インフィニット・オーネスト ~いつだって、命を懸けて~   作:青海 翠果

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 こんにちは、青海翠果です。今回は初回だからと張り切りすぎて5200字も詰め込んでしまいました。所々駄文ですが、よろしくお願いします。
 それではプロローグ2話、どうぞ!!


#プロローグ2 君たちのリスタート

 

 

 ~数年後・第二回モンド・グロッソ決勝戦時~

 

 

 男1「こいつら、織斑千冬の妹と下の弟だよな?」

 

 男2「そのはずだ、お前ら、織斑百夏と織斑一夏だよな?」

 

 百夏「だったら何?」

 

 一夏「百姉、こいつらやばいって!」

 

 百夏「大丈夫、一夏は絶対守るから。」

 

 女「情けないわね、やっぱり男は弱いわね。」

 

 一夏「うるせぇ!」

 

 女「織斑千冬は?」

 

 男2「やべぇ、奴、決勝戦に出てやがる!」

 

 百夏・一夏「「!?」」

 

 男1「どういうことだ!?」

 

 男2「政府の奴が伝えなかったのか?まぁ仕方ねぇか、お前らには死んでもらうしかないな。」

 

 百夏「姉...さん...」

 

 一夏「嘘だろ...千冬姉...」

 

 女「おとなしく死んでちょうだい。」

 

 百夏・一夏「「っ!!」」

 

 ??『んなこと誰がさせるかよ。』

 

 全員「!?」

 

 そこにいたのは、バイザーを付けた翠天使、オーネストを纏った開理だった。

 

 女「翠天使!?なんでここに!?」

 

 開理『そこの人質二人を保護しに来た。』

 

 女「なんのために?」

 

 開理『今から死ぬ奴らに言っても無駄だろう。とりあえず蹴散らすか。』

 

 〈sonic mode activete〉

 

 しかし、前のオーネストと違い、いろんな部分にパーツが増えている。これは二次移行(セカンドシフト)と呼ばれる現象で、見た目は原型を残しつつパーツが増えて、性能は大幅に上昇、改良されるのである。あと二次移行したISには、単一能力(ワンオフアビリティー)と呼ばれる必殺技のようなものが付くのだかオーネストの単一能力はまた今度に。

 そしてオーネストには二次移行する前から、とんでもない能力があった、それは8つの〈モード〉。オーネストに内蔵された武器の展開や、透明化、加速化など、どんな状況にも対応できるチート機能が搭載されていた。それも、二次移行したことにより性能や名称が変化した。例えば、プロローグで使った〈ブーストモード〉は、オーネストの背後に付いていたブースターを展開し高速移動するモードだが、二次移行で〈ソニックモード〉に進化した。これは、ブースターが拡張され、音速を超える移動が可能になった。

 ソニックモードのように、いろんな進化を遂げたモードがあるが、それもまた次の機会に。

 そして二次移行するとISの機体名も変化する。オーネストは『グラン・オーネスト』に名称が変化した。だが開理は、オーネストと呼び続ける。慣れてしまっているからだろう。さて、長話も終えて本編に戻ろうか。

 

 女「くっ、なんで当たらないのよ!?」

 

 開理『遅すぎるからだよ。さて、終わりにしよう。』

 

 〈full spead GO!!〉

 

 開理『おりゃぁああああ!!!』

 

 女「キャアアアア!!」

 

 白と翠色の閃光は、相手のISを貫いた。

 

 開理『ふいぃ~、さて、まだやるか?』

 

 男1「やべぇ、殺される...」

 

 男2「に、逃げるぞ!」

 

 開理は男たちを見逃したが...

 

 開理『まあ、逃げた先に警察いるんですけどね~。』

 

 百夏「す、翠天使...」

 

 開理はバイザーを展開する。

 

 百夏「お、男の人!?」

 

 開理「初めまして、お二人さん。俺は神代開理。二人を保護しに来た。」

 

 一夏「信じられるか!!」

 

 開理「じゃあ、これならどう?束さん?」

 

 束『は~いかい君、ももちゃん、いっ君、久しぶり~。」

 

 二人「「束さん!?」」

 

 束「は~い、みんなのアイドル、天才束さんだよ~。」

 

 百夏「なんでこの人と束さんが一緒に?」

 

 開理「それは俺が、束さん以外で唯一、コアからISを作って束さんに目を付けられて、知らぬ間に同居してたから。」

 

 百夏「ど、どういうことですか?」

 

 開理「まぁそれは置いといて、これで信じてもらえるか?」

 

 百夏「あなたを信じたわけじゃないけど、束さんは信じます。」

 

 一夏「お、俺も!」

 

 開理「まぁそうだろうな、とりあえず、一つ質問する。」

 

 二人「「?」」

 

 開理「織斑の人間として、死んで別の人間になる気はあるか?」

 

 二人「「!?」」

 

 百夏「死んで別の人間って、どういう事ですか!?」

 

 開理「ちゃんと言えばよかったか。織斑って苗字を捨てて、別の戸籍を束さんに作ってもらい、別の人間としてこれから俺たちとともに戦う覚悟があるか、ってこと。」

 

 百夏「な、なるほど。どうする一夏?」

 

 一夏「お、俺は...アイツと一緒にいるくらいなら、束さんと開理さんについていきたい。」

 

 百夏「わかった。私も、ついていきます。」

 

 開理「了解、束さん。お願いします。」

 

 束「は~い、かい君は残るんだっけ?」

 

 開理「はい、『あの人』にいろいろ説明してきます。」

 

 百夏「誰ですか?あの人って。」

 

 開理「二人のお姉さん。」

 

 二人「「!!」」

 

 開理「んじゃ、あとは束さんが説明してくれるだろうから、またな。」

 

 そういった後、百夏と一夏は転送された。

 

 開理「さて、そろそろかな。」

 

 そう言ってバイザーを下した開理、すると...

 

 千冬「百夏、一夏!!...っ!!貴様は!!」

 

 開理『久しぶりですね、織斑千冬さん。』

 

 千冬「翠天使...!!なぜ貴様がここに!!」

 

 開理『百夏さんと一夏さんのことでしょう?保護して束さんに引き渡しましたよ。』

 

 千冬「なにっ!?本当か!?」

 

 開理『はい、なんなら証拠もありますよ。ほら。」

 

 そういって、映像を壁に映すと...

 

 束『お、来た来た、ち~ちゃんやっほ~。』

 

 百夏『ね、姉さん!!』

 

 一夏『千冬姉!!』

 

 千冬「束!!百夏!!一夏!!...よかった、無事で。」

 

 開理『これで、証明できましたか?』

 

 千冬「ああ、ありがとう。それと、あの事件の時も、手を貸してくれてありがとう。これで二度目だな、君に貸しができるのも。」

 

 開理『気にしてません。それと、もう一つ、報告があります。』

 

 千冬「なんだ?」

 

 開理『お二人を、織斑の戸籍から抜いて別の人物として、これから生活してもらう。その件を伝えに来ました。』

 

 千冬「なっ!?どういうことだ!?」

 

 開理『まだわからないんですか?お二人は、ここにいない、あなたのもう一人の弟さんが、昔からお二人を虐げてきたこと、家にあなたがめったに帰ってこないことから、織斑家に帰りたくない、そういったんです。』

 

 千冬「そ、そんなことが...」

 

 開理「まあ、あなたの前では猫を被っていたんでしょう。それはいいとして、千冬さん。苗字は変わっても、連絡は取れるし、いつかまた会うことになるだろうから、この一件を、認めてもらえませんか?」

 

 千冬「う、うぅむ...わかった、認めよう。ただし、一か月に一度以上、電話をしてくれ。それで構わん。」

 

 開理『自分もそのつもりでしたよ。あと、警察には、織斑百夏と織斑一夏は殺されたってことにしてもらえませんか?』

 

 千冬「戸籍上死ぬには、そうするしかない。ということだな。」

 

 開理『ご理解が速くて助かります。それと、篠ノ之箒さんと凰鈴音さんに、ニュースは嘘だ、百夏さんと一夏君は生きている。そう伝えておいて下さい。』

 

 千冬「わかった、伝えよう。それと...」

 

 開理『?』

 

 千冬「二人のことを、宜しく頼む。」

 

 開理『任せてください。』

 

 千冬はそう告げて、その場から立ち去った。

 

 開理「さ~て、束さん。お願いします。」

 

 束「りょうか~い。」

 

 開理は、転送された。

 

 

 ~ラボ~

 

 

 開理「お待ち。」

 

 束「おぉ~、今日はカツレツかぁ~。おいしそうだね~。」

 

 スコール「いい香りね~。」

 

 オータム「旨そうだ、早く食おうぜ!」

 

 円夏「そうだな、ん?どうかしたか?二人とも?」

 

 二人「「えぇ~と、こ、これは...」」

 

 開理「とりあえず、食べろ。」

 

 二人「「は、はい。」」

 

 開理「さて、んじゃあ、

 

 全員「「「「「いただきます。」」」」」((...い、いただきます。))

 

 束「ん~~!!おいし~い!!」

 

 スコール「さすが開理君ね。とても美味しいわ。」

 

 オータム「このサクサク感、旨すぎるぜ!」

 

 円夏「うん、やはりこの食事が幸せだ。」

 

 百夏「お、美味しい!」

 

 一夏「ほんとだ、旨っ!!」

 

 開理「どうも。」

 

 

 ~食後~

 

 

 開理「まず、亡国機業の三人から説明するか。じゃあスコールさん。」

 

 スコール「わかったわ、亡国機業、モノクロームアバター隊長のスコール・ミューゼルよ。よろしくね、二人とも。」

 

 二人「「よろしくお願いします。」」

 

 オータム「んじゃ、次は俺だな。モノクロームアバターのオータム・ハートだ。宜しくな!」

 

 二人「「よろしくお願いします。」」

 

 円夏「最後は私だな。」

 

 百夏「姉さんにしか見えない...」

 

 一夏「俺も思ってたけど...」

 

 円夏「そりゃそうだ、私は織斑家の『隠し子』だからな。私の名は織斑円夏。戸籍的には末っ子だ、宜しく、百夏姉さん、一夏兄さん。」

 

 百夏「え、妹!?」

 

 一夏「俺たちの!?」

 

 開理「あと、思ってたけど、三人とも名前に夏が入ってるんだな。」

 

 三人「「「ホントだ!!」」」

 

 百夏「妹!!私たちの初めての妹!!やったー!!」

 

 一夏「俺、今すんげぇ嬉しい!!」

 

 円夏「喜んでもらえたなら何よりだ。」

 

 百夏「よろしくね、円夏!!」

 

 一夏「宜しく、円夏!!」

 

 開理「あとは、俺の説明したほうがいいか?」

 

 束「そうだね。かい君のこと、詳しく説明したほうがいいかもね。まあ途中、ほとんどの人が信じてくれないような話もあるけどね。」

 

 スコール「そうね、開理君のこと、まだちゃんと聞いてなかったものね。」

 

 開理「わかりました。さて、どこから話そうか。」

 

 百夏「そのISって束さんのお手製なんですか?」

 

 開理「いんや、俺の自作。コアから。」

 

 開理・束以外「「「「「!?」」」」」

 

 オータム「コアから自作って、コアの作り方も知ってるってことか!?」

 

 開理「はい、今コアを量産して、11個目ですかね。」

 

 一夏「そんなに!?」

 

 開理「一人ずつ専用機を作る予定です。あ、それと...一夏君、これに触れ。」

 

 一夏「えっ...えっ!?なんで俺、ISを!?」

 

 開理・一夏以外「「「「「えっ!?」」」」」

 

 開理「やっぱりそうか。」

 

 束「どういうこと!?いっ君もISを使えるの!?」

 

 開理「はい、俺と一夏君、あと秋十君は、この世で三人だけのIS男性操縦者です。」

 

 百夏・一夏「「えっ!?秋十も!?」」

 

 開理「ああ、一夏君が使えた今、一卵性双生児の秋十君も使えるだろう。」

 

 スコール「それにさっき、開理君、やっぱりそうかって言わなかったかしら?」

 

 開理「はい、一夏君が使えるのは元から知ってましたので、確認のつもりで、してみたんですが、ビンゴでした。」

 

 一夏「元から知ってたって...なんでですか!?」

 

 束「かい君にはね、前世の記憶があるんだって。」

 

 開理・束以外「「「「「!?」」」」」

 

 開理「ちなみに、この世界は俺の前世であったライトノベル作品『インフィニット・ストラトス』の世界、つまり俺から見ればフィクションってわけです。元からISは読んでいたんで、この世界の大筋の殆どが予測できます。モンド・グロッソの事件も俺が知ってたから事前対処ができたわけです。」

 

 オータム「マジかよ!?だからあの時も俺らをスカウトしに来たのか!?」

 

 開理「はい、そんで転生の特典で、人間を超えた知能と身体能力をもらって、ISの仕組みを理解し、オーネストを作りました。」

 

 百夏「なんか、信じられない...」

 

 開理「ちなみに、俺の知らないイレギュラーが今のところ三人います。一人目は百夏さん、二人目は秋十君、三人目は束さんと箒さんの妹、散さん。」

 

 百夏「私、イレギュラーなの!?」

 

 開理「俺の知る原作に、今あげた三人はいませんでした。まあいてもいなくても、俺は、やるべきことがわかってるんで、変わりませんが、味方が増えてくれるのはありがたいですね。」

 

 百夏「てことは、私もISを?」

 

 開理「うん、今、専用機を作ってる。」

 

 百夏「ホントですか!?やったー!!」

 

 一夏「俺もなんですか!?」

 

 開理「もちろん、引き受けてくれるか?」

 

 一夏「はい、よろしくお願いします!」

 

 開理「んじゃ、二人の戸籍の改変を進めるか、でもそうなると、円夏も同じ苗字にしたほうがいいか。じゃあ、束さん。三人の戸籍を変えましょう。」

 

 束「わかったよ、三人の苗字はどうする?」

 

 開理「問題はそこなんですよね~。」

 

 オータム「いっそ、開理の妹弟にすればいいんじゃねえか?」

 

 開理「えっ?」

 

 開理・スコール・オータム以外「それだ!!」

 

 束「ナイスアイデアだよ、オーちゃん!!」

 

 百夏「私に兄さんか~なんかいいな。」

 

 一夏「秋十よりも一億倍最高の兄貴だぜ!!」

 

 開理「えっ、俺が兄貴になるのか?」

 

 円夏「宜しく頼む、開理兄さん。」

 

 百夏「宜しくね、兄さん。」

 

 一夏「宜しく、開理兄。」

 

 開理「し、仕方ないか。わかった。宜しく、百夏、一夏、円夏。」

 

 三人「「「うん。」」」

 

 開理「じゃあ、開発室にしばらくこもるから。」

 

 束「は~い、がんばってね~。」

 

 そういって開理は、開発室に入っていった。

 

 百夏「兄さん、何しに行ったんだろう?」

 

 束「みんなの機体を作りに行ったよ~。」

 

 オータム「マジか!!楽しみだぜ!」

 

 スコール「そうね、どんなのかしら?」

 

 開理は、三人の兄になったが、若干困っていた。

 

 

 

 開理「前世から兄弟いない俺に、兄貴なんてできんのかよ...」

 

 

 

 

 

 




 どうでしたか?タグにはないけど、ほとんどのキャラがISを変更、オリジナルISになります。そこも大丈夫なら応援よろしくお願いします。
 それではまた次回、読了ありがとうございました。

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