インフィニット・オーネスト ~いつだって、命を懸けて~   作:青海 翠果

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 こんばんは!青海翠果です!ついにこの話を投稿できます!ずっと書きたかった。一章を書いてるときから構想はありました。それまでに色々新キャラとかオリキャラとか伏線とか考えながら、ようやく、ここまでたどり着きました。
 今回は、開理墜落後の戦闘開始、そのころ開理はどうなっているのか、そして戦闘中の皆に変化が...!?
 それでは、第三十一話スタート!


#31 怒れる者と眠る者と新たな翼

 

 

 ~海上~

 

 

 

 

 

 簪「............。」

 

 秋「は、ははは、ははははははははははは!!!!やった、やったぞ!遂にあの憎き神代開理を殺してやったぞぉ!!!!」

 

 洋「...こんなあっけないとは思わなかったよ。でも、一番の邪魔ものはいなくなった。あとは、全て倒して奪えば、僕の計画は完結する!」

 

 簪「黙れえええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 洋「!?」

 

 洋一が気を抜いた瞬間、目の前に簪が現れ薙刀を振り下ろす。

 

 簪「黙れ!黙れ黙れ黙れぇ!!!!許さない、許さないっ!!!!!!」

 

 洋「くっ、なかなか速いな。だが詰めが甘い!!」

 

 簪「あがっ!!」

 

 刀「簪ちゃん!!」

 

 切「行かせねえよ!」

 

 既に先ほどの作戦で決めた相手とそれぞれが戦っている。

 

 円「不意打ちしかできないくせに、開理兄さんに勝ったつもりでいるなよ!!」

 

 秋「何を言っている!?死ねば勝ち負けなんて関係ないだろうが!」

 

 シ「くっ、早く倒して開理さんを助けないと!」

 

 寿「させません...!」

 

 百「このっ!邪魔よ!」

 

 凪「手こずらせないでよ、早くあの子を実験しなきゃ。」

 

 一「させるわけねぇだろが!!」

 

 鈴「うっとおしいわね、喰らえ!!」

 

 幸「まだまだ、それで当たるわけないっしょ?」

 

 ラ「くっ、これでもか!!」

 

 槇「そんな攻撃では傷つかんぞ。」

 

 散「ふふっ、元姉よ。私は強くなった。もうあなたなど敵ではない!!」

 

 箒「ほう、口数だけは変わらないようだな。」

 

 洋「もうあきらめなさい。あの子はもう死んだ。」

 

 簪「死んでない!神代開理は...こんな簡単に死ぬような存在じゃない!」

 

 洋「今まさに死んだじゃないか!君たちの目は節穴か?」

 

 簪「そっちこそ、どう見たら死んでたように見えるの?昏睡状態って知ってる?」

 

 洋「だからと言って、この高さからあの攻撃の直後に海に落ちれば、いくらあの開理でも死ぬしかないじゃないか!」

 

 簪「まだあなたたちは、開理君のことを人間だと思っているの?」

 

 洋「何?」

 

 簪「開理君は、人間をとっくに超えてるんだから。貴方達のようなまだ人間レベルじゃないの。貴方達から生まれなかったとしても、開理君は人間を超えてた。それは、今開理君の人生が二週目だから!」

 

 洋「そ、そんな馬鹿げた話があるものか!?」

 

 簪「信じるも信じないも貴方の勝手。でも貴方達程度の才能じゃ、一生開理君に届くことはない!」

 

 洋「あいつの作り話を、なぜ信じられる!?」

 

 簪「決まってる、開理君が世界で一番大好きだから!!!!」

 

 その言葉を発した直後、簪たちの機体が光を放つ。

 

 簪「え?なにこれ?うわっ!!」

 

 

 

 

 

 ~精神世界・開理~

 

 

 

 

 開「着いたか。」

 

 オーネスト「ギリギリでしたよ。」

 

 開「すまないな、ボロボロにしちゃって。」

 

 オーネスト「いえ、覚悟の上です。」

 

 開「まさか俺じゃなく簪を狙うとはな。」

 

 オーネスト「初めての想定外ではありませんか?」

 

 開「まあな、おかげでこうして早くもこの世界に来ちまったわけだけども。」

 

 オーネスト「...なぜ、簪様をかばわれたのですか?他にも助ける方法はいくらでも...!」

 

 開「...『あの時』と重なっちゃったんだ。」

 

 オーネスト「あの時?」

 

 開「俺が死んだ時。」

 

 オーネスト「!!...前世の、ですか?」

 

 開「ああ、トラックに轢かれそうになった子供を助けに飛び込んで、俺が轢かれて死んだんだ。」

 

 オーネスト「そうなんですか...。」

 

 開「その子は無事だったみたいだけど。簪の顔が、あの時の男の子の顔と重なって見えたんだ。その時に、また同じ動きで、同じことしちゃった。結果オーライだけどね。」

 

 オーネスト「それでも、皆様を悲しませたんですよ。」

 

 開「俺がこうならなきゃ『進まない』んだよ。」

 

 オーネスト「まさか、皆様の『進化の条件』とは...。」

 

 開「そう、目の前で俺が墜ちること。」

 

 オーネスト「...何てことしてるんですか。」

 

 開「そして俺の『条件』も一緒に満たそうとしてるのさ。今この瞬間ね。」

 

 オーネスト「だからって!私は、マスターを守るために作られたのではないのですか!?」

 

 開「守るだけの盾じゃない、ともに切り開くための剣も兼ね備えてる。今のままじゃ足りない。だから、また『変わらなきゃいけない』。」

 

 オーネスト「剣と盾...。」

 

 開「そして翼かな。」

 

 オーネスト「...調子のいいことばかり仰らないでください!もう!」

 

 開「ごめんね...さて、皆はどうなってるかな。」

 

 オーネスト「戦闘数分後に、それぞれの機体が光を放ち始めました。」

 

 開「そっか、遂にか。これでパッケージも使えるようになるよ。さあ皆、

 

 

 

 皆の本気、魅せてよ。」

 

 

 

 

 

 パッケージ全共通の使用条件『二次移行完了』

 

 

 

 ~精神世界・ラウラ~

 

 

 ラ「ん?ここは...。」

 

 ?「よくいらっしゃった。」

 

 ラ「っ!何者だ!」

 

 グレイブ「シュヴァルツェア・グレイブ。創造主から頂いた名。」

 

 ラ「何!?お前が、グレイブなのか?」

 

 グレイブ「あなたにとって『力』とは何?」

 

 ラ「力?...前に進むために必要不可欠なものだ。それは、自分自身で掴み取った力でも、他社から与えられた力でも同じことだ。すべて活用して、未来に進む。それが私の『力』だ。」

 

 グレイブ「...良い答えが聞けた。これより私は名を改める。『シュヴァルツェア・ファフニール』。それが新たな私の名。」

 

 ラ「そうか、二次移行ということか。宜しく頼むぞ、ファフニール。」

 

 ファフニール「この体はあなたと一体、どこまでも、共に...。」

 

 

 ~精神世界・シャルロット~

 

 

 シ「こ、ここは何処...?」

 

 ?「いらっしゃい、マスター。」

 

 シ「だ、誰!?」

 

 フローリア「私はヴィクト・フローリア。マスターの相棒よ。」

 

 シ「フローリア!?初めて会えた...。」

 

 フローリア「教えて。貴方は『どうなりたい?』」

 

 シ「ど、どうなりたい?そうだなぁ、大切な皆との未来を守れるようになりたい!そして開理さんと皆で結婚する!」

 

 フローリア「ふふっ、素敵ね。流石創造主様の奥様の一人。良い答えね。これから私は姿も名前も変える。『ヴィクト・アヴィエイション』。それが新しい名前よ。覚えててね、マスター。」

 

 シ「分かったよ、アヴィエイション。」

 

 アヴィエイション「マスターたちの未来に、幸せの華が咲かんことを...。」

 

 

 ~精神世界・鈴~

 

 

 鈴「ここ、どこなのよ?」

 

 ?「待ってたよ、ご主人。」

 

 鈴「わぁ!だ、誰!?」

 

 カンナカムイ「カンナカムイだよ、やっと会えたねご主人。」

 

 鈴「え、カンナカムイなの?よ、よろしくね。」

 

 カンナカムイ「一つ質問するね。ご主人にとって『戦い』って何?」

 

 鈴「戦い?また物騒な質問ね。ん~、矛盾してるけど、守るための物かな。一夏と箒、そして皆を守るために戦う。それがアタシの戦い。」

 

 カンナカムイ「良いねぇ、私も力を貸すよ。その為にも、次のステップに進むよ。私はこれから姿を変えるよ。『カンナカムイ・スメラギ』。それが次の私。」

 

 鈴「二次移行ってやつね、分かったわ!よろしくね、スメラギ!」

 

 スメラギ「どんな時も、私は貴方の槍になるよ...。」

 

 

 ~精神世界・セシリア~

 

 

 セ「こ、ここは...?」

 

 ?「ようこそいらっしゃいました。」

 

 セ「あ、貴方は?」

 

 クローズ「私はノルン・クローズ。マスターの相棒ですよ。」

 

 セ「そ、そうなんですの!?は、初めまして。」

 

 クローズ「早速ですが質問にお答えください。マスターの『運命は誰が決める』のですか?」

 

 セ「わたくしの運命を決める人?わたくしか開理さんですわ!自分が決めたことは自分でやり通します。ですが、わたくしはもう開理さんや簪さん、刀奈さんとシャルロットさんたちと一蓮托生なのですわ。だから、わたくしが勝手に死んで開理さんにご迷惑をかけるつもりはありません。わたくしの運命は、いつも開理さんと共にありますわ!」

 

 クローズ「マスターらしい良い答えです。そんなマスターをさらに手助けするために、私は生まれ変わりますよ。『ノルン・ディスティニー』、それが新しい私の名前です。」

 

 セ「二次移行ですか?凄いですわ!改めてディスティニー、宜しくお願いしますわ!」

 

 ディスティニー「あなたの運命には、いつも私が付いております...。」

 

 

 ~精神世界・箒~

 

 

 箒「ここは、どこだ?」

 

 ?「よくぞ参られた。主よ。」

 

 箒「誰だ!?」

 

 イザナミノミコト「我が名はイザナミノミコト。主が来るのを待っておった。」

 

 箒「イザナミ!?そうか、コア人格のお前に呼ばれたという事か。」

 

 イザナミノミコト「左様、して主に問いたい。主にとっての『力の正しい使い方』とは何だ?」

 

 箒「正しい使い方?そうだな、これが正しいとは一概には言えないが、他者を守り、支えるために使う。それが私の力の使い方だ。」

 

 イザナミノミコト「ふむ、良い答えが聞けた。そんな主を支えるべく、我も生まれ変わろう。これからは『イザナミノオオミカミ』と呼んでほしい。」

 

 箒「これが、二次移行というやつか。わかった、力を貸してくれ!イザナミノオオミカミ!」

 

 イザナミノオオミカミ「我は、主の永久の剣とならん...。」

 

 

 ~精神世界・円夏~

 

 

 円「ここは、どこでしょう?」

 

 ?「よく来てくださいました。我が主人。」

 

 円「ど、どなたですか!?」

 

 ツクヨミ「私はツクヨミ。お初にお目にかかります。」

 

 円「あなたが、ツクヨミなのですか?よ、よろしくお願いいたします。」

 

 ツクヨミ「はい、よろしくお願いいたします。早速なのですが、主人に質問をさせていただきます。主人の『信じるもの』は何ですか?」

 

 円「信じるものですか...在り来たりですが、仲間ですね。私にない物を持っていて、私を認めてくれる皆さんを、ずっと信じています。」

 

 ツクヨミ「在り来たりでも全く構いません。素晴らしい答えですから。主人の力になるために私も生まれ変わります。『夜天神・月詠』。それが私の新たな名です。」

 

 円「神にまでなっちゃいますか。まあ接し方は変わらないんですが。宜しくお願いしますね、夜天神・月詠!」

 

 月詠「貴方の未来を、月光のように照らし続けましょう...。」

 

 

 ~精神世界・百夏~

 

 

 百「ここ、どこ?」

 

 ?「やっと来てくれたね、マスター!」

 

 百「わぁ、びっくりしたぁ!だ、誰?」

 

 ミネルヴァ「ミネルヴァだよ!ようやく会えたね、マスター!」

 

 百「え、ミネルヴァ!?コア人格ってやつなのかな?と、とにかくよろしく。」

 

 ミネルヴァ「うん!で、早速なんだけど質問するね!マスターの『超えたいもの』って何?」

 

 百「超えたいもの?そうだなぁ、目標は兄さんだね。いつまでたっても追い付けないけど、その分超えがいがあるし、負けてられないって思うね。兄さんと同じところに立って、皆の力になりたい、って感じかな?」

 

 ミネルヴァ「良いね良いね!!素敵だね!!!じゃあそんなマスターに、もっと強くなってほしいから、進化しちゃうよ!これからは『ミネルヴァ・イグニス』って呼んでね!」

 

 百「イグニスね。わかったよ!改めて宜しくね!」

 

 イグニス「熱々の炎で、いつもマスターを守るからね...。」

 

 

 ~精神世界・一夏~

 

 

 一「ここ、どこなんだ...?」

 

 ?「ようやく会えたな、我が主。」

 

 一「誰だ!?」

 

 エリュシオン「私はエリュシオン。こうして話すのは初めてだな。宜しく。」

 

 一「え、エリュシオン!?そうか、よ、宜しくな!」

 

 エリュシオン「早速ですまないが、貴方に問う。貴方にとって『希望』とは何だ?」

 

 一「希望、か。開理兄や百夏姉、円夏やみんなもそうだけど、やっぱり愛する箒と鈴だな。ずっと大好きだからな。」

 

 エリュシオン「良い答えだ。我が主の希望を守るべく、私も成長しよう。これより私は『エリュシオン・グロリア』と名乗ろう。そう呼んでほしい。」

 

 一「エリュシオン・グロリア...これが開理兄の言ってた二次移行ってやつか!おう、宜しくな、グロリア!」

 

 グロリア「我が主の未来に、希望の光あれ...。」

 

 

 ~精神世界・刀奈~

 

 

 刀「あら、どこかしらここ?」

 

 ?「お、やっと来たねぇ。」

 

 刀「誰!?」

 

 ソフィア「私はペルセウス・ソフィア。やっと会えたね、主様。」

 

 刀「あら、そういう事なのね。よろしくねソフィア。」

 

 ソフィア「うん、宜しくねぇ。早速なんだけど、主様に質問ね?主様の『守りたいもの』って何?」

 

 刀「守りたいもの、ねぇ。愛する人達、かな。開理君、簪ちゃん、セシリアちゃん、シャルちゃん。虚や本音ちゃん、IS学園の生徒たち。みんなを守りたい。」

 

 ソフィア「良い答えが聞けたよぉ。じゃあ、一緒に守るために、私、生まれ変わるんだぁ。『ペルセウス・テュルフィング』。それが新しい私だよぉ。」

 

 刀「二次移行するのね、すごいわ!テュルフィングね、改めて宜しくね。」

 

 テュルフィング「揺蕩う水は、主様に力を与え続けるよぉ...。」

 

 

 ~精神世界・簪~

 

 

 簪「ここは、何処なんだろう...?」

 

 ?「ようやく来たね、マスター。招待に応じてくれてありがとう。」

 

 簪「だ、誰...?」

 

 パンドラ「私はパンドラ。貴方の相棒だよ。」

 

 簪「パンドラ!?てことはここはISのコアの中?」

 

 パンドラ「そう、今は現実と時間を切り離してるから、目覚めても時間は経過してないよ。」

 

 簪「そうなんだ。で、なんで私はここに呼ばれたの...?」

 

 パンドラ「今から私の質問に答えてもらうためだよ。」

 

 簪「質問...?」

 

 パンドラ「マスターの『夢』って何?」

 

 簪「夢?...そうだなぁ、開理君の隣に立つことかな。私は、まだまだ開理君の力になれてない。もっともっと強くなって、開理君の理想を一緒に叶えたい。そのための努力を惜しまない!」

 

 パンドラ「凄く良い答えだよ、正直な自分の気持ちを答える。創造主の予想通りになったね。」

 

 簪「創造主って開理君?」

 

 パンドラ「うん、これでマスターも私も次に進める。二次移行を始めるよ。今から私は『カオシクル・パンドラ』って呼んで。」

 

 簪「うん、わかった。よろしくね、カオシクル・パンドラ!」

 

 パンドラ「混沌/希望は、すべてあなたの手の中に...。」

 

 

 

 ~現実~

 

 

 

 洋「なんだ、何が起きている!?」

 

 

 

 光が収まると、姿を変えたISたちとそれを身に纏う簪達が現れる。

 

 ラ「悪をもって悪を制す!『シュヴァルツェア・ファフニール』!」

 

 シ「大輪の花が空に舞う!『ヴィクト・アヴィエイション』!」

 

 鈴「その黄金は、全てを薙ぎ払う!『カンナカムイ・スメラギ』!」

 

 セ「悪しき運命を、全て撃ち抜く!『ノルン・ディスティニー』!」

 

 箒「黒き未来を、一太刀で斬る!『イザナミノオオミカミ』!」

 

 円「眩き月光は、全てを見通す!『夜天神・月詠』!」

 

 百「蔓延る闇を、焼き尽くす!『ミネルヴァ・イグニス』!」

 

 一「その槍は、希望の光とならん!『エリュシオン・グロリア』!」

 

 刀「水の刃は、絶望を切り裂く!『ペルセウス・テュルフィング』!」

 

 簪「無数の混沌を、希望に変えて!『カオシクル・パンドラ』!」

 

 

 進化した翼は、闇を払う。




 遂に皆セカンドシフトしました!番外編を見てしまった方なら、ようやく登場かと思いますよね。そしてまた開理は意味深な言葉を残しました。
 ちなみにみんなの進化条件は『開理が目の前で撃墜される。そして、ISの質問に答える。」です。だいぶひどい条件ですよね。
 さて次回は、セカンドシフト後の戦闘再開、しかし秋十と散に...!?
 次回も明日投稿予定です。感想、誤字脱字報告お待ちしております!
 それではまた次回、読了ありがとうございました。
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