしく、簪さん。」

 

 簪「うん、宜しくね...。」

 

 開理「じゃあ、晩御飯どうしようか?」

 

 簪「あ、えと、お姉ちゃんと他にも二人いるんだけど...良いかな...?」

 

 開理「あ、そうなんだ、大丈夫!何人増えてもいけるから大丈夫!」

 

 簪「あ、ありがとう...!!」

 

 開理「楯無さんと、他は誰が来られるの?」

 

 簪「一組の布仏本音と三年の布仏虚さんだよ...。」

 

 開理「へぇ~、関係性がわからないけど、どんな関係だったりするの?」

 

 簪「本音は私の従者で、虚さんはお姉ちゃんの従者なの...。」

 

 開理「じゅ、従者!?...えっと、簪さんのお家って、結構お金持ち?」

 

 簪「あ、あれ?更識って、聞いたことない...?」

 

 開理「うん、そんなに有名なの?俺、IS開発ばっかりしてたからかな?」

 

 簪「なら、仕方ないのかな...?まあ、一応、お金持ちの部類に、入ると思うよ...。」

 

 開理「へぇ~、まあ、だからといって何が変わるわけじゃないし。三人の好きな食べ物はわかる?」

 

 簪「うん、お姉ちゃんは....。」

 

 

 ~一時間後・食堂~

 

 

 本音「かんちゃん、お待たせ~。」

 

 虚「簪様、お久しぶりでございます。」

 

 簪「本音、待ってた。虚さん、お久しぶりです。」

 

 虚「それで...お嬢様?」

 

 楯無「あ、え、えっと、か、簪ちゃん...。」

 

 簪「あ、お、お姉ちゃん...。」

 

 楯無「あ、そ、その、ご、ごめんなさい!!」

 

 簪「あ、えっと、私も、ごめんなさい!」

 

 楯無「あ、えっと、簪ちゃんが謝ることじゃないのよ、全部私が悪いんだから...。」

 

 簪「ううん、私も、途中から意地になっちゃってたから。だから私も、ごめんなさい。」

 

 楯無「か、簪ちゃん...。」

 

 簪「と、とにかく!今日の晩御飯、久しぶりに皆で食べよう...!」

 

 楯無「!!そ、そうよね!!それで、開理君はどちらに?」

 

 開理「もう少しお待ちくださーい。」

 

 楯無「あっ、わかったわ~。」

 

 簪「じゃあ席で待ってるね...。」

 

 開理「了解です。」

 

 

 ~数分後~

 

 

 開理「とりあえず、皆さんの好きな食べ物の共通点に辛い物と卵があったんで、カレーリゾットオムレツにしました。」

 

 本音「おぉ~、おいしそ~!」

 

 簪「今日も素敵な料理だね...。」

 

 楯無「簪ちゃんはこんなにおいしそうな料理を毎日食べてるのね。少し羨ましいかも。」

 

 虚「本当においしそうですね。」

 

 開理「ありがとうございます。」

 

 

 ~食後~

 

 

 本音「初めまして~、布仏本音だよ~。気軽にのほほんさんって呼んでね~、かいりん。」

 

 開理「か、かいりん?」

 

 簪「本音はよく人にあだ名を付けるの、気にしないでね...。」

 

 開理「なるほど。宜しく、のほほんさん。」

 

 本音「うん、宜しくね~。ちなみに、ももちんとイッチーとマドマドのお兄さんかな?」

 

 開理「百夏と一夏と円夏のこと?そうだけど...。」

 

 本音「やっぱり~!三人とは同じクラスなんだよ~。」

 

 開理「なるほどな、じゃあ、三人のことも宜しく。」

 

 本音「うん、任されたのだ~!」

 

 虚「初めまして、本音の姉の布仏虚と申します。どうぞ宜しくお願いしますね。」

 

 開理「あ、宜しくお願いします。えっと布仏先輩。」

 

 虚「そんな固くなくてもいいですよ。下の名前でも構いませんよ。」

 

 開理「じゃあ、虚さん、宜しくお願いします。」

 

 虚「はい、宜しくお願いします。開理君。」

 

 楯無「私はもう知ってるわよね、というか、簪ちゃんとの決闘のことや今日のご飯も、ありがとね。あなたが来てくれて、本当に良かったわ。」

 

 開理「いえ、俺は、姉妹が仲悪い光景のままなのは嫌だったので。それに、せっかくルームメイトになったので、なにか力になれるならと思っていたんです。」

 

 簪「開理君...!本当に、ありがとう...!」

 

 開理「いやいや、副代表に任命しちゃったし、色々勝手にしたんだもん。そのお返しにすらならないかもだけど、協力できたなら良かった。」

 

 簪「じゅ、十分すぎるくらいだよ...その代わりといってはあれだけど、悩みとかあったら、私たちに何でも言ってね...!できる限り力になるから...!」

 

 楯無「そうね、ここまで力になってもらって、何も返せないのは嫌だもの。相談でもなんでもいいから、お姉さんたちにいつでも言ってね。」

 

 開理「あ、ありがとうございます。それで、楯無さん。同盟というか、協定的な話はどうなりました?」

 

 楯無「あ、それね。情報を解析したりしたんだけど、危険な情報どころか、私たちにメリットしかなかったわ。だから、明日にでも正式なものにできると思うわ。お願いしてもいいかしら?」

 

 開理「本当ですか!?意外と速かったですね、じゃあ束さんに連絡して、色々決めちゃいましょう。今日はもう遅いんで、明日でもいいですかね?」

 

 楯無「そうね。明日、生徒会室に来てくれる?そこで決めましょ。」

 

 開理「はい。では、そろそろ解散ですかね。」

 

 本音「そうだね~。じゃあまたね~かんちゃん、かいりん。お嬢様とお姉ちゃんもおやすみなさ~い。」

 

 虚「まったくあの子は...それでは、簪様、お嬢様、開理君、おやすみなさい。」

 

 楯無「おやすみ、虚ちゃん。じゃあ私も戻ろうかしら。おやすみなさい、簪ちゃん、開理君。」

 

 簪「おやすみなさい、お姉ちゃん...じゃあ、私たちも、戻ろっか...。」

 

 開理「そうだね、簪さんも、パンドラができたおかげで、健康的になったんじゃない?」

 

 簪「あ、わかる...?朝が気持ちよくなったんだ...。これも開理君のおかげだね...。」

 

 開理「そんな大袈裟な。でも、健康だと、毎日が楽に、楽しくなるんだよね。」

 

 簪「あ、そんな感じ...。いつもよりなんか、ゆとりがある気がするんだ...。」

 

 開理「そりゃいいことだ。じゃあ、おやすみ、簪さん。」

 

 簪「うん...おやすみ、開理君...。」

 

 そうして、クラス代表決定戦の夜は過ぎていった。

 

 第一章、終了。

 




 さて、一章ラストの今回は、更識、布仏、そして開理君のお食事会と布仏姉妹との初会話でございます。
 ちなみに開理君は、相手が好きになるきっかけは分からないけど、相手に好意を寄せられているということには敏感な方です。よって、簪ちゃんやセシリアの好意にバリバリ気づいてます。そして、その好意が暖かいので、向き合うことが恥ずかしく、ちょっと照れるような喋り方を意識して書いてます。
 あと、次回から、クラス代表対抗戦編に突入します。予定では、アーキタイプから一人だけ入れたいと思います。自分はアーキタイプをプレイしてないので、そのキャラしか書けそうにないんです。
 では、また来年もよろしくお願いいたします。
 また次回お会いしましょう。読了ありがとうございました。良いお年を~!!

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