インフィニット・オーネスト ~いつだって、命を懸けて~   作:青海 翠果

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 こんばんは!青海翠果です!学校から宿題らしきものが届きました。やっぱり憂鬱ですね。でもこの小説は書き続けます!だって楽しいから!
 さて今回から臨海学校編でございます。バスに揺られる開理たち。その裏では、遂にキル・スプリガンが動きます。そしてなんと、秋十と散の出生の秘密が明らかに...!?
 それでは、第二十六話スタート!


第四章 ~臨海学校&キル・スプリガン全面対決編~
#26 海とスカウトと本心


 

 ~バス~

 

 

 開「一組と四組のメンバーを半分ずつに分けて、二つのバスに分けると、こんなにご都合主義になるとは思わなかった...。」

 

 簪「確かに...でも、こうして開理君と隣でバスに乗れたのはありがたいよ...♡」

 

 開「なら良かった。」

 

 今日から臨海学校。開理たちはバスに揺られながら、目的地の旅館を目指す。

 

 セ「わたくし達も近くに座れてよかったですわ。」

 

 シ「そうだね。それにしても、旅館ってどんな感じなんだろう?」

 

 セ「分かりませんわ。日本で古くからあるホテルの総称としか。」

 

 開「サービスとかも普通のホテルと違うし、基本布団で寝る、とか色んな違いはあるけど、大まかな部分はホテルと同じだよ。」

 

 セ「なるほど、楽しみですわ!」

 

 シ「うん、開理さんの彼女としては、日本文化にも少しでも馴染みたいしね。」

 

 開「じゃあ、いつか海外旅行に行くときは、イギリスとフランスとロシアは確定だね。日本国内を回るのも楽しそう。」

 

 簪「ふふっ、じゃあ新婚旅行はその三か国と日本で数週間観光かな?」

 

 セ「素敵ですわ!」

 

 シ「今のうちに旅行先の勉強とかした方がいいかな?」

 

 楯「良いわねぇ、卒業後の予定が一つ決まっちゃったわ。」

 

 千「開理君、結婚式は呼んでくれ。」

 

 ス「私も呼んでほしいわ。」

 

 開「ははっ、分かりましたよ。」

 

 一般生徒たち(凄い話してる!!)

 

 開理たちのスケールの違う話を聞き入ってしまい、彼らと関わりの浅い生徒たちは、さっきまで話していた話の内容が飛び、次に何を話せばいいかわからなくなってしまった。

 

 開「...お、海が見えた!」

 

 ほかの生徒全員「え?...おおぉぉぉ!!!」

 

 トンネルを抜け、窓から海が映る。

 

 開「いいね、日本の夏はこの景色を見ないと始まらないから。」

 

 バスは目的地に近づいている。

 

 

 ~IS学園・謹慎室~

 

 

 秋十は今も、茫然自失していた。そこに...

 

 切『おい、織斑秋十君。』

 

 秋「えっ...?お前は、スプリガン!?」

 

 切『そうだ、君を助けに来た。』

 

 秋「な、なぜ...俺はもうISも、何も...。」

 

 切『君の才能はここで腐らせるには惜しい。そこでだ、君と篠ノ之散を、我々の組織にスカウトしたい。』

 

 秋「え?す、スカウト?」

 

 切『こちらの研究者が君の実力をフルに発揮できるISを開発しよう。それで、神代開理を潰さないか?』

 

 秋「神代...開理...。」

 

 切『ああ、奴には我々もひどい目にあわされたんだ。同じ敵を倒したいと思う者同士、力を合わせないか?』

 

 秋「ああ...ああ!」

 

 切『フッ、契約成立だ。』

 

 こうして、ほとんどの者達が気づかぬ間に、織斑秋十と篠ノ之散は、学園から存在を『痕跡すら』消した。まるで、元からいなかったかのように...。

 

 

 ~織斑夫妻の研究所~

 

 

 始「ねぇ、あなた。」

 

 零「なんだ?」

 

 始「私たち、あの計画に手を貸して、良かったのかしら...。」

 

 零「...今更そういっても、後戻りはできない。あとは、『彼』に託すしかないんだから。」

 

 始「千冬たちはしっかり育ってくれてたみたい。でも、唯一二人だけ造った『秋十』と『散』だけは、おかしくなっちゃったのよね。」

 

 零「...あいつらは、洋一の狂った計画の犠牲者だからな。」

 

 始「うん、あの時、彼らを止めていれば...。」

 

 『やめろ洋一!!二人にそれを入れたら!!』

 

 『こんなところで、僕たちの悲願を諦められるものか!!』

 

 零「俺は、この計画の話を聞いて、まだ自分の力で止められる気になっていた。愚かなもんだ。最初から、俺にあいつを止める力なんてなかったってのに。」

 

 始「零季さん...。」

 

 零「...すまん、千冬、百夏、一夏、円夏...秋十...ふがいない父さんで、ごめん...。」

 

 もともと彼らは子供たちを愛していた。しかし、自分たちの愛の感情とは裏腹に、自分たちが親としてちゃんと子供を育てられるのか。その苦悩を、二人の『人造人間』をつくることで解消しようとした。それによって生まれたのが、子供たちにより身近な兄弟『織斑秋十』。そして子供たちの良き友人『篠ノ之散』。DNAは、『秋十』はもう一人男性の兄弟を作るために千冬と一夏のミックスで一夏寄りに。『散』は箒と束のミックス。

 しかし、二人の存在を知った神代夫妻が、計画に利用するために、二人の精神の根底となる部分に、ある情報を入れてしまった。秋十には『自分は天才で、千冬以外は落ちこぼれだ。』散には『秋十だけを信じろ。』。それを入れてしまったがために、二人は現在の性格になった。

 零季はどうにかして、二人を戻そうとしたが、洋一に『戻したら君たちの本当の子どもたちに、その計画を手伝ってもらわなきゃいけないよ?』と脅され、秋十を一夏の双子の兄とし、散は篠ノ之夫妻に適当な理由をつけて養子にしてもらった。

 全てを終え、しばらく神代夫妻と連絡を取らなくなったときに二人は気づいた。

 「たとえどれだけ苦悩しても、親として育てれば、あの子たちにも寂しい思いをさせず、篠ノ之家にも迷惑をかけることはなかった。」と。

 

 今は、後悔の念ばかり。

 




 秋十以外はみんな普通に生まれました。織斑夫妻は正常な科学者です。この小説でいうところの束さんと同じような考え方の持ち主です。そして狂った考え方を持っているのが、神代夫妻です。
 次回は、旅館に入ってさらに海へ!そして秋十達はキル・スプリガンのアジトへ...!
 次回も明日に書き上げるつもりです。感想、誤字脱字報告お待ちしております!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。
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