インフィニット・オーネスト ~いつだって、命を懸けて~   作:青海 翠果

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 あの番外編プロローグ1から約半年でしょうか、皆様!本当に、本当に、お久しぶりでございます!!青海 翠果です!!
 いやぁ、一人暮らしのために引っ越したり、スイッチが壊れてデータを移したり、スマホを変えたり、高校をしっかり卒業出来たりと色々ありましたが、ようやく!アイデアが降りてきて、気力も戻り、時間もたっぷりあるので、この度投稿を再開しようと思います!!
 といっても不定期には変わりはありません。また更新が止まってしまっても「まあ、青海翠果だしなぁ」と思って頂けると幸いです。
 さて、今回はクラス代表対抗戦の一回戦と二回戦です!百夏ちゃんや開理君が本気を見せる!?あと、タグにありますが、今回は特に『残酷な描写』が強いです!(作者の個人的な感想)もしかしたらいじめのように映ってしまうかもしれません。それが苦手な方は、この時点でブラウザバックしてください。
 それでは、第十一話スタート!!


#11 炎の百夏と天使の『解放』

 ~アリーナ・百夏側ピット~

 

 

 百「じゃあ、行ってきます。」

 

 開「おう、あんまり気負いすぎるなよ?」

 

 百「うん、いつも通り戦ってくる。」

 

 開「俺も、しっかり見届けるよ。百夏が勝つところを。」

 

 百「き、緊張しちゃうから!」

 

 開「ははは、すまんすまん。」

 

 百「もーう...じゃ、また後でね。」

 

 開「ああ。」

 

 

 ~アリーナ~

 

 

 百「おまたせ、南さん。」

 

 南「ほんと、待たされたもんだわ。」

 

 百「兄さんに茶化されちゃってね。」

 

 南「あぁ、神代開理だっけ?四組の代表の。てか、男がクラス代表なんて恥晒しもいいところよ。実力もないくせに、客寄せパンダじゃないの。そんな男の妹だなんて、貴方も可哀想ね。」

 

 百「........は?」

 

 南「だってそうじゃない!男のくせにIS動かして、そんな実力もないのにクラス代表なんておかしいでしょ?そんなの見栄はりたいだけじゃない!」

 

 百「.......まれ....。」

 

 南「えぇ?」

 

 試合、開始!!

 

 百「黙れぇっ!!!!!!」

 

 その言葉と同時に百夏は一瞬で南の目の前に移動し、武器であるクローを突き刺す。

 

 南「グホァァ!!??」

 

 観客『!?』

 

 一「百夏姉!?」

 

 開「っ!」

 

 そして、無抵抗で百夏のクローを受け止めてしまった南は、アリーナの壁に激突した。

 

 南「...うっ、嘘...でしょ...全然、見え、なかった...っ!?」

 

 百「...逃げないでよ?南さん...私の尊敬する兄さんをそんなに侮辱したんだから...全力でお相手するのは当然でしょ?...モード・フレア。」

 

 〈Flare mode activate〉

 

 そして、百夏の四肢は...『燃える』

 

 南「手足が、燃えて...な、何する気...!?」

 

 百「分かるでしょう?燃やしてあげるのよ、貴方の全部を。」

 

 南「ひ、ひぃっ!?」

 

 百「時間を掛けちゃうと苦しくなっちゃうでしょう?だから、一回で終わらせてあげる。」

 

 南「ちょ、ちょっとまっ...!?」

 

 百「リミットリリース!!!」

 

 〈limit release flare mode full break〉

 

 南「い、嫌っ、やめ...グハァ!!ゴホォ!!ギヤァ!!ブハァ!!」

 

 百「っ!!っ!!!っ、ラァ!!!!オラァ!!!!!オラァ!!!!!!」

 

 南「や、め、ガハァ!!も、ゆる、し、ゴハァ!!」

 

 百「っせいっっっ!!!!!!」

 

 南「グァァァァァァァァ!!!!!!」

 

 百「......はぁ。」

 

 

 

 シールドエネルギーエンプティ、よって勝者、神代百夏!

 

 観客『...』

 

 百「ぁ、あれ?や、やりすぎちゃった、かなぁ?」

 

 観客『...オオオオオォォォォォオォォ!!!!!!!!!』

 

 百「え、えぇっ!?」

 

 三組の生徒A「ありがとう、あの自己中倒してくれて!!!」

 

 三組の生徒B「クラス代表になる前から、ずっと威張り散らしてたから、皆ストレスだったのよ!」

 

 三組の生徒C「かっこ良かったですよ!!!」

 

 三組『ありがとう、神代さん!!』

 

 観客A「まぁ、試合直前のあのセリフを聞いてればねぇ?」

 

 観客B「ちょっとやりすぎかもだけど、あの三組の反応を見たら、あれでも良かったのかもね。」

 

 観客C「今度は冷静に戦う神代さんも見てみたいね!」

 

 観客『それな!!!』

 

 百「え、あ、あぅ///」

 

 百夏は恥ずかしくなり、顔を真っ赤にしながらピットへ戻った。南は、最後の一撃で意識をなくし、ISも解除した。地面に倒れたままの南は、教師たちが担架で運び、保健室に。その後、彼女は百夏を見ただけで震えて全速力で逃げるようになった。

 

 

 ~アリーナ・百夏側ピット~

 

 

 百「....あぁ、疲れた。」

 

 開「...百夏。」

 

 百「っ!に、兄さん...」

 

 開「まずは初戦突破おめでとう。」

 

 百「あっ、うん、あ、ありがとう...」

 

 開「...で、俺が何を言いたいか、分かるか...?」

 

 百「...うん。」

 

 開「俺や一夏が悪く言われるのは、まだ女尊男卑が残ってるからだ。俺たちの最終目標はそれを終わらせることだ。だからといって、怒りに任せて傷つけることを認めてはいないぞ。」

 

 百「...うん。」

 

 開「...まあ、次は気をつけろよ。俺も、すぐ決着つけるから。そしたら、しっかり戦おうな。」

 

 そういって開理は、百夏の頭を撫でる。

 

 百「うん。ごめん、兄さん。ちょっとクールダウンしてくるね。」

 

 開「おう、あ!応援はしてくれよ?」

 

 百「それはもちろん!!」

 

 開「ならOKだ。」

 

 

 ~二回戦・アリーナ・乱側ピット~

 

 

 乱「...。」(ガタガタ)

 

 乱は精神統一をしようとしているが、初対面の殺気に満ちた開理、そして手加減していた練習、それらを思い出してしまい、震えてしまっていた。

 

 鈴「乱~、って、震えてんじゃない!!」

 

 乱「り、鈴お姉ちゃん...。」(ガタガタ)

 

 鈴「はぁ、だからあれほど世間のことは勉強しときなさいって言ったじゃないの。」

 

 乱「う、うぅ...。」

 

 鈴「まあ、負けるのはアタシでもわかるから、これだけは言っておくわ。」

 

 乱「?」

 

 鈴「全力で足掻きなさい。」

 

 乱「!!」

 

 鈴「自分の持てる全力で、開理さんに抗ってみなさい。」

 

 乱「抗う...うん!!」

 

 鈴「やる気、出た?」

 

 乱「うん、ありがと鈴お姉ちゃん!!」

 

 鈴「よし、行ってらっしゃい!」

 

 乱「うん!!」

 

 

 ~同時刻・アリーナ・開理側ピット~

 

 

 開「...久々に、やるか。『フルサモン』を。」

 

 簪「フルサモン?」

 

 開「おわっ!?簪さん!?びっくりしたぁ...。」

 

 簪「あ、ごめんね...集中してたのに...。」

 

 開「いや、大丈夫だよ。」

 

 簪「で、フルサモンって何...?」

 

 開「オーネストの『バースト』って呼ばれる、全力の状態の一つ。といっても、まともに使えるのは今のところフルサモンだけなんだけどね。『ドラゴン』は暴走するし、あと一個はアンロックできてないし。」

 

 簪「オーネストの、全力...。」

 

 開「出来るだけ手加減はしないって言っちゃったし、そうなるとフルサモンぐらいかなって。」

 

 簪「無理とかはしないでね...?」

 

 開「うん、ありがとう。じゃ、行ってきます!」

 

 簪「行ってらっしゃい...!」

 

 選手の方はアリーナに出てください。

 

 乱「凰乱音、甲龍。出ます!」

 

 開「神代開理、オーネスト。発進!!」

 

 

 ~アリーナ~

 

 

 開「お待たせした。」

 

 乱「いえ、大丈夫です。」

 

 開「それならいい。」

 

 乱「神代開理さん、私は、全力であなたに抗います!!」

 

 開「ほう、それは鈴のエールか?」

 

 乱「!?」

 

 開「あいつらしいな。そっちが覚悟を決めているならこっちも全力で行かなければならないな。」

 

 乱「!!」

 

 開「この力を使うのは、何年ぶりだったかなぁ...?久々にオーネストも暴れたがっているからなぁ。まあとにかく、全力で、命を懸けて戦おう!凰乱音!!」

 

 乱「は、はい!!」

 

 試合、開始!

 

  

 

 開「まず小手調べだ、モード・ランサー!」

 

 〈Lancer mode activate〉

 

 そういって開理は、巨大な槍を召喚した。

 

 乱「槍!?で、データにない武器!?」

 

 開「予想外でもちゃんと対処しろよ?」

 

 乱は自分の薙刀で必死に防御しているが、開理の槍は突く速度を加速させていく。

 

 乱「ぐっ、ぐう...(このままじゃ、防戦一方...。一か八か、衝撃砲に賭けるしか!!)」

 

 開「ふっ!!(っ!!衝撃砲、そろそろか!?なら!!)モード・ソニック!!」

 

 乱「!?」

 

 〈Sonic mode activate〉

 

 オーネストの翼が変形し、ブースターになる。そして、変形直後には、既に乱の背後に回っていた。

 

 開「(ここだ!!)バースト・フルサモン!!!」

 

 乱「え、いつの間...に...。」

 

 

 

 

 

 〈Voice authorize complete Burst・Fullsummon activate〉

 

 

 

 

 

 その電子音声とともに、オーネストの武装が、次々と召喚され、開理を囲む。

 

 観客『!?』

 

 一「な、なんだあれ!?」

 

 セ「武器が、無数に召喚されて...!?」

 

 円「開理兄さん、まだあんな力を持っていたんですか!?」

 

 楯「やっぱりとんでもないわね、開理君...。」

 

 箒「にしてもあれは...。」 

 

 鈴「まさかあの武器全部、ビットみたいに自分で動くってこと!?」

 

 虚「いや、いくらなんでもそれは...。」

 

 簪「いや、開理君ならあってもおかしくない...。開理君曰くあれは、オーネストの全力の一つ。どんなことでも不思議じゃない...。」

 

 

 

 乱「な、なんですかそれ...。」

 

 開「あの時全力で行くって言ったでしょ?それに君も、全力で抗うって言ったじゃないか。さあ、抗ってみせろ!!!」

 

  その言葉を皮切りに、開理は二本の剣を取り、他の武器は乱の方向を向き、動き出す。

 

 開「ハアァッッッ!!!!!!!」

 

 乱「ぐっ、あああ!?」

 

 開「まだまだアァッッッ!!!!!!!」

 

 乱「あっ、こ、このぉ!!!」

 

 乱は必死に衝撃砲を放つが、砲口から弾道を瞬時に読んでいる開理は、ぎりぎりですべて躱す。

 

 開「そろそろ終わりにしよう。安心してね、殺さないから。」

 

 乱「えっ...?」

 

 開「ヴォーパルスキル・コール!!『オールブレイク』!!!!!」

 

 

 

 

〈Voice authorize complete vorpal skill [All break] activate

 

         

 

 

 

                   Are you ready?〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 開「ウオオオオオオオォォォォオオオオオオオオオオアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 開理の雄たけびと共に武器が攻撃を始める。開理自身も二本の剣を振り、乱を滅多切りにしていく。そして...

 

 開「ハアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 乱「いやあああああああ!!!!!!!」

 

 シールドエネルギーエンプティ、よって勝者、神代開理!

 

 

 開「お~い、大丈夫か?」

 

 乱「ぁ、す、すいません。」

 

 開「歩けるか?」

 

 乱「あ、は、はい!」

 

 開「なら大丈夫そうだな。」

 

 乱「あの、この間のことはすみませんでした!!」

 

 開「え、何が?」

 

 乱「なんか、いろいろ失礼なことを言っちゃって...。」

 

 開「俺自身のことは気にしないけど、他のことは馬鹿にすんなよ?今度そうなったら引きちぎるからな。」

 

 乱「ひ、引きちぎ...」

 

 開「まあ、しないなら全然いいけどな。じゃあな。」

 

 乱「...怒らせないようにしないと。」(ガタガタ)

 

 




 英語が沢山と、一方的にボコボコにする神代兄妹。
 ちなみに、「ボイスオーソライズコンプリート」はゼロワンを元ネタに、音声認証完了という感じで、「ヴォーパルスキル」は必殺技という感じです。
 次回は、出来るだけ早く書くので、楽しみにしていただけると嬉しいです。
 それではまた次回、読了ありがとうございました。

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